伸ばす言葉

困難や苦難に遭遇した時に
友人や家族と同様に助けてくれたのは
「論語」にある多くの言葉だった。

論語を詳しく理解していなかった20代に
色々とノートに記した言葉を読み返すと、
その多くが既に論語に書かれていた。
でも残念なことに、それ気づいたのは
30をかなり過ぎてからだった。

もっと早く論語を深く理解していれば
困難をもっと楽に乗り越えられたと思う。
論語ほど人生で役に立つ教えは他にない。

特に私に役に立っている言葉は、
① 学びて思わざれば即ち暗し、
思いて学ざれば即ち危うし
実例:勉強するだけでそれを活用しない
能書きだけの人は成功しないし、
実践はするが裏付けとなる勉強をしない
一発屋も継続的な成功はできないという
例を沢山見てきた。自分も、偶然に成功
しても学ぶことを怠ることのないようにしている。
一発成功者で晩年は落ちぶれている人の何と多いことか。

② 之をいかんせんと言わざる者には、
吾之をいかんせんともするなきのみ
実例:人に「どうしたらいいでしょうか」と
訊かないような人は絶対に伸びない。
この年齢の私ですら、教え子で成功した人間には
色々と教えを乞う。要するに、その道の専門家には
年齢に関係なく、教えを乞うことが
成功の鍵だと信じている。

③ 先ずはその言を行い、
而して後これに従う
実例:事業をやっていくことは恐怖との戦い
だと思う。だから、実行に移すのは本当に怖い。
でも、やってから分かることが多く、
そこから学ぶことが実に多いことを経験してきた。
先ずは、「やるぞ」と宣言し、必ずそれを実行してきた。

④ 巧言令色少なし仁
実例:言葉の上手い奴だけには気を付けてきた。

⑤ 吾、日に三たび我が身を省みる
実例:人のために真剣に物事を考えてあげただろうか、
友人と接するときに誠意を持っていられただろうか、
そして、まだ自分がきちんと理解できていないことを
人に教えはしなかっただろうかと、
毎日振り返ってから床につく。

ただ、論語の全て正しいとは思っていない。
長い人生で、これは違うだろうと思う
言葉も論語の中にいくつかあった。

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