死に際(2)

小林桂樹、逝く。
私が40代の頃、彼は60代。
好きだった、火曜サスペンス劇場に出ていた彼の表情が。
小林桂樹といえば、その頃の顔しか思い浮かばない。
笑顔の素敵な人で、柔和な表情が大好きだった。
自分が厄年の頃、あんな雰囲気の老人になりたいと真剣に考えていた。
どう生きれば、あんな感じになれるのかと・・・・・
でも、訃報と共にテレビに映った顔は余りにも変わっていた。
86歳の老人としては当たり前の顔なのか、とても残念だった。
故宮沢喜一の死の直前の顔に驚いたのと同じ感情だった。
この歳まで多くの人の棺の顔を見てきた。
90歳の祖父や64歳の母の死に顔は美しかった。
不謹慎だが、訃報を伝えるテレビを見ながら、
田代まさしの逮捕時のテレビに映った顔を連想した。
薬のせいなのか、54歳とは思えないその老醜に驚かされた。
老い支度と言えるのかどうかは知らないが、
死に顔をよくするような支度ってあるのだろうか。
徳を積めば美しい死に顔で旅立てるというのなら頑張るのだが・・・

関内の「天富」:私の仕事に一番関係の深い街・関内。
そこで一番行く店がこの「天富」
お昼は2500円の定食を食べることが多いが、
仕事の人を連れて行くときは、誰もが感激してくれる江戸前天丼(写真)を頼む。

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