「2040年問題を考える会」の第4回大会が
医師会の会館で開かれた、テーマは「孤独死」
基調講演の後、孤独死の現場ビデオの上映。
腐敗した死体からの体液が階下や共用廊下に
までも流れ出す。排気口から入り込んだ
ハエが死者の眼球に卵を産み、飼っていた猫が
共食いをしながら生きのびている。
その悲惨さは想像を絶するものだった。
孤独死の定義は、自宅で死後二日以内に
発見されなかった一人住まいの人の死。
孤独死がこれほどまでとは知らなかった。
地域創生の活動の中で、
私の専門は人口増加策とか
企業誘致による地域の発展などで、
シニア問題とか死などは対象外だったが・・・
しかし、地域創生活動に欠かせないのが
老人パワーであることを考えると、
孤独死の減少に我々も貢献できるのかも
知れないと映像を見ながら考えていた。
定年後、野比の海岸に「水仙ロード」を
作った人たちが訪ねてきたのが昨日。
彼らはボランティアで何キロにも及ぶ
ロードサイドを水仙で覆いつくしているのだ。
1月の地域の風物詩として有名になった景色は
この人たちのお陰だ。
この活動に参加している人たちに孤独死は
ないという。なぜなら、彼らは常に連絡を
取り合い、かたい絆で結ばれているから。
そして、珍しいことに水仙の会には厳しい
規約がないという。
つまり、時間があるときに好きに活動して
いるだけなのだ。日本人は、集まるとすぐに
ルールを作りたがる。それが、日本の文化の
特徴だ。なのに、この会にはルールがない。
集まって、水仙を植え、終わったら好きな人
だけでお茶をする。ただそれだけ。だから、
参加している人の数がやたらと多いのだ。
孤独死を減らすヒントがここにあるような
気がしてならない。大勢の人が集まって
「ワイワイガヤガヤ」するきっかけを作って
あげることが必要なのだ。更に、それが社会に
役に立っている思いを共有しながらの集まり
であればベストである。
今、雑草だらけの公園があちこちにある。
最近、この公園を奇麗にする活動を始めた。
この活動と水仙の会がコラボしたら、
もっともっと孤独死を減らせるに違いない。
人をルールで縛らない楽しい活動にしたい。
因みに、何故水仙を植えることにしたか
を教えられた。水仙は、株分けで増えていく
ので、購入費用がかからないからだと。
実は、私の施設は、同じ理由で選んだ
ガザニアがほぼ一年中街の人たちの目を
楽しませている。もちろん、購入費は
ゼロ。最初の株が貰い物だったから。