自慢の分析

「Never boast」と己に言い聞かせている。
しかし、自慢の意識がなくお話しをしても、
人によっては「自慢」と受け取る。
人付き合いは実に難しい。

東大卒ばかりの一族なら、親族が集まれば
自慢でもなんでもなく東大関連の話題が多く
出るだろう。それは彼らにとってはごく自然な
風景なのだ。しかし、居合わせた二流大学出の
人たちにとってはそんなものは自慢以外の
何ものでもないのだ。

身の安全のために1千万円以上のベンツばかりに
乗っている一族が集まれば、その駐車場の景色は
自慢でもなんでもなく当たり前に豪華である。
しかし、普通の大衆車に乗っている人からすれば
実にむかつく光景だろう。

服や装飾品も同じだ。アルマーニの服を着ている
教え子とよく食事をする。スキのないおしゃれを
褒めてあげるが、当の私は上から下まで安物で
統一している。私は服にはとんと無頓着である。
でも、アルマーニを着ていれば、世間の多くは
「気取ってやがる」と眉をひそめる。

私事だが、車は1千万以上のベンツを選ぶ。
「安全」と「はったり」のために。
これは自慢でなく、仕事上の戦略だ。
※実際、20年前大阪で、ベンツSクラスの
お陰で命を救われた経験をしているのだ。
その強靭さは桁違いである。

こうして、人はそれぞれの理由で己の価値観を
決め、目的に向かって行動している。
すべて理にかなった根拠がついているのだが、
周りは勝手に自慢に取る。それは実に辛いこと
だが、どうすることもできない。

80歳を過ぎたら、すべての虚飾から解放された
農耕生活をしてみたい。それが今の夢である。
はったりや見栄も要らない世界に憧れている。
それが大好きな祖父の老後の姿だったから。

ちょっと使いたい英語
※Don’t show off.自慢するなよ。
※He is nothing but a boaster.
 彼は単なるほらふきだ。
※We’re having trouble dealing with
 a blowhard at work.
 僕たちは職場の自慢屋に手を焼いている。

カテゴリー: こころ・人生 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です