復興の舞台裏

大正12年の関東大震災後の復興では帝都復興院が設けられた。
総裁は政治のプロ・後藤新平で、彼が今の東京の骨格を作った。
彼は菅さんや枝野さんのような何の経験もない素人ではなかった。
満州や台湾で国づくりまでした都市計画のプロだった。

だから、震災後すぐ法律を変えて、環状道路と放射道路を建設し、
今の外苑付近や皇居周辺の広い道路のある安全な都市を作り上げた。
今、被災都市にそんな計画を提案できる政治家はいそうもない。
亡くなられた3万近い魂が浮かばれるような復興を望みたいのだが・・・

それでも、復興期待は高まり、関連株が言った通りの凄い値上がり。
たった10日で、テトラポットの不動テトラが5倍になった。
阪神大震災でも活躍した仮設住宅の日成ビルドや日特建設が4倍だ。

私が書いた港湾工事の東亜建設は2倍で7位グループ。
陸の王者・鹿島建設は45%高で値上がり率20位に入っている。
恐らくどちらももう少し上がると予想している。

買い手口を分析すると中国とインドがかなり多い。
日本から貴重な資本が流失しないようにもっと日本人が頑張るべき。
利益が出たらまとめて義捐金として寄付してもいいではないか。
何としても、資本が国外に流失するのだけは防ぎたい。

昨日は5位の港湾工事の東洋建設を追撃した。
低位株なので上ればすぐに数倍になるのでは。
4位の似たような業態の若築建設も勢いがある。
千年に一度の不幸だから、日本を救うつもりで買っている。
下がったら下がったで、日本の役には立っているのだから。

※今の多くの株は2年上がって7年下がる。だから、勝負は3ヶ月。
 テレビが復興を取り上げる頃には戦いは終わっている。
 その後は株のことはすっかり忘れて本業で奉仕する。

美しい援助の裏にある国際競争という現実を忘れてはならない。
この国難に、5円の円高で日本が失う資産は何兆円にもなる。
美しい心で国民から集めた総募金額よりずっとずっと大きい額だ。
それなのに円高を阻止しようとしないで牙をむく国際資本の現実。
更に、値上がり益まで持っていかれたら日本には涙しか残らない。

「ACの美しい言葉だけでは国づくりはできない」と心底ため息がでる。
マスコミは街角意見など聞かないで、復興のプロをもっとテレビに出せ!

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専門性(3)

3年後に政治家資格試験が始まったら、次のような問題を出したい。

問1:東北・関東巨大地震クラスの地震が日本で起きた年代とその地震名
答:864年の貞観(じょうかん)地震

問2:東北・関東巨大地震を想定して政府に諮問していた専門部会名
答:中央防災会議の「日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震に関する専門調査会」

問3:東北・関東巨大地震クラスの地震に対する備えをしなかった原因
答:政治がポピュリズムに走り、専門性を失っていたから。

問4:2010年に科学研究費を大幅にカットした政治家を3人挙げよ。
答:蓮舫行政刷新相、菅総理大臣、枝野官房長官

問5:政治家と一般国民の知的レベルにあまり差がない政治形態
答:民主主義

問6:政治家と一般国民との知的レベルに歴然とした差がある国
答:中国

問7:東北・関東巨大地震のときに、日本政府がした滑稽な人事を三つ
答:①蓮舫・行政刷新相に「節電啓発担当大臣」を兼務させた。
  ②辻元清美・代議士を災害ボランティア担当の首相補佐官に任命した。
  ③仙谷由人・民主党代表代行を官房副長官として官邸に呼び戻した。

※始めから災害に対する一切の備えがなかったことを露呈した人事。
※にわか節電大臣の蓮舫氏は計画停電で大混乱を招くと、
「初めてのことなので」と、阪神・淡路大震災の村山首相と
同じセリフを吐いて、政治家が素人であることを再度証明した。

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専門性(2)

Pマンションロビーでの立ち話。
建築会社を定年退職した6階に住む73歳の友人と。
彼は既に「東亜建設工業」の株をかなり買ったと言う。
東北は「陸の鹿島、港の東亜」だと語気を強める。
そして、小沢一郎がもう大活躍しているとも言う。

復興時には入札はなく、工事の割り当てがあって、
後での清算取引になるから利の乗る仕事が多いらしい。
だから、復興株を外国に買われたら富の喪失なのだと。

そして、復興を妨げる多くの法律があることも教えてくれた。
あの瓦礫の山は今の法律では国が片付けられないらしい。
「映像で、道路にある瓦礫だけしか片付けてないだろう?」と訊く。
下手に片付けると後で財産侵害訴訟が起きるらしい。

阪神大震災後に、その法律の整備をすべきだったらしいが、
素人政治家集団の日本の国会はそれに手をつけなかった。
彼も私と同じように、日本の未来に期待が持てないという。
政治の専門家を生まない今の民主主義のままでは・・・

義援金とか援助とかいう美しい言葉が飛び交っているが、
復興とか新しい東北の姿についての議論が少ない。
(私も万の単位の寄付はしたが・・・)

何とかならないのかこの国は。
見違えるような街が生まれる可能性は薄そうだ。
実に寂しい。


Pマンションと同じ年に建ったのにもう大規模修繕をしている建物。
このマンションには専門知識を持つリーダーがいないのだろう。
昔と違って、最近のマンションは性能が良くなったので、
築後15年に第一回目の大規模修繕をするのが常識なのに。
マンション管理には、こうした千万単位の浪費があちこちにある。
それはまるで今の日本の現状を見るようだ。

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専門性

民主党が「コンクリートから人へ」と言い始めた頃、
拙著「阪神大震災・かく闘えり」(写真)を友人に配っていた。
そして、個人的にもインフラ整備を怠るなと説いてまわった。

その本を書くための資料集めをしていて知った、
「大震災後、過大な負債を負っている企業の多くが倒産したこと」を。
事業家にとって一番大切なことは、事業規模ではない。
一生を安定して生き抜く継続性を最優先しなければならないのだ。

そして、2年前からすぐに行動を起こした、
「事業の拡大を止め、多くの借入を完済しよう」と。
何とこの2月に手続きを終え、3月にこの千年に一度の大震災である。
(偶然にも2月17日のブログにそのことを書いた)
自慢ではなく、己の勘のよさを神に感謝している。

では、この後はどうなるか。
昨日は東京中を走り回って調査をした。
どんな企業が落ち込み、どんな企業が元気かを。
都内のホテル業はかなりの影響を受けている。
中でも巨大ホテルがかなりの打撃を受けている。
(写真は昨日正午のホテル・オークラのロビー)

中小建築業者も嘆いている、「建築資材が全く入らなくなった」と。
マンションや建売販売の不動産屋にも苦しいところが出てきそうだ。
建てられないし、無理して建てても売れないし、売れても赤字だ。
観光地からも悲鳴が聞こえる、キャンセルばかりで大赤字だと。

痛手を受けた企業の多くはその後誰かの支援を受けることになる。
そこに登場するのが中国資本であることは容易に想像できる。
この繰り返しが、最後に中国の時代がくることを示唆している。

民主主義がポピュリズム政治を生むのは必定だ。
その証拠に、「コンクリートから人へ」の民主党が政権を取った。
そして、脆弱なインフラを整備するのを止めた途端に、天罰が下った。

大不況がやってきそうな未曾有の国難時に、
芸能人上がりや市民運動家に本当の政治ができるのか。
医者になるにも不動産屋になるにも試験がある。
なのに、政治家になるのに何故試験がないのか。
今、政治にこそ専門性が求められるではないか。

Pマンションの組合活動を10年やった。
建築知識のない人間相手に話しをするのに苦労した。
理事会では、何度も怒鳴りたい感情を抑えた。
そして、馬鹿げた組織の組合活動は止めた。

中国の政治体制がいいとも思わない。
しかし、何十年と政治的訓練を積んでから指導者になる国だ。
胡錦濤も習近平もそんな訓練を勝ち抜いてきた人物なのだ。
だもの、今の素人政治家を生む民主主義が敗れることは明白だ。

今こそ、日本を建直せるプロが政治家になる民主主義を模索し、
この機会を新しい日本の出発点にすべきだと思う。
地震国・日本の地学的特性(geology)に十分留意しながら・・・・・

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密約の必要性

朝鮮戦争でマッカーサーは日本を初めて正しく理解した。
日本歴史の根底に大陸勢力への恐怖があったことを。
ICBMの時代、アメリカだって大陸勢力の恐怖に晒されている。
だから、朝鮮戦争後、彼は日本をアメリカの盾とした。

当然、そこには多くの密約が必要になった。
表向き、佐藤総理は「非核三原則」を言わざるを得なかった。
しかし、それでは日本もアメリカも守ることは出来ない。
だから、核持込の黙認という密約を結んだ、それが現実だ。
密約で日本が今の繁栄を手に入れたと言っても過言ではない。

竹島問題、尖閣問題にも密約の出来る偉大な政治家が必要だ。
竹島で韓国と、尖閣で中国と争っていても失うものばかりだ。
だからと言って、領有権の放棄は国民が許さない。
だから、密約でこうすればいい。
「100年間、共に領有権を主張しない」と。
そして、経済的な絆を太くして、繁栄を享受すればいい。
大震災の今こそ、密約を可能にする強力な指導者が必要だ。

原発事故にも密約が必要なのではないだろうか。
首都圏3千万人に避難指示は出せない、例えそれが必要でも。
出せば、大混乱が起き、万単位の死者が出るだろう。
だから、欧米諸国に言いたい、
「不安を煽らないでくれ」と。

もう、放射能の灰を浴びるしかない、もう逃げられない。
「逃げろ」と言われるのが一番の恐怖だ。
だから、もう仕方がない、覚悟している。
世界各国の皆さん、現実を内密にして、
「不安を煽らないで更なる援助をしてください」

密約を知らされない幸せもあるんですから。


地震の前日、高速バスで福島県へ行っていた。
帰路の特急車内で、車窓から見る街の衰退を嘆き、
地震について語り合った、何か運命的なものを感じる。

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想定の拡大

原発の事故と高層ビルが脳裏で重なる。
関東大震災クラスの地震に耐えると言っていた原発が・・・
あの高層ビルはマグニチュード9も想定内なのだろうか。
もう高層ビルの建設は禁止した方がいいような気がする、
一旦巨大地震を経験するまでは・・・

地震と津波に耐えて空しく残った建物を見て思う、
「こんな頑丈な建物で生活していたい」と。
想定の範囲ギリギリで生きるのはもう止めた方がいい。
そして、コツコツと想定範囲を広げる努力が必要だ。

祖父は敗戦後の経済に想定ミスを犯して苦労した。
そんな祖父に経済とは何かを教えられた。
だから、地震後すぐに「復興」について考えた。

予言通り、14日の寄付き、鹿島建設はストップ高になった。
昨日の終値でも、地震前比でずっと高値を維持している。
これは当然の想定内で、不謹慎なことではない。
ただ、買い手の多くが×国だったのが残念だ。

大惨事の後の「物不足」も想定内だ。
だったらこれからどうしたらいいか。
朝鮮戦争で日本は「特需景気」に沸いた。
だから、今回は関西に頑張って欲しい。
それを不謹慎などと責めてはいけない。
同じ日本の中なのだから。

一番避けるべきは富が日本から流失することだ。
1998年に破綻した日本債券信用銀行を買ったのはアメリカ資本。
彼らは数千億円の漁夫の利を濡れ手に粟で持ち去った。
不況にあえぐ日本から・・・・
※この震災後数年して、日本の多くの会社や土地が、
あの×国に買占めされるのが一番の恐怖だ。

あの後、小泉総理が誕生し、強い日本を目指した。
その彼の足を引っ張ったのが今の亀井やその一派。
「弱者の味方」と偽って、未だにこそこそ動いている。

何度でも言う、一番いけないのは「美しい言葉の偽善」
そんなことを言っていたら日本が最貧国になってしまう。
今必要なのは、力強い日本人のための復興なのだ。
復興期待株は日本人が買わなくてはいけない。
※建設以外なら住友大阪セメントや大和ハウス(本社は大阪、工場は東北)

そして、その原点は「想定範囲の拡大」にある。
以前に戻す復興だけは避けたい。
そのためなら、関西や賢人にいくら儲けてもらってもいい。
心眼を持ち、真実を語る強いリーダーが欲しい。

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後世に何を残すか

恐ろしい大惨事だ、あまりのむごたらしさに涙が止まらない。
この多くの方たちの無念の死を無駄にしてはならない。
次の巨大地震に今回の教訓を生かすことが望まれる。

その意味で,後世に残る復興計画を期待したい。
後世の人たちが、我々の遺産に感謝するような街づくりを。
1階を駐車場にした頑丈なコンクリートの集合住宅、
どの建物にも屋上が非難場所になるような階段の設置、
海辺には、海に船首を向けたような鉄筋コンクリートの工場・・・

波を防ごうなどという不遜な考えは捨てたほうがいい。
そうすれば原発の事故も防げただろうに。
流された家々と同じような家が建つ復興も許してはならない。

それには、本当に強いリーダーシップが望まれる。
もう、子供手当ての復活なども絶対にさせてはならない。
いい加減な政治を続けるようなら亡くなった万の魂が救われない。

その意味で、明日の朝の寄付きが最初の試金石になりそうだ。
建設株、建設機械株、インフラ関連株が上がるようなら、
今後の政治にもかなり期待が持てる。
そうなるように政治がメッセージを送るべきだ。

東北に強い鹿島建設、五洋建設、日立建機、クボタ
こんな株に強い関心を抱いている。
復興景気が来るか、弔い暴落になるか。
全ては政治次第だ。

復興景気という言葉が不謹慎などという偽善が広がれば、
更なる不景気が取り返しの付かない更なる不幸を招く。
日本人が暗く打ちひしがれている間に、
外国の余剰資金が安値で復興株を買いあさるのは明白なこと。
復興後の日本を幸せにするには現実を語ることだ。
今度こそ美しい言葉だけの評論家に惑わされてはいけない。

「強い建物、強いインフラ、強い原発、強い経済、強い国」
今度こそ、平和ボケから目を覚まそう、
出動した10万人の自衛隊の存在意義が今、分かったか?
「自衛隊は暴力装置」という馬鹿げた人に政治を任せてはいけない。

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悲しき社長業(2)

半年間の弁当屋経営にも、悲しい思い出が・・・
バイトの子たちの中に意識の低い行動があり、悩まされた。
ポスティング用に持たせたチラシが大量に土手に捨ててあったり、
彼らの起こすバイク事故の回数があまりに多かったりで、
強靭な私が胃潰瘍になってしまった。

そんなことがあって、半年で弁当工場を閉鎖し、ここでも社長を辞めた。
そして弁当工場は大手の会社に貸して、賃料を受け取るようにした。
幸運にも、閉店という不運が賃貸業者としての事業拡大につながった。
悲しい社長業にも、いいことも起こるから人生は止められない。

最近、大手コンビニの公共料金支払いシステムが変更された。
万単位の公共料金のかすめ取りの多発が経営者を泣かせていたのだ。
その改善結果として、「確認ボタンを押してください」という店が増えた。
そう、レジのプログラムが改良され、確認後の変更が出来なくなったのだ。
こうした各分野の不正対策への対応は一般には余り知られていない。

先日、銀行に英会話教室で使う自動送金書類を取りに行った。
行員がその書類の入っている書庫を開けるのには鍵が必要らしく、
その鍵の入った箱を開けるのにわざわざ社員カードを差し込んだ。
つまり、鍵を使ったのが誰かをチェックしているのだ。

たかが自動送金書類如きで、二回もチェックされるのだからたまらない。
そんな目で、銀行のオペレーションを見ていると、
いかに社員が信用されていないかがよく分かる。

デパートの社員通用口でも驚いた。
帰宅する社員は通用口で警備員にカバンのチェックをされている。
聞けば、こんな光景がもう半世紀も続いているのだと・・・

疑われる社員も可哀想だが、
疑わなければならない社長もまた同じくらい可哀想だ。
そのことに気付いている社員が少ないことがまた悲しい。


最近よく見かける壁面ガーデン。
私も挑戦しようと資料を集めている。

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耐久値と評価値(3) 

私の理論では、マンション完成後の販売価格を評価値100とする。
耐久値と同じように、年とともにこの値が下がっていく。
ところが、築30年を過ぎて耐久値が60を切った頃に、
評価値が150になった事例が、前回書いた「ブランズシティ港南台」

元の港南台駅前うぐいす団地はそんな建替え成功マンションとして有名だ。
まだ築30数年しかたっていなかったが、3年かけて建直され、
「ブランズシティ港南台」として売りに出された。

幸運だったのは30数年前に3千万で買ったオーナーたち。
「ブランズシティ港南台」の4千万以上の部屋をただで手に入れた。
30年所有して、新品の4千万以上のマンションがただで手に入るなんて、
4千万の宝くじが全員に漏れなく当たってしまったような話だ。

この成功のからくりは容積率と街の人気度にある。
容積率と評価値との関係は大雑把には次のようになっている。
A:3倍以上大きく建てられる(容積率を1/3しか使っていなかった)場合
 建直しの費用負担が一切ないので、建直し時の評価値は150%前後
B:2倍大きく建てられる(容積率を半分しか使っていなかった)場合:
 建直しの費用負担が1,000万円程度かかり、評価値は80%前後
C:現在と同じ(容積率に余裕がない)場合:我がPマンションがこれに該当
 建て直しに2,000万円程度の費用負担が発生し、評価値は50%前後

評価値が~前後いうのは、建直し時の当該土地の価格に左右されるから。
マンションを解体すると、当然、各所有者には解体後の土地が残る。
我が上大岡Pマンションは事例Cに該当するが、
その一戸当りに残る平均的な共有土地面積は11坪。

この土地の購入時坪単価200万が解体時に300万に値上がりしていれば、
解体費用を差し引いても一戸当りの還元価格は3千万円にはなる。
10年前の購入価格は一戸平均4300万円だったから、
建替え時に、オーナーたちが支払う費用は1300万円になり、
その時の評価値は、3000万÷4300万円=70%(=70P)となる。
事例CのPマンションの土地が値上がりすれば、こんな嬉しいことになる。

つまり、容積率に余裕がなくても、土地が値上がりすれば評価値は高くなる。
逆に、容積率に余裕があっても土地が値下がりしていれば、評価値は落ちる。
例えば、横須賀市のGハイツは、容積率にかなりの余裕があるが、
最近地価が下がっているので、評価値は60P弱になると予想している。
それでも、評価値が50Pを上回っているので、今の所有者は報われている。

最近のマンションの解体時の評価値は平均25Pぐらいではないだろうか。
つまり、4千万で買った人に解体時に戻ってくるお金は1千万ということ。
だから、地震で倒壊したら3千万以上出さないと、建て直しは不可能だ。

現実にはそんなお金を持っている人は少ないから、
地震がきたら、300万円くらいで買い取ってもらうようなことになる。
もちろん、買い取るのは大手のマンションディベロッパーで、
その差額700万円が彼らの一戸当りの利益になっていく。


銀座三越の「築地青空三代目」:
京浜急行で東銀座まで一本、うとうとして目が覚めれば銀座。
昼の行列が気になっていた鮨店がここ。
人気の海鮮丼と炙り丼に挑戦。
噂どおりの美味しさとリーゾナブルな値段に感動。

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耐久値と評価値(2)

コンクリートの中性化による劣化以上に問題なのが水の浸透。
コンクリートに埋め込まれた支柱などの異物の膨張率の違いが、
コンクリートと異物の間に隙間を作り、そこから内部に水が浸透する。

この浸透した水が内部の鉄筋を著しく腐食させる。
だから、もしこんな状況を放置しておけば、
築30年で建物の寿命が来てしまうことは実際に起こりうる。
例えば、海辺の何も手を加えない建物にこんな悪条件が加わると、
30年で耐久値が40を切ってしまう、こんな話が現実にはかなりある。

我がPマンションにもこんな危険な箇所が沢山あるのだが、
実際にそんなことに注意を払っている住民は一人もいないだろう。
その意味で、建物点検チームをマンションにも作るべきだ。

コンクリート関連以外で耐久値を落とすのは排水管と給水管。
これを放置して、漏水トラブルを起こし建替えたマンションが,
1977年築で、JR港南台の駅横にあった「うぐいす団地」
昨年販売され即完売した、「ブランズシティ港南台」がそれ。
3月から入居が始まった「建替え大成功マンション」である。

※マイ ベランダを華やかに彩るハーデンベルギア。
買ったときは30センチ、今は120センチに成長した。
紫と白の混合咲きで、私のお気に入りの一鉢。

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耐久値と評価値(1) 

マンション管理の主目的は「耐久値」の維持。
建物は完成と同時に退化が始まり、耐久値は年に2P減価していく。
建直しを考えなければならない耐久値は40Pなので、
完成後に何もしなければ、30年でこの危険値40Pに到達する。
また、建物は修繕しても元には戻らないので修繕での回復は1P。
よって、築15年で大規模修繕をすると15Pの回復となる。

そこで、大規模修繕後の耐久値は、100-15×2+15=85
更に10年後に大規模修繕をすると、耐久値は85-20+10=75
35年目の大規模修繕後は65ポイントになり、55年後が45。
維持管理の成果をこうして数値化するのが私流の建物管理。

 
私が35歳のときに建てたマンション(写真)は築30年を越えたが、
完璧な修繕の結果、周囲を圧倒する美観を保っている(笑い)
もちろん、仲間の工務店の協力があってのことなのだが、
私の管理に対する情熱も見逃すことはできないと自負している。

建物の経年劣化で一番の問題はコンクリートの劣化。
俗に言う、コンクリートの寿命が60年という根拠は、
コンクリートのアルカリ度の中性化が、
3センチ内部にある鉄筋に到達するのに60年かかるというもの。

そこで、60年目の耐久理論値はどうもがいても40を割る。
これは上で例に挙げた計算式の結果とほぼ一致する。
しかし、到達したからすぐに危険な建物になる訳ではない。

更に数十年使用するために一番気をつけるのは「錆汁」の防止。
建物点検で錆汁を発見したら、すぐにそこのコンクリートをVカットし、
入念に充填材を注入し、100年を目標に努力していくのが理想。

でも、私のマンションには使われたコンクリートに問題があって・・・
工事した1980年代は、コンクリートの塩分含有率が問題化した時期。
この事件の後、海砂の使用が禁止され川砂の使用が義務付けられた。

さて、私のこのマンションに使われた砂はどちらだったのか?
事件後、改良が重ねられ、コンクリートの寿命は100年に近づいてきた。
だから、私は、我がPマンションでも100年維持を提唱している。
発注が住友不動産で施工が清水建設だから信用は出来るだろう・・・

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悲しき社長業(1)

20代のサラリーマン時代、山中湖開発チームの上司が独立し、
後に誰でも知っている東証上場会社の社長になった。
その後私も独立し、何度かお茶をしながら事業について語り合った。

その時に思った、「上場会社の社長になったら長生きはできない」と。
過酷だった、とにかく彼の毎日は過酷だった。
上場して33年、彼は若死にし、その2年後に彼の会社も倒産した。
今でも、彼のマンションを見ると、彼の企業人生に思いを馳せる。

彼のように社員数が千人とまでは言わなくても、
30人以上の社員を使えば、気苦労は一人社長の何百倍だ。
中でも一番は金の心配だろうか。

今はなき長岡塾でも社員の金の遣いこみがあった。
当時、授業料は原則銀行振り込みだったが、
たまに持参での現金支払いを希望する親がいた。
それをポッケに入れてしまった教室長がいたのだ。
罰が当たったのか、彼は50代前半で他界した。

そんな遣いこみも予知しなければならないのが社長業。
当時、私は10校以上の教室視察を抜き打ちでやっていた。
授業視察と称して、生徒名簿と生徒数を細かくチェックした。
だから、被害は少額で済み、当然彼は退社に追い込まれた。

入りのチェックがあれば、当然、出のチェックもやった。
私が年齢の割にPCが好きなのは、その時の経験からなのだ。
教材の在庫管理ソフトを安川情報~という会社に依頼した。
成績管理ソフトや業務管理ソフトも開発した、35年前に。

生徒や教材の出入りと支払い額を連動させ、出のチェックもした。
その時、社長業というのは、つくづく悲しい仕事だと思った。
表の顔で社員を信じ、夢を植えつけ、未来を語りながら、
裏で社員を疑って金の流れをチェックするのだから、
もちろん一部の不届き者のせいで・・・

でも、そのお陰で、塾は売った後も超高収益企業として存続した。
しかし、5年後くらいから未収金などの不良債権が増え、
いつの間にか横須賀から長岡塾の看板が消えていった。

そんな社長の苦労を知っていた社員は1割もいなかったのでは?
そのほとんどが私の生活を羨む輩ばかりだったのが悲しかった。
そんなこともあって、「社長なんて辞めてやろう」と心に決めた。


精進料理:
マンション仲間と材木座にある光明寺の精進料理へ。
和尚さんの琵琶の演奏と法話がついて4千円。
食後、境内のはずれにある内藤家の墓へ。
日本の墓なのかと目を疑いたくなる荘厳さに言葉を失った。

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時の流れを遅くする術

時の流れが速すぎる。
これでは、あっという間に人生が終わってしまう。
もう少し、時間の流れを遅くしたい。

学生時代、1年には3つの学期があった。
これを利用して、時間の流れをあの時代に戻すことにした。
そうすれば、生活の中身がもっと濃くなる筈だ。

つまり、1年を3シーズンに分け、それぞれに期末目標を決める。
期末試験ではないが、3月、7月、12月と3つの期限を定め、
そのそれぞれに企業目標を設ける。

例えば、この3月末までに財務の合理化を終える。
7月までに、新たな土地を購入する。
11月までにその土地に商業ビルを発注する。
こんな感じでよさそうだ。

こうして、70歳までの3年間で3棟の新しいビルを建てる。
これを、私の新中学時代と命名しよう。
更に、どの時代にも文化的挑戦も必要だ。
今回はベランダ園芸コンテスト入賞を目指そうか。

その次の新高校3年間には、沖縄にビルを3棟建てよう。
ついでに、沖縄7島のサイクリング一周制覇も楽しそうだ。
まあ、実現は困難そうだが、例によって話せばひょっとして・・・
兎にも角にも、なんとか時間の流れを遅くしないと・・・


フラミンゴカフェ:
ワールドポーターズで見つけた家具の店が「フラミンゴクラブ」
この店の商品を使って作られている店があると聞いて青山へ。
骨董通りから10メートル入った右側に、店名はフラミンゴカフェ。
正面が福井県のアンテナショップ、右側がそのカフェ。
次に工事する建物のヒントがたくさんあって感激した。

http://www.youtube.com/watch?v=d9nibnqPOFQ

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変化の先頭に立つ

居酒屋の倒産が過去最高の件数になったらしい。
知人が、この5年で20件近い居酒屋を開店した。
彼の親戚中が、「彼は一族の出世頭だ」と騒いでいる。
彼が、この時代の変化に巻き込まれないことを祈るばかりだ。
一族の誉れのためにも・・・・

居酒屋業でのし上がった実業家はあのワタミの渡辺美樹氏。
彼が起業した25年前は居酒屋なら誰がやっても成功した時代だった。
40年前なら、誰がやっても塾で飯が食えたのとよく似ている。
こうした時代の流れを、「トレンド」と呼ぶ人もいる。

事業で成功する最短距離はこのトレントを掴むこと。
トレンド寿命は平均25年くらいだったが、最近はもう少し短い。
「このトレンドの先頭に立て」と言ったのは、
あの有名な経営思想家「ドラッカー」だ。

大学時代に新橋に喫茶店を開業したことがある。
もし、この仕事を追い続けていたら、
スターバックスかドトールクラスの社長になれたか?
しかし、この時は自分が変化の先頭にいるという実感がなかった。
だから、儲かっていたのに卒業と同時に売ってしまった。
今思えば実に残念だった、折角変化の先頭にいたのに・・・

ただ、我が人生では、
変化の先頭に立って、運よく儲けたことが何回かある。
これからもアンテナを高く上げて、変化のシグナルを鋭く感じて、
変化の先頭に立つ強い気持ちを持ち続けたい。


T建設の社長さんからのお誘いは、今話題の鎌倉は米倉。
マンションの友達とよく行く瑞泉寺山門のすぐ近くのテーブル二つの店。
夜はそれほどではないが、昼の予約は3月末まで一杯という。
食べながら思った、ミシュラン三ツ星の神楽坂「石川」にそっくりだと。
帰りにシェフにその話をしたら、同じ店で修行をしたことがあると。
でも、一つ星の米倉の方が繊細な味付けで、決して格下の感じはしない。
今日も湘南宝探しのページに素敵な店を加えることが出来た、感謝感激。
夢に出そうなのは、鯛真丈、のどぐろ炙り、さよりのお造り、鴨オレンジ煮・・・

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街頭演説

 高給につられて、何回か仲人のアルバイトをした。                                                  式場に着くと、頼まれた結婚式の壇上に仲人用の席が二つ。                                                                                                      およそ3時間で終わる式1回の私への報酬が10万円。
妻役は座っているだけだから3万円くらいだったのだろうか。                                                  一日2回の式に出て、20万円を稼いだ日もあった。                                                  美味しい食事付で一日20万円は実においしい仕事だった。

もちろん、採用試験があった。                                                                                                                5分間の仲人用のスピーチをいかに上手にやるかを競った。                                                                                  15人の応募者の中から私が選ばれた。                                                                                 20年間生徒の前で喋ってきた経験が物を言った。                                                            

統一地方選が近づいて、地方議員の辻立ちが多い。                                                                                              寒い日に、横浜駅前である議員の下手な辻立ちを耳にした。                                                                                            応援している党の議員だったので、そばに行って声をかけた。

「誰もあなたの話に足を止めないのは何故だと思う?」                                  「・・・」                                                              「通り過ぎる30秒の間に耳に残る話をしていないからだよ」                               「御免なさい、未熟なもので」                                               「寄付までして応援しているのにがっかりだ」

彼に訊いた、アメリカ28代大統領ウィルソンの逸話を知っているかと。                        「2時間の講演なら今すぐできる。1時間なら、準備に2時間かかる。                    15分のスピーチなら、準備に半日が必要だ」                                      「知りませんでした」                                                         「あなたは何にも用意しないで、知っている数字だけ並べている。                             物知りなのは分かったが、誰も聞いていないから帰った方がいい」                       そして、帰り際に、スピーチのコツを教えてあげた。                                      「話をつまらなくする秘訣は、すべてを語ってしまうことだ」

昔、亡き兄から教えられた辻立ちのこつは、                                                  ○必ず原稿かメモを用意する。                                               ○20秒で一つの主張を完結する。                                                 ○余計な前置きを入れない。                                                 ○引用は出来ればひとつにする。                                              ○悪口や批判は少ない方がいい。                                        ○夢を語る、短く、具体的に。                                                ○通行人に「ありがとう」と言わない。話の腰が折れるから。  

                                       屋根防水のポイントはドレイン周りとパラペット周辺。                                    それを理解するのに便利な模型を手に入れた。                                                                                                                          

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不動産活用術

桁違いに儲かる仕事をしている男に出会った。
使えない土地を使える土地と合体させる技がすごい。
更に合体で開発行為該当になった土地に企業を呼んできて、
実質利回り8%の物件にしてお客に売る。

その時の彼の利益は投下資本に対して利回りが何と200%。
私も曙町でこの手法を使ったが、これこそが不動産活用の極意だ。
もう、ただ買った土地が何年かして値上がりするような時代ではない。

その男の凄さは、生き方にもあり、おしゃれにも現れている。
180センチの身体をアルマーニで装って、それが実に似合っている。
腰は低く、靴もきちんと揃えて脱ぐし、言葉遣いも礼儀正しい。
私のような爺さんでも惚れ惚れとしてしまう。
仕事を頼んだことがあるが、それはそれで完璧だった。

ただ、今回の物件を私は買わなかった。
杞憂であろうとは思ったが、20年後の処分価格に不安があった。
もちろん、その時、私は死んでいるだろうが、
出口戦略的に自信がないものを子孫に残すことはできない。

そう伝える彼へのメールに添えた、
「死ぬまでに、何度か一緒に大きな仕事をしよう」と。
その返事に曰く、「光栄です」
とことん年長者を立てる稀な若者だ。


手前の土地を国道に接続させるために古屋を買収。これが我々が挑戦している不動産活用術。手前の地価は50%は高くなる。こうしてからマンション業者に売却するのだ。駅から徒歩1分だから、売却に時間はかからない。
これをリスクと思うような人はこの仕事には向かない。

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品格

多くの人の一生を見てきた。
人の一生を観察するのだから、少なくとも60年以上はかかる。
例えば、私が16歳から観察し始めた20歳の人なら、今は70歳。
学業を終えて、定年して、生きていれば古希を迎えている頃だ。

斯くの如く一生は長いから、40代で成功しても晩年が悲惨な人なんてザラ。
だから、そんな途中経過で人を賞賛しても意味がないと常々感じている。
様々な人生を見つめて60年、本当に人生観察って面白い。

5歳の時から知っている彼は高校を卒業して、家業の農業を継いだ。
その傍ら、農協の職員になり、高給を貰い、ゴルフに明け暮れた。
ハンデはシングルで、その二流ゴルフ場ではかなりの顔だった。

週末にゴルフ場で見せる彼の顔は得意満面で、肩で風を切っていた。
「我こそは当ゴルフ場のクラブチャンピオンなり」と言う風情なのだ。
「ゴルフの下手な奴は相手にしたくない」という暴言も吐いていた。
謙虚さも無く、品もないただの田舎のおやじだったのだが・・・

そして、定年の頃、どこの農協も台所が苦しくなった。
だから退職金は大したこともなく、運悪く重度の腰痛も患った。
近くのホームセンターで、63歳の頃の彼に会って驚いた。
チャンピオン当時の面影はなく、逃げるように店から出て行った。

自慢の白髪も薄くなり、70を遥かに超えた感じだった。
絶頂の頃の彼からは想像もつかない変貌振りに唖然とした。
そして、間もなく68歳で他界したという噂を耳にした。

たった一つの人生を見て、全てを語るつもりはない。
ただ、人生って分からないものだとつくづく思うのだ。
やっぱり、図に乗った分のしっぺ返しは必ずありそうだ。

彼は学歴のなさをゴルフの腕でカバーしようと努力した。
負けず嫌いな分、桁違いに練習に打ち込み、骨を酷使した。
そうして、晩年の病気がちな体の基礎を作った。

人は有頂天のときに、地獄行きの支度をしていることが多い。
彼の場合は、学歴コンプレックスがゴルフへの情熱の源になり、
そして、またそれが晩年の不健康の原因にもなった。
あれほどの負けず嫌いでなく、もっとゆったりと生きればと・・・
そうすれば、多くの人から尊敬されただろうに。
他人事ながらそう感じてはいたのだが(余計なお節介だろうけど)

結局、彼の一生はイーブンパーだったということか。
彼のように、コンプレックスをバネにして頑張る人の話はよく聞く。
ただ、そのバネが上手く働いても、それを鼻にかけて品が無いのは醜い。
コンプレックスの塊の私も気をつけねば・・・

そんな目で周りを見回すと、高い品格を感じる人は意外と少ない。
白洲次郎のような品格を身につけた人が理想だという友人が多い。
全く同感だ、まだ間に合うか?
 

洋風居酒屋「リゴレット」:教え子に招待された超繁盛店。ウェイターやウェイトレスのサービスに驚嘆する。チキンで汚れた指を見た瞬間、「はい、どうぞ」と新しいおしぼりが。トイレに行こうと腰を浮かせたら、「はい、こちらです、足元にお気をつけて」と飛んでくる。栃木のもち豚を使ったグリルド・ポークや比内地鶏のスパイシーチキンも驚くほど旨い。仕上げに注文したツナ・プラムも新食感。時代の変化を感じる夜になった。まだ、若い世代との交流は欠かせない。

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屋根防水

屋根の防水工事では色々と苦労してきた。
無知なるが故に騙されたことも何度か経験した。
あれは、20年前のことだった。

築20年のマンション屋上の保護モルタルに多くの亀裂が入っていた。
無知だった私は、これが直接雨漏りの原因になるという業者の話に乗せられた。
そして、あわてて塗膜防水の工事を発注してしまった。
それも、嘘が上手で仕事熱心な見ず知らずの業者に・・・

仕上がりが見事で、何の疑念も抱かず支払いを済ませた。
そして半年、塗膜のあちこちに異様な裂け目が・・・
更に2年後には、見るのも無残な状態に。

その時、素人にとって何が大切かを知った。
一つは、信頼の出来る業者との太いパイプ。
そしてもう一つが、工事に関する知識。

一般的なマンションの屋根に施工されるのは、
アスファルト防水、シート防水、塗膜防水。
更に、そのそれぞれに何種類かの施工方法があり、
建築時の工事と屋根の現状に照らし合わせて、最適の施工方法を決める。

でも、発注者がいくら多くの知識を身につけたとしても、
実際に工事を行う業者が信用の出来ない人たちだったら、
いくらでも手抜きが出来る防水工事の恐怖からは逃れられない。

下の写真を見ても分かるとおり、
工程ごとに何層にも塗られる材料のチェックなど素人には不可能だ。
だから、信頼できる業者との人間関係が何よりも重要になる。

不動産貸付業者としてはまだまだ知識不足を痛感することが多い。
屋根一つとってもこんな具合だから、
建築って本当に奥が深い。

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さよなら、P銀行

ひょんな縁で、M銀行から融資を受けた。
その時の担当者が使った言葉は
「お金を借りてくださって、本当にありがとうございます」
たまたまその担当者が優秀なのかと思ったら、支店長まで腰が低い。

それに比べて、長年付き合ったP銀行は上から下までなっていない。
特に最近担当になったTやその上司は最悪だった。
私のような歳になると、出入りする銀行員はみな子供のような年齢だ。
そんな若者が、偉そうに融資条件を語ると無性にむかつく。

商売は、銀行が渋いときが一番の攻め時で、
銀行が貸したがるときが引き時だというのが歴史の証左。
つまり、銀行の言うことを聞いて動く奴は商売が下手ということ。
なのに、この行員はそんな自分たちの先輩の数々の失敗を恥じていない。
この銀行は、バブル時も、今回のミニバブル時も不良債権の山を築いた。

私が不動産を仕込み始めた頃に生まれたような人間が、
こんな銀行史など分かるはずもないのだが、それにしても謙虚でない。
オマケに、「金を融資できる条件は・・・・」などと御託を並べ続ける。
「そんな銀行から借りてやるか」と思っている私の心など読める筈もない。

「どんな理由で完済なさるんですか」などとバカなことを聞く。
更に、引き上げ続けて初めて気がついたようだが、時既に遅し。
もう、完全な「サヨナラ」だ。

銀行員は、
お金を借りてもらって飯が食えていることを忘れてはならない。


桜木町駅から2分。一人が退去しないので建て替えが出来ないというアパート。年老いたお父さんは新築物件を子供に残したいのだが、結局傷物を残すことになりそう。それが原因で売りに出た希少高利回り物件。

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消防検査

商業ビルを持てば、誰もが経験する消防検査。
当然、その後には指導があり、それに沿って改善を余儀なくされる。
でも、この場合の検査官はれっきとした消防署員で身分は歴然。
何を言われても、何処を見られても、さほど恐怖感はない。

ところが、マンションでの年に2回の消防点検は怖い。
家中、押入れの中まで見られるがその人は誰だか分からない。
もちろん、身分証明証の提示もない。

ただ、マンション管理組合からの依頼で来ているというだけ。
その管理組合ですら、なんという名前の誰が検査しているのかは知らない。
依頼したのは管理会社だから。

そこで、その管理会社に問い合わせた。
「今日私の家の中に入って検査をした失礼な人間は誰ですか」
検査を依頼した会社の誰が派遣されたのかを知りたかったから。

ところが何と、調べて電話しますという返事。
バイトのお兄さんで、変質者かも知れないという恐怖が脳裏をよぎる。
程なく、返事の電話が入る。
「○×会社の人間なのですが、誰が伺ったかまでは分からないんです」

私は男だからいいが、もし可愛い女一人の所帯なら実に恐ろしい。
バイトの人間でも出来る簡単な検査だから・・・・
もちろん、法律では資格者がやらなければいけないことになっているが、
10年間で20回、資格者証を見せられたことは一度もない。

マンション管理組合の理事は大抵は消防法の知識もない。
知らないのだから、そんな細かな検査の問題点など知る由もない。
もし、そんなことがきっかけで3年後に凶悪事件が起きても、
「あー、それは不運でしたね」でお仕舞い。

ことほど左様に、今の理事の輪番制には多くの矛盾が内包されている。
なぜ、理事の中に管理会社と対峙できる専門家的な人材を置かないのか。
100戸以上のマンションなら専門家もどきの人はいるだろうに。

そうすれば、こんな不愉快な検査などすぐに改善されるだろう。


山中湖の富士:日曜日、気分を変えたくて山中湖まで行くことがよくある。車で90分、湖越えに富士山を見て、お茶をして、プールで泳ぐ。天然温泉の露天風呂は嫌いだからあまり入ることがない。

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会う動機

昨日も人に会った。
今日も人に会う。
明日も人に会う予定が入っている。

昨日の人は仕事の人、進行中のビル建設の打ち合わせ。
今日の人は昔の生徒、近況報告を聞きながら楽しい時間を過ごす。
明日の人は夢を語り合う仲間、新しい知識を貰える喜びもある。

「自分から会いたい」と思う動機ってなんだろう?
一番多いのは、どうしても「仕事がらみ」
二番目は楽しい時間を過ごしたいから。
三番は何かを得たいから、元気や運や知識など・・・・

その人に会うと何かいいことがある不思議な人がいる。
パワー人間と呼ぶに相応しい人で、定期的に会っている。
つまり、この人たちとは運や元気を与え合う。

当然そんな人は今を盛りに仕事をしている人が多い。
それに比べて、僻みっぽい年金生活者とは絶対に会いたくない。
特に過去の栄光を追って、自慢話に花が咲く老人は絶対に嫌だ。
社会貢献などに汗を流している前向きな老人なら話は別だが・・・

「共通の趣味を語り合う友人」との時間は実に楽しい。
ガーデニングの話をしていると時間の経つのを忘れる。
ただ、こんな人たちとばかり過ごす時間が増えると、
ただの年金生活になってしまうから、それだけは避けている。

「芸術を語り合う友」からの誘いも嬉しい。
質の高い生活をしている人との時間は中身が濃い。
暮にはクリスチャン・ツィメルマンのピアノに身震いをした。
こんな音楽会や絵画展に行ける友も人生を豊かにしてくれる。

ゴルフやスキーをする友にも、「時間ある?」と声を掛ける。
ただ、こればかりは技量に差があると相手に失礼なので、
おいそれとは話にのれない、そこが難しいところだ。
その点、技量など関係ないサイクリングは最高だ。

努力して、全てに万能なマルチな人になることを目指している。
語り合える友人をたくさん持って楽しく生きていきたい。
それには、何にもまして健康を大切にしなければ・・・

関内駅1分の建築現場:賃貸用ビルの建築現場。現在も上大岡駅や石川町駅から3分以内で高い賃料の取れるビル用地を探している。丹念に探せばまだまだ掘り出し物はある。横須賀と横浜中心部を比べると賃料が5割近く違う。目標は横浜や東京に1年に1棟、10年で10棟だ。話と目標は大きい方が面白い。「言えば、言えばいい当たる」ことを願っている。

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プラス言葉

能見台の駅から2分、めちゃくちゃ旨いラーメンがある。
開店して15年、「能見台・ちりめん亭」の新商品だ。
その名を「ねぎ塩ラーメン」といい、たったの680円。
ねぎの旬は冬、その美味しいねぎを70gも使った逸品。
250円の野菜餃子と一緒に食べるのが健康おたくの私流。


このちりめん亭のマスターは「ビジネス談義」が大好き。
その話には脱サラ前に勤めていたダイエーの上司のことがよく出てくる。
余ほど崇拝していたのか、目を輝かせて上司から言われたことを話す。

「心に浮かぶ内容はコントロール出来ないが、使う言葉は意のままになる、
だから嘘でもいいから、口からはプラス言葉しか発するな!」
ダイエーを辞めてからも、ずっとこの上司の教えを守っているという。

15年間、月の休みは2日だけ、一日の労働時間は16時間。
心に去来する想いはかなり重いらしいが、口から出る言葉は軽い。
「楽しいから病気一つしない、年一度の女房との旅行さえ出来れば」
本当のおしどり夫婦で、二人の顔を見れば、あながち嘘ではなさそう。

1年前、アドレナリンのことを書いた。
「成功したければはやる気脳内物質のドーパミンを増やそう」
こんなことを書いて、雨の日の話として、
「嫌な雨ですね」でなく「いいお湿りですね」と言うようにしていると。

40年前に他界した母もダイエーの彼の上司と同じことを言っていた。
更に、「言えば、言えば、いい当たる」というのが口癖だった。
だから、私もプラス言葉を使うのが習慣になってしまった。
「お陰さまで、とても幸せな毎日で、仕事も至極順調です」

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マンナンライフ現象

いよいよ大規模修繕の日が近づいてきた。
先日、管理会社による建物診断調査が行われた。
4メートルくらいの棒を使ってのタイル剥離診断。

剥離しているところはカラカラと異音がするという。
建物の北西の2階部分のタイルが少し異音を発している。
ということは、大規模修繕のときには張り替えろと助言するのだろうか。

私の所有しているビルでは、目視で検査・診断をする。
目視で分かるようになるまでそのままでいいのではないか言うと、
「剥離してそのタイルで住民が怪我をしたら大変だから・・・」
「では、建物竣工検査では異音はしていなかったんですね」
「いえ、竣工のときにはこの検査はしていません」
「じゃー、竣工時から異音がしていた工事ミスの可能性もあるんだね」
「いや・・・、それは・・・」

「来た、来た」と思った。
早め早めに且つ大規模に工事をやらせる管理会社の作戦が始まった。
始めからの工事ミスについてはその可能性にも触れたがらない。
逆に、「落ちたタイルで人が死んだら誰が責任を取るのですか」と言う。
「いいかげんな工事だったのならお宅でタイルを全部剥がせよ」と怒鳴り返す。
怒りの脳裏にマンナンライフ事件のことが浮かんだ。

あのときに野田議員が使ったことばと同じだ。
「マンナンライフでこれ以上人が死んだら、誰が責任をとるんですか」
数日後の記者会見で、とある記者が野田議員に質問した。
「13年間の窒息死は、こんにゃくが13件、餅がその20倍、
こんにゃくの販売を止めさせる前に、餅の製造を停止するんですね?」
この一言で、この事件はうやむやに。

事故発生率はマンナンライフが1億分の7で、他メーカーがその9倍。
マンナンライフがこうした数字による理論的な反撃をしなかったら、
今頃、この会社は野田という偽善議員に潰されていただろう。
マンション管理でも、この言葉はしょっちゅう使われる。

「避難路の確保は住民の生命線です」
「この避難路を泥棒が利用して人が死んだらどうするんだ」と反論した。
「じゃー、消防法違反の責任は誰が取るんですか」

「責任は誰が取るか」というのが善人の切り札だ。
その前に、安全の確率を求める面倒な作業など一切しない。
だから、今度もこう言ってやるつもりだ。
「信用できない工事屋の危ないタイルは全部剥がして、二度と貼るな」と。
タイルは落ちたら棄権だから「タイル張りのビル」は建築禁止にしなけけば・・・
「人の命は地球より重いのだから」


銀座三越のディム・ジョイ:関西に住む姉の希望で立ち寄った。
誰もが一度は行きたいという高級リゾート「アマンリゾート」の
創始者の息子であるゼッカ氏の店。
京都の食文化と中国飲茶を融合させたモダン飲茶の世界を目指したお店。
シンガポールに次ぐ二号店で、昼時はかなり待たされることを覚悟しておいた方がいい.

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手抜き工事

家を新築する前の浮き浮きする気持ちは何とも言えない。
間取りや内装、風呂、台所の話題は最高にボルテージが上がる。
マイホームの新築は人生の最大イベントの一つだ。

多分、大切な土台、給排水管、構造材から盛り上がる人は少ないだろう。
しかし、工務店さんが一番手抜きをするのはそんな場所からなのだ。
経済原則から言えば、「安くていい家」を建てる工務店を探すのは難しい。
だから、「安くて、いい家を建てて」と頼むのは虫が良すぎる思った方がいい。
値切れば値切っただけの家しか建たないと肝に銘じておくべきだ。

ベタ基礎として敷き詰めたコンクリートに鉄筋が入っているか。
使われた木材がヒノキか杉か、6寸か4寸か、仕様書通りか。
筋交いがあるかないか、その筋交いがたすきがけになっているか。
サイディングの裏に断熱材は入っているか、落ちない処理はしてあるか。
火打ち梁がついているか、木材同士が正式の金具で補強されているか。

現実には、こんな手抜き5項目も知らずに家を建てる人がほとんど。
更に、そんな無知な注文主に限って大人顔をしていて、偉そうに喋る。
これはマンション管理にも当てはまる実にこっけいな景色だ。

素人が輪番制で理事になり、その中から理事長が選ばれる。
その理事長が、建築関係者でなければ建築のことなど知る由もない。
そして、理事長になった途端に何でも知っているかのような大人顔をする。
建築のイロハも知らないのに、誰にも相談せずに答えを出していく。

当然、プロの管理会社は大喜びだ、意のままに儲けを計算できるから。
そんな素人集団がそのマンションをまっとうに育てられる訳もない.
悲しいかな、これが日本中のマンションで起きている日常の風景だ。
マンションンを維持する管理から育てる管理へ。
この考え方の普及が今年の私のテーマだ。


観音崎自然博物館内レストラン「マテリア」:観音崎と言えば、誰もが京急ホテルか美術館を目指すが、私は落ち着いた雰囲気のマテリアが好き。前庭から海を眺めていると、どこか遠い国に来たような錯覚に。

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たった3年、されど3年

朝の銀行、子供を連れたお母さんが二組。
どちらの子もちょうど3歳前後か。
でも、その仕草が全く違う。

店の奥で待っているのは茶髪の20代後半のお母さん。
「本を読んで待っててね」と子供に絵本を渡す。
入り口に座った30代前半の母親は、黒髪の知的な感じ。
異口同音に、「本を読んでなさい」と・・・

ところが、同じように本を手にした子供の様子が全く違う。
奥の子は、本を投げて、身体をくねらせ、落ち着きがない。
入り口の子は、本に目をやり、微動だにしない。

もちろん、どんな親だって、入り口の子のように育てたい。
3歳で本を手にして10分も微動だにしないなんて随喜の涙だ。
好奇心旺盛な私は大胆にも尋ねる、
「どうやるとこんなに本が好きな子になるんですか」
「本を読んであげるとき、必ずキャッチボールをするんです」
「キャッチボールって何ですか」
「まだ字が読めないときに、その絵に合った質問をするんです」
「例えば?」
昨日食べたスイカの絵が載っていたら、
「この中で昨日食べたのはどれだっけ?」
「スイカは美味しかった?」
「スイカの中は何色だった?」
そして、極めつけがあるのだと言う。
「最後に、載っている絵でお話を作らせるんです」
「そうなんですか」
「この子はお話を作るのが大好きなんです」

たった3年の育て方の違いで凄い結果だ。
「栴檀は双葉より芳し」なのかも知れないが、
上手に育てることの重要性は否定できない気がした。

そして、考えた、「仕事の世界も同じだな」
仕事だって上手く進めれば、3年で結果は大違いだ。
「どうするとこんなに儲かるんですか」と尋ねる人は少ないが、
執拗な質問で私から駐車場ビジネスを学んだSさんは凄かった。

たった3年で、売上げが私の数倍に成長、車室の数は優に百を超えた。
1車室で2万は儲かるだろうから、既に月間利益が200万を超えたか。
子育ても仕事も、真剣に正しいやり方を学ぶ人は伸びしろが違う。
「俺には俺のやり方が・・・」と人の意見も聞かないで、
何時までもうだつの上がらないBさんとは大違いだ。


鎌倉は「本覚寺」の栴檀:昨年友人が感動したといっていた本覚寺の栴檀、それを今年の年賀状に載せて送ってくれた。そういえば、今年も、賀状の返事を一通も書いていない。本当に愚図な私だ。

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東南の風

62歳で、「一人暮らし」を謳歌している珍しい男に出会った。
我が人生で、こんなに生き生きとした一人暮らし男に遭遇したのは初めて。
あの「SASUKE」に予選会1位で通過したというツワモノでもある。

宮仕えの身でありながら、人生を思いっきり楽しんでいる。
週に1回は来るという小料理屋のカウンターの左端が彼の定位置。
何気ないマスターとの会話の余りの面白さに、思わず聞き入る。

今日のテーマは、「サプリメント」
今も元気で、草野球の一般チームのレギュラーだというから凄い。
還暦過ぎのシニアチームの歳なのだが、それには秘密があると言う。
毎日摂取している7つのサプリのことで、その名を聞いて驚く。
私が摂取しているサプリメントとほとんど同じだったのだ。
野球用の関節を維持するためのグルコサミン+コンドロイチン。
「セサミン+DHA&EPA」の効能を語るときは目が輝いていた。
「脂肪やコレステロールを減らして血液をサラサラにするんだよ。
オマケにボケにも効果があって、花粉症にもいいんだよ」

急にママが話の腰を折る、「このマフラー素敵ね、頂戴よ」
リバーシブルだというマフラーが余りにセンスがいいので、
「どこで買ったんですか」と思わず私も話に加わる。
「新横浜の駅ビルの5階です」とあくまでも礼儀正しい。

「遊びが過ぎて別居しているんだよ」と右隣のMさんが小声で囁く。
それにしては、健康管理が完璧で、着ている服も清潔そのものだ。
おしゃれ、運動、仲間、遊び、仕事と久しぶりに凄い人に出会った。
名刺を交換して、「やっぱり」と思う。

東南アジア向けの工作機械の営業をしている会社の部長さん。
右肩上がりの成績だから、交際費は自由に使えると豪語する。
こんな田舎の小料理屋にまで、東南アジアからの風が吹いている。
次は、この勝ち組男から、たっぷりそのコツを聞き出すつもりだ。
「人間いたる処青山有り」の感を深める楽しい夕べになった。

ベランダガーデン(6):9月から咲き続けるカランコエ(左側の2鉢)シャコバサボテンと同様に、このカランコエも開花期間が長い。新芽の先を摘んで所謂摘心をしておいたのがよかったのか、夏に短日処理をやったのがよかったのか・・・その訳が分からない。

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浜の真砂が尽きるとも・・・

順調に資産を増やしている教え子たち。
たまに会ってお茶をする、その前向きな生き方にホッとする。
「焦るんじゃないよ」と心の中で呟く。

年が明けて、二週間。
教え子の中でもかなり努力家のUが訪ねてきた。
いずれは不動産投資家として一本立ちするのが彼の夢。
既に、投資用のアパート一棟のオーナー。

毎月の家賃収入が50万で、キャッシュフローは30万を超えている。
ところが、彼が急に心配なことを言う。
「毎月分配型ファンド」を購入したというのだ。

次の不動産を購入する資金を早く貯めるために買ったのだと。
「年利回りが15%にもなるんです」と浮いた話をする、
最終的には、元本割れ銘柄が続出しているのに・・・

一昨年、株とファンドで持ち家まで失ったKのことを思い出した。
5年前に一緒に銀行株を買って、数ヶ月で数千万儲けたあの友人だ。
「いい事は続かない」という理由でその儲けを貯金した私と、
資金を1億に増やそうとして、やり続けて挙句に持ち家を失った彼。

このときの話を懇々と教え子に説明する。
「大丈夫です、先生の弟子ですから、もうやりません」
そして、夕方意気揚々と彼は帰っていった。

株で倉を建て、死ぬまで豊かに暮らしたという人を私は知らない。
一時的に、夢に酔うような博打的な人生を送る人が跡を絶たない。
儲ければ儲けるほど、破産への道が口を大きく開けるのだ。

「金と女は追うと逃げ、追わないと寄って来る」とは祖父の言葉。
本当に彼は止めるのだろうか、焦っていいことはないのに・・・
浜の真砂が尽きるとも、世に破産者の種は尽きまじ。


ベランダガーデン(5):今が満開のシャコバサボテン。もうこのベランダで花を咲かせて4年目になる。友人の家ではもうとっくに花が萎れているのに、私のベランダでは今が最盛期。何故か私の花たちは開花期間が長い。

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断る力

このご時勢、ネットやチラシなどの情報で儲けるのは至難の技。
だから自分独自の情報源を開発することが成功の鍵になりそう。
例えば、銀行で倒産物件を管理する立場の人や、
倒産に絡む事件を扱う弁護士などは情報ソースとしては最高。
利益相反の危険もあるが、かなりいい話が多い。

ただ、その場合、情報提供者との関係を密にすればするほど、
ついつい断りにくい関係が出来上がってしまう。
しかし、そんな相手でも、嫌なら喧嘩してでも断る勇気が必要だ。

孤独力は成功後の必須パワーで、断る力は成功前の必須パワーだ。
食事友達で、曰くつき物件を追っている一匹狼Kからの電話。
「高木さんだけに話すけど・・・」と常套句で持ってきた物件は、
根岸線の駅から2分、坂の途中の300坪。

開発前に2億で買ってくれれば、開発後に5千万乗せて買い戻すと・・・
まあ、似たような臭い話は毎月数件入ってくるのだが、
その度に、胡散臭くても、土地の案内だけは受ける。

現場に行ってみると、法地が半分以上の傾斜地。
40年の経験から、瞬間的に「ダメだな」という感じ。
しかし、彼の売り込みの声がいつまでも止まらない。
そこで、はっきりと「法地が多すぎるので断る」という。
と、彼の顔色が変って、大声で言う、

「これがだめなら世の中にいい土地なんてある訳がない」
そこで、「俺は帰る」と車に乗り込み、エンジンをかける。
相手がしつこいときはこうするしかないから。

彼の怖い顔をバックミラーで確かめながら、走り去る。
この程度は日常茶飯事で、
こんなことで気分が滅入るようでは不動産屋にはなれない。

要するに、嫌われることなんて気にしていたら生きてはいけない。
嫌われるのがある種快感になるくらいでないと、
不動産ビジネスでは成功しないと思うようになっている。

こんな話にいちいちいい顔をしていたらその度に倒産だ。
不動産世界は、「千三つ世界」
333回の話で、332回断るのが常だから、
「いい顔」をしたい人はこの世界を目指さない方がいい。

弘明寺公園:上大岡のお隣の駅「弘明寺」に隣接しているのが弘明寺公園。だから、徒歩0分で公園内の階段。その階段を上ると展望台のある山の頂上。360度に視界が開け、横浜市内は言うに及ばず丹沢や富士山も。今日の目的の図書館はこの公園の真下にあって、最近は週に2日もここに通っている。

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クリーンボケ

台湾で成功し、今はヴェトナムに進出した友人が曰く、
「日本企業の進出など中国や韓国に比べたら鼻くそです」
榊原英資氏が言うアジアでの活躍など大したことはないのだと。
原因は、日本人がアジア進出の基本である「賄賂戦略」を知らないから。
中国や韓国は、ハニートラップなどあらゆる手を使って進出してくる。
真正面からクソまじめにやっている日本人など勝てる訳がないのだそうだ。
ルノーの幹部役員4人が中国に企業機密を流したニュース。
日産のEV関連の最先端技術を狙ってあらゆる手を使う中国に、
「汚いぞ」などという日本人の子供じみた声は届かない。
彼らは思っているに違いない、
「お前ら日本人はいつまでそんな子供なんだ」と。
日本の常識なんぞ世界で、特にアジアでは通用しないのだ。
ましてや、政治を忘れて「政治と金」ばかりやっている菅政権の、
「クリーン、クリーン」日本に再び勢いが戻るとは到底思えない。
自社のクリーンは重要だが、競争相手がクリーンだとは限らない。
それを肝に銘じて商売をしないと、流した汗は報われない。
鈴木宗男を葬った日本の政治が北方四島を失ったのがいい例だ。
ロシア人は賄賂が大好きなのに・・・・・
「おもてなし」の心を忘れ、お茶も出さない銀行がある。
お茶汲み姉さんは大事なのに、それを置かない銀行が増えた。
こんな私ですら、お茶も出さない銀行とは付き合わない。
お茶を入れることと男女平等を混同する西洋ボケには呆れる。
そんな心の分からない会社がアジアで苦戦するのは当たり前。
人の心を知って、清濁併せ呑む大人の商売で勝ち続けたい。

秋谷のアリス・ヴィラ・リゾート:さいか屋が元気だった頃、その社長岡本氏の別荘だった。その前の所有者は伯爵だったとか。つまり、三浦半島でも由緒ある土地に建つ白亜のレストラン。同期の友人たちが好きで、彼らとの会合はいつもここ。かの石鍋裕シェフのディレクションだが、味的には驚くほどのことはない。東京から来る友人たちは異口同音に「いいところを教えてくれて・・・」とは言うが。

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更生か交換か

日本の抱える問題の多くは「謙虚さの欠如=不遜」から起きている。
政治家が行政の専門家「官僚」を軽く見ていることもその一例。
言い換えれば、市民感覚至上主義の横行がこの国を駄目にしている。
同じことがマンション住民の行動様式にも当てはまる。
建築素人の住民にマンション関連工事が分かると思うなど大不遜。
長期修繕計画に於ける排水管の問題で特にその感を強めた。
具体的には更生工事(ライニング工事など)か交換工事かの判断。
こんなことを素人が「にわか勉強」をして判断できる訳がない。
築30年で排水管の延命工事としてライニングをしたマンションから、
流れが悪く水漏れまでするという相談があったので早速見に行った。
見れば、何とライニング樹脂が内側にめくれ、管路を塞いでいる。
やってからまだ5年だというのに・・・
調べてみると、縦管が鉄管で横引きがビニール管。
ビニール管ライニングの特性でライニングが剥がれたのだ。
もちろん、元の原因は鉄とビニールの伸縮率の違い。
このような場合、更生工事は適していないから、
専門家なら交換工事をする筈。
しかし、理事さんたちが費用の面から更生工事を選んでしまった。
そして、今になってその判断ミスがこの大問題に繋がった。
更に、交換工事は費用だけでなく、工事期間中の不便が長い。
ライニングなら2日間くらいだが、交換工事だと10日近くかかる。
でも、交換すればその後50年は大丈夫なのに・・・
当選回数2〜3回の政治家に官僚を上回る知識など無理。
同じように、管理組合の理事がいくら勉強しても素人は素人。
そんな素人理事に大規模修繕を任せてうまくいく訳がない。
管理会社の担当者だって、若い人が多く工事には疎い。
謙虚でない人たちが国もマンションもダメにする。


屋上温室。ヘルシーな夏野菜「さやインゲン豆」が真っ盛り。

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国はダメでも民は豊かになれる

読書初めは「ミスター円」こと榊原英資氏の「日本経済最新入門」
「ニタニタする不遜な男」という感じの彼を好きではなかった。
しかし、読み終えて、彼への印象が変った。
今まで、彼は小泉元総理のしたことを徹底的にこき下ろした。
それが何故か、この本で、やっと小泉元総理の業績を正当に評価した。
更に、この本には私のビジネスに役立つ多くのヒントがあった。
いつものように目次を書き出しながら、今年のビジネス戦略を考察した。
?「環境、安全、健康」が狙い目
これは最近では定説で、取り立てて目新しいことではない。
私的には、健康についてのビジネスに5年前から取り組んでいる。
まだ利益には結びついていないがしつこく関わっていくつもりだ。
特に「血管の若返り」については、かなり勉強している。
今日も粉大豆と梅肉エキスから最強の若返りジュースを考案した。
まだ商品化するほどではないが・・・
最近、硬化した動脈を柔らかくするホルモンが発見され、
若い頃の食生活の失敗を悔いることのない時代になった。
?海外進出で稼ぐ
これもまた最近では常識、私もブログで再三言及している。
円高が幸いして、日本資本の海外企業買収が急増している。
私も今年こそ海外に行く回数を飛躍的に増やす予定だ。
ついでにサイクリングが楽しめたらと密かにワクワクしている。
円高を嘆いてばかりいても何も生まれない。
日本はダメでも民が豊かになれるチャンスはある。
?「日本のよさ」がビジネスチャンス
中国人の日本買いは誰でも知っているだろうが、
それが日本の地価を下支えしていることは意外と知られていない。
資産家の友人などは不動産リートで、既に毎月数百万円儲けている。
そんな元気な人の存在を知らないで、
不景気風を吹かせている人の傍には行かないようにしている。
運が悪くなりそうだから・・・
?食関連ビジネス
街の安全だけでなく、世界中の人が日本の素晴らしさを欲しがっている。
特に、「日本の水と食の質の高さは世界で群を抜いている」と彼は言う。
中国人の金持ちが日本の食べ物の安全性に注目しているのは周知のこと。
中国資本が日本の農業を買い占める日も近いのではないか・・・
個人的にはどうしたらよいのか、具体的な答えはない。
?デフレ下での土地投資は難しい
「デフレは一時的なものでなく、構造的なもの」だというのが彼の説。
だから、理論的には不動産投資は成功しないと・・・
しかし、?と?のことを考慮すると、いつか中国人の日本買いがブームになる。
その時のために、中国人の狙いそうな土地は先回りして買うつもりだ。
この点では彼とは意見が違う、さて結果は如何に・・・

鎌倉パークホテル「甲羅」:上大岡を出たときはいつもの鎌倉プリンスを目指していた。車の中の「たまには変った所で」の一言で、甲羅に変更。朝のメニューは和風の定食だけ?「総合的には鎌倉プリンスが好みだね」と意見が一致。

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手賀沼サイクリングコース

この日は電車とバスで目的地へ、こんなことは初めて。
横浜駅から日暮里を通って常磐線の我孫子駅までが約1時間半。
我孫子駅から目的地の道の駅「沼南」までがバスで10分。
途中、バスから見る街の景色が得も言われぬ雰囲気で、
志賀直哉、武者小路実篤など文豪がこの地を愛したことに納得。
10時に横浜を出て、お昼には手賀沼サイクリングコースに。
この道の駅「沼南」では、自転車のレンタルが何と無料!
戦後、汚染湖沼ランキングで日本一汚いと言われた手賀沼ではなく、
サギ、アジサシ、鴨など多くの鳥が舞うサイクリング天国だ。

12月だというのに、頬をなでる風は春風のように気持ちいい。
先ずは進路を東へ、手賀沼曙橋から手賀沼フィッシングセンターへ。
予定通りここで昼食の「うな丼」を頂く、噂どおりの美味。
フィッシングセンターを境に沼の北側は「手賀沼遊歩道」
道幅が狭くなり、歩行者を気遣いながらののんびりサイクリング。
でも、ママチャリと見紛う自転車だから頑張ってもスピードは出ない。
沼の畔の家々が立派なので見慣れた日本の景色とはちょっと異なる。
風媒花のススキの花が飛びまくる、正確には花ではなくて種子なのだが・・・
侘びとか寂びに縁のない私だが、ちょっとセンチメンタルな気分に。

手賀沼公園で10分ほど遊んで、北柏駅まではほんの10分。
北柏橋を渡るとまた広い広いサイクリング専用コースへ。
一気に出発地点の道の駅「沼南」に、ここで無料の足湯に浸る。
サイクリストにこんなに優しい施設は初めて、一気に疲れが吹っ飛ぶ。
手賀沼で、感謝、感激、歓喜の20キロメートルを楽しんだ。

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20年後に備えて

横須賀に住所がありながら、
横須賀にいることの少なかったこの25年。
30代によく我が家に集った仲間ももうかなりの老人。
暮に時間が出来て、そんなかつての友人を訪ねてみた。
昔、マージャンをしながら定年後の夢を語っていたSさん。
畑、孫、パチンコ、マージャンと夢に描いた通りの定年生活。
そして20年、82歳の彼はもう痴呆で私のこともうろ覚え。
「懐かしいね」とは言うが、名前を思い出せない。
あれほど嫌がっていたデイサービスの車に乗る毎日。
奥さんはまだ膝が痛むだけで、なんとか家事をこなしている。
可愛がった孫は大学生で、バイトに明け暮れ、帰りは深夜だとか。
元気な奥さんですら、「早くお迎えがくればいい」と笑いながら言う。
あの腹の底から明るく笑っていた20年前の笑いではない。
家事以外にはテレビだけが楽しみで、温泉にも行きたくないと。
40代に語る20年後と、定年からの20年後ではその意義は全く違う。
40代の20年後は60代、まだまだ夢の中にいる。
でも、60代の20年後は80代、ほとんどの人が地獄の1丁目。
だいたい60代なら、まだ色気のある人も多い。
しかし、80歳で色気のある人はもうほとんどいない。
親友の自転車大好き老人は、75歳で毎朝元気だと言うが、
80代でそんな元気な老人は、私の周りでは亡き祖父だけだった。
定年後に、健康のためといってスポーツをし過ぎている人や、
毎日一所懸命歩き過ぎているような人ほど痛い痛いの80代だ。
人も車と同じで、あまり走行距離が過ぎるのもよくないということか。
今年からは、必要な運動をバランスよく生活の中に取り入れ、
サプリメントやヨガの知識もプロと言われるくらいに豊富にして、
20年後の86歳を大好きだった祖父のようにすべく頑張りたい。

湘南国際村・子安の里の「カフェレストラン まりん」:今ではしっかりとしたカフェレストランとして認知されているようだが、開店当初は素人が始めたことがすぐに分かる先行き不安な感じの店だった。今ではかなりの客が押し寄せ、ドッグカフェとしても名店になりつつある。店の成長って実に面白い。

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優しさの向こうに

自分では常識だと思っていることに異を唱えられると、
一瞬唖然として、すぐに反論できないことがある。
若いときだったら、すぐに態勢を立て直せただろうが・・・
マンションの理事会でも、
談論風発、意外な意見がポンポンと飛び出してくる。
そんなとき、予備知識が豊富だと唐突な意見に素早く反応できる。
最近、受益者負担についての予備知識を学ぶいい機会を得た。
マンション管理士という歴としたプロとネット上での意見交換。
彼は優しい性格のようで、どちらかと言えば「何でも無料派」
彼のホームページを読んだ後、私からメールを送った。
誠実にもすぐに質問に対する返事がきて、曰く、
? 今まで社会に貢献してきた老人はその見返りとして無料
? これから社会に貢献する子供たちを大切にするために無料
? 多くの公共施設が上記の考え方を基本にしているのも無料の根拠
この考え方は、公共施設ならいざ知らず、
マンションに於いては根本的に間違っている、
プロに対して申し訳ないが、マンション運営にこの考え方は適さない。
管理組合の存在理由を根底から履き違えているとしか思えない。
管理組合の目的は「マンション財産の公平な維持管理」
親睦でも、福祉でも、教育でもなく、見返りでもない。
それは関連する法律にも判例にもきちんと示されている。
更に、マンションに入居したときからの人間関係に、
高齢者だとか若者だとか、中年だとかいう結びつきはない。
一般社会なら、今まで貢献してきた高齢者を敬うのにも一理ある。
しかし、マンション住民は、彼らに何のお世話にもなっていない。
入居時に高齢者が多額の入居金を払ったというのなら話は別だが・・・
従って、浅学非才も博学多才も老若男女皆平等で、持つ票もみな1票。
管理費は全ての人に公平に且つ正しく使われなければならない。
始めから年寄りに優しい設備が整っていることを理由に
そのマンションの購入を決断する人はいるかも知れない。
それはそれでマンション販売会社の販売戦略で、
それを買うか買わないかはお客の自由。
しかし、購入後のそんな設備の取付けに組合が金を払うのは違反。
現実には、目を離すとそんなことをやりかねない優しい理事が多い。
だから、最初の10年間、頑張って理事会に出席し、
そんな勘違いに真っ向から異を唱え、受益者負担の原則を導いてきた。
「優しさ」中毒の人が多い昨今、
国家も地方もそれが元で歳入不足になり行き詰ることが多い。
それはまた、マンションにも起こりがちなことだから、
私のような厳しい事を言う「憎まれ役」が必要なのだ。
行き過ぎた優しさの象徴が地下鉄の無料パス。
昼間、乗っている人の三分の一近くが無料パスの人たちで、
そんな高齢者が優先席のサービスまで受けている。
利用者には3割負担が当然だと思っているのだが・・・
その結果、歳入不足に陥って増税を検討する羽目になる。
挙句の果てに、韓国や中国などとの国家間の競争に敗れ、
若者には働き口がなく、よって少子化に加速がつき、
国も地方も年々弱体化し、国民総不幸な時代がやってきた。
今の10代が20年後にひどい増税で苦しむのは火を見るより明らか。
日本が貧しく弱い国の一つになるであろうその原因は国民にある。
管理費の値上げが当たり前と思っているマンション住民の「無関心」は、
増税を安易に受け入れている国民の「優しさ」に相通じるものがある。

湘南国際村センター裏の「霊峰富士」:仕事の関係で国際村には縁が深い。この国際村センターホテルは部屋からの富士山が綺麗なことでつとに有名。宿泊しなくてもこの建物の裏の公園からも驚くほど美しい富士山の眺望を楽しむことが出来る。

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朝つぶやき

大桃美代子の朝つぶやきが波紋を呼んでいる。
「あの女のせいで・・・」
朝のちょっとしたつぶやきをツイッターで語った迂闊な失態。
男を失って、寂しい朝を迎えた女の典型的なつぶやきだ。
誰にも、朝起きると最初に心に浮かぶつぶやきがある。
「いいお天気だ、今日は何をしようか」
これは経済的に安定した暇な主婦に多い朝つぶやき。
「あー、また朝が来た、今日も仕事か」
そういえば、こんな暗い朝を迎えていた時代もあった。
否、これからもこんな朝が来ないとは言えない、油断大敵。
「アー、まだ生きていた、死んでいればよかったのに」
こんな辛い病気の朝がなかっただけでも感謝しなければ・・・
「素敵な朝だ、こんな健康をありがとう」
ベランダの花を見ながら、瞼に浮かぶ母にお礼を言う。
こんな毎日が死ぬまで続いたら極楽だ。
10代のつぶやきは思い出せない。
20代のつぶやきは恋がらみが多かったか。
「今、何をしているのかなー、アノ人は・・・」
30代は、御多分にもれず仕事がらみが圧倒的。
その後はめまぐるしい展開になった。
そして、近いうちにくる70代。
「早くお迎えが来ないかなー」
こんなことをつぶやくのだろうか。
「痛い、痛い」の朝のつぶやきは嫌だが、
こればかりは選べない。
この世は有為転変。
年上の友人を大切にして、人生を学び、
用意周到、素敵なつぶやきの人生を願う毎日だ。

円海山の富士:自転車で上大岡から港南台のホームセンター「ロイヤル」へ。そこに自転車を置いて、円海山を歩く。戻ったらお花を買って、家路に就く。富士山は何故見る者の心をこれ程までに癒してくれるのか・・・

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17マイル・サイクリングロード

学生時代の思い出の一つ、17マイル・ドライブウェイ。
それは、サンフランシスコの南200キロのモントレーから
ゴルフ場で有名なペブルビーチを通って芸術の街カーメルへ抜ける
世界一美しいドライブウェイと呼ばれる17マイルのシーサイドドライブウェイ。
そのドライブウェイを思い出させたのが南房総の「フラワーロード」
中でも、私が走った潮風王国と館山アクシオンの往復17マイルは実に壮大。
そこで、私はこの区間を「17マイル・サイクリングロード」と呼ぶことにした。

本家アメリカの17マイル・ドライブに沿った自転車専用道路

南房総の17マイル・サイクリングロード中間地点の自転車専用道路
もちろんテイストはあちらがアメリカ的風景でこちらは日本的風景。
車道の見えない滝口からの自転車専用道路5キロの風景は感動の連続。
見慣れた日本の風景の筈なのだが、見たことのないダイナミズムが・・・
ここ南房総には車では何十回と来たことがあるのに、
こんな感動をしたことはなかった、やっぱりサイクリングは格別だ。
自然を味わう方法は一番が歩き、そして二番が自転車。
ただ、自転車は降りれば歩きと同じだから、
距離を稼げる分、自転車の方が好きだ!

雄大なサンセット:もちろん南房総

野島崎灯台付近:車を置いた潮風王国からすぐの所

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孤独力

多くの若者がビジネス成功の鍵を探している。
そしてそのテーマを扱った本が次々と出版され、且つよく売れている。
最近、そんな本があまり取り上げていない重要な鍵に気付いた。

一人の時間に耐え且つ前向きに生きる力、名付けて「孤独力」だ。
特に成功の階段を数段上り始めると、
その段数に比例して孤独感が増していく。

私の30代、塾発展の時代もその孤独感に寝れない日が多かった。
私も含め、弱い男たちは、その孤独を紛らわすために夜の街をふらつく。

こんな孤独に勝てない男たちのなんと多いことか。
勇敢に独立した男たちの多くが確たる成功も掴まないうちに
登りかけた階段からころげ落ちていく。

お世話になっているK亭でもズバリの風景を見てきた。
3年前、ラーメン屋で当てた兄ちゃんもその一人。
30歳で独立し、たまたま大当たりしたのはいいが、
独身だから休業日の寂しさは一入、日が暮れれば必ず夜の街へ。

そして、出陣前の腹ごしらえに寄るのがK亭。
マスターとキャバクラの姉ちゃんの話で盛り上がる。
キャバクラに行けば必ず4〜5万は使うと豪語。

ところが、大切な本業の方の味が飽きられたのか、
3年経った今はもうそのラーメン店はない。
彼に男性ホルモンを抑える孤独力があって、
次々と新しい商品を考えれば、店を潰すこともなかったろうに。

斯くいう老人になった私も、孤独と戦っている。
夜になると、何かと理由をつけては外に出る。
歳だからキャバクラには行かないが、どこかに行く。

行けば、それなりにお世辞を言われ、持ち上げてくれる。
そんなお世辞で十分に心地よく、酒なしでも酔える。
そうして、時間を見れば11時を回っている。

だから、今日やるべき仕事は当然明日に回される。
これが、私が停滞している大きな原因の一つになのだ。
更に、友が訪ねてくれば、K鮨など馴染みの店に繰り出す。
人が来ればそれなりに嬉しいし、孤独感も癒される。
でも、あっという間に時間とお金が消えていく。

特に人生の最終コーナーに、孤独力ほど重要なものはないのでは・・・
孤独に耐え、時間を有効に使って、もう少し成功の階段を上りたい。
ただ楽しく過ごすだけでなく、それなりに社会貢献もしながら・・・


県立美術館・葉山館の「オランジュ・ブルー」:海が見えるレストランのランキングで一位になったレストラン。料理は可もなく不可もなしだが、景色と食後の散策は最高で、これほど素晴らしい店は外に知らない。2時頃までは待たされることが多いので、余裕のないときには避けた方がいい。

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悩むことはない 

記憶の流れは「銘記、保持、想起」
銘記とは、最初に覚えること。
保持とは、覚え続けること。
想起とは、覚えていることを思い出すこと。

この流れを知ると、日々の生活で納得することが実に多い。
年寄りの石頭には、外からの新しい概念が入っていかない。
誰もが、年と共に銘記の力が急激に衰えていく。

私の頭もかなり硬いらしく、気に入った新曲が入っていかない。
青山テルマの「そばにいるね」が覚えられない。
何十回聞いても歌えない、いい曲なのに。

その昔、アチーブメントテストでは音楽が県で一番だったのに。
更に、最近衰えたなーと思うのは保持力。
あれほどやったマージャンの点数が数えられなくなった。
30年間やらなかったら、脳みその中で雲散霧消してしまったようだ。
でも、完全に忘れているのかと思うとそうでもない。
30分もやるとほとんど思い出す。
だから、記憶の手がかりはまだ残っている。
そこに希望を見出して、大切なことを忘れないように踏ん張っている。
あれほど話せるようになった英語を忘れてしまうのも残念だし・・・
「忘却とは忘れ去ることなり、
忘れ得ずして忘却を誓う心の悲しさよ」
歴史的ラジオドラマ「君の名は」の冒頭のナレーション。
菊田一男が最終的にどう考えていたかは知らないが、
保持力が衰えるのは悪いことばかりではない。
私なら、悲しく辛いことの忘却を誓える。
そして、楽しい思い出だけを紡げば、
「人生って楽しいね」という嬉しい錯覚に浸れる。
私ほど楽しいことばかり記憶している人は珍しいと人は言う。
何故か、辛かったことがみな忘却の彼方へと去っていく。
だから、悩みが生じても放っておくことにしている。
いつの間にか消えてしまうことを知ってしまったから。
神様は本当に見事に人間をお造りになった。
今辛くても、あまり悩むことはない。
嫌なことは全部忘れてしまうから・・・・・
「横浜のことは、夢のまた夢」

逗子の「ラプロー」:シェフには気難しい人が多いが、ここのシェフほど取っ付きにくい人も珍しい。慣れるまでには少なくとも3回は足を運ばなくてならない。もちろん、それだけの労力を払うだけの価値があるレストランだ。

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密告

どこの世界にもお騒がせ屋はいるもの。
ハリウッドならパリスヒルトンやブリトニー
歌舞伎なら市川海老蔵、中村獅童
平和団体ならピース・ボート
日本政界なら鳩山、小沢、仙石
横須賀のFマンションにもお騒がせ屋が・・・
その方のニックネームは「辞めさせ屋」
自分に諂わない人を辞めさせるのが得意で、
どうすれば辞めさせられるのかのつぼを押さえるのは天才的。
一番の被害者は管理会社から派遣されてくる掃除の人や管理人。
そのやり方は手紙や電話による垂れ込み、言い換えれば密告。
密告だから、内容は超主観的だろうし、信憑性も疑わしい。
だから、その密告内容を信じる方も信じる方。
たった一通の密告で辞めさせられる人の身にもなって欲しい。
管理会社の決定権者の判断力を疑う。
斯くいう私もお騒がせ屋だが、一つだけ決定的に違うことがある。
私は、最後には「理事会に諮りその総意に従う」という考えの持ち主。
だから、どんなに騒いでも勝手には行動しない。
しかしそのFマンションの方は理事会にも諮らないし、住民運動もしない。
完全な単独犯で、気の弱い人はノイローゼにさせられる。
だから、そんな意見に惑わされる管理会社には猛省を促したい。
数年前、私のPマンションでも似たような事件が。
「管理会社が誰かの密告で今の管理人を交代させるらしい」という事前情報。
再婚と同じで、次に今よりいい管理人が来るなんて保証はどこにもない。
だから、私は希薄な理由で器用な管理人を辞めさせたくはなかった。
歴代の理事長に諮って阻止運動を盛り上げ、最終的に辞めさせずに済ませた。
その時、「信憑性の乏しい密告で人事をやらない」と管理会社に約束させた。
今後は管理人の選定は管理組合がするという方式に変更すべきだと思った。
管理会社が派遣してきた人を無条件で受け入れる今のやり方は絶対によくない。
例えば、1ヶ月の試用期間を設け、最終的にマンションサイドが決めるのが筋。
当然、その後は密告で人事を変えることもさせるべきではない。
Pマンションを夢のような楽しいユートピアにしたいのだが、
なかなかの手ごわい人が多くて難儀をしている。
たかがマンション1棟でこれだから、
国を良くするなんてことは本当に大変なことなのだろうと、
政治家の苦しみや悲しみに思いを馳せることが多い。

多摩川サイクリングロード:75歳になる自転車大好き老人とのペアサイクリング。今日の舞台は多摩川サイクリングロード、通称「タマサイ」 いつも車を駐車する玉川野毛町公園で自転車を組立てる。16キロポストの等々力渓谷から37キロポストの四谷橋まで、往復42.195キロ。初冬の多摩川べりの景色を堪能、日本は本当にいい国だ!

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お節介

「いいマッサージ師を紹介して」と頼まれることが多い。
私が無類のマッサージ好きだということを知ってのこと。
もちろん、二つ返事でその人向きのマッサージ師を紹介してあげる。
ところが、昨日、その中の一人が言った。
「紹介してもらった人が下手で、その日以来首の調子が悪くて・・・」
「ごめん、ごめん」と平謝りしながら考えた。
「余計なお節介をしなければよかった」
30代、青年実業家などとおだてられていた頃、
ゴルフ会員権投資のお節介をして友人たちにひどく迷惑をかけた。
私が儲けているのを知り、「仲間に入れろ」というたっての頼みで・・・
最初の2年くらいはその人たちも喜んでいた。
しかし、ご存知の通りの大暴落。
私も大損をしたが、彼らも損をした。
彼らは寛容で、私を責めたりはしなかった。
でも、それだけに辛かった。
それ以来、投資のアドヴァイスには慎重になった。
それでも、マッサージ師の紹介には無頓着だった。
それが、今回の言葉に繋がってしまったという訳だ。
今でも、お嫁さんや就職先の依頼は引きを切らない。
ついつい「いい人がいるよ」 「いい仕事があるよ」と、
余計なお世話をしそうになるが、やっぱりこれもよくないことだろう。
もう、何もアドヴァイスはしない方がいいのではないか・・・
良くて当たり前、悪いと文句では私が浮かばれないから。
あのプロ野球選手の依頼も断った方がいいのだろうか・・・・
さて、今度会ったら何て言ったらいいのだろう・・・

横須賀の「大黒屋」:戦前からの老舗、横須賀で「うなぎ料理」と言えば大黒屋だ。お気に入りはうなぎ懐石。八寸の盛りつけが美しく、次に続く料理への期待を抱かせる。女将さんとは長い家族付合いで、行けば必ず料理の話で花が咲く。

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爪で拾って箕で零す 

日本のマンション数は約500万戸で、その居住者数が1100万人。
超大雑把に言えば、10人に一人がマンション住まいで、
住宅は10戸に1戸がマンションということになる。
ただ、都心は、マンションの比率が桁違いに高いのは言うまでもない。
これらマンションの1戸が平均百万円の積立をしているならば、
その総額は500万戸×100万円で5兆円という凄い額になる。
話半分でも2〜3兆円にはなる筈だから、バカに出来ない金額だ。
そんな大金の運用先が気になるが、当てになる統計が見つからない。
理事会でも積立金の運用はよく話題になるが、
あっちだ、こっちだとリスクヘッジに積立金を分散しているのを見ると、
「何をちまちまやっているんだろう」と首をひねってしまう。
運用先の議題によく出る言葉は「ペイオフ」
個人的にはペイオフ対象になるほどの大金を持ったことがないから、
当時は、「1千万円の元利保証」という程度の知識しかなかった。
でも、理事の皆さんは色々とよく知っていて、
北海道拓殖銀行の概算払い率は80%だったなどということまでお勉強した。
つまり、あの倒産では、3千万円の預金があって且つ相殺するローンがない人は、
1千万円+(3千万‐1千万)×0.8で2600万円が戻ってきたというのだ。
ならば益々純資産の多いメガバンクに預けておけば安全ではないかと、
自分の考えが正しかったことに確信を持ったものだった。
また、「マンションすまい・る債」についてもお勉強させられた。
これは住宅金融支援機構が取り扱う利付き10年債のことで、
この債券を毎年1回(1口50万円)、10年間の範囲で積み立てることで、
無制限で国債と同じペイオフ対策にもなる超大型の金融商品らしい。
結論は、「マンションすまい・る債」に半分、メガバンクに半分。
これ以上マンション積立金の運用先議論はする必要はなさそうだ。
でも、どちらにしたって、その利息は微々たるものだ。
だから、大切なことは、大規模修繕や日々の管理で大金を失わないこと。
こちらの失敗は失う額が数千万円単位だから爪で拾う利息とは訳がちがう。
ともすれば、細かい議題は扱いやすいから、
そんなことを話し合っていると仕事をしている気分になるが、
そちらにばかり理事さんたちの目がいきがちなのが心配でたまらない。
マンション管理組合で活動する理事さんたちには、
「爪で拾って箕で零す」ことのないように留意してもらいたい。

西麻布の「分とく山」:ここの料理長が野崎さんで、本店の「フグの徳山」でお会いしたのが最初だった。当時「分とく山」はもっと小さい店だったが、その後今の大きな店に移った。これはまるで神楽坂「石川」の発展とそっくりで一つの成長法則のようだ。野崎さんの料理の大原則は出汁。著書「料理の方程式」でもだしの大切さを力説しているが、店でもよくそのお話をされる。

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「責任は取れるのか?」

10年間の理事会経験は私の人生の大切な「宝物」
この無料奉仕で、実にいろいろなことを学んだ。
その中の一つが、使ってはいけない言葉の存在。
「そんなことを言って、責任は取れますか」
マンション理事会にこれほど不適切な言葉もない。
責任が発生するなら、「何もしなければいい」と何度思ったことか。
何代か前の理事長さんはこの言葉に激昂し、
「そんなことを言うなら私は辞める」と部屋を出そうになった。
言った本人が謝って事なきを得たが・・・
役員が株主や社員に対して責任を取る会社とは根本的に違う。
会社なら、社長が決めたことが裏目に出れば、
当然その責任を取って、退任ということもあるだろう。
しかし、理事会はMSをより良くするために合議で事を進めていく組織。
議論を重ね、最後は決を採り、理事会決議になる。
その決議が、時を経て悪い結果となることだってあるだろう。
でも、それが許せないというならもう何も決められない。
だから、この二つの組織の違いを知って理事会に出席して欲しい。
4年前、マンションでは聞いたことがないという挑戦をした。
「収納に困っている住民がいる」という意見を多数耳にし、
ならば、「トランクルームを作ってしまえ」という提案をした。
理事長も乗り気で、一気にその年度に建設してしまった。
今でも、申込みが多く、常に数人待ちの状態が続いている。
こんな他では聞いたことがないという増築など、
「責任を取れ」と言われたら絶対に取り組めない。
マンション維持で最重要だと言われているのは屋根と給排水管。
中でも難しいのが建物内給水管の赤錆対策、
放っておけば必ず水漏れの原因になる建物の生命線。
でも、答えが出るのが40〜50年先だから・・・
私は自分のビルに取り付けて、その効果を目の当たりにしているが、
ほとんどの人はそんな機器の存在すら知らない。
何回議論を重ねても、面倒だからなのか結論は出さない。
そして、最後は「効果がなかったら誰が責任を取るのか」
そんなことを言う前に、私のビルの給水管の中を覗いて見ればいいのに・・・
それから答えを出せばいいのだが、そうはいかないらしい。
本音は「答えを出すのが怖い」から?
8百万の投資で4千万が要らなくなるのなら「即実行」なのだが、
マンションという合議体では、物事はそれほど簡単には進まない。
「やらないことで蒙る不利益の責任は誰が取るんだ?」
これもやっぱり禁句です、私が言ってはいけません。
参考までに、コピペして下記のサイトを見てください。
http://www.jspkk.co.jp/product/product_NMR.html
「李下に冠を正さず」なのに,いつも余計なことをしてしまう私。
私のビルに取り付けたのはこの会社のものではありませんから念のため。
つまりは、私はこの会社の回し者ではありませんので。
あくまでも参考までに・・・

神楽坂の「石川」:とうとうミシュランの三ツ星レストランに。思えば7年前、理科大の生徒との待ち合わせに入ったときは開店してまだ2月目だった。「彼は凄い男だ」と感じた予感は見事に的中。今、東京でも一番勢いのあるレストランの一つに。2年前、毘沙門天近くに移転して石川の第二章が始まった。旧店舗は「琥珀」としてまた人気店に成長し始めた。

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受益者負担 

マンション住民のマンション付帯施設の利用料は受益者負担が原則。
この原則から著しく逸脱し、対立した住民が裁判を起こした例は多い。
この「逸脱」という言葉の解釈が意見の分かれるところなのだが・・・
一つの物差しはマンション管理の原点である区分所有法だろう。
この法律の主目的は、「住民の財産であるマンションの維持・保全」
これを知らない管理組合の多いことには驚かされる。
例えば、管理費が親睦や町内会に流用されている例はかなりある。
当然、これらはマンションの維持・保全には何にも関係ない。
横須賀のGハイという大規模マンションもその逸脱組。
ここでは、管理費がお祭りや親睦に流用され放題だ。
更に、このマンションの住民は町内会費まで払わされている。
その根拠が可笑しい、「町内会費を払わないとゴミ収集車が来ない」と。
ゴミの収集は税金で行われているので、町内会費とは無関係。
また当然、マンションの役と町内会の役が年がら年中やってくる。
聞けば、その人間関係の煩わしさは常軌を逸している。
斯くいうPマンションも初年度にこんな間違いを提案した人がいた。
理事長だった私が説明をして、事なきを得たが・・・
知らないということが如何にとんでもないことになるかのいい例だ。
受益者負担が裁判で争われた有名な事件に「エレベーター保守費」がある。
「1階の人はエレベーターを使わないから保守費分を返せ」と。
一見筋が通っていそうだが、もちろん裁判では却下された。
「建物一体化の原則」からいうと、エレベーターを切り離すことは不可能。
もし、これがまかり通ると、建物基礎部分保守費は上層階の負担なんてことに?
建物は一棟で機能していると考えるというのが判決の趣旨だった。
Pマンションで問題になりそうなのは集会室利用料金や駐輪場費だ。
4年前、「集会室を子ども会が利用するのは無料」という愚案は却下されたが、
まだ料金体系は不完全で、エアコンの利用料金は依然見落とされている。
現在の1時間200円の料金にはエアコン使用費が込みになっている。
集会室は30畳以上あり、エアコン1時間の電気代は推定で200円。
夏・冬の利用には別途エアコン使用料を徴収すべきなのだが・・・
一日使用時間が4時間だと、800円が集会室を使わない住民の直接的損害になる。
一ヶ月15日使われると12000円、1年8ヶ月として約10万円の不公平。
自転車置き場やバイク置き場の料金にも著しいアンバランスが生じている。
駐車場料金と比較すると余りにも安すぎて、受益者負担の原則からは許されない。
土地使用面積に基づく緻密な計算をしても10倍近いアンバランスなのだ。
駐車場利用者よりも自転車利用者が多いので、まともにやっても改善されない。
で、少数派の駐車場利用者の数人が、裁判で争ってみようと検討中らしい。
兎にも角にも、どのマンションでも、理事の知識不足がそこの住民を苦しめる。

鎌倉紅葉狩り:鎌倉プリンスでの朝食の帰り道、今年の紅葉も今日が最後だろうと円覚寺へ。8代執権時宗が開基の臨済宗大本山。鎌倉五山の第二位で、6万坪の敷地からその規模の大きさがうかがえる。見事な紅葉に、「京都へ行く必要がないね」と二人が同時に呟いた。何度も訪れたのに、こんな素晴らしい紅葉は初めて。大満足の寄り道になった。

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オーナーチェンジ

知人が商売を畳んでその土地に米軍用アパートを建てた。
本来なら、「いい選択だったね」と喜ぶのだが、彼の場合は違っていた。
彼の悪い取り巻きがこの企画に群がり、甘い蜜を吸い尽くした。
以前から、悪が彼の周りに集まっているのが気にはなっていたが・・・
女好きなだけでなく、見栄っ張りなところが心配の種だった。
加えて、彼は悪を引き寄せる不思議なフェロモンを発していた。
最初はいい相談相手がついていたのに、土壇場で彼を切ってしまった。
更に、建築の段階では、行きつけのバーの女が建設業者を紹介した。
その女の客で、建設業の男(パトロン)がこの工事を請け負うことに。
難癖をつけられて、請負金額は決まっていた額より3割も高くなった。
次に入居者を紹介する賃貸斡旋業者が別の不動産屋に変更になった。
彼の女の友達とかいう知り合いの不動産屋が強引に入り込んだ。
媒介は専任だし、入居後の毎月の管理費も取れる甘い立場だったから。
無駄に無駄を重ねた結果、収入からY信金融資の返済と経費を引くと、
彼が手にするキャッシュフローは月たったの15万円にまで縮んだ。
最初の企画段階のキャッシュフローは、月60万円もあったのに・・・
これでは、ほかに収入のない彼が家族4人を養える訳がなく、
昔は美人で有名だった奥さんが働きに出なければならなくなった。
彼が親から受け継いだ数億の資産はどこへ雲散霧消してしまったのか。
取り巻きが悪いお坊ちゃんとその家族の老後は本当に悲惨だ。
近いうちにこの物件が任意売却物件として私にも話がくるだろう。
当然だが、キャッシュフローが月50万くらいの物件として・・・
こうして、オーナーチェンジの裏にはその数だけ辛い話がある。

鎌倉は炉辺焼きの「でんがく」:魚や野菜や豆腐を串に刺し、味噌などをぬって焼くのが「田楽焼き」だということは知っていたが、鎌倉でこの言葉を聞くと、田楽踊りに夢中になって鎌倉幕府を潰した14代執権北条高時を思い出してしまう。この店に最初に訪れたのは40年前。今は先代以上に美しい二代目のおかみさんが焼いている。炉辺の周りに10人も座れば満席になってしまう店なので、目指して行っても入れないことが多い人気店。

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共感

打ち合わせの帰りにいつもの本屋へ。
いつものように5冊は立ち読みしたか・・・
そして最後は新刊コーナーへ。
平積みになっている本を手に取る、「君がオヤジになる前に」
何故か共感することの多いホリエモンの本だ。
共感するのだから本来なら買う必要がないのだが、
自分の生き方の応援に買うことにした。
そう、買って何度も読めば不安が確信になるから。
「そうだ、その通りだ」と頷く小見出しばかりだ。
多すぎる中から20項目だけ書き出してみた。
小見出しとそのページを書き、
その下に「私の場合はどうか」を書き添えた。
? 小説を読むのは時間対効果が薄すぎる P.37
私⇒「読書家に成功者が少ない」と何度も書いた。
? 20歳を喜ばせる70歳のジイさんになりたい P.39
私⇒私の周りは生徒や卒業生など若者ばかりで、55過ぎは少ない。
? 保険は割に合わない P.45  
私⇒会社を売ったとき自分にかける大型生命保険をすべて止めた
? 苦労は成功への道ではない P.61  
私⇒ブログに何回か「楽々人生論」を書いた。
? ヒューマンエラーを前提にして P.71  
私⇒「可視化」のためにべたべた貼るのは、同じ失敗をしないため。
? アイデアより・・・実行力 P.77  
私⇒私は見る前に飛ぶ人。小利口より馬鹿な方がマシ。
? 情報を持っていれば・・・P.80  
私⇒「情報には金を払え」と何度も書いた。
? 自分の知らない仕事にビジネスチャンスはない P.92  
私⇒不動産の道を突き進むのみ。
? 英語なんてその程度のもの P.94  
私⇒英会話の仲間には小者と変人が多い、Kさんを除いてね。
? 社員は育てるより切り捨てる P.101  
私⇒一人社長天国の原点
? 人の感情は面倒臭い P.102  
私⇒最近、「説得するより説得しないで済む人がいい」と書いたばかり。
? 飽きない仕事のシステムをつくる・・ P.104  
私⇒夜中にブログをアップするのは、仕事に興奮し続けているから。
? 思考を続けていれば怖いものはない P.109  
私⇒思考が忙しく眠らない夜が多い。不規則な生活はよくないのだが・・・
? 僕に足りなかったのは包容力・・・P.131  
私⇒私にもこれが足りないかも・・・
? 体のメンテナンスにはお金をかけろ P.139  
私⇒健康オタクだと何度も書いた。
? 虫歯より怖いのは歯周・・・ P.141 
私⇒虫歯がなくても、4ヶ月に一度は歯医者での歯のお掃除
? 選択を迫られたら皮膚感覚を信じろ P.146  
私⇒「肌で感じる」というブログを書いたばかり。
? 人間関係をリセットしたから成功できた P.153  
私⇒分かって貰えないと感じたから会社を売った。これが正にリセット。
? スケールの小っちゃいヤツばかり P.157  
私⇒Pマンションでも、8百万の支出が怖くて4千万を逃している。
? 逆境を抜け出すには寂しさと向き合え P.166  
私⇒最近凄く感じていること。

箱根はホテル翡翠の「一遊」:翡翠で朝食を食べてから紅葉を観てこようと朝6時に横浜を出た。8時前には着いて、庭を散策。秋のトップシーズンとあって2月に来たときとは大違いの大混雑。大したことはないと思っていた箱根の紅葉を見直すデイトリップになった。

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謙虚さ

外国はカナダにしか行ったことがない若い娘が、
「カナダは世界で一番美しい」というのに腹を立てた話を書いた。
今度は、上大岡に10年住んでいる婆さんが、
「上大岡には美味しい店がない」というので、またムカついた。
どのくらいの店にトライしているのか興味が湧いて、
広東名菜の「福鼓楼」 和食の「のわる」 カツの「津久志亭」と
私が気に入っている店の6つの名前を挙げて感想を求めた。
ところが何と、その挙げた店は一つも知らないという。
「そんなんで何故上大岡にいい店がないなんて言えるの」
そう問い詰めようと思ったが、可哀想なのでその言葉を飲み込んで、
「時間がないのでまた」と早々に逃げ出した。
世の中にはこんな厚顔無恥な輩が溢れている。
マンション管理でも似たようなことが多い。
10年間、ほとんどの理事会に出席して感じたのは、
「偉そうな顔をした人に限って何も知らない」
一番多いのが「無駄な経費を減らそう」という意見。
何が無駄なのかと訊くと、
「共用部の照明時間を短くしよう」と真顔で言う。
もう、こんな話は10年間、何度となく論議を尽くしてきた。
照明時間についての調査をした訳でなく、ただの感想で話している。
「よく調べてから言え」と言いたいのを何度我慢したことか。
照明時間の問題よりもっと大きな無駄がいくらでもある。
防火機器の定期点検や排水管清掃の回数問題もある。
最近は、集会室の利用料金の問題も気になっている。
集会室のエアコンを2時間使うと電気代は400円を越える。
それなのに使用料金は200円、何とも腹の立つ料金体系だ。
でも、これを深追いすると敵を作ることになるから目をつぶっている。
「駐車場の料金を変えよう」という意見も何度も蒸し返される。
上げたい人も下げたい人も何も過去の歴史を調べていない。
ただの思いつきで偉そうに意見を言う。
「10年経てば、10年の歴史が出来る」
だから、そんなことは論議を重ねているくらい察してもいいのに。
「駐車場の料金の決定過程資料を下さい」と言えばいいのだ。
何処其処の先生の無知蒙昧ぶりにも呆れた。
「もう少し色々な会社の見積もりを取った方がいいですよ」
こんな幼稚なことを真剣な顔をして言う、マンションの理事会で。
「そんなことは当の昔にやってるよ」と、怒鳴り返したかったが・・・
理事会と学校、理事会と会社を混同している姿が見苦しい。
事ほど左様に、多くの人に「己は無知かも・・・」という謙虚さがない。
どんなに社会的地位が高くても、どんなにいい大学を出ていても、
出来れば、「・・・と思うのですが」という可愛い言い方をして欲しい。
「カナダが一番の女」もいつかはこんな横柄な大人になっていくのか。
日本中に石原慎太郎が増殖しているような気がしてならない。
この世の謙虚さは一体どこへ行ってしまったのか。
ところで、「私の謙虚さは大丈夫なのか??? ・・・」

上大岡東の無国籍料理「ハーベスト」:昼は女性ばかりで、一人で入るのが恥ずかしくなる繁盛店。イタリアンからベトナム料理まで幅が広い。夜はイケメンのお兄さんがいる店として有名らしい。

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好事魔多し

長く楽しい人生、ぼんくらの私にはちょっと出来過ぎの感もする。
もちろん、死にたい夜が続いたこともあったし、幾多の失敗もした。
最近になって、そんな失敗に一つの法則があることに気付いた。
失敗には必ず、余裕と暇が関係していたのだ。
経済的な余裕があると当然のように暇が増える。
その暇なときに、「もっとお金を」と考えた新ビジネスはことごとく失敗した。
金がなければ、石橋を叩いて渡るのだろうが、
余裕があるものだから、よく調べもしないで船出する。
生来のおっちょこちょいがお調子に乗ってやるのだから、
失敗するのは当たり前で、最大で数億、最小でも数千万は損をした。
30代、金を貸すなんて馬鹿なことも数回やってしまった。
当然、そのときには仕事が上手くいっていて、心に緊張感がなかった。
今は、どんなことがあろうと絶対にそんなバカな真似はしないが・・・
50代、パソコン進学教室もそうだった。
新開発されたソフトで高校生の英語と数学の指導をする事業。
「先生を集めるのに苦労しないのが画期的だ」とこの話に飛びついた。
「金はあるから」と見栄を張って、教室もデラックスにした。
投下した2千万の金はたった1年で消えてしまった。
親しい友人の失敗例も、「好事魔多し」の典型だった。
年収が億に届き、課税所得が5千万円以上だと豪語しているときだった。
「絶対に上手くいく」と自信満々だったが、見事に億の金を失った。
「好事魔多し」とはよく言い得ていると感心してしまう。
好事には私だけでなく、多くの人が緊張感を失っている、
その間隙をぬって魔が忍び寄ることを昔の人は知っていたのだ。
先週、玉川大学の松本教授が面白い脳科学実験の結果を発表した。
「金稼ぎだけが目的の仕事では脳の活動が低下する」
仕事で脳の活動を落とさないためにはロマンが必要なのだと。
「金に目がくらむ」ということを科学的に証明したような論文だ。
残り少ない人生で、もしまた余裕が出来たら、
この二つのことを肝に銘じて新事業に挑戦しよう。
「好事魔多し」 
「仕事は金でなくロマンで」

上大岡西の「ウナギのつるや」:一人前3500円となかなかの値段だが、味も中々大したもの。ちょっと嬉しいことがあったとき、少し元気が欲しいとき、うなぎの好きな友人が訪ねてきたとき、マンションから1分のこの店に向かう。奥さんが盆栽の「つり忍」を作るのが得意で、出来た作品の世話はご主人が担当している、仲のいいおしどり夫婦の店。

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肌で感じる(1)

ロングスカートのおばさん、お婆さんが闊歩する巣鴨
へそ丸出しの短パン姉ちゃんがバカ丸出しでよたる横須賀
才色兼備の恵まれた人たちが足早に通り過ぎる丸の内
お金持ちそうでブランドコンシャスな女が溢れる青山や六本木
こんな文章を読んでも、本当のその街の姿は理解できない。
街を理解する、そこに集まる人を理解する、その人たちの文化を理解する
それにはその街に足繁く通わなければならない、好奇心むき出しで。
不動産活用にとって基本中の基本は今の街の全てを知り、明日を考えること。
ましてや、建物を建ててそれを賃貸することを考えるならなお更のこと。
だから、不動産活用を目指す人間はマメでなければならない。
「年収1億のカリスマ大家」の鈴木ゆり子さん、
埼玉県北部の羽生市という片田舎で成功した。
彼女はこの町の文化を知り、それを不動産活用に生かし、
そして、見事に且つ偶然に成功した。
でも、横浜で彼女の本に書いてあることを真似しても成功はしない。
否、成功したとしてもひどく無駄な汗をかくことになる。
横浜には横浜のやり方があり、それを知って大儲けしている人はザラにいる。
東京や横浜では「年収1億」ではカリスマとは呼ばれない。
斯くの如く、横浜の文化は羽生市とはかけ離れている。
さあ、明日も表参道の物件を調べに行ってくる。
無駄でも話があれば行く、懲りずに行く、古希が近くても行く、
そうして肌で感じることがいつか役に立つことを知っているから。

北鎌倉の東慶寺:姫蔓蕎麦と野生のリンドウが咲き誇る境内。徳政令で有名な北条貞時が開基。彼の父は1274年に元を退けた8代執権時宗。600年の間、駆け込めば離縁を支援してくれることで有名な「駆け込み寺」だったが、現在はそんな寺法はない。住職の奥さんが気さくな人で、寺の運営を詳しく且つ興味深く説明してくれ、2時間も話し込んでしまった。

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丸投げ管理

あの野球選手から資産運用を頼まれたMマンションを調べた。
私のPマンションから徒歩3分の川べりで、見た目はかなりのもの。
ただ、管理費が高すぎる、築20年の78?で月34000円。
住民の怠慢が,相場より35%も高い管理費を生んでしまったのか。
私のような嫌われ者が口を出せば、2万円以下で済んだだろうに・・・
管理会社のいいなりの「丸投げ管理」の結果は恐ろしい。
これから先のPマンションも含め、こんなマンションが増えている。
案の定、Mマンションも毎年理事が全員交代し、管理知識のある者がいない。
だから、理事会運営は誰もが知る大手の管理会社の意のまま。
結果、2年に一回で十分な排水管清掃が年に2回も行われ、
各部屋の消防機器点検も年に2回というバカらしさ。
百万で出来る工事は2百万になり、無駄に管理費を食いつぶしていく。
「年とともに管理費は上がるもの」という馬鹿げた常識がまかり通る。
「管理組合便り」を見せてもらう。
マンション管理の主目的も分かっていないのがよく分かる内容。
「挨拶励行」などという小学校新聞と見まごうばかりの見出しが・・・
そんな教育をされるためにこのマンションを選んだ人などいないだろうに。
私のPマンションにも心配な兆候が・・・
10年後の管理費がとんでもないことになっていきそうな予感がする。
こうして管理費が高くなってしまうと、賃貸の客がつかなくなる。
114所帯のPマンションで賃貸に出されている部屋は15。
管理費が平均よりずっと安い今なら、どんどん借り手が見つかる。
しかし野放図な管理の結果、3万を越したら、そうはいかない。
結局は家賃を下げて募集するしかなく、持ち主である組合員の損となる。
その損害は莫大で、野球選手のMマンションを例に取ると、
14000円×12ヶ月×20年=336万円
彼が50歳になるころまでに失うであろう利益は300万を優に超える。
Pマンションなら114所帯で、その損失の合計は3億円を越す。
他人に騙されて失う300万円には目くじらを立てるのに、
怠慢でいつの間にか失う300万円には気付かない。
こんな無知蒙昧な住民の陰で、管理会社は儲けを膨らませる。
もちろん、悪いのは管理組合とその組合員たる住民の怠慢。
管理会社は何も悪くない、正々堂々と今のまま利益の追求をすればいい。
企業とは儲けられるところから儲けるものなのだから・・・

鎌倉は材木座の「光明寺」:誰もが知る法然が開祖の浄土宗の大本山。鎌倉幕府4代執権北条経時が開基。昭和の時代の秋の楽しみといえば「お十夜」 この寺のお十夜は盛大で、境内に並ぶ夜店の数は桁違い。私も子供の頃に何度か訪れた。鎌倉散策に欠かせない知識が北条氏の系図。経時の前が「承久の乱」の泰時で、彼が古都「鎌倉」の原型を築いた。

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甘い汁

とあるプロ野球選手と親しくしている。
近くの小料理屋の飯仲間だ。
その彼が最近別のチームに移籍して、関西に引っ越すことになった。
プロ野球の選手には所謂「野球バカ」が多いと彼が言う。
だから、私に財産運用をお願いしたいと頭を下げる。
若い頃購入したマンションやアパートの資産運用を頼まれた。
オマケに、関西に行っている間に「資産を増やして」とまで言う。
確かに、資産運用はお手の物だが、失敗しないという保証はない。
多くの知人の資産を確実に増やしてきてはいるが、いつまで続くか・・・
不動産とゴルフ会員権とは根本的に違うとはいえ、恐怖はある。
そんな不動産市況で最近気がついたことは、
交通手段がバスだけの団地にある大型物件がやけに売りに出ていること。
ドラッグストアー、スーパー、ファミレスなどなど・・・
利回りは魅力的で、10%を越す物件がほとんど。
思わず、「紹介してあげようか」という気になる。
価格は1億以上2億以下の手頃な物件が圧倒的に多い。
銀行の人間に話すと「融資は難しい」と暗い顔をする。
そのテナントが撤退した後の次が見つからないという理由から。
そう言えば、三浦市内を走っているとテナントが出てしまった物件が多い。
こんな仕事をしている私には、オーナーの気持ちが分かって、
「さぞ、悲しい思いをしているんだろうな」と重い気分になる。
こんなところからも日本の将来の姿が見えてくる。
年寄りが多く住む団地の20年後の不便な街の姿が目に浮かぶ。
スーパーも消え、ドラッグストアーも去った街に残された人たちは可哀想。
とはいえ、こんな場所の物件だけは誰にも紹介すべきでない。
不動産業界では、「駅近」の定義が変わってきている。
昔は駅から徒歩5分以内なら「駅近」といっても許された。
今はもう、3分以内か2分以内でないとこの言葉は通用しない。
それほど日本が縮小しているということなのだ。
だから、「他人への不動産紹介」はどんどん難しくなっている。
オマケに、良くて当たり前、外れたら文句という寂しい世界。
甘い汁は一人でこっそり吸う方が正しい生き方なのだろうか。
でも、お人よしの私には寂しいことこの上ない・・・

上大岡の広東名菜「福鼓楼」:自分の街の自慢になる店の一つ。友人が来れば最初に連れて行き、昼なら2300円のランチセットを注文する。夜はアラカルトで平均1300円のお料理を3〜4品頂く。上大岡の住民でも知らない人が多い、斯くいう私も最近知ったばかり。

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エアコンマニア

マンションの気密性は利点であり、また欠点でもある。
戸外の空気を遮断し、室内の温度変化を抑えてくれるのは最大の利点。
私は、3部屋の壁と南北の窓の外側に温度計を貼りつけてある。
朝の楽しみは外気温と室内温の差を確かめること。
冬、外気が3度のとき、寝る前に22度だった寝室が朝でも20度はある。
以前書いたが、窓に真空ガラスを使用しているから2度しか下がらない。
気密性と真空ガラスの組み合わせで最高に快適な寝室で夜を過ごす。
窓枠が大きすぎて真空ガラスを使えないリビングの朝の温度は13度。
真空ガラスでないと9度も下がる、その違いが真空ガラスの威力を物語る。
外気に触れない和室の朝の気温は16度、震え上がる室内温度ではない。
更に、冬はプラズマクラスター加湿器で湿度が40%を切らない。
もちろん、湿度だけでなく、花粉症対策としてもかなり有効な筈。
今年は更に更に、強烈な新兵器を購入した。
富士通のエアコンでその名が「ノクリア」
浮遊菌の制御率は3分間で何と99.99%、インフルエンザも怖くない。
そして、見やすいところに電気代モニターまで搭載しているから、
朝、全ての部屋を20度以上にしても、電気代がたったの15円。
気密性の最大の欠点は、台所やトイレの嬉しくない匂いの充満。
特に、来訪した客人を嫌な匂いでお迎えはしたくない。
そこで、冬の室内の香り対策として、480円で購入したのが「パフパフ」
香りを自動で噴霧するレベルが5段階あり、そのレベル2で60日間作動する。
テレビで有名なトイレ用と違い、室内用はあまり普及していないようだ。
外から帰ってきて、玄関ドアを開けると仄かな香りのお出迎え。
今までは、悪臭が嫌で、冬でも換気扇を付けっぱなしにしていたので、
夜の帰宅時は部屋が冷え切っていて、暖かくなるまでが辛かった。
こうして、気温、湿度、浮遊菌、香りの環境を安い費用でグレードアップ。
かなりマニアックなエアコン対策で、冬本番の到来を楽しみにしている。

鎌倉は材木座の「妙本寺」:宝戒寺から祇園山ハイキングコースに入ってこの妙本寺で一般道に戻るのが私の好きな歩き方。八幡宮、鎌倉宮などに比べると人が少なく、自然の光を感じながらゆったりとした時間の流れを楽しむ。

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比較の基準

年齢差9歳、小学生の私は高校生の兄の勉強時間に驚いていた。
私が1時間なら、兄は5時間以上机に向かう努力家だった。
それから10年、「4当5落」という言葉を知った。
高木家では一日の勉強時間の基準は5時間だった。
私は兄と比較して、「自分は怠け者だ」という烙印を押していた。
高校時代、私の一日の勉強時間は2時間が精一杯だったから。
普通の基準に照らし合わせたら、怠け者ではないだろうが・・・
大人になって、自分が「仕事好き人間」であることに気付いた。
そして自分の周りの人たちを自分の基準に照らし合わせて、
「享楽型の人間が多い、これなら勝てる」と思うことがよくあった。
30代の私の仕事時間の基準は、「飯、風呂、トイレ以外全て」だった。
「世の中は甘くない、本当の仕事はアフター5からだ」などと吹聴した。
そんな基準で語るから、私を疎ましく思う人が多いような気がした。
多くに於いて、自分の基準は異常だと思うことさえあった。
そんな自分に気付いてから、他人に多くを求めることをしなくなった。
更に、説得して自分の意見に従わせるなんて大変な行動も取らなくなった。
自分の基準で他人に求めていたら、ストレスで早死にするような気がした。
Pマンションの役を降りたのもそんな基準の違いからだった。
学生時代は南平台、松涛、飯倉でマンション生活を楽しんだ。
そんな私が求めるマンション管理は基準が高かった。
それを説得すること自体が無理だと分かり、「身を引く道」を選んだ。
こうして説得するという努力を止めてもう25年は経つだろうか。
自分の基準世界に閉じこもることでストレスを避けるコツを覚えた。
ガーデニングで過ごす時間が多いのもそんなことに起因する。
仕事でも、「説得を要する人」より「説得しなくて済む人」がいい。
分かってもらうためにイラつくよりは、その方がずっと楽なのだ。
私の基準では、老人だけの集まりは「老化促進薬」以外の何物でもない。
頑固で回顧主義の老人ほど基準が低くて疲れる存在はない。
最近凄い男に出会った、彼は43歳。不動産的才能は群を抜く。
「仕事が飯より好きだ」と豪語するツワモノで、話が実に楽しい。
エネルギッシュで柔軟な若さの刺激は最高のアンチエイジング薬だ。
これは価値観という問題ではなく、生き方の問題なのだろう。
彼は仕事も好きだが、芸術的なこと、文学的なことも大好きなのだ。
美術館にも行くし、音楽会にも足繁く通い、本もよく読む。
彼のような比較基準値が自分に近い人と過ごす時間が心地よい。
出来れば死ぬまで、刺激的で高い基準の世界で生きていきたい。

麻布十番のラミエラ:次にオープンする店舗のデザインにヒントが欲しくて、麻布十番へ。期待通り参考になる店が多い。お腹が空いてふらっと入ってしまったのがこのレストラン、食事は「りゅうの介」でする予定だったのに。9月にオープンしたばかりだというが、中々の味。

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賃料算出

大阪の中心地に賃貸用のマンションを一部屋持っている友人が遊びに来た。
2年間も売れないので賃貸に出したのだが、借り手が決まらないと言う。
賃貸条件は、70平方メートルで築20年、月賃料8.3万、管理費1.7万。
保証金20万、礼金20万、2年間売りに出していたときの価格が1400万円。
東京と大阪の違いに唖然とする。
この条件で東京3A地区なら26万、横浜中心部なら15万は堅い。
大阪の中心地は関東なら三等地にある私の横須賀物件と同価格なのか。
関東と比べると関西の経済はかなり厳しそうだ。
※3A地区とは青山、赤坂、麻布
「高木ならどうする?」と訊く。
関西のことは分からなかったので、一つの計算式を話した。
全国で使える例の実質利回りの逆算式だ。
日本では、一般的に家賃は実質利回り7%辺りに落ち着く傾向がある。
売れなかった1400万円は投資価格に適さないので、投資価格を1200万円とする。
1200万×0.07=84万(円)、月額だと7万円になる。
つまり、友人の物件は少なくとも1万円は高すぎる。
可哀想だったが、はっきりと言ってやった。
「適正家賃はズバリ7万、管理費と合わせると8.7万だな」
それを聞いた彼が口を尖らせる。
「天下の三井のリハウスはこれでも安いと言った」と反論する。
「それならそのままの賃料で募集を続ければいいじゃない」
でも、不動産業界で30年以上飯を食っている私だから、内心、
「そんな不動産屋の若造に何が分かるか」と不機嫌になる。
学生時代からこうして随分とぶつかり合った仲なのだ。
今更言ってもしょうがないが、
もし、30ヶ月前に、この家賃で貸し出せば、
儲けそこなった家賃の額は、30ヶ月×7万=210万。
つまりは1万円の210ヶ月分、死ぬまで8万円で貸せたのと同金額だ。
30年間、空室を出さないプロのオーナーの助言が分からないのか。
私ほど楽をしている不動産屋などめったにいないというのに・・・
「バカな若造と付き合っていると大損するぞ」
そんなきつい言葉を吐きたかったが、それだけはぐっと堪えた。
さて、頭脳明晰だった彼が大阪に帰ってどうするかが楽しみだ。

鎌倉市浄明寺の「報国寺」:定年後の趣味で鎌倉の写真を取り始めた友人に誘われてついて行った。寺の裏山の竹林が有名で、多くの外国人の抹茶サービスを楽しむ姿が。なかなか味わいのあるお寺で紅葉の頃にもう一度来ようと約束。

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話題と開運

よく行く小料理屋には離婚した女たちも来る。
運から見放されたような疲れた顔もちらほら。
ふと気付いた、話題が悪運を招いているのではないかと。
彼女たちの今宵の話題は「お見合いパーティ」
「いい男が3人いてね、その中の一人とマッチンッグが成立したのよ」
「で、もうデートしたの?」
「それがね、最初のデートから割り勘よ、どう思う?」
「それって、夢ないね」
後ろの方から聞こえてくるこんな話をおかずにして飯を食う。
聞いていると、出会い系サイトも利用しているようだ。
こんな何人もの男とただそれだけのために時間を潰している女たちが、
いつか本当にいい男と遭遇し、幸せな生活が実現するとは思えない。
品のないこんな女たちにはそれに相応しい男が群がっているのだろう。
この小料理屋の並びのスナックで働く女たちの姿が脳裏で重なる。
フェイスラインが幾重にもなり、ボディラインがアルコール漬け。
夜な夜な嬌声を発するその果てに、幸せな老後はやってくるのか。
話題のレベルが低い人たちに幸運の女神が微笑む確率は低そうだ。
勢いのある人と不運な人の決定的な違いは話題だ。
勢いのある人たちの周りには儲け話の花が咲き、カルテュラルな風が吹く。
不運な人たちの周りには不満と愚痴の花が咲き、不景気風が吹きすさぶ。
ヒルズ族という言葉が流行ったことがある。
六本木ヒルズの優秀なテナントさんたちのことで、
彼らが色々と情報交換する光景がよくテレビで流れた。
昼・夜の食事での楽しい会話から仕事のヒントを得るという。
でも、上大岡のこんな飯屋ではとても開運のヒントは得られない。
「いい気の流れる場所はいい話題で満ちている、
俺ももう少し小料理屋のランクを上げよう。
こんな女たちの話を耳にしているだけで不運に見舞われそうだ」
そんなことを考えながら木枯らし1号の吹きすさぶ街に出た。

赤坂の「ざくろ」:30年前、姉によくご馳走になった店。今でこそありふれた料理の「黒酢ベースの玉ねぎドレッシングONトマト」が衝撃的だった。TBSの地下にあった時代の方が、ずっと雰囲気がよかった。森さんが首相の時代によく使っていたことでも有名。

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常識

私のブログを読んだ友人が訊く、
「管理会社に任せているのになぜ管理組合が損をするの?」
素直でいい質問だが、これが大方の常識だから本当に怖い。
時間があったので、近くのカフェでお茶をしながら説明してあげた。
「もしマンションの工事をしたい塗装屋がいたら、どんな営業をするか、
一軒一軒マンションを訪問するか、それともそこの管理会社に行くのか」
「マンションを訪問してもそこの理事は1年で交代するし手間もかかるので、
恐らく管理している会社に紹介をお願いに行くでしょうね」
「その通りだね。そんな人が5人いたら、管理会社はどう動くかな?」
「大規模修繕の入札前に5人の業者を呼び、工事をする会社の順番を決め、
その番がきた会社の人に当該工事の入札最低価格を教えるでしょうね」
その通り、更に、管理会社は各マンションの持ち金(予算)を知っている。
当然、事前に大まかな工事価格を素人の理事たちにレクチャーする。
その後、何も知らないマンションの管理組合はこの5社から見積りを取る。
入札前に、今回が順番の業者は最低価格を書いた札を用意しておく。
最低価格には十分な儲けが乗せられ、管理会社へのお礼の分も含まれる。
もちろん、今回が順番でない業者は最低入札価格より高い札を用意している。
それが、「管理会社任せだと損をする仕組み」なのだと教えてあげた。
「よく分かった」と、友人が深々と頭を下げたのは言うまでもない。
これは管理会社が悪いのではなく、勉強不足の管理組合が悪いのだ。
今年だけで三つの建物の入札を行った私は、入札の裏を知り尽くしている。
だから、そんなことが行えない入札をやり、損のない工事費で発注する。
素直に学べば、誰だって損のないような入札は出来るのだが・・・・
ダメ押しに、何年か前の別のマンションでの恐ろしい実話を教えてあげた。
そのマンションはセキュリティシステムが充実していた。
そのセキュリティの工事発注のときも管理会社から3社の紹介があった。
その最低価格がとても高く感じたので、私の知り合いから見積もりを取った。
その見積もりは、2百万を少し超えた最低価格よりも更に百万近く安かった。
もちろん、性格の悪い理事がいなかったから、理事会は私の仲間に発注した。
残念なことに、この貴重な経験を積んだ理事たちも1年で交代した。
こんな経験を毎年の新人理事たちに教えることは不可能だから、
最終的には、今のマンション管理組合制度を改善しなければだめなのだが、
その時々の理事や理事長も面倒なことはやりたくないから改善はされない。
結局、ずるずると時が流れ、何千万円という無駄が積もっていく。
結果、「管理費の値上げ」という変な一般常識が住民に突きつけられる。
でも、管理費の値上げに反対する人はほとんどいない、皆不勉強だから。
それは日本の国家運営とそっくりで、国民も住民も皆羊のように従順だ。
この国に消費税の値上げは必要ないのに、その値上げが常識化されている。
国民は洗脳されているから、値上げ反対論者がバカのような世論まで生まれる。

六本木の「瀬理奈本店・モンシェルトントン」:苦労続きだった母が、晩年少しゆとりが出来、その最初に家族で行ったゴージャスなレストラン。こうして母のことを書くと、ジーンと何かがこみ上げてくる。場所柄もあって、味も値段も最高だった。写真が見つからなかったので瀬理奈のHPより宣伝用写真を拝借した。

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アクセス数

今まで、自分のブログのアクセス解析をしたことはなかった。
日曜日の夜、暇だったので何気なくアクセス解析の欄をクリック。
そのアクセス数に驚いた、一ヶ月平均が約二千。
ということは、今までのアクセス合計は7万前後になる。
「こんな真面目なブログのアクセス数としては凄い」と友人のSEが言う。
もちろん、著名人のそれと比べたら鼻くそみたいなものだが・・・
心に浮かんだ想いとか願い、怒りなどをただ漫然と書き綴ってきた。
「人生、どう生きたらいいか」を私なりに伝えておきたい人もいるが、
主目的は自分が読み返して人生で同じ間違いをしないためでもあった。
多くの人に読んでもらいたいと思ったことはなかったし、
読まれる筈もないと端から高をくくっていた。
不動産関連については自分の備忘録という目的があった。
これをコピーまで取って参考にしてくれている人が数人いるようだ。
この分野は自分なりに自信があるのだが、そこまでされると恥ずかしい。
普通ならもっと大規模に事業展開して、それをブログに書くのだが・・・
自分にとっては、「人生を楽しむ」方が重要で、
会社を大きくしたいなどとは全然思ってもいない。
そのことは私の親しい友人たちが一番よく知っている。
不動産は、そのインカムゲインで生計を立てたり、
そのキャピタルゲインで儲けるコツは確かにある。
でも、そのためのいい情報は絶対に庶民には流れてこない。
ネット上の情報で簡単に儲けられるような生易しい世界ではない。
最終的にはその辺まで詳しく書けたらいいなと思っている。
核家族化や単身生活者の増加で「年長者の話を聞く機会」は減っている。
そんな折、偶然に年老いた私のブログが役にたっているのかも知れない。
もし、本当にそうだとしたら望外の喜びだ。

姉が新宿に嫁いで行った家の近くが原宿で、その頃の表参道の風景。
このケヤキが今は大木になって道路を覆っている、実に感慨深い。

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死支度

死んだらすぐにして欲しいことがいくつかある。
先ず、ネットバンキング口座を解約して欲しい。
通帳なら、死んでもその存在が残された者の目に見える。
でも、ネットバンキングは伝えておかなければその存在が分からない。
死後すぐに残金を引き出し、その後すぐに解約して欲しいのだ。
10年以上放置して、残金が銀行のものになったら成仏できないから。
ネット証券会社にも2口座ある。
最初に作ったのがD証券のネット口座。
手数料が高いので数回使ってそのまま放置。
その後すぐに、手数料が桁違いに安いネット専門証券会社にも口座を開設。
皮肉にも、手数料は安くなったが儲けは出なくなった。
この二つの口座は残金を引き上げてあるので問題はないか・・・
固定電話や携帯に付加した様々な有料サービスも目には見えない。
この種の毎月の自動引き落とし額もバカにならない。
固定電話から携帯へのワープだの、0120だの、ナンバリングだの・・・
死んだ後に何年も引き落としされたらこれほどもったいないことはない。
色々なクラブの自動引き落とし年会費も見落とされやすい。
年会費が17万円のリゾートクラブ、5万円前後のゴルフ場・・・
これらは一覧表にしておいた方がよさそうだ。
でも、怪しげなクラブの月会費は一覧表には入れられないか・・・
定期購入しているサプリメントも死ねば必要なくなる。
健康維持のために定期購入しているサプリは3種類。
毎月1万円以上になる。
保険関係も複雑だ。
毎月自動引き落としになっている傷害保険も要らなくなる。
額が大きいから生命保険の貰い忘れだけはして欲しくない。
特にゴールドカードについている生命保険金を忘れる人が多いと聞いている。
火災保険も数が多いからきちんとチェックして、正確に伝えておこう。
墓とか財産処理については老い支度ですべて済ませた。
死支度は死後の問題だけを対象にしている。
葬式については残された者が好きなようにやればいい。
私からの希望はない、残された人たちが私の死をどう扱うかの問題だ。
生きている間に享受してきた便利なシステムが死と共に要らなくなる。
それらをきちんと整理しておくのが最後の大切な仕事で、これが死支度だ。
千の風になって、気持ちよく大空を舞うための大切な最後の仕事になる。

横須賀の串焼き割烹「八十八」:先ず、「ねぎ間、しそ巻き、とりピーマンを2本ずつ薄塩で」と注文して、最後に「梅茶漬け」で〆るのが私流。40年以上前、母と通った思い出多き店で、今は二代目が焼いている。先代も二代目も性格がよく、それが味に滲みている。

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本性?

今の日本には、百万人近いひきこもりの人たちがいるらしい。
その引きこもりの何割かは遺伝的要素も絡む病気なのだという。
子供がひきこもりだという親の話を聞いて、泣いた。
ひきこもりが病気だなんてことは全く知らなかった。
単に「育て方を間違えた結果」だと思っていた。
引きこもりの生徒を指導したことがあるのに・・・
そんな自分が恥ずかしくて、自己嫌悪しながら話を聞いていた。
ひきこもりでないその姉もそれが原因で結婚が出来ないという。
ひきこもりのDNAを持つ弟がいることを気にしているのだと。
何と可哀想なことだ・・・
「親から受け継いだ家系を汚してしまった」と彼が顔を曇らせる。
間違った結婚をしたという後悔の念に苛まされているのだそうだ。
若い頃は「家系」とか「血」とかを考えたことがなかったという。
結婚する相手のことなど全く調べないで子供を作ってしまったらしい。
そして、今は彼女とも別れてしまったという、むべなるかなである。
高校1年女子の教え子に聞いてみた。
「君は付き合う相手の男の家系を気にするの?」
「当たり前ですよ」と語気を強めた意外な返事。
「えっ、何故」
「だって、中学生のとき、一クラスだけ特殊学級があってね、
そこの生徒の親の大変さを3年間も見てきたんだから」
なるほど、こんな可愛い生徒がそんな意識を持っているんだ。
こんな子は絶対にどぶ板通りを歩いたりはしないのだろう。
アスペルガー症候群という言葉を聞いたのも今回が初めてだ。
知的障害の有無を問わず、言語障害のない自閉症を指すという
コミュニケーション障害を持ち、犯罪傾向を示す例もあるらしい。
その息子は友達に唆されて引ったくりをやり、何度か少年院に入ったと。
今は25歳だが、コミュニケーションが下手なので仕事がないのだとも。
少し前に、愛知県豊川市で未明に発生した家族5人殺傷事件思い出した。
そのことを伝えると、もちろんその事件のことはよく知っていると顔を伏せる。
インターネット契約を親が勝手に解約したのが直接的な引き金だった。
それに加えて、弟家族の同居が始まったのも大きな原因になった。
本当に悲惨な事件だったが、それがアスペルガー症候群と繋がるとは・・・
障害児を持つ親の苦しみやそれに対する社会の支援について、
私にはまだ勉強しなければならないことが多い。
真の感謝のあり方について深く考える夜になった。
※アスペルガーについて:アスペルガーの人が苦手なのは、「他人の情緒を理解すること」であり、また「他人に自分の感情を伝えること」である。例えば教師が、宿題を忘れたアスペルガーの子供に「犬があなたの宿題を食べたの?」と尋ねたら、その子は教師に自分は犬を飼っておらず、犬は紙を食べないことを説明する必要があるのかどうか考えようとする。
つまり教師が意図する真の意味を理解できない。だから、教師は、その子が悪意に満ち、反抗的であると考え、イライラしながら歩き去っていくかも知れない。また、その子もその場で何かがおかしいとフラストレーションを感じながらそこへ黙って立ち尽くすことになるかも知れない。
アスペルガーの子供は、言葉で言われたことは額面どおり真に受けることが多い。親や教師が励ますつもりで「テストの点数などさほど大事ではない」などとあまりきれい事ばかり聞かせたりすると、それを真に受けてしまい、持つべき水準からかけ離れた観念を持ってしまう危険がある。  
(Quoted from Wikipedia)

鎌倉市長谷の「エッセルンガ」:元社員の息子さんがオーナーシェフ。期待以上の味で、グルメの友人も絶賛。元TBSアナウンサーでイチロー夫人の福島弓子さんのお姉さん・福島敦子さんのお気に入りの店でもある。訪ねた日も満席(写真)で何故か自分のことのように嬉しかった。

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19兆から6兆へ 

日本の年間法人税収入が最盛時の三分の一以下の6兆に。
不景気と企業の国外脱出が原因なのは誰もが知っている。
日産が脱出し、三菱も逃げる準備に入った。

もう手遅れだ、土地も手当てしたから止められない。
受け狙いの森永卓郎は4年前、講演で言った、
「出て行きたい奴は出て行けばいい、何も問題ない」と。
そして、出て行った後には、若者の就職先がなくなった。

没落の責任は明白だ、そんな彼に惑わされる国民が悪いのだ。
政治を知った政治家がいれば、それを知らない政治家もいる。
蓮舫のような当選回数2回の政治音痴の政治家が大手を振って国を揺さぶる。
それを最高得票数で選んだのは日本国民、この衆愚政治の責任は重い。

似たようなことがマンションでも起きている。
マンション管理に精通した住民もいれば、それを知らない住民もいる。
管理の下手な人間が中心で動くマンションはその価値の下落が早い。
同様に、政治を知らない政治家が動かす国は急激に落ちぶれていく。

マンション管理と国家運営は本当によく似ている。
マンションは誰が理事になっても同じだなんて言う人がいる。
下手な管理をすれば10年で数千万は損をするというのに・・・

4年前の鉄部塗装もひどかったが、時の理事は誰も気付かなかった。
例えば、ある箇所の鉄部塗装が行われなかった家が6所帯。
そこに住む彼らはそれを知らない、修復不可能な程錆びているというのに。

マンションの前にある喫茶店のママが言う。
「あのプラスチックの植木鉢はお宅のマンションには不釣合い」
一事が万事、こうして見た目のグレードが落ちれば当然価値も下がる。

結果は売買価格が下がり、我々の資産の直接的な損害になる。
どこでもマンション住民の管理意識はピンきりで、
きりの意見でことが運ばれれば最終的には大きな損害だ。
これが今の法人税収激減の日本の姿とダブって見える。

我らのマンションから今年は裕福な3家族が転居した。
4台の車と共にこの3家族はグレード落ちのこのマンションを見限った。
誰も気付かない小さな流れの中で、管理組合の駐車場収入も減っていく。

それは優秀な日本人が海外へ移住するのとよく似ている。
頭のいい彼らは日本にはとうの昔に見切りをつけている。
結果として、国家が歳入不足に悩まされることになる。
For want of a nail the shoe was lost;
for want of a shoe the horse was lost;
for want of a horse the rider was lost ;
and for want of a rider the battle was lost.
(マザー・グースより)
※for want of 〜 〜が欠けて、nail 釘、shoe 馬の蹄鉄

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面倒臭い

最近は面倒臭いことを殊更に避けるようになった。
例えば、人から物を預かること。
預かれば、それを置いた場所を覚えておかなければならない。
それがとても煩わしい。
昨日、10年も務めた管理組合の役員を強引に辞めた。
預かっていた役員の腕章もやっと返せた。
もうこれで何の責任もない、本当にさっぱりした。
感謝もされない組合役員はもう懲り懲りだ。
預かっているものはとにかく全てなくしたい、死も近いから。
「貸して」と言わないのに渡されるのが特に迷惑だ。
「面白い本だから貸してあげるよ」という親切がウザイ。
もう一歩進んで、「上げるよ」と言って欲しい。
自分もこれからは、「貸してあげる」でなく「上げる」に徹しよう。
それが本当の親切というものだから。
エロビデオを貸してあげるという70の爺さんにも参っている。
この爺さんの趣味にはどうしてもついていけない。
昔と違ってロマンチックになっている私には見る気が起きない。
だから、観ないで翌日返してしまう。
自分の部屋にこんなものがあること自体が気持ち悪い。
儲け話への勧誘も面倒臭い。
情報としての話はウェルカムだが、お誘いは嫌だ。
小料理屋でのこの種の話は特に迷惑だ。
「高木さん、調剤薬局をやりませんか、儲かりますよ」と言われるから、
ついつい「そんなに儲かるの?」と聞いたら最後だ。
病院の院長を紹介するだの、不動産屋を紹介するだの・・・・・
最後に彼の立場を聞けば、建物を建てたい建築屋。
要するに、自分の仕事の一環。
折角の美味しい食事が一気に不味くなる。
「もう引退したから、仕事の話はノーサンキュー」
なんて言えればいいのだが、実際は現役だからそうも言えない。
もちろん、自分も他人に「面倒臭いこと」をしないように注意している。

武山の隠れ家「さわ」:秋は「きのこつけ汁うどん」がお気に入り。冬メニューに変わる11月からはうどんが平打ちの「煮込みさわうどん」を目指す。グルメ用語を知らないのでその旨さを上手に説明できないが、冬だけで10回以上は訪れる名店である。

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本性

犬の性格は犬によっても違うし、犬種によっても違う。
診察台に乗せられた犬の反応の犬種による違いには驚く。
「好きにして」と何の抵抗もしないボーダーコリーのような犬もいれば、
本性をむき出しにして、牙をむいて噛みつこうとする犬もいる。
訓練されてしまって、一様に見える人間様だって、
一皮剥けば、絶対に持って生まれた本性の違いは大きい筈だ。
人によっても、人種によっても。
それを「同じに考えろ」だの、「偏見を持つな」などと言うのは、
人類学的にもおかしいのではないか・・・・・・・
文化人類学者の梅棹忠夫先生が生きていたらその本音を聞いてみたい。
「いや、実は世界記録を出したあの人は元々人食い人種だったんだよ」とか、
「グレー・ハウンドとチワワを一緒に走らせるようなことをして、
これがオリンピックだなんて、バカらしくて興味も湧かない」と、
世界的に有名な梅棹先生が言ったらさぞかし話題になるだろう。
そうは言っても、偽善者ばかりの日本では、そんなことを言ったら袋叩きだ。
賢い梅棹先生のことだから、絶対に本当のことは言わないだろう。
せいぜい、こう言うのがいっぱいいっぱいか。
「中国のように人種改良して、日本も金メダルを増やしましょうよ」
だから、このグローバル化した社会で安全に生きていくには、
真実には蓋をして、本性の怖い人を避け、慎重に付き合う人を選んで、
交際範囲を広げすぎないようにして注意深く生きていくしかない。

西麻布の「徳山」:11月になれば待ちに待ったフグの季節の到来だ。
一人2万円は銀座相場より1万円は安い。とは言え、味は銀座以上で、
貯金を叩いて出かけるだけの価値はある。更に、かなりの確率で
芸能人に会える、梅宮辰夫、アンナ、萬田久子・・・
もちろん、このクラスの河豚はホルマリンと無縁なのでガンにはならない。

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井の中の蛙

「ベトナムに10日間行ってきました」
そう話す真っ黒に日焼けした顔が逞しい。
「現地の人に溶け込んで、本当にいい旅だった」
ここまでは、素直に耳を傾けた。
「人の心がきれいで、時間がゆっくり流れていて、世界一だね」
こう聞いた途端に腹が立ってきた。
初めての外国旅行で知った国を世界一とはなんだ。
たまたま何かの縁で行った国を「世界一」という感覚に呆れる。
カナダやオーストラリアに行った若い娘たちが、
「きれいな国で、自然が多くてあっちに越したい」と言うのを何度も聞いた。
そんな娘に限って母国・日本やヨーロッパのことをほとんど知らない。
だいたい、「自然が多い」ということは「退屈な国」ということ。
逆に、カナダやオーストラリアから日本に刺激を求めに来る若者も多い。
どちらも、「隣の芝生は青い」ということを思い起こすべきだ。
おまけに、この娘たちはカナダとかオーストラリアにしか行ったことがない。
自分が知ったたった一つの国に「一番」という言葉を使う神経に腹が立つ。
でも、悲しいことにこんな輩が日本中にうじゃうじゃいる。
自分が「たった一つの外国しか知らない」という謙虚さがない。
せめて3大陸くらいの国を知ってから、最高だの一番だのと言って欲しい。
井の中の蛙に世界を語られると無性にイライラする。
更に、彼女たちは北海道にも沖縄にも九州にも行っことがない。
こんな母国の日本すら知らない輩に、
「日本より」なんて言葉を使われたら、もう口も利きたくない。
故・本田総一郎さんは、引退後5年をかけて、世界20カ国を旅してから、
「やっぱり日本が一番いい国だ」と言って、晩年を日本で過ごした。
「己は未だ浅学」という意識や謙虚さを持って、国を語りたいものだ。

葉山の隠れ家「花みこ」:葉山と横須賀の境にある里山レストラン「花みこ」 
隠れ家レストランに相応しく、車がやっと通れる細い山道の先にある。
食事の部屋は女将さんの自宅の縁側伝いにある2間の和室。
昼ランチと夜ディナーの料理があって、自家野菜中心のお任せメニュー。
誰でも知っている「若か菜」の近くだが、この店を知る人はかなり稀。

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天国の仲間たち

「社長一人天国論」を唱え始めて10年。
何人かの知り合いが真似をしている。
その中の一人が言う、「税務署に否認された」と・・・
45歳になる彼の会社は建設会社で、従業員は女子事務員一人だけ。
現場で働く2人の監督さんも5人の職人さんも、表向きは全て下請け。
そう、彼は忠実に私のやり方を実践している。
ところが、彼ら7人は1年中その社長の仕事しかしていない。
そして、そこに税務署が目をつけた。
「下請けではなく、社員として処理しろ」と言うのだ。
私もそれは当然だと思った。
私の駐車場の管理をしている男は私の会社以外の仕事もしている。
というよりは、仲間を使ってわざわざそのようなスキームを作った。
だから、税務署も私には文句を言えない。
そのことを彼に説明したら、
「分かりました、これからはそのようにします」と目を輝かす。
当然、その日の豪勢な食事代は彼の驕りだった。
一人社長天国論も本にしたら結構なページ数になるくらい難しい。
社長一人なのに、その社長のために動いている人間が大勢いる。
そして、税務署もそれを認めている、これが真の「一人社長天国」
「一人でやっているだけの社長」は天国の社長とは言えない。
くれぐれもその辺の区別はしっかりと・・・

葉山の「若か菜」:神奈川県で知らない人はいないと思われるほどの有名店。
味よし、景色よし、サービスよしと三拍子が揃って、昼時、行列の絶えることがない。
今は「さらしな天盛」、冬は「ゆずきり天盛」と10年以上注文を変えたことがない。
ちなみに、更科、藪、砂場は老舗蕎麦屋の三大ブランド名。
私の大好物の更科は真っ白なので見た目にもすぐ区別がつく。

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一人暮らしの食生活

最近は結婚をしない男や離婚して已む無く独身になった男の
ちょっと侘しそうな一人暮らしがやけに目立つようになった。
まあ、この私だって何時独り身になるか分からないが・・・
そんな一人暮らし人の多くはメタボで肌がかさかさ、
オマケに息が臭い、体が臭いなんていうことが実に多い。
「食生活が悪く血管が汚れているのだろう」と、かってに想像している。
老い支度を心と体と経済の三つの角度から考えたら、
生きるという視点では、この体の問題が一番大切かも知れない。
楽しい老いの生活も健康あっての物種だから・・・
「奥さんが食事の支度をして待っていてくれる」
そんな恵まれた生活なんて何時ひっくりかえるか分からない。
そうなったとき、バランスのよい料理の一つも作れないと、
老いと共に、ものすごく悲惨な生活に追いやられてしまう。
だから、男も若いうちから週に一度くらいは自分で料理をしたらいい。
パンとコーヒーの朝食で、昼は外食、夜は酒なんていう食生活だと、
50にもならないうちに体はボロボロで、嫌な体臭を撒き散らすことに・・・
でも、人は泥棒や強盗に入られてからでないと、
真剣に手を打たないセキュリティの問題と同じで、
病気にならないと、私の話には耳を傾けない。
せめて、順調な今、食の大切さをもう一度見直した方がいい。
Pマンションの私の冷蔵庫には、
昼食用に小分けした冷凍ご飯がいつも用意されている。
そう、ご飯を炊くときは必ず7食分の冷凍ご飯を作るのだ。
そうすれば、ご飯は週に一度しか炊かなくて済む。
お馴染みの「玄関入れば2分でご飯」と同じことなのだが、
冷凍ご飯専用のタッパにふんわりと盛ってから冷凍しているので、
チンすると「玄関入れば・・・」よりも旨い。
更に、色々と五穀米などを楽しくブレンドしているからご飯の力も強い筈だ。
脆くなった血管を若返らせるお酢の料理もいくつか作り置きしておく。
例えば、しこ鰯を三枚におろしてお酢漬けにしてタッパに入れておいたり、
コールスローやわかめの酢の物などは欠かすことのない常備品だ。
楽しい老いへの支度にはこんな努力も必要なのではないだろうか。
(REWRITE)

横須賀の「鮨八」:40代は月1で通ったが、事務所が上大岡に移って、
鹿嶋を知り、ほとんど行かなくなった、ごめんなさい・・・・
今でもここの中トロは天下一品だと思っているので、
年に何回かは恋しさが募り、いそいそと暖簾をくぐる。

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石丸電気と日本

約半世紀前、子供の頃の脳裏に焼きついた歌の一つが、
「でっかいわ〜 でっかいわ〜 まるまる でっかいわ〜 石丸電気は、秋葉原・・・」
団塊の世代にはお馴染みの石丸電気のコマーシャルソング。
子供ながらに、「大きなお店なんだろうな」と想像していた。
長岡塾を売った四半世紀前、
コジマ電気の新聞紙一面を使った宣伝がやけに目についた。
「売上高日本一」という言葉が社長の顔と一緒に踊っていた。
10年くらい前になると、ヤマダ電気が伸びてきた。
日本ビクターのサラリーマンだった山田昇氏が、
ヤマダ電機を起こして37年、あっという間に年商2兆円を突破。
特にこの10年の快進撃は驚異的で、ダントツの日本一。
小売業の二大勢力、セブン&アイやイオンの年商が5兆、
それを抜く日がいつなのか、楽しみだ。
ところで、あの石丸電気やコジマは何故抜き去られたのか。
あらぬ想像が脳裏を過ぎる、
「きっと店長クラスが毎日ゴルフに明け暮れていたんだろう」
「毎晩、役員が銀座で飲んだくれていたのか」
「社長が二号さんと遊び呆けていたに違いない」
などなど・・・・
この量販店業界の覇権争いを見ていると、世界の覇権争いに思いが重なる。
偽善に満ちた色気違いの民主主義の国々が抜き去られ、
中国一国支配の世界がもうすぐそこまで来ているような気がする。
時代の変遷は目にも留まらぬ速さだから、
もう10年もすればそんな時代になっているに違いない。
尖閣も、北方領土も対馬もみんな取られてしまうに決まっている。
もしそれを阻止したければ、全く新しい国家像が必要だ。
任期5年の大統領制と4年間の衆議院解散禁止などなど・・
世論に振り回されない中国のような体制作りが急務だ。
大きな方向性はなに一つない悲しい日和見政治の日本。
半世紀かけてもハブ空港一つまともに作れないこの国には、
大卒者の働く仕事場も無い悲しい未来が待っている。
それはまるで独立しては生きて行けなくなった石丸電気のようだ。

京都は南禅寺の「日の出うどん」:京都に行くと必ず一度は寄る。
なんてことないカレーうどんだが、行列がなかった日がない。
実に不思議な店で、一軒茶屋と同じ魔味を作れる店なのだろう。
※風味、滋味、旨味、そのどれでもない説明できない舌への感覚が魔味

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ボディケアとハウスケア

ボディケアにはかなり力を入れている。
体重が70キロを超えるとプチ断食で68キロまで落とす。
プチ断食とは、朝食を自己流の栄養ドリンクだけで済ませること。
青汁三昧+アミノコラーゲン+スキムミルク+ミロ+蜂蜜
この栄養ドリンクはもう10年も続いている。
これだけではどうしてもおなかが空いて我慢できないときは、
バランスパワーというクッキーか餅を一つ胃に放り込む。
こうしてかれこれ30年以上同じ体重を保っている。
体脂肪率にも気を遣い、絶対に20を超えないようにしている。
20に近づくと、筋トレを毎朝30分して15近くまで落とす。
こうすれば、当然体脂肪が落ち、筋肉量が増え、代謝がよくなる。
この5年間、筋肉量が44以下になったことはない。
最近気がついたことなのだが、
ボディケアをする人の家は、多くの場合手入れが行き届いている。
つまり、ボディケアの心はハウスケアに通じている。
特に今は、お風呂を綺麗に保つことに力を入れている。
以前の洋光台の事務所では、ハウスケアの方法を知らなかった。
風呂やトイレを水垢で汚しては、落とすのに苦労していた。
だから、上大岡では汚れる前に手当てをしている。
3ヶ月に一回、水を張った浴槽にキッチンハイターを一本注ぐ。
その水を壁や床にもかけておき、窓を開け放つ。
それから仕事に出かけ、夕方帰ってきたら水を抜く。
もう浴室は真っ白に漂白されていて、実に気持ちがいい。
「そんな荒っぽいことしたら有毒ガスで死んじゃうよ」と、
皆に言われるが、注意をしているから今はまだ生きている。

葉山の鳥ぎん:お米で全国的に有名な「株式会社むらせ」が経営する。福島には「むらせ農園」もあり、従業員300名の大企業の中の一店舗。6月には、食事をしながら蛍が楽しめる。私のお気に入りは「かに・いくら釜飯」

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芦ノ湖一周サイクリング

涼しくなった途端に外に出始めた。
先週はスカイツリー周辺を走り、昨日は大好きな箱根。
芦ノ湖を半周するのがいつものパターン。
今日は11時スタートなので、初の一周にトライ。
あまり時間は気にしないのが私流。
最悪でも3時まではかからないだろうと内心どこかで高をくくる・・・ 
出発はザ・プリンス箱根、例によって駐車場で自転車の組み立て。
もう、10年もお世話になったオンボロ自転車。
湖尻までの20分は何度も走ったコース。
平日なのに大勢のおばさんたちのハイキンググループに遭遇。
意外と多かったのが老夫婦?の楽しそうな姿。
誰もが「こんにちわ」と挨拶する、清清しい。

湖尻水門(写真)からがはじめてのコース。
砂利道だが、とても走りやすい。
まだ、その先に地獄が待っているとも露知らず・・・
深良水門までは轍の跡があるくらいの広い道。
しかし、だんだんと道が狭くなっていく。
もう、誰ともすれ違わない。
    
そして写真のような地獄へと。
この約3キロはほとんど自転車を担いでいる状態。
しかも、初めてなのでこんな状態が何キロ続くかも知らない、
4時間経った3時頃には涙が出そうになる。
性分なのか、自転車を捨てられない。
捨てたら随分楽なのは分かっているのだが・・・
足が震えだした4時頃、やっと轍のある道へ出た。
大げさだが、山の遭難者の気持ちが少し分かったか?
一周し終わったのは5時、明るいうちでよかった。
事前調査不足を深く反省、こんなんで事業をやって行けるのかと・・・

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死に際(2)

小林桂樹、逝く。
私が40代の頃、彼は60代。
好きだった、火曜サスペンス劇場に出ていた彼の表情が。
小林桂樹といえば、その頃の顔しか思い浮かばない。
笑顔の素敵な人で、柔和な表情が大好きだった。
自分が厄年の頃、あんな雰囲気の老人になりたいと真剣に考えていた。
どう生きれば、あんな感じになれるのかと・・・・・
でも、訃報と共にテレビに映った顔は余りにも変わっていた。
86歳の老人としては当たり前の顔なのか、とても残念だった。
故宮沢喜一の死の直前の顔に驚いたのと同じ感情だった。
この歳まで多くの人の棺の顔を見てきた。
90歳の祖父や64歳の母の死に顔は美しかった。
不謹慎だが、訃報を伝えるテレビを見ながら、
田代まさしの逮捕時のテレビに映った顔を連想した。
薬のせいなのか、54歳とは思えないその老醜に驚かされた。
老い支度と言えるのかどうかは知らないが、
死に顔をよくするような支度ってあるのだろうか。
徳を積めば美しい死に顔で旅立てるというのなら頑張るのだが・・・

関内の「天富」:私の仕事に一番関係の深い街・関内。
そこで一番行く店がこの「天富」
お昼は2500円の定食を食べることが多いが、
仕事の人を連れて行くときは、誰もが感激してくれる江戸前天丼(写真)を頼む。

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人を惑わせる格言

時代にそぐわない格言が多い。
例えば、「石の上にも3年」
今時、上手くいかないことに3年も執着していいていいのか。
長くても1年で答えを出すべきなのでは・・・・
そうでないと、時代の変化に対応できない。
これからは「石の上には長くて1年」
「亀の甲より年の功」
夜の小料理屋の老人たちには、「年の功より亀の甲」が似合う。
「早期退職をして3千万あるんだけどどうしたらいいですかね」
といつもは一人酒の男が珍しく隣の常連仲間の老人に訊く。
「高利回りならFX(外国為替証拠金取引)だよ」と彼が答える。
こんな恐ろしいアドヴァイスにのったらとんでもないことになる。
このアドヴァイスをしているのはパチンコ狂いの60代。
※こんな男に毎月の年金が20万円以上だそうだ、北朝鮮がニコニコしている。
私なら余分な金があったら土地を買って、優雅な余生を送るのに・・・・
絶対に年利0.5%前後の国債も買わないし、銀行にも預金はしない。
ましてや、FXなんてとんでもない、年の功ほど当てにならないものはない。
年をとるとみんなそれなりの大人に見えるから、誰に相談していいかが難しい。
「友達の輪を広げなさい」
そんなことをするから、悪い友達に足を引っ張られることになるし、
友達づきあいが忙しくなって自分を見失うことにもなる。
それに、夜の誘いも多くなるし、挙句に不倫なんてことにもなる。
友達は誠実なのが2〜3人もいれば十分だ。
そして、最後の極めつけ、「食べ物を残すな」
私に言わせれば、これは「早く死ね」というに等しい言葉だ。
もしこの通りに生きていたら、どれほど家族に迷惑をかけただろうか。
脳梗塞、糖尿病、痛風・・・
偽善者は言う、「その日の食べ物にも困っている人たちが大勢いるんだよ」
年寄りは言う、「戦後の大変な時代を知らない若者はなっとらん」
教育者は言う、「食べ物を残さないのは物を大切にする心の原点だ」
みんなどこかで理論がずれている。
その日の食べ物にも困っている人の問題と「残す」こととは別問題。
戦後と今とは全てに於いて、天と地ほど状況が違っている。
物を大切にするなら、食べられる分だけ料理すればいいのだ。
見当違いに大量に作っておいて、「全部食え」はないだろう。
時代錯誤の格言やコマーシャル用の格言には十分に注意して、
体を大切にして、いい人生を送りたいものだ。

横須賀市粟田の「花恋」:私のビルのテナントとして夫婦で10年頑張った。
大成功して、5年位前に粟田の高台に店舗付きの大きな自宅を建てた。
次々と新企画が当っていて、私の案だった2千円の配達弁当も大当たり。
1万円のお正月のおせちも2百近く注文があるというから凄い。
「私との縁で開運した人たちの一人だ」と勝手に思い込んでいる。

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運(2)

不運な人をその人の努力不足のなせる業だなんて思ったことはない。
当然、「運は百パーセント努力で切り開ける」とも思ってはいない。
ただ、幸運にありつける機会は生き方次第で増やせると確信している。
「努力すれば必ず東大に入れる」とは思わないのと似ている。
だから、努力もしないで学歴社会を呪うのは筋違いだとも言わない。
努力と学歴社会と呪うこととは全てが異次元の問題なのだ。
努力は意志力とそれを形成するDNAの問題だし、
学歴社会は歴史を含めた社会問題だし、
呪うのはその人の性格上の問題なのだ。
そもそも努力するDNAを持たずに生まれてきた人間に、
努力を強要しても絶対によい結果には結びつかない。
それに、努力そのものが嫌いなDNAを持った人間もいる。
アルコール依存症を意思の弱さで片付けられないこととも似ている。
学歴もアルコールも更には肥満も意思の問題だけではないのだ。
DNAも絡んだ運と選択の問題だという方が正しい。
常に自分を追い込んで何かを達成していく道を選ぶ人がいる反面、
そういう生き方を選択できない人もいる。
それを「悪い」などと言い切る権利は誰にもない。
万を超える生徒に接し、肌でそれを感じてきた。
向上心だの努力などという暑苦しい言葉は好きではない。
だから、「楽々人生」などという調子のいいブログを何度も書いてきた。
だからこそ、自分の運だけはよくしたいと強く願ってきた。
楽しているのに運がよくて幸せだったら最高ではないか。
私は、不思議と運の悪い人たちからは嫌われていく。
そうやって、自分の運気が良運へと浄化されていく。
結果として、自分の周りが運のいい人ばかりになっていく。
これは開運への一番楽な道だ。

ナビオス横浜1階の「イルドテラス」:気軽なフレンチレストラン。
ランチは2300円だが、よく行く朝食バイキングは鎌倉プリンスの半分の千円。
夜は2階のシーメンズクラブで大人の時間を楽しむ。

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