断る力

このご時勢、ネットやチラシなどの情報で儲けるのは至難の技。
だから自分独自の情報源を開発することが成功の鍵になりそう。
例えば、銀行で倒産物件を管理する立場の人や、
倒産に絡む事件を扱う弁護士などは情報ソースとしては最高。
利益相反の危険もあるが、かなりいい話が多い。

ただ、その場合、情報提供者との関係を密にすればするほど、
ついつい断りにくい関係が出来上がってしまう。
しかし、そんな相手でも、嫌なら喧嘩してでも断る勇気が必要だ。

孤独力は成功後の必須パワーで、断る力は成功前の必須パワーだ。
食事友達で、曰くつき物件を追っている一匹狼Kからの電話。
「高木さんだけに話すけど・・・」と常套句で持ってきた物件は、
根岸線の駅から2分、坂の途中の300坪。

開発前に2億で買ってくれれば、開発後に5千万乗せて買い戻すと・・・
まあ、似たような臭い話は毎月数件入ってくるのだが、
その度に、胡散臭くても、土地の案内だけは受ける。

現場に行ってみると、法地が半分以上の傾斜地。
40年の経験から、瞬間的に「ダメだな」という感じ。
しかし、彼の売り込みの声がいつまでも止まらない。
そこで、はっきりと「法地が多すぎるので断る」という。
と、彼の顔色が変って、大声で言う、

「これがだめなら世の中にいい土地なんてある訳がない」
そこで、「俺は帰る」と車に乗り込み、エンジンをかける。
相手がしつこいときはこうするしかないから。

彼の怖い顔をバックミラーで確かめながら、走り去る。
この程度は日常茶飯事で、
こんなことで気分が滅入るようでは不動産屋にはなれない。

要するに、嫌われることなんて気にしていたら生きてはいけない。
嫌われるのがある種快感になるくらいでないと、
不動産ビジネスでは成功しないと思うようになっている。

こんな話にいちいちいい顔をしていたらその度に倒産だ。
不動産世界は、「千三つ世界」
333回の話で、332回断るのが常だから、
「いい顔」をしたい人はこの世界を目指さない方がいい。

弘明寺公園:上大岡のお隣の駅「弘明寺」に隣接しているのが弘明寺公園。だから、徒歩0分で公園内の階段。その階段を上ると展望台のある山の頂上。360度に視界が開け、横浜市内は言うに及ばず丹沢や富士山も。今日の目的の図書館はこの公園の真下にあって、最近は週に2日もここに通っている。

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