横須賀の将来を心配し、その再興に汗を流す
友人たちの中にはお医者さんや弁護士さんも
多数いる。昨夜はそんな仲間の一人との食事会。
彼は、サーフィン、スキー、サイクリングと
自然派の遊びを通じて街のあり方を思考する。
偶然だが、私もウィンドサーフィン、スキー、
サイクリングを今でも趣味としているので、
お互いの話が面白いほど通じ合う。
例えば、彼が挙げたのがニセコの開発例。
20年前、オーストラリアの人たちが
その雪質に憧れて大挙押し寄せたニセコの
比羅夫。私もこのスキー場には何度も足を
運んだので、当時の様子は良く知っていた。
「でも、今は中国資本が入ってあの頃の
素敵な面影は消えてしまった」と彼が嘆く。
中国人の金まみれ開発が比羅夫を
台無しにしたと言う。
私もその通りだと相槌を打ちながら、
「でも、白馬も横浜も東京も中国人なくしては
支えられない時代になってきているから」と
私の持論を話すと、彼も「残念だが・・・」と
悲しそうな面持ちで目を伏せる。
話題は横須賀の魅力とその再興の方法論に。
大楠山から武山に至る山なみは、調整区域
にして雑木林を残せばいいという今の方針は
間違っているという点で意気投合。
健康増進に寄与する遊歩道を整備し、
災害時には多くの人の避難場所として
使えるようにすべきだと話が盛り上がる。
そして、今の行政に足りないのが
アミューズメントだということに。
自然の中に素敵なカフェを作るというと
すぐに自然破壊だという人間の存在が
この国をダメにしていると意見が一致。
特に東京を襲うであろう災害から日本を
守るのが横須賀の役目であり、魅力だと。
昔、この地域は江戸の町の松脂供給地として
広大な松林だった。正に、生産緑地だったのだ。
調整区域にして雑木林として残すことが
自然だなんて300年遅れている。
このままでは、地価がどんどん下がり、
その間隙をぬってここの土地の多くを中国人に
買われてしまう。それでは、横須賀に未来はない。