死支度

死んだらすぐにして欲しいことがいくつかある。
先ず、ネットバンキング口座を解約して欲しい。
通帳なら、死んでもその存在が残された者の目に見える。
でも、ネットバンキングは伝えておかなければその存在が分からない。
死後すぐに残金を引き出し、その後すぐに解約して欲しいのだ。
10年以上放置して、残金が銀行のものになったら成仏できないから。
ネット証券会社にも2口座ある。
最初に作ったのがD証券のネット口座。
手数料が高いので数回使ってそのまま放置。
その後すぐに、手数料が桁違いに安いネット専門証券会社にも口座を開設。
皮肉にも、手数料は安くなったが儲けは出なくなった。
この二つの口座は残金を引き上げてあるので問題はないか・・・
固定電話や携帯に付加した様々な有料サービスも目には見えない。
この種の毎月の自動引き落とし額もバカにならない。
固定電話から携帯へのワープだの、0120だの、ナンバリングだの・・・
死んだ後に何年も引き落としされたらこれほどもったいないことはない。
色々なクラブの自動引き落とし年会費も見落とされやすい。
年会費が17万円のリゾートクラブ、5万円前後のゴルフ場・・・
これらは一覧表にしておいた方がよさそうだ。
でも、怪しげなクラブの月会費は一覧表には入れられないか・・・
定期購入しているサプリメントも死ねば必要なくなる。
健康維持のために定期購入しているサプリは3種類。
毎月1万円以上になる。
保険関係も複雑だ。
毎月自動引き落としになっている傷害保険も要らなくなる。
額が大きいから生命保険の貰い忘れだけはして欲しくない。
特にゴールドカードについている生命保険金を忘れる人が多いと聞いている。
火災保険も数が多いからきちんとチェックして、正確に伝えておこう。
墓とか財産処理については老い支度ですべて済ませた。
死支度は死後の問題だけを対象にしている。
葬式については残された者が好きなようにやればいい。
私からの希望はない、残された人たちが私の死をどう扱うかの問題だ。
生きている間に享受してきた便利なシステムが死と共に要らなくなる。
それらをきちんと整理しておくのが最後の大切な仕事で、これが死支度だ。
千の風になって、気持ちよく大空を舞うための大切な最後の仕事になる。

横須賀の串焼き割烹「八十八」:先ず、「ねぎ間、しそ巻き、とりピーマンを2本ずつ薄塩で」と注文して、最後に「梅茶漬け」で〆るのが私流。40年以上前、母と通った思い出多き店で、今は二代目が焼いている。先代も二代目も性格がよく、それが味に滲みている。

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