顔は語る

(bohemian rhapsodyを見て、号泣。
それからspotifyアプリを使い始めた。
今は、ワイヤレスイヤホーンで
queenを聞きまくっている。
何度聞いてもジーンとくる)

昨晩乗ったタクシーの運転手さんの顔が
悟りを開いた人のように穏やかだったので、
思わず彼の境遇を1時間も尋ねてしまった。

聞けば、今は家賃2.5万円の県営住宅に住み、
タクシーでの収入は手取りで18万円だと。
歳が70歳で、月に7万円の年金があるという。
だから、少しは貯えもあり、贅沢は出来ないが
幸せな毎日だと屈託なく笑う。

奥さんは20年前に先立ち、今は一人暮らし。
下手にマンションを買っていたら返済地獄
だったと、その詳細な計算式も話してくれた。
県営暮らしもなかなかのものだと妙に納得。

「持ち家」は人生の基盤だと思っていたが、
私はとんでもない誤解をしていたようだ。
日本では、持ち家はなくてもそれなりに
幸せに過ごせるんだと考えを改めた。

多くの困難を解決してきた75歳の今、
境遇は違うが、私も彼のように
悟りの境地に達し幸せな毎日を送っている。
解決しなければならない問題は多々あるが、
それは若い頃のような「悩み」ではない。

私が生きるレールは神が敷いているから、
己はひたすらそのレールの上を走ればいい。
そのことを知った今、心はいつも穏やかで、
自然と口元には笑みがこぼれてくる。

この世は、誰でも、金の多寡に関係なく、
悟りを開けば幸せになれるのものなのだ。
その結果、その幸せが顔に出て、
自然と「悟り顔」の人になれるのだろう。

還暦過ぎたら?顔に責任を持てというが、
本当にその通りだと思う。

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