東南の風

62歳で、「一人暮らし」を謳歌している珍しい男に出会った。
我が人生で、こんなに生き生きとした一人暮らし男に遭遇したのは初めて。
あの「SASUKE」に予選会1位で通過したというツワモノでもある。

宮仕えの身でありながら、人生を思いっきり楽しんでいる。
週に1回は来るという小料理屋のカウンターの左端が彼の定位置。
何気ないマスターとの会話の余りの面白さに、思わず聞き入る。

今日のテーマは、「サプリメント」
今も元気で、草野球の一般チームのレギュラーだというから凄い。
還暦過ぎのシニアチームの歳なのだが、それには秘密があると言う。
毎日摂取している7つのサプリのことで、その名を聞いて驚く。
私が摂取しているサプリメントとほとんど同じだったのだ。
野球用の関節を維持するためのグルコサミン+コンドロイチン。
「セサミン+DHA&EPA」の効能を語るときは目が輝いていた。
「脂肪やコレステロールを減らして血液をサラサラにするんだよ。
オマケにボケにも効果があって、花粉症にもいいんだよ」

急にママが話の腰を折る、「このマフラー素敵ね、頂戴よ」
リバーシブルだというマフラーが余りにセンスがいいので、
「どこで買ったんですか」と思わず私も話に加わる。
「新横浜の駅ビルの5階です」とあくまでも礼儀正しい。

「遊びが過ぎて別居しているんだよ」と右隣のMさんが小声で囁く。
それにしては、健康管理が完璧で、着ている服も清潔そのものだ。
おしゃれ、運動、仲間、遊び、仕事と久しぶりに凄い人に出会った。
名刺を交換して、「やっぱり」と思う。

東南アジア向けの工作機械の営業をしている会社の部長さん。
右肩上がりの成績だから、交際費は自由に使えると豪語する。
こんな田舎の小料理屋にまで、東南アジアからの風が吹いている。
次は、この勝ち組男から、たっぷりそのコツを聞き出すつもりだ。
「人間いたる処青山有り」の感を深める楽しい夕べになった。

ベランダガーデン(6):9月から咲き続けるカランコエ(左側の2鉢)シャコバサボテンと同様に、このカランコエも開花期間が長い。新芽の先を摘んで所謂摘心をしておいたのがよかったのか、夏に短日処理をやったのがよかったのか・・・その訳が分からない。

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