悲しき社長業(2)

半年間の弁当屋経営にも、悲しい思い出が・・・
バイトの子たちの中に意識の低い行動があり、悩まされた。
ポスティング用に持たせたチラシが大量に土手に捨ててあったり、
彼らの起こすバイク事故の回数があまりに多かったりで、
強靭な私が胃潰瘍になってしまった。

そんなことがあって、半年で弁当工場を閉鎖し、ここでも社長を辞めた。
そして弁当工場は大手の会社に貸して、賃料を受け取るようにした。
幸運にも、閉店という不運が賃貸業者としての事業拡大につながった。
悲しい社長業にも、いいことも起こるから人生は止められない。

最近、大手コンビニの公共料金支払いシステムが変更された。
万単位の公共料金のかすめ取りの多発が経営者を泣かせていたのだ。
その改善結果として、「確認ボタンを押してください」という店が増えた。
そう、レジのプログラムが改良され、確認後の変更が出来なくなったのだ。
こうした各分野の不正対策への対応は一般には余り知られていない。

先日、銀行に英会話教室で使う自動送金書類を取りに行った。
行員がその書類の入っている書庫を開けるのには鍵が必要らしく、
その鍵の入った箱を開けるのにわざわざ社員カードを差し込んだ。
つまり、鍵を使ったのが誰かをチェックしているのだ。

たかが自動送金書類如きで、二回もチェックされるのだからたまらない。
そんな目で、銀行のオペレーションを見ていると、
いかに社員が信用されていないかがよく分かる。

デパートの社員通用口でも驚いた。
帰宅する社員は通用口で警備員にカバンのチェックをされている。
聞けば、こんな光景がもう半世紀も続いているのだと・・・

疑われる社員も可哀想だが、
疑わなければならない社長もまた同じくらい可哀想だ。
そのことに気付いている社員が少ないことがまた悲しい。


最近よく見かける壁面ガーデン。
私も挑戦しようと資料を集めている。

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