手抜き工事

家を新築する前の浮き浮きする気持ちは何とも言えない。
間取りや内装、風呂、台所の話題は最高にボルテージが上がる。
マイホームの新築は人生の最大イベントの一つだ。

多分、大切な土台、給排水管、構造材から盛り上がる人は少ないだろう。
しかし、工務店さんが一番手抜きをするのはそんな場所からなのだ。
経済原則から言えば、「安くていい家」を建てる工務店を探すのは難しい。
だから、「安くて、いい家を建てて」と頼むのは虫が良すぎる思った方がいい。
値切れば値切っただけの家しか建たないと肝に銘じておくべきだ。

ベタ基礎として敷き詰めたコンクリートに鉄筋が入っているか。
使われた木材がヒノキか杉か、6寸か4寸か、仕様書通りか。
筋交いがあるかないか、その筋交いがたすきがけになっているか。
サイディングの裏に断熱材は入っているか、落ちない処理はしてあるか。
火打ち梁がついているか、木材同士が正式の金具で補強されているか。

現実には、こんな手抜き5項目も知らずに家を建てる人がほとんど。
更に、そんな無知な注文主に限って大人顔をしていて、偉そうに喋る。
これはマンション管理にも当てはまる実にこっけいな景色だ。

素人が輪番制で理事になり、その中から理事長が選ばれる。
その理事長が、建築関係者でなければ建築のことなど知る由もない。
そして、理事長になった途端に何でも知っているかのような大人顔をする。
建築のイロハも知らないのに、誰にも相談せずに答えを出していく。

当然、プロの管理会社は大喜びだ、意のままに儲けを計算できるから。
そんな素人集団がそのマンションをまっとうに育てられる訳もない.
悲しいかな、これが日本中のマンションで起きている日常の風景だ。
マンションンを維持する管理から育てる管理へ。
この考え方の普及が今年の私のテーマだ。


観音崎自然博物館内レストラン「マテリア」:観音崎と言えば、誰もが京急ホテルか美術館を目指すが、私は落ち着いた雰囲気のマテリアが好き。前庭から海を眺めていると、どこか遠い国に来たような錯覚に。

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