悩むことはない 

記憶の流れは「銘記、保持、想起」
銘記とは、最初に覚えること。
保持とは、覚え続けること。
想起とは、覚えていることを思い出すこと。

この流れを知ると、日々の生活で納得することが実に多い。
年寄りの石頭には、外からの新しい概念が入っていかない。
誰もが、年と共に銘記の力が急激に衰えていく。

私の頭もかなり硬いらしく、気に入った新曲が入っていかない。
青山テルマの「そばにいるね」が覚えられない。
何十回聞いても歌えない、いい曲なのに。

その昔、アチーブメントテストでは音楽が県で一番だったのに。
更に、最近衰えたなーと思うのは保持力。
あれほどやったマージャンの点数が数えられなくなった。
30年間やらなかったら、脳みその中で雲散霧消してしまったようだ。
でも、完全に忘れているのかと思うとそうでもない。
30分もやるとほとんど思い出す。
だから、記憶の手がかりはまだ残っている。
そこに希望を見出して、大切なことを忘れないように踏ん張っている。
あれほど話せるようになった英語を忘れてしまうのも残念だし・・・
「忘却とは忘れ去ることなり、
忘れ得ずして忘却を誓う心の悲しさよ」
歴史的ラジオドラマ「君の名は」の冒頭のナレーション。
菊田一男が最終的にどう考えていたかは知らないが、
保持力が衰えるのは悪いことばかりではない。
私なら、悲しく辛いことの忘却を誓える。
そして、楽しい思い出だけを紡げば、
「人生って楽しいね」という嬉しい錯覚に浸れる。
私ほど楽しいことばかり記憶している人は珍しいと人は言う。
何故か、辛かったことがみな忘却の彼方へと去っていく。
だから、悩みが生じても放っておくことにしている。
いつの間にか消えてしまうことを知ってしまったから。
神様は本当に見事に人間をお造りになった。
今辛くても、あまり悩むことはない。
嫌なことは全部忘れてしまうから・・・・・
「横浜のことは、夢のまた夢」

逗子の「ラプロー」:シェフには気難しい人が多いが、ここのシェフほど取っ付きにくい人も珍しい。慣れるまでには少なくとも3回は足を運ばなくてならない。もちろん、それだけの労力を払うだけの価値があるレストランだ。

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