夢とロマン

「旅をしたい」は多分夢とは言いにくいですが、
「老後は沢山旅をしたい」と言えば、もう夢です。
夢とはしたいことの中で、ワンランク上のことを
指すのです。

では、ロマンはどうでしょうか。
「医学博士になりたい」はロマンとは言い
にくいです。現実的過ぎるからでしょう。
「医学博士になって不老長寿の薬を開発したい」
というと急にロマンの香りがしてきます。

ロマンには幻想的で壮大な意味合いが含まれて
いるのではないでしょうか。さて、夢とロマン
の定義の前に「男の」という限定詞をつけたら
どうなるでしょう。

「男の夢」とは何でしょうか。「男の」という
言葉には、「女には出来ない」とか「女が望まない」
とかの意味が加わってくる感じがします。

例えば、冒険家になるなんていうのは男の夢に
よく使われます。「冒険家になりたい」」とか
「宇宙防衛隊員になりたい」と言えば、とても
男のロマンの香りがします。

「実業家になりたい」は男の夢には使えますが、
男のロマンとは言えなさそうです。「実業」
という言葉に幻想的な香りがしないからです。

私の夢は、故郷を活気あふれる街にすることです。
更に、三浦の山々を、ただの雑木林なのに
緑地保全なんていって放置するのではなく、
都市公園として災害時には広大な避難所にもなり
得る機能を持たせた公園にしたいのです。平時
には子供たちの声が溢れ、お年寄りが健康を謳歌
する美しい海を望む丘公園にしたいのです。

これが、75歳になった私の少しロマンの香りの
する夢です。でも、これは敢えて「男の夢」とか
「男のロマン」とは言いにくいです。何故なら、
この夢を一緒に追っている仲間は男より女性が
多いからです。

どちらかと言えば、女性の方が、何歳になっても
夢やロマンを持ち続けているような気がします。
これが、女性の平均寿命を長くしている大きな
原因なのだと思っています。

そして、夢やロマンは年齢と共に変わっていく
ことが多いと思っています。私も、若い頃の夢は
今とは少し違っていて、とても小さなものでした。

死ぬまで、夢やロマンを追い続けることが
今の私の夢でありロマンなんです。そして、
この5月、一粒万倍日大安の日にこの仲間たち
と夢やロマンを語り合うカフェ「LA・LA・La」が
この街の中心にオープンします。

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危機への備え

横浜には、行きつけの夜の店が何軒かあった。
そんな夜の世界で店を6軒持っているオーナーが
他界した。享年65歳、早い旅立ちだった。

彼の口癖は、「百歳までは生きる」
だから、本人は死ぬなんて思ってもいなかった
らしく、死の準備はしていなかった。それが、
突然自分の店のフロアーで倒れ、そのまま亡く
なってしまったのだ。

奥さんとお妾さんがいて、そのどちらとも不仲
だった。40になる男の子がいたが、親の仕事
には関わっていなかった。だから、突然の死は、
そのまま後継者なしで店の崩壊につながった。
まだ亡くなってひと月、複雑な権利関係を誰が
整理するのかも決まっていない。

25年前、50歳で最初の遺言状を書いた私から
すれば、なんてだらしのない生き方なんだと
呆れてしまうが、世の中では私の方が珍しい
存在らしい。

高校生の頃から、死を意識して生きてきた。
4歳の時から僧籍を持つ祖父の影響で、お経を
唱えていた。だから、常に無の世界観の中で
生きてきた。

「無」という考え方は実に素晴らしい世界で、
教え子たちには機会があるごとにそのことを
伝えている。「死や危機は突然やってくる。
それが無の原点なのだ。普段から、そのつもりで
今を生きよう」と。

だから、コロナ騒動の中でも、危機へのかなりの
準備が出来ていた私の教え子たちは、倒産の危機
には瀕していないようだ。

50過ぎたら、「家賃縮小、返済繰上、人件費削減」
を目指した経営を勧めている。そうしておけば、
今回のような突発的コロナ恐慌にも耐えられるのだ。

レバリッジを利かせる手法は50前に卒業しよう。

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心に生き続ける人に

癌と闘病中の人からよく聞く言葉が
「母のもとへ行きたい」

死んでいった父母や兄弟を思い出したとき、
私にもやはり母以上の存在の人はいない。
多くの人と同じように、
「死んだら母のもとへ行きたい」と願っている。
あの世で、母から「よく頑張ったね」と言われる
ことが目標で今を生きているような気もする。

母の包容力の大きさや先見の明など数え上げたら
きりがないほど偉大な人だった。死後50年経って
もほぼ毎日母の遺影に手を合わせている。

そして、私も、子や孫に、
「おじいちゃんのようになりたい」と言って
もらいたいし、そんな風に彼らの心の中にずっと
生き続けられたらと願っている。

近所での話だが、墓守と名乗る人が一族の骨も
土に撒いてしまい、ゆくゆくは墓じまいをして
しまうという噂を耳にした。

思い出の象徴である代々の人の骨も墓もなく
なってしまうなんて他のご一族にとっては
さぞかし寂しいことだろう。母が生前何度も
口にしていた「子々孫々」とは正反対の結末に
他人事とは言え、寂しさを感じる。

人の世とはこんなものなのだろう。形あるもの
はいずれ消えていくものなのだ。大切なことは、
「人の心に生き続ける人になる」ことなのだろう。
そのために己を磨いていきたい。

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会社経営三つのハードル

コロナショックの報道番組に出てきて窮状を
訴える経営者の口から出てくるセリフで一番
多いのが、「客が激減して家賃も払えない」
という言葉だ。

この言葉から推察できるのは、店舗経営の
最重要ハードルが「家賃の支払い」にあると
いうことだろう。この種の番組で次に耳にする
のが、「こんな状況では借金返済も出来ない」
という言葉だ。

つまり、経営者の頭に重くのしかかっているの
が「家賃」と「借金返済」ということになる。
ということは、経営目的の中で当たり前に思われ
ている「人件費を稼ぐ」というのは、かなり
越えるのが難しいハードルということになる。

学生時代に新橋でカフェをやっていた。
運よく借金はしないで開店したので、家賃と
二人分の人件費さえ払えば、残りは私のもの
だった。一つハードルがなかったので、かなり
優雅な学生生活を送れた。

起業して、家賃支払いも借金返済も必要なく
人を使わずスタート出来たら、コロナショック
にもビクともしない経営が可能になる。起業する
ならこんな経営を目指したい。

先の見えない現代、お店を構えて事を起こそう
というのならば、家賃は兎も角、せめて、資金を
貯めて無借金スタートをするような独立をして
欲しい。決して、無理な独立はして欲しくない。

それが無理なら、スポンサーを見つけて、
そんな人の援助を受け、危険を回避しながら
起業するのが賢明と言える。

「家賃」「借金」「人件費」という三つの
ハードルをクリアーして、更に「キャッシュ
フロー」を叩き出しながら多店舗展開している
人は、本当に優秀な経営者と言える。

その最先端にいる企業が、すき屋を興して
世界一の外食チェーンを展開している
「ゼンショーホールディングス」だろう。

安部政権を批判している暇があったら、
ゼンショーホールディングスくらいの商売を
研究した方がいい。実戦の世界で生きる方が
評論の世界で生きるより、ずっと充実した人生
を送れる。

※勉強もせず総理大臣を批判する芸能人を
見ていると反吐がでる。

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任せる勇気

30歳で独立した頃と今とでは、会社経営に
対する考え方がかなり変化してきている。

若い頃は、「社員よりも早く出社して」とか
「誰よりも遅くまで会社に残って」などと考えて
いた。それが理想の社長像だと錯覚していたから。

しかし、あれから40年以上の歳月が流れ、
まるで正反対のやり方が会社を伸ばすという
ことが分かってきた。つまり、会社には出来る
だけ行かないで、社員に会社を任せた方が
会社がより成長することを知ったのだ。

社員数50人くらいまでの会社では一人一人
の責任が大きいので、一人が問題を起こすと
かなり致命的な影響を受ける。こんなとき、
会社を任せていれば、社員同士が話し合って
上手にやりくりしてくれるのだ。

もしそんな時に社長がいちいち口を出している
と、みんながそれを当てにして、社員の問題
解決能力が育たない。それに初めて気付いた
のが独立して10年目の40歳ぐらいのときだった。

社長は、会社のこまごましたことを知らない方
が会社を伸ばせるなんて、若い時には全く想像
すら出来なかった。もちろん、知らないで任せて
しまうにはかなりの勇気がいる。下手をすれば、
倒産するかも知れない。しかし、倒産を恐れて
いるくらいなら初めから会社経営なんてしない
方がいい。

独立するときには、誰もが「バラ色の夢」しか
見ていない。そもそもこれが間違っている。
身を粉にして頑張っても、激しい世の中の
変化の中で、倒産を避けられないことだって
予測しておかなければいけない。今のコロナ
ショックがその典型だ。

経営者は常に死を意識して今を生きていかなけ
ればいけないのと同じように、常に倒産を意識
して会社を経営しなければいけないと思っている。
会社経営なんて始めからそんな甘いものでない
ことを今回のコロナショックが教えている。

それでも、私が会社経営を目指すのは、
「街をこんな風に作り上げたい」という夢が
会社を興すことでしか可能にならないからなのだ。

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復元ポイント

パソコンの調子が悪くなった時によく使う解決
手段が「システムの復元」だ。全ての場合に
有効というほどでもないが、8割くらいの確率で
トラブルを解決できる。

ウィンドウズ10の場合のクリック手順は、
スタート⇒設定⇒システム⇒バージョン情報⇒
システム情報(右端)⇒システムの保護(左端
)⇒システムの復元

最近外食するときに入り浸っている葉山の
レストタンでかなり有名な歌手と友達に
なった。その夜も、その歌手が、
「パソコンのトラブルで疲れた」とおどけ
ながら店に入ってきた。

「復元ポイントに戻らなかったの?」と聞くと、
「それ、何?」という返事が返ってきた。そこで、
得意げに教えてあげると、「30分待ってて、
やってみるから」と近くの別荘に戻っていった。

それからちょうど30分後、「ありがとう、
直ったよ」と大喜びで帰ってきた。そして、
その夜の話題は「復元ポイント」

もし、人生に復元ポイントがあったらいつに
戻りたいかという話になった。ところが、
驚いたことに居合わせた全員が「戻りたくない、
今が最高」という。

復元ポイントを必要としない人生を送れる
仲間が集まる場に遭遇できたことを神様に
深く感謝した夜だった。

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批判しないで案を出せ!

新型ウィルス問題で世界が窮地に陥っている。
当然、それぞれの国が窮地脱出のための政策を
次々と打ち出している。

その政策は、強権国家と自由主義国家とでは
天と地ほど異なっている。強権国家の代表の
中国は3月8日時点で、患者の発生割合で日本や
韓国を下回った。実に羨ましい。

中国では、政府の繰り出す防疫対策に公然と
批判をすることは許されていない。だから、
中国は最終的には最初に防疫に成功する国に
なるだろう。

それに比べ、日本などの批判が自由な国では、
野党が言いたい放題の批判を繰り出し、政府の
対策が国民に素直には伝わっていかない。だ
から、その分、防疫的には、後れをとっていく。

批判が自由なことは、いかにも民主主義的で
素敵なことに思えるが、間違った民主主義が
国民に真の幸せをもたらすとは思えない。

野党は今、政府の政策は「後手、後手」と
批判している。しかし、20日前まで防疫など
ほったらかしで、「桜、桜」と国会の貴重な
時間を割いていたではないか。後手にさせた
張本人が、「後手」などと言う資格はない。

テレビである評論家が言った、「野党は代案を
出さないで批判ばかりしているから国民から
そっぽを向かれる」と。

と、もう一人の左翼評論家が、
「レストランで不味い時は、客はいくらでも
まずいと批判していいんだ。不味いものを旨く
するのは店の仕事だから」

一瞬上手なことを言ったと一同二の句を告げ
なかった。しかし、これは大間違いだ。
野党だって、法を作るレストラン側のメンバー
なのだ。野党にも不味いものを作っている責任
の一端がある。野党は客ではないのだ。

こんな支離滅裂な評論家がこの日本国をどん
どん不幸にしていく。国の幸福度は、国民の
政治に対する真剣さに比例するような気がし
てならない。つまり、国が衰える責任は国民に
あるのだと。

国民が、もっともっと勉強して、この国を良く
したい。そして、代案を出せる野党を育て、
ワンチームの空気を壊す批判だけは何とか止め
なければならない。

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EQは伸ばせる

挫折に勝って生き抜く力を表すEQを鍛えること
が出来れば、私たちの人生はバラ色に染められ
ていき、嫌なことなど何もなくなっていく。

そのことに気づき、仕事の成果を上げられず、
仲間とも上手に付き合えなかった私が人生の扉
を開けるために必死に実行してきたのが次の
3か条だ。

① 不合格、降格、倒産、失業、失恋など
の試練には必ずその見返りとしてのご利益が
ついてくる。しかし、そのご利益を手にする
前に挫折の汚名に甘んじた多くの友のように
はなりたくなかった。

「この試練は神様がくれたもの」と見返りの
存在を信じ、力強く前進し続ける精神力を身
につけるために、必死に仏壇の前で母の遺影
に手を合わせ、試練をくれたことへの感謝の
言葉を繰り返した。

「この頂いた試練を無駄にはしません」と

② 失敗には必ず原因があり、それを
気づかせてくれるのが自分を批判してくれる
友人だ。だから、そんな友人を作って、自分を
徹底的に批判してもらう機会を作った。その
批判に耐え、更にその友人を受け入れたことで、
EQは大きく伸び、人生は目に見えて良くなった。

③ 芝居でいいから、競争相手や嫌いな
仕事の長所や良さを書き出し、壁に貼り、
何度も復唱してみた。そして、相手やその
仕事を好きだと思って振舞ってみる。そんな
芝居が一日でも出来ることで、人間としての
器が大きく成長した。芝居が終わったら、
元通り嫌いでもいい。兎に角、この芝居を
することで、心に余裕が生まれることを
実感した。

※峰の嵐か、気嵐(けあらし)か、
思いを阻む試練のしけに、
神のまにまに漂いながら、
明日(あしたの)のなぎを信じつつ、
舫(もやい)を解いて備えよう

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IQ・EQ・HQ・CQ・SQ

人間が生きていく上で重要な5つの能力指数が
IQ・EQ・HQ・CQ・SQです。

IQ:Intelligence quotientは知能指数
としてよく知られています。数学的能力や
記憶力、読解力などを指しています。子供の
頃は成績の基になるので非常に重要視されます。

しかし、大人になるにつれ、IQだけでは生きて
いけないことが分かってきます。受験の失敗や、
会社での仕事の失敗や避けて通れない多くの挫折
の場面では真の心の強さを要求されます。正に、
この世の中を生き抜いていくための心の強さが
EQ:Emotional quotientです。人生を無事に
生き抜いていくにはIQよりもずっと重要だと
言われています。

しかし、生き抜いていくための強い心を
持っていても、家庭を築いたり人をまとめたり
する人間としての力がなければ幸せは掴めま
せん。人としてこの世の中を上手に生きる力が
HQ:Humanity quotientです。ヒットラーなど
の独裁者にはこのHQが不足していたのです。

さて、現代はITの時代です。世界を席巻して
いる巨大IT企業のグーグル、アップル、
フェイスブック、アマゾンは全て好奇心の強い
創業者が立ち上げた企業です。この好奇心こそ
が現代に求められる最大の武器で、これこそが 
CQ:Curiosity quotientなのです。

そして、最後がSQ:Sexual quotientです。
高齢者には全く縁のないものだと言う人もいます
が、そうでもないという人もいます・・・・・
このSQは、AQ:Athletic quotientと同じで、
年齢と共に必要度が減っていくものですね。

皆さんは、どの指数が重要だと思いますか。

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老後生活と知性

ホリエモンが刑務所に収監されてからも
メルマガで毎月数百万円稼いでいたのは有名
な話です。勿論、檻の中にパソコンなど持ち
込めないのに・・・

彼には、収監される前から1万人のメルマガ
読者がいましたが、収監後にそれが5割近く
増えたというから驚きです。勿論、原稿は
紙ベースで檻の外の人に渡され、それが
アップされていたのですが、それにしても
知性のある人は、どんなときにもチャンス
を逃さないのですね。

最近、老人ホームを訪れる機会が増えたの
ですが、そこで目にする光景で一番印象的
なのは、生き生きとした老人と目が死んで
いる老人との余りの違いです。

私が訪れる老人ホームには自立して生活できる
人も多いのですが、やはり主流は車いすの人
たちです。そんな車いすの老人の元気度の
違いが、知性から来ているような気がして
ならないのです。

監獄の中でも稼ぎまくったホリエモンは、
老人ホームで車いす生活を強いられても
きっと大活躍するのでしょう。

つまり、自由に外に出られないような老人
ホームでも、生き生きとしている人はかなり
の割合でパソコンを楽しんでいるんです。
勿論、本も読んでいますが・・・

ところが、目が死んだ人たちは、「ホームに
入れられた」という被害者意識で毎日を送って
いるからか、やることもなくテレビばかり見て
いるから目が死んでしまうのでしょう。

人間、死に方は選べませんが、どんな境遇に
置かれても、最後の最後まで生き生きと目を
輝かせていたいものです。それには、知性とか
知力が必要なような気がしてなりません。老人
ホームの車いす生活では、スポーツジムで手に
入れた腕力や脚力はあまり役に立たないようです。

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税金の無駄遣い:その5

税金が無駄に使われる例は多々あるのですが、
一般市民がそれを目の当たりにする機会は
あまりないように思われます。

何となく、「税金の無駄遣いだよね」などと
いう話は大した根拠もなく人々が口にはしま
すが・・・

平成〇〇年に神奈川県が指定した「地方創生大学
連携事業」に関係する機会がありました。
その事業は、関係者も事業そのものも見事に
雲散霧消してしまいました。

勿論、県がつけた数百万の予算は何も生まずに
消えてなくなりました。立ち上げた動機も
不純でしたが、「大学」とか「大学教授」
とかいう名前に弱い行政や団体はひとたまりも
なく乗せられたようです。

動機が不純なことはともかく、作られた企画書
は実に素晴らしいものでした。大学の名前を
使って、これだけの文章を見せられたら大抵の
人は騙されそうです。

でも、事業を長年やっていれば、企画書が空疎
であるかないかは判断がつきます。最大の
ポイントは、企画に命を賭けている人がいるか
いないかです。

この企画書は、文章は素晴らしいですが、誰も
責任を負う人がいないのです。勿論、金を出す
人もいないのです。「皆の善意と協力」が中心
ですから、止めても怪我をする人はゼロなんです。

役所がなぜそこを見落としたか。それがとても
残念です。私も色々な企画を行政に持ち込みます。
そんな時、役所が好きなのは「統計」です。
数字の裏付けを要求するんです。

でも、事業家にとって大切なのは、「気合」
です。分かりやすく言えば、命かお金を賭ける
意気込みなんです。

「私たちはこの企画に5億出しますから・・・」
という企画書なら、どんな美しい統計が
ちりばめられた企画書より信頼できます。

役所や議員さんには、税金の無駄遣いを防ぐ
ために、こんなことも知っておいて欲しいです。

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仲間あっての成功

人生で大切なものは何でしょうか。
お金?健康?友人?子孫?
「どれも程々ならいい」という人も
多いですね。

老人ホームなどでは、人間関係が苦手な人は
友人も作れず寂しそうです。子がいても親を
大切にしない子ならばいないのと同じです。

こうして考えると、程々の健康とお金がある
ことがかなり大切そうに思えます。この程々
のお金と健康の源泉は「友人」つまり仲間だ
と思っています。だから、私にとっては仲間
が一番大切な存在です。

仲間がいると心も穏やかになりますから健康で
いられます。穏やかさは癌にならないための
一番の薬だという人もいます。

趣味が合えば確かに仲間も作れます。でも、
私のような仕事人間は趣味で友人を作る機会は
少ないです。

今は、京浜急行沿線の街の創生を生きがいに
しているのですが、どんな現場でも仲間がいる
ことで、仕事での成功を収めています。

現在は、京急杉田駅前の開発に取り組んでいま
す。開発の第一歩は土地の購入です。購入で一
番大切なのは価格交渉です。その土地の持って
いるポテンシャルを知るために、色々仲間の力
を借ります。

所有するコンビニの中の5棟を建ててくれたY
さんにも土地の診断をお願いしました。到着
早々、彼が言った言葉は、「この土地の下には
地下水脈があるから、付近の相場より2割は
評価が下がる」でした。

見たとたんに何故そんなことが分かるのかと
訊くと、「山の位置と海の位置関係とこの水路
を見てください」と言う。
そして、杉田という名前から街の歴史を考えて
みれば絶対に地下に水脈があるというのだ。

勿論、この意見は土地の買収交渉で相手側にも
伝え、2割の減額を納得していただきました。

生きていると、こんな場面が多く、つくづく
仲間に支えられて生きているんだなと思います。
仲間あっての健康とお金なんですね。

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薬の分量・叱る分量

『風邪を引きやすい人』と『風邪を引きにくい
人』がいるように、細菌にも抗菌薬に対して
個体差があります。

ですから、医者の一番の仕事は、患者に処方
した薬の効き具合を一人一人きちんと確かめ
ながら、病気を治療していくことなんです。

医者から5日間飲めと言われた抗生物質を勝手
に3日でやめたりすることはとても危険なこと
です。もし投与した抗菌薬に対する細菌の
耐性がぶり返すと死ななくてもいい病気で
死んでしまうこともあるからです。

最近、このことと子育てがとても似通って
いることに気づきました。子供にも、
「叱られないとダメな子」と「叱られる
とダメな子」がいるんです。
つまり、個体差です。

教育の現場で50年。個人差に応じて叱る分量を
決める塩梅の匙加減を知ることの難しさを
痛感しています。このことが分からない親は、
我も我もと子供を有名校に入れようと子供の
お尻を際限もなく叩きます。

しかし、残念ながら才能のない子のお尻を
叩きすぎて、子供を非行に走らせた親が何と
多いことでしょうか。そんな悲劇は毎年、
ニュースになっています。

最近は、抗生物質の大量投与で、薬の効かない
人が増え、薬剤耐性(AMR)として社会問題化
しています。同じように、子供の扱いになれて
いない若いお父さん・お母さんが、子供を叱り
すぎて事件になっている家庭が大発生して
います。

薬の処方の場合と同じように、子育てでも、
「個体差」を知ることが大切なのですが、
それを知る機会が、今は少なすぎるように
思います。出来たら、私も叱る匙加減に
ついて機会があるごとに講演して歩こう
と考えています。

※勉強嫌いだった高校生の頃、母に言われ
児童相談所へ知能指数を調べに行きました。
その時のIQが148でした。勉強すればどこの
大学でも入れることが分かったのですが、
私の勉強嫌いを知っていた母が私に言った
言葉は、「適当な大学に行って、実業家を
目指せ」でした。母は、私の性格を熟知して
いて、上手に育ててくれたような気がします。
お陰で、桁違いに楽しい人生を送ることが
できました。

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緩和ケア

死因で最も多いのが癌だが、運よく癌にならな
くても、「寝たきり10年」の道に迷いこんでし
まうこともある。どの道を通って死ぬのが幸せ
なのか、本当に難しい問題だ。言い古されてき
たことだが、人生の終わり方は誰にも選べない
し、誰にも分らない。

後期高齢者の同級生たちが15人集まったら、何
と5人が前立腺癌だと知って驚いた。ところが、
5人が5人とも治療法が違うと聞いて、更に驚い
た。更に、更にこの5人が口を揃えて言うのが、
「あと15年は生きるだろう」 表面的には落ち
込んでいる友人はゼロで、皆、心の強い友
ばかりだ。

ところが、前立腺癌と違って、痛みを伴う癌に
なると、さまざまな身体的苦痛を経験すること
になる。「緩和ケア」は、そんな痛みを伴う
がんと診断されたときから行う、身体的・精神
的な苦痛をやわらげるためのケアである。

この痛い癌と同じように、人生には死にたく
なるような多くの苦難が立ちはだかっている。
そんな時に役立つ緩和ケア法を知っていると、
人生はかなり楽になる。

私は、難題遭遇時の緩和ケアの一つとして、
「人生と言うドラマの主人公を演じていると
いう意識」を利用している。実際の人生だから、
不幸は決して楽しいこととは思えない。しかし、
この不幸な出来事を演じるように神様に言われ
ているのだと考えるようにしているのだ。
この緩和法を使うと、どんな辛いことも笑い
飛ばすことが出来るのだ。

俳優だったら、不運な役なんていくらでもやら
される。だから、自分は俳優で、今、その役を
やらされていると思えばいいのだ。ドラマ
だから、別の生活に戻ればもう辛さはない。

例えば、会社で嫌なことがあっても、
会社での仕事が終わったら、もう全てを忘れて
楽しいことをやる。明日、またその役を演じる
だろうが、会社を出たら、思い切り楽しく
過ごせばいいのだ。

人生という舞台で演じる役柄の全てを楽しめ
たら、もう、人生に辛いことはない。
人生なんて、痛みを伴う癌に比べたら、
楽なもんなのだ。「癌になっていない幸運な
人達よ、人生の嫌なことなんかで苦しんでは
いけない」

眉間にできたこの世で一番痛い癌でこの世を
去った兄の言葉は、「本当の痛い癌になって
いないなら、もうそれだけで幸せなんだから」

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人生設計の見直し

家内がヘルパーさんの介護を受けるように
なって10年。「ありがとう」と笑顔を振り撒く
その人柄に感動すらしている。ただ、本人は、
「こんな長い闘病生活なんて想像もして
いなかった」と笑いながらもため息を漏らす。

「ピンピンコロリ」だの「死ぬまで現役」など
という言葉はよく耳にするが、実際の人生は
それほど甘くはないようだ。

計画魔の私ですら、ここまでの長い闘病は
設計の中に入れていなかった。70代は地域
のため、世のために尽くそうと決め、その後の
80代はのんびりと農耕生活というところまで
は考えていたが、更にその後にこんなに長い
長い闘病生活があるなんて予想だにしていな
かった。

人生設計で、家族に迷惑をかけたくない
ならば、せめて5年の闘病生活は人生設計に
入れておくことだけは忘れてはならない。
兎に角、私自身が人生設計の見直しを
しなければならないと痛切に感じている
今日この頃である。

ただ、どんな生き方をしようと、死の淵では、
🔑お前はよく頑張った🔑と自分を誉めながら
幕を閉じる人生を設計の柱にしている。

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不動産コンサルの難しさ

不動産を複数所有していると、
「売ってください」という電話がかなり
かかってくる。

彼らは法務局で登記簿を取り、所有者を特定し、
色々な方法で電話番号を探りだし、
そして「売れ」の電話をかけてくるのだ。

そんな電話にはほとんど応えることはないが、
たまに気が向くと相手にしてしまうこともある。
彼らの常套句は「高い値段で買いたいという
客がいるので売るチャンスですよ」

詐欺を警戒していても、ついつい「いくらで
買うの」と質問してしまうこともある。
そうすると、買った値段よりかなり高い価格を
言うので、「その値段なら売るよ」と答える。

実は、彼らはそれからその値段で買う客を
探すのだが、それでもそれに近い価格で買う
客を探してくることもあるから驚く。
結果、ひと月後には売買が成立している。

こう話すと、資産構築なんて誰でも出来そうに
思えるが、実際には怖い世界で、他人に
コンサルして欲しいと頼まれても、
「はい」とは絶対に言えない。

ご存じのように、不動産には同じ条件のものは
二つとない。だから、「必ず儲かる話などない」
と断言できるのだ。

アパート経営をして30年の友人から、
「最近建物が老朽化してメンテノイローゼ
なんだけど、建て直した方がいいか?」
という相談を受けた。

人口減少下の時代だから、20年先まで満室経営
を出来る場所なんて滅多にない。
「建て直すより、柱を残してそこに鉄骨を添え、
フルリフォームをした方がいい」
と答えたら、そんなことをしてくれる業者が
いないと言う。

確かに、今は、どこの建築屋も忙しいから
こんな工事をしたがらないが、この方法だと、
スペックは新築同様で価格は3割安くなる。
だから、親身になって答えるとこんな答えに
なる。

それに、私ならそれをやる工事屋を沢山
知っている。何故なら、普段から業者に儲け
させているから。人に儲けさせないで、
自分だけが儲けようなんて虫のいい話はない。
仲間を幸せにしない人に、応援団は作れない。

兎に角、この手の案件は、建築屋に相談しても、
不動産屋に相談しても、士族に相談しても、
最高の答えを出すことはほとんど不可能
なのが現実だ。

不動産に限らず、投資の相談相手の条件は
以下の三つだと思う。
① その道の長年にわたる成功者で
② 人格が素晴らしく信用があり
③ 彼の助言で成功した人が大勢いる

でも、世の中には、不思議とその正反対の
人を相談相手にしている人が多くて、
「世の中って不思議だな」と思っている。
例えば、不動産の案件を学校の先生に相談
したってうまくいくはずがないのに・・・

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不動産投資と日中関係

日本の資産家には気苦労というストレス
がついてまわります。それは台風や地震による
罹災です。広義でいえば、被災と言っても
いいでしょう。

昨年の二つの台風では、関東を中心に多くの
方々が被災し、未だに辛い生活を強いられて
います。私の家も屋根が飛ばされましたが、
幸いにも暮れには修理を終え、
まあまあの正月を迎えることができました。

私の友人の資産家も、貸しているビルや
アパートが罹災し、頼んでも業者が来て
くれないと泣いている人が沢山いました。

今回の経験から、彼らの中には災害に弱い
不動産を手放す動きが出てきています。
そんな不動産の中には利回りが高くて、
絶対に儲かる物件が多く見受けられます。

ところが、それらを買おうとしているのは、
何とほとんどが中国人なのです。IRの収賄事件
でも中国人が贈賄側であったように、中国人の
日本買いは凄まじいものがあるのです。

中国人にとって、日本の不動産は格安なのです。
今、私の手元にあるいくつかの売り情報でも、
利回りが10%超えの物件が沢山あります。
これは中国人には宝の山に見えて当然です。

マリーナベイサンズも知らないでIR反対なん
て言っている不勉強な日本人をしり目に、
多くの外国人が日本を買い占めようとして
います。友人が10年前に2億で買ったIR候補地の
近くの土地は6倍でも売って欲しいと
多くの中国人が頼みにくると言う。
本当に彼らは強烈です。

マスコミの偽善&フェイク情報で損をしている
のは日本人です。そのうちに、日本にいる
資産家はほとんどが中国人になると確信
しています。
※暮れにスキーへ行きました。優雅にスキーを
楽しんでいたのはほとんどが中国人でした。

正月の「朝まで生テレビ」を見ました。
東大出の論客たちがもっともらしいことを
口から泡を飛ばして主張していました。
現場を知らない机上の勉強家たちの影響で
損ばかりしている日本人は可哀そうだと
悲しく思いながらスィッチを切りました。

resize三井不動産が販売したこの「YOKOHAMA KITANAKA」も多くの中国人が購入した。

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コミュニティカフェ

街の活性化に欠かせないのがカフェ。

私が多くの時間を過ごすのは孤独な時間を
楽しむ「シングルorカップルカフェ」 
都会にあるのはほとんどがこのタイプで、
一人か二人が客の大多数。

そしてもう一つが、地方や下町に多い
「たまり場カフェ」で三人以上の群れの
客が主流。

パリと言えば、モンマルトル。
そしてここを訪れれば必ず目に入るのがカフェ。
そのカフェの中でも有名なのが
「カフェドムーラン」

ここは恋人たちや観光客や近所の住民など、
多種多様な人たちの語らいの場で,
私が本当に好きなのはこんなカフェです。

利用者同士が交流することを目的として
行政が推奨しているコミュニティカフェも、
本当はカフェドムーランのように多種多様な
人が集まれる方が望ましいと考えています。

日本にあるコミュニティカフェは弱者に
焦点を合わせ過ぎた閉鎖的で暗い感じの
店が多く、経営的に成り立っていない
ケースが多すぎます。

つまり、コミュニティカフェは金銭的にせよ、
労働的にせよ、誰かに過大な負担を
かけることで成り立っているのです。
これでは、店として長続きしません。
ましてや行政の援助を当てにしていては、
もうカフェなどとは呼べません。

今の多くのコミュニティカフェのように
常連さんだけがたむろするようになると、
どうしても多種多様な人は来なくなります。
そして、いつの間にか消えてなくなって
しまいます。

これからの街おこしのカフェは、パリの
「カフェドムーラン」でなければなりません。
多種多様な人が来られるカフェこそ、
町おこしの起爆剤になれるのです。

弱者だって弱者ばかり集まるカフェには
行きたくないのです。でも、行政はそんな
ところにしか援助をしません。
それでは街は明るくなりません。
暗い街では人は増えません。

街の創生のために色々なことに挑戦しています。
今回も、玉砕覚悟で、カフェドムーランを
作ります。挑戦してこそ我が人生ですから。

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衆愚政治の成れの果て

重慶で8月に開かれた「スマート産業博覧会」
に行った。そこで見たものは
民主主義国家=衆愚政治国家(西欧型国家)が
中国に征服される日が近いことを見せつける
光景であった。

あらゆるデータを24時間取り込み続ける都市国家
システムを実現した重慶の発展は、
西洋の国々が束になってかかっても敵わない
ことをまざまざと見せつけていた。

一帯一路政策を象徴する貨物鉄道「中欧班列」
の重慶から終点ドイツのデュイスブルクまでの
都市を地図上で眺めるとアメリカですら中国に
勝てないことが明白であることが分かる。

衆愚政治国家の一つ日本での話題は
「桜を見る会」だが、こんな悲しい政争を
見ていると日本に未来はないと強く確信
してしまう。子や孫に伝えるアドバイスは
「日本に未来はなさそうだから・・・」だ。

更に、故郷「横浜」に目を向けても、
統合型リゾート施設(所謂カジノリゾート)
への賛否を問うアンケートをとったら、
横浜住民の8割が反対しているとテレビや
新聞が囃し立てている。

カジノとは何かを知らない住民にアンケート
をとる馬鹿げたやり方にも腹が立つ。
これこそが衆愚政治の象徴だ。

シンガポールにカジノ付きの
マリーナベイサンズが出来たからこの街の品が
なくなったなんて誰も感じていない。

結果は、その真逆なのだ。世界中の金持ちが、
ここでお金を使い、シンガポールの税収は激増し、
その金でこの国は益々美しく上品な国に
成長しているのだ。

衆愚政治を止めるために、常識テストに
合格した者だけに選挙権を与えるなど、
色々と工夫しないと、本当に日本に未来は
なくなっていく。それでは、子や孫に本当
に申し訳なくて・・・

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ベランダ庭園 晴耕雨読

うつ病を克服するために農業の道を選んだ女優
の高木美保さん、今は元気にテレビに出ている。
何となく、その雰囲気が好きで応援している。

私も、花が好きで、その延長線上で、
「いつかは農業を」と考えている。
私は、花の世話をしている時が一番幸せだ。

彼女は、農作業の中で、心の治療に成功した。
花いじりや農作業には間違いなく心を癒す効果が
あることはいつも感じている。

ただ、遊びや趣味の農業とプロの農業とは
天と地ほどの違いがある。プロのそれは厳しい
世界で、想像しただけで「プロにはなれない」
と思っている。

趣味ならば、忙しさを言い訳に2~3日は家を
あけられるが、プロの世界ではそうはいかない。
端境期でもない限りそんな自由は許されない。
晴耕雨読なんて甘いものではない筈だ。

心を癒す程度の晴耕雨読の世界が欲しくて
今のベランダ園芸を極めようと楽しんでいる。
もし、ベランダ園芸コンテストがあれば、
日本一は無理でも、神奈川県くらいでは
一番になれそうな気がしている???

誰か園芸仲間はいませんか?
花の好きなおじいちゃんと
語り合う老後も楽しそうなので。
20191013_120829

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時代に合わせよ、自然保護法

「家、ついていっていいですか」という番組が
好きだ。深夜の突然の訪問、そんな時のお宅は
様々な人生ドラマが散りばめられた宝石箱だ。

東京に出てきて50年、68歳の初老の男が番組の
配慮で、生まれ故郷の北海道留萌へ。
育った家も、通った学校も跡形もない。
信じられないような原野になった故郷。
呆然と立ち尽くす彼の後ろ姿が忘れられない。
日本は完全に姿を変えつつある。

日本の町村はその8割が消滅の危機にさらされて
いる。それは、膨大な自然が生み出されるという
副作用を伴う。この副作用は自然保護運動家
には願ってもない朗報だ。

つまり、膨大な面積で自然回帰が進んでいるの
だから、彼らには都市のコンパクトシティ化
に対してもっと理解を示して欲しい。

夢のような生活を可能にするコンパクトシティ化
を前進させなければ日本に未来はなくなる。
この都市部にまでも自然環境保護を盾に開発に
ブレーキをかける時代錯誤の行政にも呆れて
ものが言えない。

だから、昭和の法律を盾にコンパクトシティ化の
邪魔をする時代遅れの行政や活動家はもう少し
日本全体に目を向けて物を考えて欲しい。

このままでは、横須賀もいつかは空き地だらけの
不便な街になってしまう。東京人が移住して
きたくなる魅力的な横須賀にかえていかねば・・・

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グリーンプラザカフェ

宮崎県日南市にある油津商店街は、
地域創生活動を語る時に、必ず最初に出てくる
成功例です。この商店街の地方創生を調べると、
現在多くの市町村が取り組んでいる創生が
どんどん失敗していく理由がよく分かります。

失敗の最大原因は、地元を知らない外部の
専門家と手を組むことに起因しています。
例えば、大学教授とか○○大学とか町興し
コンサルタントとか・・・

今までこのブログに何度も書いていますが、
横須賀市も京浜急行も残念ながら、この傾向が
強いです。だから、結果として、
人口増加にはつながっていかないのです。

コンサルタントは地域のことを表面的にしか
知りません。なぜなら、住民ではないから。
だから、彼らの企画の多くは、イベントや箱物
が中心になります。一時的には人を呼びます。
しかし、人口は絶対に増えません。

横須賀市には観光客が増えているという統計が
あります。でも、この観光客は日帰りなので、
地場産業が活性化するほどの影響はないのです。

例えば、三浦へ京急の「マグロ切符」を利用して
やってくる人が増えました。しかし、だから
マグロを出すお店が増えたかと言えば、
減っています。京急のこの企画は失敗例では
ないですが、大成功例でもないんです。
町興しをするほどのパワーはないんです。
誹謗中傷になるので、これ以上詳しく失敗例を
書きませんが、要するに人口は増えていない
ということです。

油津商店街成功の鍵は、カフェ、スクール、
フリースペース、スタジオ、IT企業です。
よくある音楽会とかイベントとか歴史記念館
ではないんです。だから、浦賀奉行所跡に
歴史記念館なんてやめて欲しいのです。
見え見えの人気取り&税金の無駄遣いです。

カフェは地域のコミュニケーションのために
絶対に必要なのに商店街から最初に消えて
しまいます。なぜなら、儲からないからです。
長沢駅周辺にもありません。だから、家に
引きこもった老人が急速に認知症化してい
きます。カフェは意外にも、認知症予防の
役割を果たしているんです。だから、市は
ここにこそ補助金を出すべきなんです。

更に、カフェで働きたいシニアは山ほどいます。
だって、カフェはきれいで楽しい仕事だし
地域の人たちのためになるんですから。
今は、70歳でもカフェで働ける元気で美しい
女性はいくらでもいます。

ガストの宅配は最低注文額が1500円からですが、
このカフェは、単品700円でも宅配をします。
このカフェは街で誰がどう困っているかを熟知
しています。だから、このカフェが独居老人への
福音となることは間違いありません。

このカフェはごみ出しの有償でのお手伝いも
出来るんです。汚れて臭くなったダニ一杯の
布団をコインランドリーにも運んであげられる
のです。だって、誰が何をどう困っているかの
情報がここには集まってきますから。

こうして、街のためのカフェを軌道に乗せ、
売上を増やし、働く人に高給を払える
ようににするのはこのカフェを任された人たち
です。このカフェは街をよくしたい有志達が
経営しているからです。

人口を増やすには、カフェの次にはスクールが
必要です。町興しのプロが考えていることを
詳しく書きます。

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被災という名の試練

米軍人相手に高級マンションを貸している。
その貸している部屋が台風15号で被災した。
上階に雨水が入り、下の階にある私の部屋
の天井を落としてしまったのだ。

幸い外人に怪我はなかったが、すぐにお詫び
に行った。その外人の開口一番が、
「日本は災害が多すぎる」だった。
「確かに」と思いながらも、悲しくなった。
令和も災害列島「日本」で、始まった。

昨日は刺身が食べたくなって三浦海岸へ行った。
その店の知り合いの女将が暗い顔をして、
「台風の15号で、店が3軒も被災して、
もう心が折れて、生きるのが辛い」と言う。
今回、初めて被災者の気持ちが分かったと
しみじみと語る女将に返す言葉もなかった。

私の自宅もサンルームの屋根を飛ばされて、
その夜は「母屋は大丈夫か」と一睡も出来な
かった。だから、女将の言葉の重さが良く
分かるのだ。

大学受験で、私は受験の辛さも経験した。
被災であれ受験であれ、自分が同じような
経験をしないと人の辛さが分からない。

辛い目に遭ってきたから、子供にはこんな辛い
想いをさせたくないと思う。その優しさのために
今日の辛さを生かしていくしかない。

優しさの欠如した傲慢な人には、それなりの
辛い経験が必要だとも言える。辛い目に遭った
人たちへ、思いやりを以て接することが
出来るそんな人になりたい。

だから、その意味で、試練は神の贈り物
としてその試練を糧にすればいいのだ。
耐えられないような過酷な試練もある
だろうが・・・

 

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時間革命

ホリエモンを嫌う人が多いが、私は
ホリエモンの生き方、考え方が大好きだ。
そんなホリエモンの近著「時間革命」を
読んで、頷くことばかりだった。

著書の中で、「嫌な奴とは付き合うな、
時間の無駄だ」と相変わらずの強気だ。
「会社の上司が無能だ」と不平を言う
くらいならそんな会社を辞めればいいと
言う、これって「自由な生き方」に書いた
私の考えそのものだ。

嫌な奴と関りを持たなければ、
ストレスもたまらないし、無駄な時間も
省けるのだが、多くの人はそれが出来ずに、
ストレスを抱えながら生きている。

確かに、「辞めたくても辞められない事情」
もあるのは分かる。辞めてストレスがなく  
なったら、収入もなくなるかも知れない。
それが怖くて辞められないのが普通だ。

ホリエモンには「辞めたって生きられる」
という才能的な裏付けがあるから、いつも
考え方が強気なのだろう。その点を
彼は分かっていない振りをしている。

ただ、グリム童話の「金のガチョウ」の
教えに従えば、次の仕事が見つかるかどうか
グダグダ考えないで、考える前に飛べという
生き方も知っておくべきだ。私なんかは
そっちの方で、結果を恐れないで飛びまくって
いる。それなのに、不思議と豊かで楽しい人生を
送っている、才能はないのに・・・

また、時間革命を実行するには、「一人」
で生きられる強さが必要だ。人生での成功
の秘訣は素敵な仲間に囲まれていることだが、
だからと言って、群れる人にはなってはいけない。
成功者の誰もが言うように、群れることによる
時間とお金のロスが計り知れないから。

時間革命とは一種の生き方革命でもある。

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介護経験は宝 Ⅱ

75歳の誕生日までは「加齢」とは無縁
だった。同窓会でも、友人たちの病気の
愚痴を他人事のように聞いていた。
ところが、75歳になってからの4か月間
で己の体が予想以上にボロボロになり、
慌てふためいている。

先ず、7月に、心不全で入院を宣告
された。肺に水がたっぷりと溜まり、
利尿剤では間に合わないという。
「絶対に入院は嫌だ」と駄々をこねて、
40mgの強力な利尿剤を2週間飲んで、
何とか危機を脱した。

肺に水が溜まると足が強烈にむくんで、
「死の直前の母の足」を思い出し、悲しく
なった。己にも死が近づいているという
感じすらしてしまった。

次に、歯が一気に崩れ落ちた。
5月の誕生日が過ぎて6月、
先ず左下のブリッジを支えていた
2本の歯が折れた(経年劣化) 
つまり、3本が使えなくなった.
(本当は使えたのだが、通っていた歯医者が
抜いてしまった)

そして、9月。今度は右下の歯が同様に
2本折れた。今度は歯医者を変えて、
抜かないことで有名な歯医者に行った。
なんとか折れた歯で支えることで
入れ歯を免れた。更に左下もやり方を
変えてインプラントを免れた。
説明が明快な素晴らしい先生に
出会えたことを神に感謝した。

ただ、9月からの1ヶ月間は、歯痛との闘い
だった。折れたことで咬み合わせが悪く
なり、下の歯のあちこちが痛くなり、
生きるのが辛かった。

矢継ぎ早に病に襲われたこともあって、
「もうどうでもいいや」という感情が湧き、
何となく体から力が抜けた。

それを救ってくれたのが、介護経験だった。
死ぬまでの道のりは沢山の病気との戦いで
あることを介護から学んでいたので、
「これしきで負けてたまるか」という
感情が湧きだしてきた。

歩くことすらできなくなった妻が、
毎朝「ありがとう」と話しかけてくる
その明るい笑顔に驚かされていた。
それを考えたら、へこたれている訳には
いかない。

寝込んで10年なのに、愚痴一つ言わず、
笑顔でお礼を言う。この妻の偉大さに比
べたら、たった1ヶ月の歯痛で気力を
失うなんてなんと罰当たりなことか。
車を運転し、自由に歩き回れ
るだけでも神に感謝しなければ
いけないのに・・・

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自由な生き方

後半生は世のためになることをしたいと願い、
マンション管理組合役員を進んで受けている。
金儲けにはまるで縁のない仕事だけれども。

そんな考えの私が、15年間受け続けたとある
マンションの理事長を自ら辞任してしまった。
10近いマンションで役を引き受けていて、
こんなことをしたのは初めてだ。

辞任理由は簡単。
無知で傲慢な役員がいっぺんに3人も参入して
きたからだ。無知だけなら辞めなかったが、
傲慢までついてくると我慢がならない。
それも3人もつるまれては、やる気を失う。
元々がボランティアだから、心を痛めてまで
やる必要もない。「嫌なら辞める」という
生き方を貫いた。

楽しい人生を送るためには、苦痛を味わされる
ような人とは絶対に接点を持たない人生。
私は、この点ははっきりしていて、
「二度と連絡して欲しくない」とはっきりと
言える人なのだ。
周りには素敵な人だけをちりばめておきたい

人生で辛いことの一つは、飯のために自由を
失うことだ。我が人生では、その点で完璧に
自由を貫いている。高校時代も、大学時代も、
行きたくないときはスパッと学校へ行くの
をやめ、行きたくなってから、また
学校へ戻った。

会社に入っても、独立開業しても、常に
辞めたいときに辞め、始めたいときに
始めることを繰り返した。

毎日を楽しく過ごすには、このような生き方が
最高と考えている。こうして、日誌に「楽しい」
と書ける日を増やしてきた。

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介護経験は宝

親族の介護をすることなく人生を終えられたら
それにこしたことはない。だから、そんな人は
運がいいと思っていた。

しかし、最近は、親族の介護を経験することが
決して不運なことではないと、つくづく思う
ようになっている。

完全に寝たきりの介護は別として、最低限
トイレに行かれるくらいまでは自宅介護をする
ことは、己の人生観にとても必要なことでは
ないかとさえ思っている。

勿論、介護保険制度が充実してきている
今だから言えることで、30年前には
こんなことは言えなかっただろうけど・・・

特に、若い人には介護経験は絶対に必要だ。
人生とはこういうものだということを
身をもって知るのには欠かせない経験
だからである。

民法877条1項には、「直系血族及び兄弟姉妹は、
互いに扶養をする義務がある」とある。
「扶養する義務がある」という条文内容
だけでは、その具体的な程度や内容が分からない。

「自分の親及び兄弟姉妹に対する扶養義務」は、
「扶養義務のある者が、自分の社会的地位、
収入等に相応した生活をしたうえで、
余力のある範囲で生活に困窮する親族を
扶養する義務」と解されている。

自分の生活だけで精いっぱい、余力がない、
という場合には、「自分の親及び兄弟姉妹に
対する扶養義務」は認めらないのだ。
これを知らないから、介護にまつわる事件が
多発してしまうのだ。

自分の親や兄弟姉妹に対する扶養義務は、
「自分の生活を犠牲にしてでもすべての面倒を
見る義務」ではない。この大原則を介護される
側が知らないととんでもないことになる。

介護の余裕がない子供に、介護してくれないと
愚痴をこぼすなんてとんでもない弱者なのだ。
介護経験をしておけば、こんなバカな老人には
ならないだろう。

そんな意味でも、介護経験を積んだ人たちが
多ければ多いほど、世の中は住みやすく明るく
なるというものなのだ。

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日々を自己採点

最近、30年間記帳し続けている日誌に
その日の自分の生活を自己採点している。
些細なことだが人間力の向上に役立っている。

項目は下記の三つだけ、実にシンプルだ。
その日一日が楽しかったか。
その日一日人に優しく接したか。
その日一日よく働いたか。

楽しかったかの目安は、ふと気づいたときに
そのたびに顔がほほ笑んでいたら〇
そうでないときが一度か二度あったら△
気付くたびに微笑んでいなかったら×

優しさの目安は、人に対する言葉や仕草が
慈愛に満ちていたら〇
中途半端だったら△
憎しみなどが根にあったら×

仕事をしたかの目安は、デスクワーク、交渉、
会議、打ち合わせ、出社、家事などを
5つ以上したときは〇
3つ程度なら△
2つ以下なら×

そして、〇は3点、△は2点、×は0点とし
日曜日に合計点を集計し、反省するのだ。
フルマークは21点で、16点以上で合格とする。

因みに、先週は、楽しさが15点、
優しさが18点、仕事が10点だった。
楽しさの減点理由は歯痛が大きかった。
やはり、健康なくして楽しさは生まれない。

優しさの減点理由は、介護している妻に
厳しい言葉を使いすぎたことだった。
辛い毎日を過ごしているのだから極力優しく
しようとするが、ついついキツイ言葉を使って
しまった。でも、頑張ったので合格点をつけた。

仕事の減点理由は、やはり歯痛で、3週間以上
悩まされたので、仕事をさぼって気晴らしに
出歩いたことが減点の大きな理由になった。

さあ、この一週間はどうなるか。
3つともフルマークを目指そう。
こうして、我が日誌は日々改善されていく。

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市有地有効活用

横須賀市の活性化政策に偉そうに文句ばかり
つけているが、勿論、中には納得することも
多々ある。

例えば、戦艦三笠記念艦隣にある市有地
にホテルを誘致するという条件で公募
事業を行った。実に素晴らしい発想である。

落札したのは、市内に二つのホテルを運営している
「ホテル横須賀」の長尾社長だった。応札額は
約8億。開業予定は2021年12月である。

この場所でホテルが軌道に乗るかは分からないが、
横須賀を知り尽くした長尾社長なら絶対に成功
させるだろう。

このホテルの建設で、ベルニー公園から
三笠公園までの通りはかなり魅力的になる。
更に、今回のホテルはその終点を締めくくる
素晴らしい案だと思う。

加えて、このホテルは横須賀海岸通りへと歩く
人たちにとっては、ちょうど中間地点であり、
その存在価値は計り知れない。

更に、横須賀中央駅周辺が栄えて、
マンションが立ち並び、人口が増えればいい。
しかし、大幅に人口を伸ばすには郊外の開発が
重要だということを忘れてはならない。

昭和40年代の横浜市の資料を分析してほしい。
昭和40年代の人口増加を牽引したのは、
保土ヶ谷区、港北区、戸塚区なのだ。
その増加率はなんと平均70%だ。

これを横須賀市に当てはめると、
久里浜、北下浦、武山、追浜が該当する。
中でも久里浜は、市が力を入れていて、
かなり人口が増加していく行政区だ。

問題なのは北下浦行政区である。長沢駅前は
コンパクトシティ化すれば、マンションも
建てられるし、かなりの人口増加が見込まれる。
更に有望なのは津久井駅前。全く未開発なのだ。
可能性のあるこれらの地区にもう少し日を
当ててほしい。

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衆愚アンケート禁止

9月17日の神奈川新聞の1面トップは
統合型リゾート施設(所謂カジノリゾート)への
賛否を問うアンケートをとったら、横浜住民の
半数以上が反対だというヘッドラインだ。

一部の新聞社は本当にろくなことをしない。
統合型リゾート施設とは何かを知らない人間に
「カジノをどう思うか」と問うて、それを集計
したところで、何の意味があるのか。

シンガポールにカジノ付きのマリーナベイサンズ
が出来たからこの街の品がなくなったなんて誰も
感じていない。結果は、その真逆なのだ。
世界中の金持ちが、ここでお金を使い、
シンガポールの税収は激増し、その金でこの国は
益々美しく上品な国に成長しているのだ。

衆愚政治ならぬ衆愚アンケートを実施して、
山下公園からA埠頭への美しい都市計画を
ぶち壊そうとするマスコミに怒りを覚えて
いるのは私だけではない。統合型リゾートとは
何かを知っている勉強家は、全員が賛成している
都市計画なのだ。

「新聞なんてフェイクだらけだから購読するな」
ということをブログで訴え続けて、かなりの
人から、「私もやめた」というお便りを貰った。

新聞社がいつまでもこんな世論調査を
やっていると、結局は自分の首を絞めることに
なる。彼らは、自分たちが世論調査をやっている
つもりだろうが、やっているのは世論操作なのだ
と言うことに早く気付くべきなのだ。

特に、何も知らない人間に「問う」ことだけは
早くやめて欲しい。もし、どうしてもやりたい
のなら、次のような質問をしてから、集計結果
を報告して欲しい。
① あなたは「統合型リゾートを具体的に経験した
ことがありますか」 
② あなたは「統合型リゾートについて
詳しくしっていますか」
③ あなたは「カジノとパチンコの客層が違うことを
しっていますか」

この3つの質問の中で2つにイエスと答えた
グループをAグループとし、該当しないのをBとし、
Aグループの反対がの○○%
Bグループの反対が○○%
この集計結果なら、怒りを覚えることはない。
この手順は、全ての世論調査に義務付けるべきだ。
つまり、無知な人とそうでない人の区別をつけて
集計を出すのだ。

※私が神奈川新聞を購読していて、
この記事を知ったのではなく、
たまたま友人の事務所で目にしたので、
この記事を読んだのです。
そして、怒り心頭ですぐブログに書きました。

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横須賀離れ

横須賀市への定住を促進するための
「都市イメージ創造発信プラン」なる資料が
机の上にある。5年前の事業と書いてある。
横須賀市の魅力についてのアンケートを
いろいろな角度から分析している資料だ。

市の魅力の1位は、自然環境だという。
同感である。歴史だなんていう人は
ほとんどいない。ただ、そのアンケート
結果をどのように生かすかについての
アクションプランは見つからない。

例えば、私の家の近くに自然に恵まれた
公園がある。年に2回手が入れられて、その
都度約一か月間はまあまあの公園に見える。
しかし、一年12か月のうち、10か月は
草ぼうぼうで虫や蚊の天下となる。
子供たちを連れて行こうなんて気も起きない。
とても、魅力ある自然環境なんて呼べるもの
ではない。

勿論、予算の関係でそうなることは分かる。
ならば、市民の力を借りればいいと思う。
調べてみると、近隣の有志がセンターゾーンに
ボランティアで水仙を植えているという。
そこで、我々も協力しようと申し出ると、
「もう、その会がやっているので・・・」
といって、拉致があかない。
つまり、結果は1年のほとんどが自然豊か
な蚊と虫の出る雑草公園なのである。

我々は、心の美しい仲間であって、
耕運機も草刈り機も買える企業である。
花だって寄付しようというプロ集団なのだ。
見違えるような公園にしてみせる自信はある。
なのに、市は動かない。
俗にいう「既得権優先政策」なのだ。

更に、「通勤・通学の利便性」とか
「子育て支援の充実」が魅力度ランキング
の上位に並んでいる。歴史はどこにもない。
我々も、子育て支援のために駅前に
子育て支援センターを作る計画を市に
持ち込んだ。これも「既得権優先政策」に
沿って壁にぶち当たる。

こうして、やる気のある人たちが
やる気を失い、グリーンハイツはいつか
廃墟になっていく。市はそれを、無策の
せいではなく、人口減少のせいにする。

娘たちも、そんな私の空しい毎日を見て、
「高輪に住むわ」と転居してしまった。
活気がない街に住みたくないのは誰も
同じだ。こうして、また若者が
横須賀を去っていった。

市民の横須賀離れは遊びの足らない人たちが
仕切っていることと夢を実現したことなない
人たちがリーダーだからなのだ。
夢のある街づくりは、夢のある街を知り
尽くしている人に相談しなければならない。

ジョホールバルにも行ったことがなく、
イスカンダル計画も知らないとか・・・
マイアミに住んだこともなく、
計画都市のあり様も知らないとか・・・
そんな人たちが旗を振っている都市計画では、
横須賀離れはどんどん加速していくでしょう。

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横須賀活性化

江戸時代の浦賀奉行所跡地に歴史的
建造物を復元しようという計画があり、
また何億という税金が使われようと
しています。あの交通不便な場所に
ポツンとそんなものを作って、
本当に多くの人が喜ぶのでしょうか。
維持費も馬鹿にならないでしょうし。

私もそれなりに教養のある人間の
つもりですが、奉行所が復元されても、
大した興味も湧きません。
歴史的な記念物を復元する活動は
日本中に起こっていますが、その8割は
費用対効果が悪く、町興しとしては
大失敗しています。

来訪者が一日に2人なんていう歴史記念館
はざらです。長岡半太郎記念館なんて、
一日の来訪者がゼロなんて日ばかりです。
歴史記念館には、市の職員5人の人件費と、
建物維持費と合わせて、年間何億という
税金が使われます。なんで、こんなもの
ばかりにお金を使うのかさっぱり
分かりません。本気で横須賀の
将来を考えているとは思えません。

もし、箱物行政の一環なら絶対に許せません。
市の職員の定年対策だなんていうのなら
悲しくて絶望です。議員さんが票欲しさに
進めているのならもっと悪質です。

確かに、地元の皆さんは、
地元愛から実現したいでしょうが・・・
促進派の人は、費用対効果を打ち出して
から先に進めて欲しいものです。

もっと先にやるべきは、横須賀でキーと
なる街のコンパクトシティ化です。
人口増加には、生活の至便性が一番問題に
なります。特に、駅前の開発で、
コンパクトシティ化をいち早く実現
すべきです。なぜ、一番大切なことを
先にやらないのでしょうか。

品川の発展により、横須賀はベッドタウン
として非常に有望な町になろうとしています。
楽しく便利な町を作れば、絶対に横須賀は
再生します。

土日に海や山で遊び、月曜日に座って
東京へ通勤する。これなら、横浜の駅まで
30分の所に住むよりは三浦の方が
ずっと快適です。人口増加はこの
方法しかないのです。

コンパクトシティ化を急いで欲しいのはグリーンハイツ
です。誰だって、駅前にコーヒーショップもない街
なんかに住みたくないです。
スタバもコメダもなく、大きなスーパー
もなければ、グリーンハイツの価格は
どんどん下がっていくでしょう。
ネットで正確に調べてください。
何件の売りが出ているかを。

でも、このグリーンハイツは、海と山に恵まれた稀有な
街なのですから、今のうちに手をうちましょう。
例えば、駅前の丘陵地に、
「手ぶらでバーベキュー場」とか
「手ぶらでキャンプ場」とか
「整備されたハイキングコース」とか・・・
歴史記念館よりずっと大勢の人が喜びます。

駅前には、コメダとダイソーを誘致し、
駅下の海岸にも、スタバをやサンゴ礁
を誘致しましょうよ。
そのためには、誘致する建物を作る投資家が
必要です。それが不動産屋です。

不動産屋を利用すれば、意外と簡単に
出来るのです。市役所の皆さん、
三井不動産だけが不動産屋ではないですよ。
この街にだって、億単位の金を投資できる
会社はあるのです。歴史記念館より先に
やりましょうよ。

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横須賀再生法 

今、私は横須賀市の組織図を見ています。
横須賀再生に関係する部署がズラーっと
並んでいます。何百人という職員が
横須賀再生のために働いているのが
一目瞭然です。

黙っていても、毎年何十億円という人件費が
かかっていることが透けて見えます。
それなのに、人口は一向に増えません。
企業ならとっくに倒産に追い込まれる
ような事例です。

三浦半島サミット事業は政策推進部
公園リニューアル事業は環境政策部
横須賀海岸通りリニューアル事業は土木部
などなど、色々な部署が頑張っています。

前回書いた弊社のビル建築への指導は
建築指導課です。この課は横須賀再生に深く
関係があるのに、課員の中にその意識はありません。
それがとても不思議です。

都市再生の成否は、開発行為と建築への行政の
関わり方で決まるような気がします。
前にも書いた、老人の憩いのスペースを
認めないのも、行政の融通の頑固さからきて
います。「これはいいですねー」で済むのに、
「悪用されるといけないから・・・」
という妙な憶測で却下されました。

兎に角、行政官が、善意と夢を持っていれば、
横須賀の再生は2倍やりやすくなります。
悪意と絶望の行政官だけは排除しましょう。

森崎の市立高校跡地の200戸の開発行為も、
ローソンでない商業施設を誘致すればもっと
楽しい街づくりができたのにと残念です。
その邪魔をしたのは老人たちです。
先の短い老人たちの考えに従っていたら、
再生は出来ません。市が一たび彼らの法外な
意見に耳を傾かたら、出来ることも出来なくなります。

法外というのは、法を守っている人への
頓珍漢な要求のことです。市は「ノー」と
言うべき時にも、ノーとは言いません。
だから、開発には、余計な金と汗が
付きまとうのです。横須賀愛もズタズタです。

シニア住民が邪魔をして、ダメになった
典型的な例があります。米が浜にあった
湘南学院高等学校跡地の再開発です。
今は、ヤマダ電機テックランドが建っています。

ここの開発申請で最初の有力な候補は
「ラウンドワン」でした。いろいろな
遊びが体験出来て、市民の憩いの場となる
筈でした。

ところが、シニア住民や市の長老と
呼ばれる人たちが反対に立ち上がったのです。
彼らはラウンドワンへ家族で遊びに
行ったこともないのに、不健康だと
いって反対し始めたのです。

私は、孫を連れてよく遊びに行きました。
とても楽しくて、一家団欒の場でした。
そんな素敵な場所に不健康という
レッテルを貼って、猛反対をし始めたのです。

神奈川県内で、ラウンドワンがある街は、
川崎大師、川崎高津、綱島、戸塚、平塚
です。どこも活気に満ちた健康な町ばかりです。

再生に必要なのは
「市の再生に向けた強いリーダーシップ」です。

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横須賀再生プラン

以前書いたように、横須賀再生のプランは
数えきれないほどあります。素敵な名前が
ネット上に溢れています。大好きな
ネーミングが「横須賀魅力倍増計画」です。

ただ、前回書いたように、その中に街づくりの
プロである不動産関連企業を巻き込もうという
企画は見当たりませんでした。だからか、
人口増加の目的は果たされていません。

横須賀市が唯一不動産業者と手を組んだのが、
横須賀市立高校跡地約4.3haの開発でした。
横須賀市は、当初無謀にも16億円以上の
売価を設定していましたが、最終的に12億で
市内不動産業者5社連合に売却しました。
(市場が読めるか読めないかは創生事業には
大問題です)

5社の不動産業者は、色々なハウスメーカーに
売却などして、最終的には何のまとまりもない
且つ魅力もない分譲地として街が出来
上がりました。もう少し、何とかならなかった
のでしょうか。

(余談ですが、5社の代表は高校時代の
同級生でした。彼と私は、居眠り狂四郎
というあだ名がつくほど人前で居眠りを
することで有名でした)

ただ、このように不動産業者の資本を
利用すれば、街づくりは可能だということを
証明した貴重な事例となりました。

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横須賀再興

昨年2月、上地新市長が立ち上げたのが
子育て・教育政策の強化に力を入れた
「横須賀再興プラン」 これにより人口増加を
目指し、活力を生もうとしていたのでしょう。

しかし、現実には、再興プランに沿った
具体的な素晴らしい計画を持ち込んでも、
過去とのしがらみなどがあるのか、
再興とはほど遠い行政指導が
行われることが多々あるのです。

私が昨年、5億円をかけて地域振興のために
ビルを建てた時にも、地域の老人の憩いの場を
提供しようとしたプランも、一人の行政官の
独断指導で(つまり法律ではなく)その
スペースは削られてしまったのです。
※忙しくて不服申立てはしませんでした。

行政とは、「けちをつける」ことが仕事
であることが多く、決して市長の想いに
沿って市の再興のために頑張ろうなどという
行政官は少ない気がします。

観光都市を目指すといいながら、
風致地区や調整区域に、見苦しい廃材
置き場がどんどん許されています。
そして、返す刀で、私のビルの壁面の
色にまで細かな注文をつけてきたのです。
「再興なんてどうでもいい、言いやすい
ところにはケチをつけろ」なのでしょうか。

どこを見て、何を目指して行政が
行われているのか、とても落胆することが
多くて、企業人としては「やる気」を
そがれることばかりなのです。

東京では、〇〇不動産という名前の会社が、
例えば、三井不動産とか住友不動産が行政
と力を合わせて都市開発をしていく流れが
出来ていて、東京一人勝ちの構図が出来上が
っているのは万人が承知しているところです。

しかし、田舎の横須賀では、不動産屋的な
企業の力を借りて都市改造をしようなんて
発想はどこにもないようです。
本当の町興しのプロは不動産屋なのに、
学者とか最悪の場合は大学生や高校生から
アイデアを募ったりしています。
こんな専門的なことに学生の知識が役立つ
訳がないのに・・・

私の「横須賀愛」はもうボロボロです。
でも、最後の力を振り絞って、具体的な
次の町興しを考えています。死ぬ前に、
人口増加を実現しておきたいのです。
「ふるさと、横須賀」のために。

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横須賀創生

横須賀をどう再生していくかについて、
大学教授とか学生を巻き込んでも
成功はしないと何回も書いています。
でも、この意見には少し反感をかって
いるのではないかと心配もしています。

ただ、実際に横須賀の人口は減り続けて
いることは事実だし、私が関わった
創生関連の会議はどれも馬鹿げていた
ことだけは前回も書きました。

もう一つ前回とは別の事例を挙げてみます。
「横須賀市まち・ひと・しごと創生総合戦略
推進会議」という素晴らしい名前の創生会議が
平成26年に存在したことが市のホームページに
載っています。

この会議の結果、何か目に見える成果が生まれた
かはどこを探しても見つかりません。
空しい数値目標のようなものだけが報告されて
います。こんな活動の結果として、前市長が
落選したのかもしれません。

このメンバーのトップには案の定大学教授の
名前が鎮座していました。申し訳程度に企業の
名前もありましたが、横須賀に縁のある決まり
きった企業で「お付き合い」という感じです。

要するに、命を懸けて参加しているなんていう
人や企業はゼロという感じで、「口」は出しても
「汗」はかかない人や企業ばかりのようです。

東京での創生活動にはそんな○○会議なんていう
のは少なくて、三井不動産、三菱地所、
東急、森ビル、住友不動産などの企業が社運を
かけ命懸けで街づくりに取り組んでいます。

横須賀創生にはもう会議はよしましょう。
「金を出し汗をかく」ことが大切なんです。
横須賀市も、創生への挑戦をそんな真剣な企業
とやって欲しいのです。その意味で、
今の市長に期待しています。
そう、期待するしかないのです。

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三浦半島創生

地方創生の企画が百花繚乱です。
お盆休みに、三浦半島に関係する
創生案をネット上で探してみたら、
10本の指では足りないくらいです。

行政が音頭を取ったり、大学が中心に
なったり、商工会議所が主催したり、
議員さんが旗を振ったり・・・

それらの中に成功事例があったか
なかったかの答えを出すのは難しい
のですが、横須賀の人口は相変わらず、
減り続けていることだけは事実です。

どうして、大成功の案が出てこないのか。
幾つかの創生活動に参加した経験から、
いろいろと考察してみました。

実を結ばない一番大きな原因は、
企画に命懸けの人が参加していない
ことにあるような気がしました。
もし参加者が命懸けの企業人でしたら、
企画の失敗は破産に繋がり、挙句の果てに
自殺しなければならないことだって
あり得ます。つまり、命をかけるくらい
でないと実績は出せないのです。

行政が400万を出した活動に参加した時に、
その実態を垣間見ました。出てくる数字が
全て机上の空論なのです。そんな数字を
基本にした意見を基に会議をしていた
のには唖然としました。例えば、
家賃計算のときに、相場が坪8千円の場所
なのに、坪3千円で貸してくれるだろうと
予算計上していたのです。これを言ったのは
大学教授でした。もちろん、そんな企画は
雲散霧消し、800万の税金は何も生み
ませんでした。こんな話はごまんとあります。

そんな経験から、私が一番近寄りたくないのが
大学中心の活動です。つまり、教授と大学生の
研究会ほど時間の無駄はありません。
こんなところからの提案が成功に繋がった
事例を今までに見たことがないのです。

何を血迷ったか、京浜急行がそんな学生を
呼んで企画した挑戦がありましたが、
当然何の結果も生みませんでした。
テレビで取り上げたり、新聞に書かれたり
しましたが、泰山鳴動鼠一匹に終わったのは
言うまでもありません。

行政とは不思議なところで、企業が命懸けで
やろうとすることには協賛をしてくれない
ことが多いのです。話だけは聞いてくれる
のですが・・・

マスコミとか行政は、大学とか福祉とか
弱者とかを前面に出していかないと仲良くして
くれないようです。だから、それを食い物に
するような福祉関係者が多いのには
本当にがっかりです。

行政の皆さん、議員さん、横須賀を創生する
ために、それに命懸けの企業と連携しましょう。
儲からない創生事業にお金を出そうという
「横須賀愛」に溢れた企業と手を結びましょう。

東京の街作りを見れば、みんな企業がやって
いますわね。六本木ヒルズも、渋谷も、
丸の内も、八重洲も、銀座も、、、、、

もう、大学とか学者とか学生とか評論家とは
手を切りましょう。そして、結果の出ないことに
税金を使うのをやめて、何とか横須賀を
手遅れにならない内に再生しましょうよ。

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強靭な精神力

誰もが強い精神力を持ちたいと望む。
そして、それを基にした幸せを願う。
どうしたらそんな強靭な精神力の
持ち主になれるのだろうか。

独立して10年目の39歳の頃、
私の会社は絶好調だった。なのに、
朝起きると死にたいと思う日が続いた。

会社は絶頂期にあったのに・・・
死の感情は、「繁栄を失う恐怖」から
生まれていた。それが「会社を売る」
という発想を生んだ。その3年後、
42歳で用意周到に準備をして会社を売った。

現在、75歳、あの時に会社を売った
ことが今の成功に繋がっていると確信
している。そして思う、人は己の心の
叫びに素直であれと。「死にたい」
という悲痛な思いも今となっては「売れ」
という天の声であった。神は無駄な想い
などさせてはいなかったのだ。

だから、心に浮かぶどんな想いも全て神
からのお告げで、その想いへの適切な
対処がその人の幸せを生んでいくのだ
と思うようになった。

つまり、悩みには感謝こそすれ
苦しんだりしてはいけないのだ。
悩みとか試練なくして幸せはないと思う
ことが強靭な精神力を持つ王道だという
ことになる。

会社を売るという発想はトイレで思い
ついた。確かに、売らないで戦い続ける
のも一つの方法だったかもしれない。でも、
「嫌なものから逃げる」も人生の立派な
選択肢なのだ。無理して戦っていたら不幸の
どん底で死んでいたにちがいない。

失敗や逃避を受け入れてみたら、
人生は百倍楽しくなることをその時に知った。
例えば、成績が悪くて志望校に入れそうに
なかったら、志望校に行かなければいいのだ。
そう考えたら、人生は幸せに満ち満ちてくる。
逆に、努力が楽しくなる。こうして、
楽しく生きる方が幸せだ
(怠けろという意味ではない)

会社を売った時には、町中の噂になった。
「倒産したらしい」「夜逃げしたらしい」
その時に知った、噂なんて気にすることは
ないと。世間なんていいかげんなものだと
いうことを悟った。本当にいい経験をした。

この経験があったからこそ、
世の中とは何かを学んだ。幸せは、
自分次第だということもこの時に悟った。

逃げるも進むも全て手の内にあると思えば、
人生に怖いものはない。今ある悩みは
天の声だと思って、悩みをももてあそんで
しまえばいい。

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三み三り

15年間、20億の取引をしてきた不動産屋の
新しい店長が、何と中国人でアラサーの女性。
仕事の話はそっちのけで、日中問題について
話し合うことが多く、実にためになる。

中国の不動産事情についても詳しく学べる
ようになったし、貿易問題についても教えられる
事が多く、活字では学べない学習機会を得た。

今日話したテーマは、「日中関係と日韓関係」 
今の韓国は、過去の歴史に拘り日本を恨み、
妬みや僻みの感情が強く、結果国益を大きく損
なっている。それに反して、中国は、いつまでも
反日政策をしていると国益を損なうので、
そこには目をつぶって、日本にすり寄って
きているという。

原爆を落とされても敵だったアメリカを
恨むことなく、見事に繁栄を勝ち取った
日本のことを中国人はよく知っているのだと
彼女は言う。

“恨”を心の中心に据えていては幸せになれない。
これは普遍的な事実である。
心の中にある“恨”の感情を克服してこそ
個人の幸せも手に入るのだから。

恨み、妬み、僻み
怒り、驕り、焦り
これが人生を狂わせる六つの毒であることは
以前もブログに書いた。今回の中国人店長との
関りで、国の政策からもこの「3み3り」の毒を
取り除くべきことを改めて気づかされた。

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資産整理か投資継続か

とある不動産屋から突然の電話
「高木さんが関内に8部屋持っている
マンションの一部屋を売ってください」

以前このブログの「一歩後退二歩前進」では、
借金を減らすために手持ち不動産を売却して
一歩後退するのも、二歩前進のための立派な
投資テクニックだと書いた。

しかし、借金のない今の状態ではこの業者に
売る必要があるのかと考え込んでしまった。
「少し考えを整理してから返事をする」と言って、
電話を切った。

それから、今回はどう対応するか整理してみた。

売却理由
① 子供には管理が面倒な物件かを検証する。
例えば、退室したとき、次の入居者が簡単に
見つからない感じなら売却だろう。
② 災害に強い物件かを検証する。
耐震性などを詳しく調べ、不安なら売却だろう。
③ 築年数から考えてメンテが大変かどうかの検証。
高齢のオーナーには面倒が一番辛いから、
メンテ過剰物件なら売却だろう。
④ 終末活動のための断捨離としてなら売却だろう。
資産の現金化は断捨離の最短コースだろうから。

継続理由
① 不動産賃貸業者がその所有物件を売るのは
買ったときの目的から外れる。
※でも、今回は既に購入額を上回るインカムゲインを
手にし、更に購入額の倍近い値段での売却。
② 更に10年持てば、売却金額は賃料で回収できて、
その上、不動産は残っている。※でも、生きていないかも?
それが問題だ。
③ 年間所得がどんどん減っていくのは寂しいから
売らない。

こうして十分に考えた末、翌日、業者に電話した。
「●●●●●」

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安楽死という選択

後期高齢者の仲間入りをしてから、
痛みを訴える友人が増えてきた。
妻は車椅子生活だが、痛みはない。
この違いは大きい。

偽善社会ではお目出たい長寿だが、
私には長寿は地獄のように思われる。
病と戦っている妻を励ましながら、
10年間「必ず治るんだから」と
励ましている自分が大偽善者に思えて
悲しい。

手が痛いと毎日のように訴える友人からの
メール。雑巾も絞れなくなったとメールに
書いてくる。腰も痛いらしくマットを持って
電車に乗っている。「必ず治るよ」と
励ましてもう5年になる。

どちらにしても、人生の終末には
辛いことがこれでもかと押し寄せる。
古希前には想像もできなかった世界だ。

長寿を祝うなんて、本当に正しいこと
なのかと懐疑的になっている。
病気の人を励ましながら、最善の接し方とは
何なのかと考え込んでしまうことが多い。

そんなときに、フランスで行われている
安楽死のビデオを見た。不治の病に犯された
日本人が安楽死を認められたフランスの病院で、
安らかに死んでいく様子がとても羨ましく
思える内容だった。終末の人生設計に
安楽死という選択肢があったなら、どれほど
人生が明るくなるかと真剣に考えている。

安楽死も許されず、、年金も不足していると
喧しく、介護施設での介護者による暴力は
とどまるところを知らないこの日本。

そんな暗い話が多い中で、夢のような老後を
送りたいと己の人生設計を友人に語ったら、
「そんな人生を選べる人は万人に一人だよ」と
注意された。つまり、生きるのが精一杯の人
ばかりの世の中でそんな夢を語ったら嫌われる
というのだ。もう、夢もへったくりもない。

参院選、できもしない夢を語る偽善の野党は
絶対に大敗させなければいけない、
もし安楽死を許す社会を作りたいなら。

「あー、癌になったらフランスで安楽死したい」

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地域創生の壁

上大岡から田舎に移って4か月。
外食するレストラン探しに右往左往したが、
やっと葉山や逗子に行きつけの店が定まった。

行きつけだから知り合いも出来たのだが、
上大岡との大きな違いは有名人が多いこと。
名前は書けないが、客にはビッグネームが
かなり多い。当然友達になった人もそんな類だ。
上大岡の客と違って、話題が高度で少し疲れる。

最近の話題は「この街に住みたい動機」の分析。
葉山を選んだ人の動機の多くは、自然と文化。
自然の中には、ヨットなど遊びの利便性も含まれる。

よく言う、就活の利便性、教育レベル、
生活の利便性、等々は度外視している。
職探しなどとは全く縁のない人たちだし、?
子の教育は東京で済ませているし、自然を
求めているので生活の不便は覚悟している。

そんな会話の中で、いつも頭から離れないのが、
わが故郷の人口減少とその創生方法。
そして、今取り組んでいる上大岡の開発。

上大岡の駅から2分の所で開発を始めた。
たったの2百坪だが、10億のプロジェクトだ。
わが社にとってはビッグな仕事だ。

1階に保育園、クリニックなどを入れ、
上層階にマンションというありきたりの企画だ。
しかし、上大岡なら成功すると確信している。

でも、この企画は横須賀では成立しない。
横須賀に来て分かったことだが、都会での
横須賀の風評は実態以上に悪いのだ。
だから、横須賀には移住動機が余りに少ない。

更に問題なのは、それを市や議員が分かって
いないこと。僅かな動機を利用して開発を
するしかないのに、直ぐに手の出せるイベント
ばかりやっているから、衰退に歯止めが
かからない。

あの海軍カレーだけでは移住の動機にはなら
ない。あの須賀ジャンではまともな人種は
やってこない。竜馬が立ち寄った街だ
なんて言っても都会人には興味が湧かない。
米軍は恥ではあっても魅力ではない。

横須賀にはもっと素敵な自然があるではないか。
葉山にも負けない美しい海が・・・
本質的なところで勝負しましょうよ。

この自然の中で、子育てがしやすい街づくり
をしてみたい。そこに市も力を入れて欲しい。

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育てる人と助ける人

老人介護に携わるヘルパーさんは介護保険を
使える恵まれた老人の世話をする。介護の
世界も金次第なのだ。だから介護保険も使え
ない介護弱者たちを助けるボランティアの
人たちがいて、今日はそんな人たちとの
会合を持った。

弱者を助けるボランティアの人も街を育てる
私のようなボランティアの人もどちらも
素晴らしい社会貢献家で、甲乙つけてはいけ
ない。このことを認識して会合に臨まないと
いけないのだが、それが出来ずに意見に
すれ違いが生じてしまうことも多い。

例えば、「高木さんも私たちの活動に
参加してください」なんて言葉が出てきて
しまう。老人介護のボランティアをする
体力的余裕はない。もちろんその優しさは
持っているから妻の介護を10年も続けて
きた。だからと言って、得意分野の
「育てる」を止めるわけにはいかない。
それは私の天命と信じているから。

私の町おこしは街を元気にする人たちを
無償で応援するスタイル。自分が前面に出て
やれることなんて微々たるものだから、
仲間を増やすことに力を入れている。だから、
仲間増やしが活動の中心である。

私は「助けると育てる」の違いを知っている
から、その人たちに「町おこしに力を貸して
ください」とは言わない。とはいえ、
この二つには大きな接点がある。

その接点を広げるのが今日の会合の目的
だったのだ。第二回目の会合を持つ約束を
して今日は散会した。

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自殺した友、殺した元次官

平成29年、娘の横暴を苦にした友人が電車に
飛び込んでこの世を去った。その前年、彼女は
夫の死で3億の遺産を手にした。誰もが、
彼女の豊かであろう老後を羨んだ。

夫の死後、彼女は長女家族4人との同居の道を
選んだ。もちろん、同居する豪邸には彼女が
手にした3億円が使われた。
娘家族との幸せな生活を夢見て・・・

しかし、同居生活は地獄だったらしい。
気の強い娘は実の母を家政婦のように使い、
従わないと怒鳴りまくった。

家を出ようにも残りの金は底をついて、
再度一人住まいするほどの資金は残って
いなかった。そして、電車に飛び込んだ。

鬼のような子供に遭遇したもう一人の親、
元事務次官は自殺でなく、他殺の道を選んだ。
手塩にかけた子供が「鬼」に育ってしまうなんて
本当に悲しいことだが、世の中には結構な数の
「鬼」が存在するらしい。そして、その中の
いくつかが殺人事件に繋がってしまう。

元事務次官が殺人でない道を選ぶ方法は
なかったのだろうか。親族間の殺人の多くは
「消える」ことで避けられるような気が
するのだが・・・

この元事務次官なら資金を1億円以上持って
いただろう。更に、家を売れば2億だって
作れただろう。なぜ、その資金で外国へ逃げて
しまわなかったのか。消えてしまえば、
殺人者にはならなくて済んだだろうに。

富岡八幡宮の兄弟殺人事件も弟が姉の
ホストクラブ遊びを知らなければ殺す気にも
ならなかっただろうに、知ってしまったから
殺意が湧いてきたのだろう。兎に角、
殺人事件は、憎しみあう親族が近くにいる
ことが最大の原因なのだから、そうならない
うちにどちらかが消えるしかない。
それしか解決策はないような気がする。

この世のそんな境遇の人たちが、
このブログを参考にして、殺人事件に
巻き込まれないことを祈るばかりだ。

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孤独死対策

「2040年問題を考える会」の第4回大会が
医師会の会館で開かれた、テーマは「孤独死」 
基調講演の後、孤独死の現場ビデオの上映。
腐敗した死体からの体液が階下や共用廊下に
までも流れ出す。排気口から入り込んだ
ハエが死者の眼球に卵を産み、飼っていた猫が
共食いをしながら生きのびている。

その悲惨さは想像を絶するものだった。
孤独死の定義は、自宅で死後二日以内に
発見されなかった一人住まいの人の死。
孤独死がこれほどまでとは知らなかった。

地域創生の活動の中で、
私の専門は人口増加策とか
企業誘致による地域の発展などで、
シニア問題とか死などは対象外だったが・・・

しかし、地域創生活動に欠かせないのが
老人パワーであることを考えると、
孤独死の減少に我々も貢献できるのかも
知れないと映像を見ながら考えていた。

定年後、野比の海岸に「水仙ロード」を
作った人たちが訪ねてきたのが昨日。
彼らはボランティアで何キロにも及ぶ
ロードサイドを水仙で覆いつくしているのだ。
1月の地域の風物詩として有名になった景色は
この人たちのお陰だ。

この活動に参加している人たちに孤独死は
ないという。なぜなら、彼らは常に連絡を
取り合い、かたい絆で結ばれているから。
そして、珍しいことに水仙の会には厳しい
規約がないという。

つまり、時間があるときに好きに活動して
いるだけなのだ。日本人は、集まるとすぐに
ルールを作りたがる。それが、日本の文化の
特徴だ。なのに、この会にはルールがない。
集まって、水仙を植え、終わったら好きな人
だけでお茶をする。ただそれだけ。だから、
参加している人の数がやたらと多いのだ。

孤独死を減らすヒントがここにあるような
気がしてならない。大勢の人が集まって
「ワイワイガヤガヤ」するきっかけを作って
あげることが必要なのだ。更に、それが社会に
役に立っている思いを共有しながらの集まり
であればベストである。

今、雑草だらけの公園があちこちにある。
最近、この公園を奇麗にする活動を始めた。
この活動と水仙の会がコラボしたら、
もっともっと孤独死を減らせるに違いない。

人をルールで縛らない楽しい活動にしたい。
因みに、何故水仙を植えることにしたか
を教えられた。水仙は、株分けで増えていく
ので、購入費用がかからないからだと。

実は、私の施設は、同じ理由で選んだ
ガザニアがほぼ一年中街の人たちの目を
楽しませている。もちろん、購入費は
ゼロ。最初の株が貰い物だったから。

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リゾート感の創出

津久井浜で開催されたウィンドサーフィンの
ワールドカップ大会が無事に終了した。
天候には恵まれなかったが・・・

私も40代から始めたので、かなり自信はある。
そんなウィンドサーフィン仲間の一人が今朝
ひょっこり訪ねてきた。月に3回は週末ごとに
津久井浜に来ている友だ。

最近、仲間が週末別荘としてグリーンハイツの
一室を購入したので、彼も同じように買うこと
を検討しているという。

でも、このグリーンハイツや長沢の海岸には
もう少しリゾート感が欲しいと文句を言う。
例えば、植栽がださくて、つまらないと。

せめて、メインの通りにはヤシの木を植えて、
団地のあちこちにブーゲンビリアが咲いて
いたら、かなり雰囲気が変わるだろうと。

私が貸している野比の商業建物の玄関に植えた
ブーゲンビリアは真冬以外にはずっと咲き続け、
地元の人たちに大いに感謝されている。

私の街づくりは、あまり人にあーしろだの
こーしろだのと要求をしないで、黙々と自腹を
切って、年月をかけて風景を変えていくスタイル。

今回の長沢駅前のグリーンプラザも、
黙々とやっている。最終的には、素晴らしい
駅前風景を作るべく、連日会議を開いている。
人知れず。

「週末手ぶらのキャンプ場」とか、
「長沢ヒルズスタバ」とか、「駅前ながそごっそ」
とか、アイデア満載で進行中だ。

「出来ないかも」なんて思っていたら、
絶対に出来っこない。母から教えられたのは
「言えば、言えば、言い当たる」という言葉だ。

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自慢の分析

「Never boast」と己に言い聞かせている。
しかし、自慢の意識がなくお話しをしても、
人によっては「自慢」と受け取る。
人付き合いは実に難しい。

東大卒ばかりの一族なら、親族が集まれば
自慢でもなんでもなく東大関連の話題が多く
出るだろう。それは彼らにとってはごく自然な
風景なのだ。しかし、居合わせた二流大学出の
人たちにとってはそんなものは自慢以外の
何ものでもないのだ。

身の安全のために1千万円以上のベンツばかりに
乗っている一族が集まれば、その駐車場の景色は
自慢でもなんでもなく当たり前に豪華である。
しかし、普通の大衆車に乗っている人からすれば
実にむかつく光景だろう。

服や装飾品も同じだ。アルマーニの服を着ている
教え子とよく食事をする。スキのないおしゃれを
褒めてあげるが、当の私は上から下まで安物で
統一している。私は服にはとんと無頓着である。
でも、アルマーニを着ていれば、世間の多くは
「気取ってやがる」と眉をひそめる。

私事だが、車は1千万以上のベンツを選ぶ。
「安全」と「はったり」のために。
これは自慢でなく、仕事上の戦略だ。
※実際、20年前大阪で、ベンツSクラスの
お陰で命を救われた経験をしているのだ。
その強靭さは桁違いである。

こうして、人はそれぞれの理由で己の価値観を
決め、目的に向かって行動している。
すべて理にかなった根拠がついているのだが、
周りは勝手に自慢に取る。それは実に辛いこと
だが、どうすることもできない。

80歳を過ぎたら、すべての虚飾から解放された
農耕生活をしてみたい。それが今の夢である。
はったりや見栄も要らない世界に憧れている。
それが大好きな祖父の老後の姿だったから。

ちょっと使いたい英語
※Don’t show off.自慢するなよ。
※He is nothing but a boaster.
 彼は単なるほらふきだ。
※We’re having trouble dealing with
 a blowhard at work.
 僕たちは職場の自慢屋に手を焼いている。

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終活と介護と事業拡大

5月、ついに後期高齢者の仲間入り。
とは言っても、駅の階段は一段飛ばしで
駆け上がっているし、老化の自覚は少ない。
後期高齢者なんて、単に生まれてからの
経過年数の問題だと思うようにしている。

しかし、同期の仲間の約3割は他界したし、
健康で生きている友は半数を大きく切った。
耳が遠い、目が悪い、歩行が困難などなど、
老化の恐怖に怯える毎日である。

なので、当然終活の必要性は感じている。
突然死もあるだろうと、通帳や書類や鍵を
見える化したり、エンディングノートを
つけたり、遺言を書き直したりと忙しい。

一方で、事業欲は一向に衰えていない。
三浦半島創生の会での社会活動や、本業の
貸しビル業の展開は全く以前と同じペースだ。
逆に、もしこれを止めたらすぐに病になって
しまうような気がしてならない。

だから、終活と事業拡大という相反する
二つの活動をバランスよくこなすことに
工夫を凝らしている。その上、10年に及ぶ
妻の介護を老後生活の中にどう取り込んで
いくかも今後の大きな課題である。

あと何年生きるのか、あと何年頑張れるのか。
そんな不安を抱えながらも、慕ってくれる若い
人たちの良き人生案内人になれるようにと
研鑽も重ねている。

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街を変える3つの法則

三浦半島創生の会の同志を増やすのに
欠かせない法則がある。意外と簡単な
事だが、多くの活動家たちはこの法則
を破って、組織を空中分解させている。

第一の法則は、「人に損をさせない」
例えば、ウィンドサーフィンから上がって
きたら待っていた子供たちと寛げるスタバの
ようなカフェを3千万で作ろうという企画を
立てたとする。

この企画に手を挙げる人がいなかったとき、
金持ちのAさんにそれを押し付けたとする。
当然、Aさんは断るだろうが、その時点で、
Aさんは退会してしまうだろう。こんなことで
金持ちのメンバーを早々に失うなんて
愚の骨頂である。

こんな時は、三方一両損の法則で、
全メンバー10人でファンドを組み、
一人300万の負担にすればいいのだ。
これなら、危険が偏らないで済むから、
退会者もでない。3千万は無理でも300万
なら出せる人はかなり多い。

第二の法則は、「無理強いをしない」
当然、活動には事務的なことが伴う。
この仕事を誰か一人のメンバーに押し
付けたとする。その押し付けられた人は、
しぶしぶ数か月はやるだろうが、その
うちに退会してしまうだろう。

こんなことでも、全て皆に公平にバランスよく
仕事を割り振ることが大切だ。喜んで
やってくれる人がいるなら別だが・・・

そして、最後の法則が、
「目に見える増殖企画」であることだ。
ネット上には横須賀や三浦半島を元気にする
という掛け声だけの活動が五万とある。
しかし、そのほとんどが掛け声だけで、
その後、それが形になったという活動は
ほとんどない。そんな中での希少な成功例
を挙げるてみる。

野比海岸には水仙ロードがある。水仙を
植えていくのは地道な活動だが、目に見えるし、
植えられた面積も増えている。大楠山には、
河津桜山道がある。年々見事な桜が増えている。
このどちらの活動も植え付け面積が増えている。
これを増殖活動と呼んでいる。

我々の活動だったら、先ず一棟目を建てる。
軌道に乗ったらまた一棟建てる。こうして街の
イメージを作り上げていくのだ。長沢では、
もう2棟目の企画が進んでいる。
これから、長沢駅周辺はどんどん変わる。

もう一つ。グリーンハイツ中心街には違法駐車を
当たり前とする文化があった。しかし、
私が時間貸し駐車場を整備し始めたら、
もうそんな駐車場が4か所に増えた。街の景色が
変わり始めた。もちろん、その施設を利用したら
無料になる仕組みだ。これこそが品位ある街の姿だ。

素人がよくやる「違法駐車を取り締まれ」という
のは、街の活性化には繋がらない。否、それでは
街は衰退する。逆に、駐車できるスペースを
増やすべきなのだ。ただし、有料で。その結果、
街に来る人は増えるし、街の秩序が保てるし、
街にお金も落ちる。そうすれば、住んでいる人の
利便性も高くなる。

街を変えるなんて、この三つの法則に従えば、
結構簡単なことなのだ。政治に頼ったり、
結果を出したことのない評論家の講演を
聞いても、事はなかなか進まない。
もう、批判は要らない、行動あるのみだ。

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複眼思考

「三浦半島の創生」を目指しているので
「あの土地を取得してホテルを建てたい」
「あの丘にカフェを作りたい」
と毎日土地探しに歩き、設計図を描いている。

つまり、三浦半島を見続けている。
しかし、「三浦半島の創生」では利益を望んで
いないので、軍資金を稼ぐために三浦半島以外
にも目を向けている。

横浜の西区と中区からは目を離していない。
実際、この10年で土地は5倍以上になった。
当然、当社の含み益も大きく膨らみ、
三浦半島に向ける資金を生んでいる。

一緒にファンドを組んでいる仲間は、村上氏
のようにマレーシアへの投資で莫大な利益を
得たりIT株投資で桁違いの財を成している。

だから、我々の仲間は常に複眼思考なのだ。
こうして多方面に目を向けながら、その余裕
で社会貢献に汗を流している。

三浦半島の創生という枠の中だけでは
真の社会貢献はできないから、もっと多く
の目、つまり複眼思考で目標に向かっている。

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現実を直視する勇気

電気製品を買い、配達先をグリーンハイツ
と書きその後ろに地番を書いた途端に、
「町名を書いてからグリーンハイツと
書いてください」と促された。

つまり、グリーンハイツを建物名と勘違いした
のだ。でも、その勘違いは当然だと思う。
家具を買ったときにも同じことを言われたし、
電話を申し込んだときにもそう言われたのだから。

ひどかったのは、テレビを光で3台設置したいと
言ったら、「この建物ではテレビは1台しかつけ
られないですよ」とドコモで言われたときだ。

要するに、「グリーンハイツ」という名前を徹底
的に低く評価しているのだ。そりゃーそうだ、
「〇〇ハイツ」はアパートによく使う名称で、
マンション名にはめったに使わない。ましてや、
町名なんかに絶対に使うべきではない。

一体この町名をつけたのは誰なんだ。
何とかしてこの町名を変える運動を起こさねば
ならない。例えば、グリーンパークとか、
グリーンタウンとか。私のビル名のグリーン
プラザでもいい。兎に角、こんな屈辱的な名前
でははなから若い人が移り住んでこない。

グリーンハイツの管理組合は本当に素晴らしい
活動をしている。何十という管理組合に首を
突っ込んできて、グリーンハイツほど優れた
管理組合は見たことがない。

ただ、一つだけ言える欠点は将来展望に関しては
何故か目を逸らしている。確かに、活動は優れて
いるが、30年先の展望を語る人は少ない。

それぞれの建物が寿命を迎えたときのこと
なんて考えたくもないのはよく分かるし、
そんなことをいう新参者も嫌いなのだろう。
しかし、必ず来る将来展望を見据えなければ
今の施策は正しく立てられない。

管理組合の最大の存在意義は「資産価値の向上」
なのだから、その目的のためにグリーンハイツの
名称変更と建物耐用年数問題には勇気をもって
取り組みたい。

それは次の世代への我々の責務でもある。

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リスクを伴う社会貢献

貸しビル業者になって40年。
結果的にはテナント誘致には成功してきた。
しかし、誘致の結果を出すまでの裏の努力は
半端ではなく、工夫と汗と忍耐の連続だった。

他人は「まだ決まらないんですか?」と
半分面白がり、「気の毒に」とうすら笑う。
だから、誰にでも出来る楽な仕事ではなく、
嘲笑に耐える豪気の塊でなくてはならない。

貸しビル業で成功するには一物件への
投資を自己資産の5分の一以下にすべきだ。
そうすれば、どう転んでも失敗はしない。
つまり、4億投資する人は2billionを
持っていなければならない。そんな人なら、
テナントが決まらない間は体育館付きの
自己屋敷にしておく気持ちでいればいい。
いざとなったらそんな精神力も欠かせない。

幸運にもそんなことなく40年間満室で
生きてきた。貸しビル業はリスクを伴う
仕事ではあるが、投資適格者なら街のために
どんどんビルを建て、街に活気を呼び込むべ
きだ。少子化時代はそんな人間を必要として
いるのだ。

故郷のために「三浦半島創生の会」を興し、
横須賀の発展を画策し、多くの仲間と日夜会
議を開いている。箱モノをつくる社会貢献は
大きなリスクを伴うが、人生の残り時間に
不安を感じながらも猪突猛進している。

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高齢者の引っ越し問題

横浜支社を故郷・横須賀の本社に統合した。
単なる事務所の移転ではなかったので、
私の毎日の生活も激変した。

半年かけて周到に準備したつもりだったが、
移転後ひと月しても落ち着かない日々が続き、
ノイローゼに近い状態に陥っている。

だから、ブログを書く気力など完全に失せ、
何がどこにあるかが分からない毎日に
イライラがつのり何度も鬱に襲われた。

とは言っても、落成式には市長にもお越し頂き、
「三浦半島創生の会」の趣旨をご理解頂いた。
大勢の方の協力で全てが予想以上に首尾よく
運んだので、病に倒れることはなかった。

ブログを書き続けて10数年、ひと月以上
ブログから遠ざかったのは姉を失ったときと
今回ぐらいだろうか。それだけ高齢になってから
の転居がいかにつらいかということだ。

75年間に30回以上の引越しを経験したが、
もう二度と引っ越しなどしないと決意した。
若い時は身一つで外国にも移動できたが、
75歳になるととんでもなく荷物が増え、
若い頃とは大違いなのだ。

それにしても、シンガポールに移住し、
東京との二重生活を送っていた村上氏は、
どうやって書類の管理をしていたのだろうか。

例えば、建築関連書類、取引関連書類、通帳、
銀行カードなどはどこに置いて、誰が管理
していたのだろうか。持って歩く訳にもいかな
いし、余りに厳重では事業にも支障が出るし。

紀州のドンファンも死亡した時にそれらの保管が
下手だったので現金も含めすべてがうやむやに
なってしまった。死亡時の正確な資産が分から
ないらしい。

高齢になってからの転居には、そんな保管場所の
不明問題も絡んでくるので、実に悩ましい問題が
ついて回ることを覚悟しておくべきだ。

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神のお迎え

後期高齢者の仲間入り寸前の今日この頃、
死への旅路に苦しむ人たちに遭遇する
機会が急激に増えた。

同窓会への招待状を出した大昔の先生の一人が
「送迎つきなら出席」とはがきに書いてきた。
そこで様子を訊いてみようと電話をすると、
耳が遠くて会話にならない。

仕方ないから親戚の方に連絡を取ったら、
「とてもそんな所へ行ける状態ではない」と。
招待状を出して、本人が来たいというのに
電話で「ダメ」とも言えないので、
仕方なく菓子折りを持って訪ねてみた。

すると、奥さんは認知症で施設に入っていて、
90歳の本人は寝床の中でテレビを見ていた。
「よく来てくれた」と手を取って涙する。

その手が何故か震えていて、
起き上がろうとしてもすぐには起き上がれない。
親戚の方が言う通り、
これでは同窓会どころではない。
「後日また元気になったら会いしましょう」
と言って、その日は早々に引き揚げた。

こんな状態で一人暮らしとは、かなり
危険ではないかと思ったが、余計なお節介
なのでそのことには触れなかった。

介護地獄は付き添う者からみた世界だが、
世の中には、「死にたい」と言いながら
死ねないでのたうちまわり、周りに迷惑を
まき散らしている人の何と多いことか。

そんな風にはなりたくないから、
「癌になったら治療しない」と考えている私は、
この10年、健康診断も拒んでいる。
この年齢で癌を治癒するなんて言語道断。
後期高齢者の癌は神様のお迎えなのでは。
「そろそろ死になさい」という。

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都市計画法第34条

調整区域内での建築を制限している
都市計画法が例外的に制限を外すという
具体例がその第34条に規定されている。
その中で三浦半島創生に関連する条項を
抜粋してみた。

〇都市計画法第34条1号:周辺居住者の
日常生活に必要な店舗・事業所および
社会福祉施設・医療施設・学校などの
公益上必要な建築物

事例:生活に必要な店舗と言えば
誰もが最初にコンビニを思いつく。
青葉区の鉄町でコンビニ用地が
あるという情報が入ったのは2年前。
周りは一面畑だらけの調整区域。
地価は既に調整解除を目論んでかなりの
値段だった。利回りが低かったので
お断りしたが、誰かが買って、
今はセブンイレブンが建っている。

〇都市計画法第34条2号:市街化調整区域
内の観光資源等の有効活用に必要な建築物

事例:大手の鉄道会社が調整区域にホテル
を建てる時などにこの条項を利用する。
私も25年前、観光資源ではなかったが、
犬猫墓地を計画し、開発許可を取り、
墓石業者に売ったことはある。
審査会でのやり取りは我が人生でもかなり
貴重な経験であった。

〇都市計画法第34条6号:中小企業の事業
共同化または工場・店舗等の集団化に寄与
する建築物

事例:津久井浜の観光農園内の建物や長井の
「すかなごっそ」などがこれに当てはまる。

ただ、都市計画法が見落としているのは、
調整区域内における工作物規制なのだ。
建築規制だけでは都市の美観は保てないから。

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Visionary Company

ジム・コリンズの書を愛読している。
何度も読んだのが「Visionary Company」
Visionaryには先見性、洞察力、空想的
幻想的などの意味がある。

会社経営者としてのvisionを問われたら、
Visionary の追求だと答える。平たく
言えば、空想的先見性を柱にした経営だ。

例えば、人口減少社会において子供を対象
にした事業に投資するのは先見性がないと
思われる。しかし、子供が減れば減るほど
子供の能力には高いものが求められる。
だから、高い能力を身に着けさせる教育に
取り組めば、まだまだ発展性のある分野だ
とも思える。

これこそが、Visionary Companyは
先見性の先にあるこの空想的な世界を
創造する会社と言われる所以なのだ。

更に、ジム・コリンズは言っている。
Visionaryの先駆者になれたからと言って、
競争に勝てるわけではないと。統計的には、
先駆者というだけで市場の覇者になった
例は少ないからだ。

企業が伸びるには、意外にも不運体験が
必須であるとコリンズは付け加える。
Steve Jobs も多くの不運を乗り越えて、
あの成功を手に入れた。

{Whenever we talk about visionary persons,
many people mention Steve Jobs’ name. 
His life is full of visionary.}

一人では何もできない。素晴らしい空想力を
持った仲間をFirst Who の心で掴みたい。
三浦半島を桃源郷にしたいと願う仲間たちと
仕事をしたい。

三浦半島の創生でも、これから何が必要と
されるかを考えながら、更にその先の
これから何を必要とさせるかが重要だと
思っている。これこそが。我がCompanyの
Visionary的使命だ。

三浦半島は人口が減少しているから地価が
下がり、そこでの都市創造に未来がない
という先見ではなく、逆に、地価が下がれば
桃源郷を創造しやすくなると考える。
それはとても勇気のいる空想だが、
いつか仲間と力を合わせて、成し遂げてみたい。

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調整区域が街を壊す

都市計画道路「久里浜田浦線」が開通して半年、
長野に来たような錯覚を起こさせる山の中の
美しい道路は急に汚い産業道路に変貌し始めた。

観光立国を目指すなどと言いながら、
調整区域内の建築を厳しく制限するものだから、
ロードサイドには建物を必要としない
資材置き場、廃車置き場、ごみ置き場、土砂
捨て場ばかりがどんどん増えていく。
この無策ぶりこそが今の日本の衰退を生んだ
証左だ。

自然保護活動の結果が最悪の景観を生んでいく。
今思う、いったい彼らは何を保護しているのか。
世の中の開発規制の多くが日本を壊そうとする
地下活動家たちに利用されていることを
我々はもっと知るべきなのではないだろうか。

政治家も「票に結び付く安直なこと」ばかりに
夢中になり、行政は「責任逃れのこと」ばかり
に長刀をふるう。日本を真剣に愛しているなら、
このような問題にこそ前向きに取り組んで欲しい。

調整区域でも一定の条件を満たした道路の
両側10メートルには生活向上のための
建物を認めたりしている。また、町おこし的な
店舗建設に建築確認をおろしている。
しかし、その運用は実に厳しく、
街づくりの障害になっている。

丘陵都市・横須賀再興の最大の障害は
この丘陵地を覆いつくす調整区域の法運用である。
誰か論客はいませんか。誰か力のある方はいませんか。
調整区域を活用して、一緒に横須賀を魅力ある都市に
再興しましょうよ。

445r

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横須賀再興

横須賀の将来を心配し、その再興に汗を流す
友人たちの中にはお医者さんや弁護士さんも
多数いる。昨夜はそんな仲間の一人との食事会。

彼は、サーフィン、スキー、サイクリングと
自然派の遊びを通じて街のあり方を思考する。
偶然だが、私もウィンドサーフィン、スキー、
サイクリングを今でも趣味としているので、
お互いの話が面白いほど通じ合う。

例えば、彼が挙げたのがニセコの開発例。
20年前、オーストラリアの人たちが
その雪質に憧れて大挙押し寄せたニセコの
比羅夫。私もこのスキー場には何度も足を
運んだので、当時の様子は良く知っていた。

「でも、今は中国資本が入ってあの頃の
素敵な面影は消えてしまった」と彼が嘆く。
中国人の金まみれ開発が比羅夫を
台無しにしたと言う。

私もその通りだと相槌を打ちながら、
「でも、白馬も横浜も東京も中国人なくしては
支えられない時代になってきているから」と
私の持論を話すと、彼も「残念だが・・・」と
悲しそうな面持ちで目を伏せる。

話題は横須賀の魅力とその再興の方法論に。
大楠山から武山に至る山なみは、調整区域
にして雑木林を残せばいいという今の方針は
間違っているという点で意気投合。

健康増進に寄与する遊歩道を整備し、
災害時には多くの人の避難場所として
使えるようにすべきだと話が盛り上がる。
そして、今の行政に足りないのが
アミューズメントだということに。

自然の中に素敵なカフェを作るというと
すぐに自然破壊だという人間の存在が
この国をダメにしていると意見が一致。
特に東京を襲うであろう災害から日本を
守るのが横須賀の役目であり、魅力だと。

昔、この地域は江戸の町の松脂供給地として
広大な松林だった。正に、生産緑地だったのだ。
調整区域にして雑木林として残すことが
自然だなんて300年遅れている。

このままでは、地価がどんどん下がり、
その間隙をぬってここの土地の多くを中国人に
買われてしまう。それでは、横須賀に未来はない。

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関内の変貌と地価

関内に店を開いて50年の老舗「天富」
開店時、店主は27歳、奥さんは19歳だった。
私がこの店に通うようになって40年が経ち、
お互いに後期高齢者になってしまった。

この日は、正月の挨拶に来た教え子を同伴。
開店した頃と今の街の様子はどう違うかを
尋ねると、「客層が全く違う」と即答する。

失われた20年の以前は、ほとんどが接待で
数万円を飲み食いし、領収書を請求する客が
主流だったと昔を懐かしむ。
だから、そんな客だけを大切にしていた
天七のような店は全部が姿を消したという。

天富は、勿論接待にも使われたが、家族連れや
近隣のお金持ちに可愛がられたので
今でも繁盛店として、昔と変わらぬ勢いがある。
いつも言う通り、客商売には店主の人柄が
大切なことを物語っている。

この辺の地価はどうなんですかと、
いつもの不動産屋的な質問をすると、
この20年は横ばいで、坪300万くらい
じゃないですかと言う。

専門家的に言えば、その倍はしているのだが、
それをわざわざ言うのは控えた。兎に角、
「美登利」など多くの料亭が消え、
マンションが乱立してきたこの関内は、
地価だけはバブルの絶頂にある。

「関内はMMにやられる」と捏造新聞が
はやしたてていた15年前にこの辺りに土地を
購入した人は5倍以上になって笑いが
止まらないだろう。

投資家として街の変貌を先読みするには、
新聞など読まないで街に出かけた方がいい。
例え、75歳過ぎの後期高齢者になっても。

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Temporary Prosperity

Temporary Prosperity(一時的繁栄)
正月ほど一時的繁栄で消えていった人を
思い出すときはない。

きっかけとして分かりやすいのが年賀状。
これが来なくなった人の多くは他界したか
没落したかだ。半世紀を越える歴史の
中でこそ経験できる貴重な思い出話である。

一番スケールの大きなTemporary Prosperity
だったのは8億を相続した男の末路だ。
彼は8億を4年で使い切った、
何も手に入れることなく。

ロータリークラブに席を置き、派手な付き合い
を好んだ彼は、相続後、多くの情報を集めも
しないで事業を拡大しようとした。

最初が中国への進出。外食大手のフランチャイズ
になり、その店舗を出店しようとした。
そして、出店までも漕ぎ着けず1億を失った。

次がごみ処理事業への進出。大規模プラント建設
に5億を使ったが、これも準備段階で挫折した。
そして、あーだこーだで8億は消えた。

次の思い出は、宝くじ3億当選男の没落だ。
彼も横須賀市内の男で、魚屋を営んでいた。
それが突然の3億に舞い上がった。

やっぱり彼も情報を集めることなく新事業に
3億を賭けた。土地を買い、レストランを建てた。
大事業は男の夢なのだろう。が、3年ももたず
倒産した。人件費が足を引っ張った。

成功にたどり着いたのに程なく落ちていった人の
何と多かったことか。印刷屋、塾経営者、水道屋
土建屋・・・・失敗を世間には見せず、
大借金を子孫に残した人も多かった。
人生百年時代、死ぬまでの繁栄は実に難しい。

私も、没落の5大原因だけは肝に銘じている、
この齢での没落は辛いから。
① 健康:大酒と不摂生は突然の大病を招き、
没落へとつながる。
② 驕り:ちょっとした成功ですぐに夜遊びをする
ような人は絶対に成功が続かない。
③ 女(男):昔から言われていることだ。
④ 虚栄心:見栄をはったりするような人は・・・
虚栄心をバネにするのは悪いことではないが。
⑤ 怠惰:情報化時代だからこそ勉強しなくなったら
お仕舞だ。時代の流れが速いので乗り遅れたら没落だ。
情報源にあの嘘だらけの新聞だけは購読しない方がいい。

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介護地獄

誰もが「優しい息子」という男の母親殺し。
デイサービスや訪問介護の従業員によると、
事件当時、母親は週5日の訪問介護と
週3日のデイサービスを受けていた。

息子は食事や洗濯をすべて担い、
母親がデイサービスから帰ってくると
必ず玄関前で出迎え、手を引いて家の中に
入っていたという。

公判に証人出廷した複数の介護関係者は
「心から母親を大切にしていた」と口を揃えた。
母親は施設の職員に「息子が優しいから、
この年まで楽しく過ごせている」と語った.

ただ「母の面倒を見ながら、仕事もしている。
外から見ている以上に大変なつらさ、しんどさ、
苦労があっただろうと思う」と、周囲の多くが
長男にかかる負担の大きさを心配し、
施設への入所を勧めたこともあった。

それでも男は「施設に入れるの可哀想」と語った、
「もう少し頑張ってみる」と話す姿に、
誰もが母親への深い愛情を感じていた。

だが、そんな悲壮な決意とは裏腹に、
介護生活は男の心身を着実に追い込んでいった。
貯金は徐々になくなっていった。
よくある優しさゆえの地獄行きに思えたが、
誰もがそれ以上には手を差し伸べなかった。

さらに、今年に入って彼自身の体調が悪くなり、
殺害前の6月には腹痛のために
バイトも辞めざるを得なかった。

自宅の固定資産税(年間約6万7千円)も
数年間にわたり滞納、預金も差し押さえられた。
自宅売却も考えたが、認知症で判断能力を
失っていた母親の反対などもあり、
結局うまくいかなかった。

貧困と出口の見えない介護生活。
そして自身の体調悪化。「殺せ」と叫ぶ
母の姿を前に悲しい覚悟が決まった.

小刀(刃渡り約13センチ)を持ち出し、
居間の椅子にいた母親の前に立ちはだかった。
見上げた母親は何も言わなかった。
長男はそのまま心臓を狙い小刀を突き刺した。
母親は顔をしかめたがほどなくぐったりして、
もう何もしゃべらなくなった。

自分の胸にも小刀を押し当てた。
だが「勇気がなく、力が入らなかった」
一晩中、死のうともがいたが無理だった。

無人の卓上から警察に電話をかけた。
「母を殺(あや)めました。
死のうと思ったが、死にきれなかった」

逮捕翌日の7月9日、長男は留置場で
ごはんを一口食べると突然血を吐いて倒れ、
病院に、出血性十二指腸潰瘍だった。

公判で、検察が懲役6年を求刑したのに対し、
弁護側は介護の苦労や自首したことを踏まえ
執行猶予付きの判決を求めた。

しかし、大阪地裁が下した判決は
懲役3年6月の実刑。
「殺意は強固で執行猶予を付すべき
事案ではない」とした。 
長男はただ小さくうなずいただけだった。

私は、ひどい判決だと思った。
介護経験がない人に介護の辛さは分からない。
裁判官こそ鬼ではないか思えてならなかった。

これが介護地獄の実態だ。
ただ長く生きればお目出たいという風潮の
陰に地獄があることをもう一度考えるべきだ。

だから、私は健康診断を受けたことがない。
勿論、がん検診も絶対に受けない。
75過ぎのガンはお迎えだと思うから。

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開運

忘年会の二次会での話。話題は、
秀才の多くが何故人生で勝者にならないか。

曰く、「大学入試問題に強くなるには、
文の裏や行間を読む力が必要で、その練習を
しているうちに裏や先を読む癖がつき、
人の言葉を素直に理解できず、その癖が社会人に
なっても抜けず仕事で失敗することが多いのだ」と。

頭が良く、IQが高いと必ず成功するなら、
この世は真っ暗闇だが、実際はそうでもないので
面白い。IQとEQが高いと成功確率は高いが、
まだそれ以外にも成功の要因はありそうだ。

その一つが「運」だ。
運のある人に共通している事がかなりあるので、
この運も生き方次第で増やせるものなのだろう。

知人で生涯運のいい人を観察しながら
運を呼ぶ法則を見つける努力をしてきた。
結果、先ず、運のいい人は運のいい人と
群れているということを発見した。

運には共鳴する法則がある気がする。
逆に言えば、不運の続く人は運の悪い人との
生活時間が長いことがはっきりしている。

開運のもう一つの法則はプラス思考だ。
運は「三み三り」を嫌い、明るい人に
向かっていく法則があるのだ。
※三み=ねたみ・ひがみ・うらみ
 三り=怒り・驕り・焦り

今年も、学習時間を増やし、強運の人との時間も
増やし、「三み三り」を避け、プラス思考で
開運を目指したい。IQ ,EQ, 開運の三拍子を
更に鍛えて、ポックリ死ぬまで驀進したい。

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私とわたし

老人医療に取り組む医師との歓談3時間。
我々は、お互いに「異端児」を自称し、
共通のライフワークは「三浦半島創生」
2040年問題には特に深い関心を抱く二人だ。

彼は医師でありながらカフェも経営し、
数多の事業を興し、毎日が極度に忙しい。
絵本を出版したり、多くの文化講座も開設する。

三浦富士、砲台山など三浦の丘を公園化し、
認知症患者の散策ルートに活用する案や、
ハイランドの公園タウン化構想など、
話し出したら止まらないほど語りあった。

治療の実体験から、彼は言う。
人は体の私と、心のわたしからできていて、
例え体の私が不自由になっても、心のわたしが
元気なら、充実した人生を送ることが可能だと。

つまり、心を常にワクワクさせて生きることが、
この人生で非常に大切だと言うのだ。
単なる医者としての枠で生きるのではなく、
その殻を破ったらこんな人生になったと笑う。

私も、わたしを元気にするために、
今をワクワクしながら生きている。
そして、素晴らしい友にも恵まれて、
そのワクワク感は更に増幅されていく。

三浦半島創生の会本部の竣工も間近である。
多くの仲間と夜を徹して語り合う日も近い。

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伸ばす言葉

困難や苦難に遭遇した時に
友人や家族と同様に助けてくれたのは
「論語」にある多くの言葉だった。

論語を詳しく理解していなかった20代に
色々とノートに記した言葉を読み返すと、
その多くが既に論語に書かれていた。
でも残念なことに、それ気づいたのは
30をかなり過ぎてからだった。

もっと早く論語を深く理解していれば
困難をもっと楽に乗り越えられたと思う。
論語ほど人生で役に立つ教えは他にない。

特に私に役に立っている言葉は、
① 学びて思わざれば即ち暗し、
思いて学ざれば即ち危うし
実例:勉強するだけでそれを活用しない
能書きだけの人は成功しないし、
実践はするが裏付けとなる勉強をしない
一発屋も継続的な成功はできないという
例を沢山見てきた。自分も、偶然に成功
しても学ぶことを怠ることのないようにしている。
一発成功者で晩年は落ちぶれている人の何と多いことか。

② 之をいかんせんと言わざる者には、
吾之をいかんせんともするなきのみ
実例:人に「どうしたらいいでしょうか」と
訊かないような人は絶対に伸びない。
この年齢の私ですら、教え子で成功した人間には
色々と教えを乞う。要するに、その道の専門家には
年齢に関係なく、教えを乞うことが
成功の鍵だと信じている。

③ 先ずはその言を行い、
而して後これに従う
実例:事業をやっていくことは恐怖との戦い
だと思う。だから、実行に移すのは本当に怖い。
でも、やってから分かることが多く、
そこから学ぶことが実に多いことを経験してきた。
先ずは、「やるぞ」と宣言し、必ずそれを実行してきた。

④ 巧言令色少なし仁
実例:言葉の上手い奴だけには気を付けてきた。

⑤ 吾、日に三たび我が身を省みる
実例:人のために真剣に物事を考えてあげただろうか、
友人と接するときに誠意を持っていられただろうか、
そして、まだ自分がきちんと理解できていないことを
人に教えはしなかっただろうかと、
毎日振り返ってから床につく。

ただ、論語の全て正しいとは思っていない。
長い人生で、これは違うだろうと思う
言葉も論語の中にいくつかあった。

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神は見ている

かつての部下や競争相手の30年後の今、
伸びた人と駄目だった人の違いが強烈だ。
私に逆らった部下の多くは亡くなった。
それ以上に辛い人生を送っている者もいる。

勿論、人生には浮き沈みがあるから、
誰でも一時的に栄える時期に遭遇するが、
問題なのはその継続性なのではないか。
逆らった部下にも一瞬栄えた人はいた、
しかし、死ぬまでよかった人は皆無だった。

理由は簡単だ、人として欠点があったのだ。
だから、逆らったときに無視してよかった。
変に仕返しをする必要などなかったのだ。
100%の確率で、ダメになったのだから。

若いうちの苦労はためになることもあるが、
還暦過ぎの苦労は体を蝕むだけなので
運気と栄華は人生の後半ほど重要になる。

言い換えれば、人生の成功・不成功は
40歳前の姿を見ていても分からない。
50歳か還暦を過ぎないと答えは出ない。
本物の伸びる人は還暦後に栄えていく。

お互いに老いた今、
伸びた部下との会話は実に楽しい。
その会話の中に、「人間性」の答えが見える。
裏切りに仕返しなどはしない方がいい。
ただ、黙々と愚直に人間を磨いていきたい。
神様は全てを見ているから。

※このことを言うと、人生は理不尽に満ちていて、
神など絶対にいないという人もいる。
それはそれで正しいのだろう。
私の考えも、理不尽説も、どちらも正しい。
要するに、取りたいようにとるしかない。

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顔は語る

(bohemian rhapsodyを見て、号泣。
それからspotifyアプリを使い始めた。
今は、ワイヤレスイヤホーンで
queenを聞きまくっている。
何度聞いてもジーンとくる)

昨晩乗ったタクシーの運転手さんの顔が
悟りを開いた人のように穏やかだったので、
思わず彼の境遇を1時間も尋ねてしまった。

聞けば、今は家賃2.5万円の県営住宅に住み、
タクシーでの収入は手取りで18万円だと。
歳が70歳で、月に7万円の年金があるという。
だから、少しは貯えもあり、贅沢は出来ないが
幸せな毎日だと屈託なく笑う。

奥さんは20年前に先立ち、今は一人暮らし。
下手にマンションを買っていたら返済地獄
だったと、その詳細な計算式も話してくれた。
県営暮らしもなかなかのものだと妙に納得。

「持ち家」は人生の基盤だと思っていたが、
私はとんでもない誤解をしていたようだ。
日本では、持ち家はなくてもそれなりに
幸せに過ごせるんだと考えを改めた。

多くの困難を解決してきた75歳の今、
境遇は違うが、私も彼のように
悟りの境地に達し幸せな毎日を送っている。
解決しなければならない問題は多々あるが、
それは若い頃のような「悩み」ではない。

私が生きるレールは神が敷いているから、
己はひたすらそのレールの上を走ればいい。
そのことを知った今、心はいつも穏やかで、
自然と口元には笑みがこぼれてくる。

この世は、誰でも、金の多寡に関係なく、
悟りを開けば幸せになれるのものなのだ。
その結果、その幸せが顔に出て、
自然と「悟り顔」の人になれるのだろう。

還暦過ぎたら?顔に責任を持てというが、
本当にその通りだと思う。

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かける迷惑・受ける迷惑

多くの人は受ける迷惑には敏感だが、
自分がかける迷惑に鈍感なのが気になる。
人は迷惑をかけずに生きることなどできない。
それに気付かないから謙虚さが失われ、
その結果、人間関係が壊れていく。
隣人同士のトラブル増加もそのせいだろう。

弱者に優しい社会はほのぼのとして嬉しい。
でも、優しさを受ける弱者が傲慢な場面も多い。
弱者なのだから優しくされるのが当たり前という
顔をされると優しい私でもムカッとくる。
これも受ける優しさに鈍感だから起こる事だ。

元気な若者もいつかは老人になり、
社会の助けを必要とするときが来る。
この時間的な必然も忘れてはならない。
例えば、車の運転者も街を歩けば歩行者だ。
乱暴な運転で恐怖を与える人が増えれば、
いつか自分が街で同じ目に遭うだろう。

嫌いなマスコミは、時として高額納税者
への妬みを記事にして、彼らを悪く言う。
社会を支える彼らを悪く言うなんて
マスコミはとんでもないことをする。
高額納税者が納めている税には
もっと感謝しなければならない。
受ける優しさにはもっと敏感でありたい。

かける迷惑、受ける迷惑
かける優しさ、受ける優しさ
社会がこの双方で成り立っていることを
我々は常に忘れず、感謝の心を育て、
謙虚でなければならない。

受ける優しさには心から感謝しよう。
受ける迷惑にはもう少し寛大になろう
人が常にこうして謙虚に振舞ったら、
社会はもっと明るくなるだろう

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新聞購読の害

平成30年の6月頃、日本のマスコミは      
日大の内田監督叩きに燃えていた。          
ほとんどのコメンテーターは偽善者ぶって    
内田監督バッシングに同調していた。

当時、私はブログでその偽善報道の        
行きすぎに一人で怒りまくっていた。       
「司法の判断が出る前に、
マスコミが印象だけで判決を下す。
叩かれた方はたまったものはない」と。

あの頃、「マスコミに叩かれた佐川氏が
マスコミの流れに左右されず
不起訴処分になりホッとした」とも書いた。

そして、今般、内田監督の不起訴が決まった。   
成人である宮川君の責任を問うた私の判断は  
正しかった。

一体あれだけ内田監督を批判していたマスコミや       
コメンテーターはどうやって彼に謝るのだろうか。   
もちろん知らんぷりであろうけれど・・・・

「宮川君が可哀想」で大合唱し、
「我こそは正義なり」と優しいフリをした      
彼らが私は許せない。
(内田さんが自殺しなくて本当によかった)

せめてこのブログを読んでいる
1万超の人が、新聞の購読を       
止めてくれたら、世の中はもう少しよくなる    
のではないかと思っている。
(新聞の記事がどう作られるかを知ったら
馬鹿らしくて新聞なんて読む気にもならない)

新聞やテレビのニュースなんか偽善で
成り立っているのだから読めば勘が狂う。          
長い人生で事業に成功したかったらすぐに            
こんな新聞の購読を止めた方がいい。

ニュースはネットで十分だ。             
どうしても活字が恋しいなら、       
日経だけにすべきだ。

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伸ばす組織

日本中のマンション理事会や総会には
伸びない男たちがわんさか出席している。
だから、マンションの理事や役員をやれば
人が伸びない原因がよく分かってくる。
更に、政治の何たるかも分かってくる。

彼らが伸びない最大の理由は、自分の人生
体験が理事会でも通用すると思っていることだ。
理事会役員ってそんなに簡単な仕事ではない。
更に、この勘違いの背景に学歴や社歴が
ある理事さんは、もう手が付けられない。

賢い理事さんならいつもこう考えている、
「私の知識はここで通用するのだろうか」と。
だから、言い方も自然に謙虚になるのだが、
傲慢な理事にはそんな気持ちのかけらもない。

このような人種は、勿論、会社でも出世街道を
歩いてはいない。顔を見ればすぐわかる。
品格も風格もないからだ。

伸びない男の多くは夜の飲み屋に集まって、
「安倍はしょうがねー」
「安部は馬鹿だ、大したことはない」
そう言っては偉そうな顔をしている。
理事会で大言壮語を吐くように・・・

再度言う、この理事会という組織には
伸びない男がほとんどだが、それでも
いろいろな意味で人を伸ばす側面がある。
老人ばかりの縦社会の町内会とは違って、
マンション理事はやる価値のある活動だ。

もしマンションに縁があるのならば
手を挙げてでも一度はやってみて欲しい。
テレビを見る時間が少し減るけれど、
その割に、あなたを伸ばしてくれるから。

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伸びる建物

建物をコスト、耐震性、耐火性などから
考察し、「伸びる建物とは何か」を考えた。

木造(W)は
コスパは一番だが、遮音、耐震、耐火が×
鉄骨(S)は
コスパと耐震はまあまあだが遮音、耐火は×
鉄筋コンクリート(RC)は
コスパは悪いが耐震、遮音性、耐火性が〇
鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)は
コスパ以外は全て〇

さて、32歳で自社ビルを建てて以来、
何十棟もの建築に携わってきての疑問は、
水漏れ・雨漏りによる強度への影響だ。

水漏れ・雨漏りの水が建物内に流れてくれば、
すぐに発見し、処置をするから問題は小さい。
しかし、その水が床下や外へ流れている場合は、
長期間気づくことなく過ごしてしまう。

つまり、鉄でも木でも、その間に腐食して、
構造計算など役に立たない腐食建物になり、
結果、建物は大地震で簡単に倒壊してしまう。

長い人生でそんな現場を沢山見てきて、
どんな建て方が最良か未だに結論が出ない。
腐食すれば、設計時の構造計算などは
何の意味もないのだ。

ということは、建物は建て方以上に
維持管理が大切で、メンテやリフォーム
を通して、良さを伸ばせるかどうかが
非常に重要なことに気づいたのだ。

結果、大切なのは建物への愛情。
建物も人と同じで、愛情を注ぎ、
経年進化させるものなのだろう。
最近は、経年進化させやすい建物が
「伸びる建物」だと思っている。

だから、私は安易に建て替えはしない。
快適で使い易い建物に進化させるため、
改修しながら使い込んでいく。

所有する築40年を過ぎた3棟の建物は、
中の設備は最新鋭で実に快適なビルである。
その結果、竣工以来40年間満室状態だ。

例えば、4500万で建替えをするよりは
3000万でリフォームをした方がいい。
残りの1500万は別の不動産投資に回す。
これが、快適と収入の両方を手に入れる
私流である。

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