商業ビルを持てば、誰もが経験する消防検査。
当然、その後には指導があり、それに沿って改善を余儀なくされる。
でも、この場合の検査官はれっきとした消防署員で身分は歴然。
何を言われても、何処を見られても、さほど恐怖感はない。
ところが、マンションでの年に2回の消防点検は怖い。
家中、押入れの中まで見られるがその人は誰だか分からない。
もちろん、身分証明証の提示もない。
ただ、マンション管理組合からの依頼で来ているというだけ。
その管理組合ですら、なんという名前の誰が検査しているのかは知らない。
依頼したのは管理会社だから。
そこで、その管理会社に問い合わせた。
「今日私の家の中に入って検査をした失礼な人間は誰ですか」
検査を依頼した会社の誰が派遣されたのかを知りたかったから。
ところが何と、調べて電話しますという返事。
バイトのお兄さんで、変質者かも知れないという恐怖が脳裏をよぎる。
程なく、返事の電話が入る。
「○×会社の人間なのですが、誰が伺ったかまでは分からないんです」
私は男だからいいが、もし可愛い女一人の所帯なら実に恐ろしい。
バイトの人間でも出来る簡単な検査だから・・・・
もちろん、法律では資格者がやらなければいけないことになっているが、
10年間で20回、資格者証を見せられたことは一度もない。
マンション管理組合の理事は大抵は消防法の知識もない。
知らないのだから、そんな細かな検査の問題点など知る由もない。
もし、そんなことがきっかけで3年後に凶悪事件が起きても、
「あー、それは不運でしたね」でお仕舞い。
ことほど左様に、今の理事の輪番制には多くの矛盾が内包されている。
なぜ、理事の中に管理会社と対峙できる専門家的な人材を置かないのか。
100戸以上のマンションなら専門家もどきの人はいるだろうに。
そうすれば、こんな不愉快な検査などすぐに改善されるだろう。
山中湖の富士:日曜日、気分を変えたくて山中湖まで行くことがよくある。車で90分、湖越えに富士山を見て、お茶をして、プールで泳ぐ。天然温泉の露天風呂は嫌いだからあまり入ることがない。