お節介

「いいマッサージ師を紹介して」と頼まれることが多い。
私が無類のマッサージ好きだということを知ってのこと。
もちろん、二つ返事でその人向きのマッサージ師を紹介してあげる。
ところが、昨日、その中の一人が言った。
「紹介してもらった人が下手で、その日以来首の調子が悪くて・・・」
「ごめん、ごめん」と平謝りしながら考えた。
「余計なお節介をしなければよかった」
30代、青年実業家などとおだてられていた頃、
ゴルフ会員権投資のお節介をして友人たちにひどく迷惑をかけた。
私が儲けているのを知り、「仲間に入れろ」というたっての頼みで・・・
最初の2年くらいはその人たちも喜んでいた。
しかし、ご存知の通りの大暴落。
私も大損をしたが、彼らも損をした。
彼らは寛容で、私を責めたりはしなかった。
でも、それだけに辛かった。
それ以来、投資のアドヴァイスには慎重になった。
それでも、マッサージ師の紹介には無頓着だった。
それが、今回の言葉に繋がってしまったという訳だ。
今でも、お嫁さんや就職先の依頼は引きを切らない。
ついつい「いい人がいるよ」 「いい仕事があるよ」と、
余計なお世話をしそうになるが、やっぱりこれもよくないことだろう。
もう、何もアドヴァイスはしない方がいいのではないか・・・
良くて当たり前、悪いと文句では私が浮かばれないから。
あのプロ野球選手の依頼も断った方がいいのだろうか・・・・
さて、今度会ったら何て言ったらいいのだろう・・・

横須賀の「大黒屋」:戦前からの老舗、横須賀で「うなぎ料理」と言えば大黒屋だ。お気に入りはうなぎ懐石。八寸の盛りつけが美しく、次に続く料理への期待を抱かせる。女将さんとは長い家族付合いで、行けば必ず料理の話で花が咲く。

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