コンプライアンス(法律遵守)

不動産に限らず、コンプライアンスは重要だ。
なぜ重要なのかを知らない人が多いのは残念だ。
脱税などの違法行為をしないと、心が自由なのだ。

事業家は、心に濁りがあってはいけない。
なぜなら、いい発想ができなくなるから。
いい発想は繁栄の原点だ。

自由な心、濁りのない心で街を歩いて欲しい。
あちこちに、金のなる土地や建物が見えてくる。
また、そんな人にだけ「いい話」が飛び込んでくる。

特にそれが女性ならなお更らしく
最近とみに、女性の賃貸業成功者が増えている。
年収1億の専業主婦大家さんの鈴木ゆり子さん
(株)すまいる情報光が丘の武藤正子社長
シャネルに2億円を使ったシャネラーの女性賃貸業者
麻布に住む40歳で独身美人不動産投資家のMさん
私の友人で横須賀での競争相手Hさん
数え上げたらきりがないくらいに女性の成功者が増えている。

美しい心が美しい人を作り、美しい人の輪ができる。
脱税や汚いことをする人は、一時的な金儲けは出来ても
生涯その幸運が続くことは絶対にない。
「汚れた心は体を蝕む」ともいう。
いつも何かに怯えているから健康も失う。

賃貸物件を持てばすぐ分かることだが
「テナント探し」は賃貸業の命だ。
私の場合、テナントさんは不動産屋の紹介より、
友人の紹介の方がずっと多い。
そう、信用されているから紹介してもらえるのだ。

こうして繁栄しだすと
時間的な自由も手にすることが出来、
当然、キャッシュフローが増え、経済的な自由も手に入る。
結果、本当の健康や美しさを手にすることが出来るという訳だ。

経済的な自由とは正にキャッシュフローで実現する。
資産が増えてもキャッシュフローがないと生活できない。
そう、ローンを返し、関連経費を引いた後に手元に残るお金。
これが大まかなキャッシュフローだと思っていい。

では練習問題で頭を整理しよう(例題は覚えてしまおう)。
例題:家賃収入40万円、返済(元金)10万円、返済(利息)5万円
   管理費3万円、固定資産税年24万円(月2万)
   減価償却費年120万(月10万)でこの人の所得税率20%
   とすると年節税額24万(月2万)

おっちょこちょいの計算式による月額キャッシュフロー:
40万 − (10 + 5 + 3 + 2)+2=22万円(年額264万円)
家賃−(元金返済分+利息+管理費+固定資産税)+節税額=即席キャッシュフロー

正しい計算式による月額キャッシュフロー:
正しい計算式では、最初に課税所得を算出し、税額を予想する。

480万−60万―36万−24万―120万 = 240万
年間家賃−年利息−管理費―固定資産税―減価償却=課税所得

この課税所得額240万に20%をかけると納税額が48万円となる。
では最後に、実際のキャッシュフローを出してみよう。
240万―48万―120万+120万=192万(月額16万
課税所得額―所得税―返済元金+減価償却=正しいキャッシュフロー

※ただ、駐車場収入や商業ビル賃料には消費税5%がかかるので、
キャッシュフローは更に低くなる。収入の種類には注意したい。

※もし、この例題のアパートが200平方メートル(60坪)
だとすると60×1000円×12=72万円の修繕積み立てを
しなければならないので、もっと正しいキャッシュフローは
120万円になる。借金のある平均的アパート一軒で稼げる生活費は
賃料の四分の一くらいだということを知っておこう。

※こう見てくると、借金して大家さんで成功するには計算に
強くないといけないことがよく分かったでしょ。本当は楽して儲かる
商売なんてないですよ。

※こうして計算をしていくと、色々な不動産収入の中で、どんな種類の
不動産収入が自分に向いているかが分かってくる。私のように気の小さな
人間には、テナント探しと消費税率でドキドキする商業ビル経営は
あまり向いていないような気がする。

写真説明:街を歩けば楽しい物件があちこちにある。
     手当たり次第に写真を撮る。
     この西麻布の建築デザインも
     実際に私の建物に応用してしまった。

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情報と知恵に金を惜しむな

不動産を動かすときにには常に契約書がついて回る。
買う、売る、建てる、壊す、貸す、借りる、委託する
何をするにも契約が最初にくる。

その間には、覚書などという
中途半端な約束事も文書化される。
おっちょこちょいの私には
それら全てを無難にこなすことは無理だった。
ましてや、契約書に仕組まれた罠など
宅地建物取引主任者でも読み取れない。
そこで大切なのが相談相手。

不動産に詳しいのは不動産屋さんや弁護士の外に
司法書士、銀行員、建築屋、地主、不動産を動かしている社長さん。
私が一番頼りにしたのは銀行員だった。

20代から不動産を動かしたが、始めは当然何も知らない。
両親を亡くし、地主の息子でもなかった私が不動産を買うには
毎回銀行融資を受けざるを得なかったので
その都度、融資担当の銀行員にお世話になった。

そんな中で、誠実で物知りの担当者とは仕事以外でも付き合った。
この付き合いで一番役に立ったのはゴルフだろう。
ゴルフには自信があったので、彼らを喜ばせるのに苦労はしなかった。

だから、その銀行の融資と関係ないときでも
彼らに相談をして、いろいろなことを教えてもらうことが出来た。
兎にも角にも、人に物を教えてもらうのにお金をケチってはだめだ。
情報や知恵はお金で買うものだということを肝に銘じて欲しい。
不動産の儲けは大きいので、必ず元は取れるものだ。

関連知識:銀行の使い分け
少しでも頭金が貯まったら(数百万で十分)
銀行からお金を借りて不動産を買おう。
では、そのお金をどんな銀行で借りたらいいのだろうか。

① 都銀(全国ネットのメガバンク)
地主の息子でもない限り、いきなり融資を申し込むのには向いていない。
一流大学を出た行員が多いので、頭が固く、融通がきかない。
但し、既に取引実績があったり、紹介者がいれば話しは別。
彼らは金持ちには優しく、貧乏人には厳しいので、実に腹が立つ。

② 地銀や信用金庫
私の場合は、今はなき「日本不動産銀行」が最初の銀行だった。
3年間、毎月言われたとおりの定期預金をして信用を獲得し、
いきなり大金を融資してもらった。
次からは、地元の信用金庫。実によく面倒をみてくれた。
ただ、営業テリトリー外物件には融資をしてくれない。
例えば、横浜銀行に沖縄の物件の融資を頼むことは不可能。
また、都銀に比べ、少し金利が高いことが多い。

③ 政府系金融機関
書類作りが面倒で、おっちょこちょいの私はこのタイプが苦手だった。

④ ノンバンク
私はここからお金を借りるつもりは全くなかった。
融資基準が甘いので逆に怖いし、金利が高すぎるのも辛い。

写真説明:土地を買う前にはその土地に関する多くの情報を集める。
     そんなとき、近くの建築現場の関係者からの情報ほど
     安くて貴重なものはない。私はよく現場の人に手土産を
     もって行って、地盤関連の情報を貰う。

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現場に出ろ

本ばかり読んでいる友人がいる。
確かに物知りだ。でも、何かが欠けている。
人としての魅力がない。
人の心が分かっていない。

だからなのか、人を見る力がない。
金額が大きい不動産を扱う上で
絶対になくてはならない力なのに・・・

不動産の世界には魑魅魍魎が跋扈している。
美味しい話が多いし、一度に騙せるお金も大きい。
そんな化け物と一度でも深い関係が出来たら
残念なことに、どこかの毛まで抜かれてしまう。

これは私の事務所の近くでの話。
「売りビル」の看板が出ている古びたビル。
年老いた老夫婦の持ち物で、ご主人は元大学教授。
それは彼が親から相続した大切な財産だった。
そのビルを、老後をハワイで過ごそうと
1.8億で売りに出したのだ。

もちろん、買い主を探してくれる専任媒介の業者は決めていた。
だから、本来はその業者を通して交渉を進めなければいけないルールがある。
しかし、物知りを自認するこの元教授は、自分でも動いてしまった。
「俺は何でも知っている」という自負があったのだろうか、
それとも仲介料をケチろうというスケベ根性が頭をもたげたのか。

看板を見て、持ち主を調べて近寄ってきた怖い人たちと
直接話をしてしまった。後はもう何も言うことはない。
見事に騙されて(脅されて)、何とその半値以下で売る羽目に。
話は全て合法的に進んだので、警察も介入できなかった。
本の世界と実社会の違いを分かっていなかった。

だから、何度でも言うが、
周りに信頼のできる人を沢山集め
現場感覚を磨くことが不動産業成功の鍵なのだ。

関連知識:取引形態
不動産の取引の流れは大きく分けて3つ。

① 売主⇒専任で依頼された不動産会社(もとづけ、元付会社)⇒
 元付から依頼された不動産会社が買主を見つける(客づけ、客付会社)⇒
 買主に不動産が移る(このケースが一番多い)

CF.売主が依頼する業者を一人に決めることを専任媒介という。
色々な業者に依頼するよりは早く買い手が見つかる仕組みになっている。
専任媒介の骨子はA:依頼者は、目的物件の売買、又は交換の媒介、又は
代理を、当該業者以外の宅地建物取引業者に重ねて依頼することができない。
B:依頼者は、自ら発見した相手方と売買、又は交換の契約を締結する
ことができない。
C:当該業者は、目的物件を建設大臣の指定する流通機構
に登録することになっている。

CF.売主が専任媒介契約を結ばないで、あちこちの不動産屋に依頼すること
一般媒介という。この場合、頼まれた業者は
「一所懸命動いても、全然違う業者が客を見つけたらくたびれもうけの
骨折り損だ」と考え、どの業者も気合を入れない。

② 売主⇒専任で依頼された不動産会社が直接買主を見つける⇒買主に不動産が移る
※ この場合、依頼された不動産業者の手取りは①の倍になる。

③ 不動産を持っている不動産会社と買主との直接取引(業者の買取という)。

どんな仕事でも言えることだが、全ての人が生きるために必死に仕事をしている。
上記の元大学教授業者のように、業者の顔をつぶすようなことをすると
信用を失い、二度と相手にされなくなることがある。
「この人は」と決めたら、誠実に約束を守ることが大切。
この業界では、「俺は客だ」などという顔をすれば騙されるのが関の山だ。

写真説明:一泊百万円のスーパースィートのアルコープ
贅沢の極致も知っておいて損はない。
化け物はこんなところにも出入りする。
桑原、桑原!

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入居率を高めるには・・・

玄関前に花を植える。
その花もいつかは枯れる。
次の年にまた花を咲かせ
私たちの心を癒してくれるとしても・・・

その間、じっとその世話をする心も美しい。
でも、玄関の前から華やかさは消えている。
植えた人の心が美しくても、玄関は寂しい。

この寂しさは人の心と同じだ。
「こんなに世話をしているのだから・・・」
それはあなただけの言い訳。
玄関は、次の年の花を待っている
その寂しさに耐えられない。

人も玄関も「いつも華やかでいたい」
その気持ちが分からない人は不動産投資には向いていない。
その気持ちが分かる人は人生が楽しい。

出窓枠の下に雨だれがしみを作る。
「このしみを何とかしよう」
10年以上の付き合いの建築屋さんと知恵を絞る。

「そうだ、出窓枠に溝をつけよう」
それから1年、雨だれは建物を伝わらず直接地面に落下。
だから、あの汚らしいしみは二度と出てこない。

玄関前も1年中愛を欲しがっている。
建物も1年中愛を欲しがっている。
それを理解できる気持ちは、
「愛する人を一生きれいにしてあげたい」
そんな気持ちと相通じている。

そう、ロマンを求める人にはお金も近づいてくる。
お金だけを求める人からはお金も逃げていく。
日本昔話「花咲か爺さん」の話を思い出して欲しい。

美しい建物にテナントさんが寄ってくるのはそんな原理だ。

関連知識:物件管理
物件管理には2種類ある。
① 家賃管理
家賃の10%から15%も払ってサブリースしたら
手間は省けるが、思いっきり収益率は落ちるので
家賃保証つきのサブリースはお勧めできない。
CF.サブリースとは?
業者に一括して借り上げてもらうこと。当然
家賃は業者から入ってくる。手間は省けるが
賃貸業の勉強にはならない。

一番良い方法
家賃回収とクレーム受付を含めた入居者管理を家賃の
5%くらいで業者に委託すること。この場合、
入居時に入居者に家賃保証保険に入ってもらうことを忘れないように。
これは大家さんには一銭も負担がかからないから。
清掃は自分でやると一石二鳥になる。つまり、体を動かすので
メタボ対策になるし、自分の目で建物の様子をチェックできる。
(70過ぎると清掃はきついと言う人もいる。)(笑い)
そうすると、建物に対する愛情も湧いてくる。

② 建物維持管理
マンションに住むには修繕積立金が必要なことは誰でも知っている。
しかし、自分の建物の修繕積立金を積み立てている大家さんは少ない。
マンションの修繕積立金は月額坪当たり500円が相場だから、
アパート経営ならマンションと同じように共用部(主に外部)
のために坪500円、内部のために坪500円、合わせて坪千円くらいは
毎月こつこつと積み立てておきたい。
マンション経営なら外部用は管理組合に払っているので、内部用に坪500円
を積み立てておくことだ。入ったお金は全て使えると思ったら大間違い。
常に建物をきれいにしておかないと最後には誰も入居者が見つからないで、
コンクリートの塊か幽霊屋敷になってしまう。

また、実際のクレームが発生したときのために、常に信頼のできる工務店を
見つけておくことが大切だ。特に大きな工務店なら、大家とそこの担当者との
厚い信頼関係が何よりも重要になる。

写真解説:面倒見のいい玄関前

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土地に惚れるな!


Love is blind. そう、恋は盲目だ。
だから、恋してしまうと欠点は見えなくなってしまう。
これは土地にもずばり当てはまる。

「この土地は絶対欲しい」と思ったときには
その気持ちに沿って、素直に言い値で買ったこともある。
しかし、そんな土地は生涯で2度しかない。

ほとんどの場合は、「この土地を買えなくてもいい」と
自分に言い聞かせながら、あら捜しの調査をする。
そうしないと、物件の欠点を見落とすからだ。
これは女性に惚れたときも同じではないだろうか。

そして、値段交渉では、自分の考えた値段を相手にぶつける。
駆け引きでなく、「その値段でなければ買わない」と言い切る。
結局、相手が頑固で、私も一徹だから買えないこともあった。
しかし、8割くらいの確率で、相手が折れてくれた。

一度は断られた話が復活した幸運も2度あった。
私が真剣に交渉をしているときに、
「高い値段で買う」と横槍を入れた人が、銀行融資を断られた。
そこで、私に売主が頭を下げてきた。
「もう1千万安くしますから、すぐに買ってください」と。

惚れっぽい性格で、いつも相手のいいなりになって
高い値段で買っている知り合いもかなり多い。
買わないで、評論家をやっているよりはマシだが
やはり、肥えた目で値踏みが出来るようになりたい。
そして、自分のつけた価格で不動産が買えたら一流だ。

関連知識:銀行融資
融資のポイントは①物件評価と②人物評価。

① 物件評価―A:土地の場合
最高融資額の目安は路線価。
路線価が坪100万円の土地50坪なら融資額は5千万円。
買付価格が8千万でも5千万円しか融資されない。
景気が悪いときは融資条件も厳しくなる。
このケースの5千万は無理で、その8掛けくらいになる。
つまり、4千万円くらいが上限。
  B:建物の場合
  基準値の算出  建物延べ面積×15=建物価値の目安
  木造 新築時80%⇒10年時50%⇒20年時20%⇒30年時0%
  鉄骨 新築時80%⇒10年時60%⇒20年時30%⇒30年時20%
  鉄筋 新築時80%⇒10年時65%⇒20年時35%⇒30年時25%
例:上記の土地に築10年、200平方メートルの鉄骨アパートが建っていると
  200×15×0.6=1800万円(最高融資額の目安)
  なので、景気がよければ、土地と建物で6800万円の融資が得られる。

② 人物評価
実際にはこれが全て。人物に力があれば物件評価なんかどうでもよくなる。
つまり、土地8千万、建物2千万円の中古アパート代金1億の9割は融資し
てもらえる。すごい人なら全額融資なんて話もある。逆に、人物に力がない
と、融資不可か通常の半額で4千万円程度くらい。もちろん、普通なら
6800万円で計算どおりの融資額になる。

CF. 力があるって?
力の一番は課税所得。普通は5百万くらいか。まあまあが1千万。
2千万を超えてくると力がある。3千万を超えるとすごいと言われる。
「それじゃ、俺はだめだ」と諦めるのはまだ早い。全く力がなくても、
保証人がすごいとまた話は変わってくる。保証人以上に力を発揮するのが
担保不動産。もし、親戚が広い土地でも持っていれば、それがすごい力を
発揮する。

CF. 何にもないときは?
年収も低く、親戚に力のある人がいないなら、こつこつと1千万以下の賃貸
マンションを買って、自分を育てるしかない。もし、30代なら、まだまだ
可能性は十分だ。

CF. いい学校を卒業していたら?
偏差値がまあまあの学校を卒業していると、
同窓生がどこかの銀行や信用金庫に勤めていて、
その人の口利きでいい思いができることもある。そう、コネだ。

写真説明:古家つきの土地を買ったら、
戦後間もない頃の肥溜めが出てきた。
重要事項にもその説明はなかった。
裁判にする時間もないので、
そのまま埋めた。本当に不動産は怖い。
それでも損はしない。

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やってみないと分からない!

3年前、親しい友人の友達が
横浜の関内に720万円で中古マンションを買った。
その動機が面白い。
「早く帰って女房の顔を見ているのがストレスになる」
いい悪いは別にして、その行動力に感心した。

その後の展開はもっと面白い。
半年位して、その隠れ家が奥さんに見つかってしまった。
万事休す。仕方なく、彼はそれを賃貸に出した。
そうしたら、何と月に家賃が65000円入るようになったという。
これだけの額だと定年後は十分に年金の足しになる。

年間表面利回りは10%以上で、銀行に預けるよりはずっといい。
720万円の銀行利息など1年間によくても7万。
それが一挙に10倍の70万円以上だ。

この「軽さ」が不動産オーナーになるためには重要なのだ。
この事件で、彼は賃貸業に目覚め、
この5月、二つ目のマンションを買った。
もちろん、隠れ家用でなく、年金補充用である。
今は一棟売りのアパートを探している。
5年後には、彼は毎月すごい賃貸収入を得て、
目出度く定年を迎えるだろう。

不動産賃貸業を始められない人の多くは
始めに「勉強ありき」の「計算ありき」なのだ。
計算なんかして沈思黙考したら、買える物も買えなくなる。
不動産投資には「隠れ家でも買うか」くらいの軽さが必要だ。
不動産投資くらいやって見ないと分からないものはない。

もちろん、全く何も知らなくてもいいとは思わない。
そこで、この「軽さ」に必要な最低限の知識とは何かを考えた。
そして、それをまとめたのが本書である。
浜の真砂ほどもある不動産の解説書とは大分違った本になったが
不動産の世界で成功するための知識としては十分である。

関連知識:利回り
石川町駅から6分、18.5平方メートルの11階建てマンションの7階。
このワンルームマンションを720万円で買った場合の利回り計算

家賃65000円、
管理コスト1万円(修繕積立金千円、管理費7千円、その他2千円)
表面利回り:10.8%  65000×12ヶ月÷720×100=10.8
実質利回り:9.2%   (6.5−1)÷720×100=9.2

※実質利回りでは、更に仲介手数料、取得税、司法書士手数料などを
 720万円に加え、固定資産税などを年間賃料から引いて計算する。
 要するにかかる費用を全部計算に入れるという方が正しいからだ。
 これを突き詰めると、退室時の平均的修繕費も引くことになり、
 正確になる分訳が分からなくなってくる。私なら大雑把に実質利回りは
 8%ぐらいだろうと値踏みする。つまり月5万以上が手元に残るだろう
 と勘で数字を想像する。これで外れることはめったにない。

※更に神経質な人は空室率まで計算に入れる。この辺りは外人にも人気
  だから空室率は15%などと考え出すともう買う気も失せてくる。
  もっと神経質になると第二関東大震災まで気になってくる。
  この危険負担はいくらに見積もるか?
  もう、そこまで考えたら買うのは止めた方がいい。

⇒試しに、「路線価図」というサイトをクリックして
  自分の街の路線価を調べて見よう!
 http://www.rosenka.nta.go.jp/main_h20/tokyo/kanagawa/pref_frm.htm

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相場感覚を磨く

おっちょこちょいは色々な面白い性格を持っているが、
決断力の次には、「動き回る性格」が特徴的だ。
「浮ついている」分、動き回りやすいということか。

彼らはいろいろな面倒くさい数字は気にしない。
相場を調べ、利回りを計算し、下見を繰り返す。
業界用語で「下見百回」というが、
自分の足で調べるのが一番効果的だ。
ただ、人の意見を聞き過ぎることだけは避けたい。
怖くなり、迷いが出て、買えなくなるから。

要は、相場観を正しくするためにより多くの物件を直接見て、
人の意見に左右されない己の考えを確立することだ。
これは本ばかり読み耽っている秀才には一番苦手なことだろう。
(それでも、この1冊くらいは読んで欲しいが・・・)(笑い)

政府は今になって(平成20年夏)、景気が大分悪いようだと気がついた。
しかし、現場で不動産に接している勘のいい人たちは
2年前に、「景気はもうピークアウトした」と言い始めた。
行政府が土地価格についての情報、所謂公示価格とか
路線価を流しているが、これは実態より1〜2年遅れている。
だから、政府の景気対策はいつも後手後手に回る。

2年くらい前から、売主の売却希望価格で土地を買う人が減ってきた。
土地の値段が高すぎて、商売が成立しにくい価格になってきたのだ。
当然、買い手が減ったことで、土地の価格は急激に下がり始めた。
その頃に土地を高値で掴んだ勘の悪い不動産業者が
今年の1月くらいからバタバタと倒産し始めたという訳だ。

株で失敗している人の多くもこれと同じ明き盲だ。
何か情報が新聞に出たときはそんな情報はもう腐っている。
なのに、彼らはその腐った情報で株を買い始める。
何であっても、新聞情報で儲かるほど世の中は甘くない。
不動産も新聞で知った相場で動いては遅すぎる。

さて、世の中に不景気風が吹き始めたので
逆に、不動産を買う絶好のチャンスが近そうだ。
要は、高値売りと安値買いの美しい波に乗ることが大切で
それを知るために、「動き回れ」ということだ。

関連知識:不動産価格
不動産の評価には大別して4つの種類がある。
①国土交通省が土地の接収などに使う公示価格
②相続税の計算基準になる路線価
⇒試しに、このサイトの「路線価図」をクリックして
  自分の街の路線価を調べて見よう!
 http://www.rosenka.nta.go.jp/main_h20/tokyo/kanagawa/pref_frm.htm
③固定資産税の計算基準になる固定資産税評価額
④それに時価(相場)

一般的には、
公示価格100に対して相続税評価額(路線価)80
固定資産税評価額70の水準になるように配慮されている。
時価は、景気と場所に左右されるが、130〜160が一般的だ。

写真説明:古家を改装して賃貸している物件。
     信頼できる親しい建築屋さんが
     こうした古家の賃貸には欠かせない。

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はじめに

「類は友を呼ぶ」とはよく言ったもので
私の周りには、賃貸収入で生活をしている人が実に多い。
そんな彼らの多くは、実に優雅な生活をしている。

彼らに共通している不思議なことが一つある。
その生活が優雅な人ほど、不動産業界の人ではないのだ。
賃貸のことを一番知っている専門家は「不動産屋さん」の筈だが
その道で成功している人の多くは「普通の人」なのだ。

更に、どちらかと言えば、「おっちょこちょい」の人が多い。
この言葉、辞書には「浮ついていて考えが浅い人たち」とある。
彼らは間違いなくそんな人たちで、沈思黙考型ではない。
それは、いったいなぜなのだろうか。

不動産で賃貸収入を得るには、先ず不動産を購入しなくてはならない。
でも、大抵の場合、不動産は高額なので、おいそれとは決断できない。
この決断こそが「おっちょこちょい」の一番得意とするところなのだろうか。

辞書にあるように、考えが浅い人たちだが、「馬鹿だ」とは書いてない。
不動産を買うには馬鹿でない程度の知識は必要だ。
しかし、ある程度調べたら、後はジャンプするしかない。
このジャンプ力が成功の鍵を握っているということらしい。
きっと、不動産屋は知識過剰で、ジャンプ力を失っているに違いない。

今まで、年収の多い賢い友人の多くに不動産投資を薦めた。
しかし、私の話に乗ってくる人はほとんどいなかった。
彼らは頭が良すぎて、その分決断力に欠けていた。

「そんなこと出来る訳がない」とにべもない人もいた。
中には、そのこと自体を不労所得だと言って軽蔑する人もいた。
彼らはかなり貯金を持っていたので本当に残念に思った。

その貯金を懐にして、その後、彼らの多くが定年を迎えている。
でも、彼らもお金は増やしたいというスケベ根性は持っていて
頭のいい人がやりがちな株やファンドに貯金の多くを投資した。
「俺は世界の経済に詳しい」と自惚れている友人が多かった。

そして、その大切な資金を大きく減らしたなどと聞くと
「中途半端に頭のいい人はどこまでも運が悪い」と
考えの浅い私などは、心底ホッとしたりしたものだ。
「俺の方がずっと資産を増やしている」とニンマリとした。

そこで、運の強い不動産投資の成功者たちを観察して
彼らの成功の秘密を探り、成功の秘訣としてまとめてみることにした。
ただ、不動産投資の専門書にありがちな難しい本にはしたくなかった。

不動産投資のダイナミックな側面を十分に伝え
不動産投資が土地の高度利用という社会的な意義をもていることを
分かりやすく、楽しく紹介しようと努力した。

関連知識:不動産投資と株投資の違い
①不動産投資の場合は、不動産価格の相場が明確でないので
値動きに翻弄されないで済む。
株などは毎日その価格変動を新聞で確認でき、落ち着いた投資ができない。

②不動産への銀行融資は利率が低く、レバリッジ効果が大きい。
つまり少ない資金で高額な買い物が出来る。
株などの信用取引融資はその価格変動次第で追証などが発生し、
不動産ほど長期投資には向いていない。

③賃貸収入は株などより安定した収益が得られる。
短期間で爆発的な利益を手にすることは難しいが、
安定した収入源となる。
また、投資単位が高額なので、手にする利益が大きく、
安定的に年金などの不足分を補える。

④決定的な違い
不動産成金はどの町にも何人かはいるものだが
株やファンドで資産家になる人は六本木辺りに
一握りいるだけだ。だから、その人数は不動産
による資産家の方が何十倍にもなっている。

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楽しい人

8月になると旧友と会う機会が増える。
ところが、久しぶりに会っても楽しくない人がいる。
そんな人たちに共通するものが何かを考えてみた。

1.政治家をこきおろす
政治の話しは大人の同士の大切なテーマだが
「福田はなっていない」などと偉そうに
天下の総理大臣を批判する人に限って話の内容が陳腐だ。

自分が出た大学の偏差値が総理の出た大学より高いから
自分の方が死ぬまで偉いとでも思っているのだろうか。
自分の人生にですら結果の出せない人にこんな輩が多い。
「一体お前はどれほどのことをしてきたの?」と言いたいが
それも大人気ないので、「ふん、ふん」と気の入らない返事をしておく。

2.先ずは人の意見を否定する
何を言っても先ずはそれを否定する人がいる。
自分の体臭に気付かない人が多いように
恐らく自分ではその悪い癖に気付いてはいないのだろう。

「そうですね」と受け入れてすぐに「でも」というタイプ。
これも、いきなり「でもさー」と言うのと大差ない。
せめて「そうですね」と言って、2〜3分経って「ところで」
などと言ってから、自分の意見を言って欲しい。

3.過激なことは絶対に言わない
人間が出来ていて、気遣いばかりして話す人もつまらない。
もちろん、その人は人の悪口などは絶対に言わない。
「悪いことは悪い」と言わないと話が弾まないのに。

「最近あの人は頭がおかしいよ」
「そうだね、会えばすぐに太ったねとか言ってけちばかりつけるしね」
「そう、建設的な話は絶対にしないよね」
「何を言っても、そうじゃないよっていう答えが返ってくるからね」
「だから、仕事でしか会わないようにしているんだ」
「それがいいよ、仕事なら我慢も出来るからね」

こうして話がどんどん展開する方が
最終的にはその人と上手に付き合うための答えが出る。
丸い人間(つまらない人間)はこんな会話には
絶対に乗ってこないから、全てにおいて答えが出ない。

4.夢を語らない
具体的な数字を出して、夢を語るのは一番面白い。
「来年は売り上げ5億を目指しているんだ」
「そう、どうやって目標を達成するの?」
「先ず、社員を二人入れるんだ」
「その人件費は大丈夫なの?」
「給与は80%を歩合にするから」
「なるほど、旨い考えだね」

こんな前向きな会話をする人は滅多にいないが
たまにこんな人に出会うと
時間の経つのも忘れて話し込んでしまう。
もちろん、いいエネルギーを貰うので
自分の仕事にも好影響がでる。

5.仕事に燃えていない
何かに夢中な人と話すのは楽しい。
例えば、石屋になった教え子と話す。

墓石には国産と外国産があって
価格はあーで、その特徴はこーで
と自分が知らないことを熱っぽく喋る。
こうして知らないことを教わるのは本当に楽しい。

自分の仕事に誇りを持てず、愚痴ばかりで
有益な話が何もない人はつまらない。
要するに、仕事に燃えていない人は面白くない。

6.共通しない昔話と自慢話ばかりをする
何も説明する必要がない。
最悪だ。

7.答えを二つ以上言う
仕事でこんな人に出会うとうんざりだ。
「今月の売り上げは100万です」と
言い切る人がいい。

いろいろ理由をつけて、
「50万かも知れないが100万もありですね」と
二つ答えを言って、後で100万だったとすると
「私の言った通りでしょ」とぬけぬけと言う。
これには開いた口が塞がらない。
万事がこうだから、話していても興ざめの連続だ。

8.「これは内緒にしておいて」が多い
内緒にしておきたければ話さないで欲しい。
私なんかは半分認知症だから、胸の内にしまっておけない。
だから、話してはいけないことはメモをして
別れ際に「はい」と言って、渡して欲しいくらいだ。

※もうこの暑さはうんざりだ。
早く春が来ないかなー。
醍醐寺の枝垂桜は天下一品だ。

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ストリートビュー

http://www.google.co.jp/help/maps/streetview/

これはすごいぞ!
ともかく上のアドレスをクリックしてみたらいい。
例えばミナトミライの散歩がネット上で自由自在だ。

昨日から始まったグーグルのサービス。
もしこのカメラにあなたが写ってしまったらもう最後。
何の言い訳も出来ない。
反対に、最高レベルのアリバイにもなるが・・・

時代の最先端を歩かないとビジネスも成功しない。
時代は猛烈な勢いで変化している。
いい情報はいち早く手に入れないと・・・・・

駐車場ビジネスにも革命的なサービスだ。
現地に行かなくても土地の様子が一目でわかるのだから。
周辺の料金事情が自分の家で見れるなんて夢のような時代だ。

本当に生きていてよかった。
こんなすごい時代がくるなんて!
何が起こるか分からない、まだ死ねないぞ。

※外房フラワーラインも防風林の外側にサイクリングロードが。
 日本の良さを再認識できる取って置きのコースだ。

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人生の卒論 

アクアラインが朝は6時から9時、夕方は5時から8時に
その通行料金が1000円になるという(すごい割引)
そんなアクアラインを通って昨日も千葉の調査だった。

行きつけのすし屋の旦那がカナリアカントリーのメンバーで
「すごくきれいなコースですよ」というので
調査の前に、「冬のゴルフに」という名目で下見に寄った。
食事もなかなかで、「これなら近くていい」と大満足。

卒論のタイトルは「理想の老人施設」
この20年間、ずっと貧困救済について考えてきた。
最近は、何気なく興味があって、老後の田舎暮らしを調べた。
1年前には、頼まれて、ニュージーランドの老人ホームについて書いた。

振り返ると、そんな調査のためにかなりの距離を走った。
沖縄に行った回数も半端ではない。
千葉、静岡、茨城、長野で不動産を買っては損をした。
旅行作家の姉と話をしてもその知識量では負けていない。

そんな私の20年以上になる人生の無駄遣いは
振り返ると、一つのテーマに向かって集約されていく。
「楽しい老後の舞台づくり」

しかし、これを事業化するには数百億円はかかりそう。
そんな大金は用意できない。
でも、せっかくの私の人生経験を形にしないのは惜しい。
そこで、考えたのが「人生の卒論」
これなら、ひょっとして誰かが具現化してくれるかも知れない。

今、目にする老人ホームには絶対に入りたくない。
今日も複合型の老人施設を訪ねたが、正直がっかりした。
私の卒論には既に億単位の調査費がかかっている。
きっといい論文が書けるだろう。

※今日の調査目的施設の写真
酪農家と提携した複合型の施設。
老人用ではないが、レストランやホテルも併設。
お金があったらすぐやりたいなー。

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老後生活設計

83になる元歯医者の先生。
二人の優秀な息子さんがいたが
成人してから親の願いとは全く違う方向へ。

よく道で見かけると、手には即席ラーメンを。
「体に良くないんだけど・・・」
返す言葉がないので、ただ頷く。

「海を見ながらお茶でもしましょうよ」
「いいね、ありがとう」
三浦海岸のこじゃれた店で先生の話を聞く。

よくあることだが、過去の手柄話と昔話だけでうんざり。
こんなタイプの年寄りには絶対にならないぞ。
反対に、死ぬまで夢を語れたらどんなに楽しいことだろう。

74になる別の友人。
会えば、いつもニコニコと満面の笑顔。
13年前に仕事に失敗して、生活は苦しい筈なのに。

よく聞く言葉だが
「もう何にも欲はないよ。こうして生きているだけで十分だよ」と。
その言葉に嘘がないのは顔を見れば分かる。

聞けば早朝散歩で、袋に一杯の空き缶やペットボトルを拾っていると。
ボランティアは好きじゃないけど、これは続いているんだと言う。
本当に頭が下がる。

「もっと、もっと」と思いがちな私には彼の言葉が重く響く。
何百冊の本よりも実際に生きている人の歴史を感じることの方が
ずっと多くを私に教えてくれる。
「本読みの明き盲」とはよく言ったものだ。

これからも人の生き様から多くを学ぼう。
今日はお墓の掃除をしながら己の老後を考えた。

※こんな類型:住宅型老人ホームなら入ってもいいかな。
 入居時2千万、月々17万かかるという。

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老後生活設計

70過ぎ、80過ぎの友人とは出来るだけ会う。
楽しいだけでなく、学ぶことが多いからだ。
私の人生の水先案内人として大切な人たちだ。

仕事が早く終わったので、80歳の老夫婦を訪ねた。
この夫婦とは50年以上のお付き合いだ。
私が20代にはマージャン仲間
30代には会ってはいけない店でばったり会ったりした。
こうしてお互いに秘密を共有し、より親密な仲になった。

そして今、彼の歩行はおぼつかない。
二言目には、「早く死にたいよ」と。
訪ねれば、いつも奥さんに叱られている。

同居を始めた娘夫婦にも頭が上がらないようだ。
所謂二世帯住宅、理想の生活設計だった筈なのに。
共有するリビングは娘夫婦と孫に独占され
この老夫婦は6畳の和室に追いやられている。
「俺たちの家なのに・・・」

どこで歯車が狂ったのか?
生きがいだった庭仕事は腰が痛くてもう出来ないという。
「腰痛を想定しなかったなんて、老化に対する考えが甘いんだよ」
そう言ったら、「うるせーよ」と叱られた。
年寄りにお説教なんてする私が馬鹿だった。

核家族社会では
血管が浮き出て、小人のように小さくなっていく
腰が曲がり、今食べたものまで忘れていく
こんな悲しい老化の現実に触れる機会が少ない。

本当は、誰もが通る道なのだから
そうなっても、ニコニコと微笑む毎日を過ごしたい。
それには、それ相当の覚悟と準備が要るのだ。

だから今、
「死ぬまで生き生き」を実践している年寄りは少ない。
そんな中で、90で他界した祖父の人生は理想的だった。
(祖父は死ぬ前の10年間、ひどく貧しかったのに・・・)
今度は私が理想の人生を次の若い世代に見せなければ。

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田舎暮らし

姉の著書「土佐・癒しの旅」が売れているらしい。
8月には再版だというので、「良かったね」と電話を入れた。
喧嘩ばかりする兄弟だがやはり嬉しい。

小難しくて読みたくない著書が多い中で
今回の本は心を打つ部分が多い。
「グリーンツーリズム」というテーマもよかった。

田舎暮らしというとどうしても移住を思い浮かべるが
姉の提唱する癒しの旅でも十分に田舎を堪能できる。
否、移住する前にこの農泊を経験すべきだと思うようになった。
※農泊=実際にまだ農家をしている人の民宿に泊まること

第一に、安い。10万円を懐に入れたら1週間は泊まれる。
上げ膳据え膳での毎日だし、本当の農業も知ることができる。
南北3千キロの日本だ。冬は暖かい田舎へ、夏は涼しい田舎へ。
気軽に、何種類もの田舎体験ができる。
正にエコツーリズムでもある。

※農家民宿にはホテルにはない「田舎の味」がある。
 ここでは種まきや収穫なども一緒に体験させてくれる。

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貧困救済運動

貧困の象徴はホームレス。
この人たちの多くが年金受給者だ。
ところが、住所不定では年金が受け取れない。

こんな人たちに住所を確保するのも
貧困救済運動の一つだ。
受給者は年に一度現況届けを返送しなければ
受給の継続ができない。

彼らの年金額は数万円なので、家賃など払えず
路上生活、つまりホームレスとしてしか
命をつなぐことはできない。

貧困救済運動の現場は
テレビのコメンテーターの言とは全く違う。
現場の行政官もその支援者も死に物狂いなのだ。
豪邸に住んで現実を知らないコメンテーターは
ミスリードするきれい事だけを言うのを止めて欲しい。

(それにつけても、グリーンピアに関連した
あの悪徳官僚たちが本当に憎たらしい。
あれだけの金がまともに使われたら・・・)

彼らは支援者の救済シンボルである大田寮に
一度でも行ったことがあるのだろうか。
あのほとんどの人が知らない
荒涼とした大田市場の近くの大田寮に行って
死に物狂いの現場を知ってからコメントをしてもらいたい。
そしたら、もっと心に響く言葉を使えるようになる筈だ。

更に、宗教に大金をつぎ込む人たちに
この現場に行ってもらいたい。
その大金で、豪華な宗教建築物を建てるよりは
本当に困っている人たちにそのお金を寄付してもらいたい。
その方が、「ああ、いい人生だった」と幸福感に満ち足りて
人生の扉を閉められるように思うのだが・・・

※グリーンピアに比べて何とお粗末な大田寮。
 悪徳官僚と利権追求政治家は一体何を見ているのだ。
 現場の行政官は頑張っているのに・・・

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田舎生活(8)

既に茨城の大洋村で庵人をしているMくん。
「私の友達は5人も田舎生活から脱落した」
そう言いながら、田舎生活の厳しさを語る。

千葉の千倉に2千万円をつぎ込んだ彼の友達は
自然の過酷さと余りの寂しさに1年で東京に戻ったという。
田舎の閉鎖性、海から吹きつける砂混じりの風。
それは彼の想像を絶するものだったらしい。

「テレビの田舎番組に出たような人でも
出演後半年で都会に舞い戻った人もいる」
そう切り出したのは中学時代の旧友で唯一人農業をしているMくん。
「自給自足、田舎生活、リゾート暮らし、ログハウス
実に格好いい言葉がならぶテレビ番組って
そのいい面ばかりを強調するんだよね」

憧れと現実のギャップは相当なものだ。
だから、庵を建てる前に経験者の仲間と話す機会を持ち、
事前に沢山の情報を仕入れてから決断しないと
夢がとんでもないお金の無駄遣いに終わってしまうのだ。

※三戸浜の級友Mくんの畑
 村人は閉鎖的で浜辺への道は頑として広くしない。
 「都会の人には来て欲しくない」というのが村の総意だ。

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貧困救済運動家

C:湯浅誠さんは「五重の排除理論」の三番目で
「貧困者は家族福祉から排除されている」と主張する。
これも、多くの若者の狂った行動を助長している。

彼の言うように、親族間の相互扶助、相互監視により
子供の社会的転落が防がれていることは確かだが
それをあまり大声で言うのは止めようよ。

私も、父親のいない貧しい小中学生時代を過ごした。
しかし、あの戦後の時代は貧困は当たり前だった。
貧困で家族から放り出されていても社会が子供を育てた。

家庭教育・学校教育・社会教育のどこかが欠けたから
子供が転落していくという理論こそが
子供たちに転落の口実を与えているのだ。

大人が「社会が悪い」と
攻撃しやすいところばかりをその根拠にし
一番の元凶を見て見ぬ振りをするから
少年犯罪そのものが増えていくのだ。

最悪なのは、悪徳政治家と官僚そのものではないか。
例えば、グリーンピアを二束三文で売ったりせず
ホームレス対策宿舎にしたり
老人福祉施設にしたり
自殺予防施設にしたりすればよかったのだ。

それを何とかいう政治家と官僚がグルになって
得体の知れない中国人にただ同然で売ってしまったりする。

攻撃しにくい城を攻めずに
自分の功名ばかりを追う輩が増えたから
その結果として、日本が転落していくのだ。

「湯浅さん、本が売れたり、講演依頼が増えたのは嬉しいでしょうが
力を合わせて正面から戦いましょうよ」

※まだまだ行き先の決まらないグリーンピア南紀
 みのさん、この問題や官僚の腐敗をもっと取り上げてよ。
 老人介護の問題なんか財源がないんだから手の打ちようがないでしょ。
 国を豊かにすることが全ての解決につながるんだよ。
 それが難しいから誰も取り上げない、みのさん頼むよ。
 

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貧困救済運動家

B:湯浅氏の「貧困者が公的福祉から排除されている」
という理論も「教育課程から排除されている」と同様に
大きなミスを含んでいる。

①もしも、生活保護制度が充実しあらゆる生活保護受給資格者が
簡単に生活保護を受けれたらどうなるかは誰でも想像出来る筈だ。
そう、国民の多くが努力を止め、生活保護を受けて
「もっと保護費を上げろ」と叫んでいる姿が目に浮かぶ。
そして、そのデモの帰りにはパチンコをしているのだろう。
もうこうなると漫画だ。

②テレビ局は、そんな馬鹿げた理論には気が付かない振りをして
どこからか弱者を探してきてはテレビで放映し
視聴率をかせぐために「可哀想だ」と偽善者面する。

大切なのは、彼らが働ける機会をつくること
(働く機会があるのに働かない若者が如何に多いかも問題だが・・・)
月に5万円でも生活できる庵とそのハウツーを提供すること
殊更に劣等感を刺激しないことだ。

「弱者救済運動家はその収入を公開し、その半分を困窮者に差し出すこと」
という法律を作ろうではないか。
まず、そのお手本を森永やみのもんたや福島みずほにやってもらいたい。
そうしたら、彼らから偽善者の烙印を外してやろう。
弱者を救う振りをして儲けたり票を集めたりする人間は許せない。
(一部の新興宗教にもそんな匂いがするのだが・・・)

③体が悪くて働けない人と生活保護をごちゃごちゃにして論じる
レベルの低い福祉の分かっていない救済運動家をテレビに出すなと言いたい。
「貧困と犯罪は社会や国のせいだ」という彼らが
秋葉原事件や書籍店員刺殺事件のようなアンガークライムを
いかに多く誘発したかを考えると居てもたってもいられない。

自己の利益のために社会を混乱させ老後に苦しんでいる大島渚と同様に
鳥越も多くの無差別殺人事件誘発罪で老後は苦しむに違いない。
もうそろそろ、悪いことは悪いと言える普通の社会に戻そうよ。

※アンガークライムの象徴、秋葉原

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貧困救済運動家

いつもなら食事をしながらおしゃべりを楽しむ一軒茶屋。
客が多く、マスターが忙しそうで声をかけられない。
仕方なく店置きの雑誌に目を通す。

「貧困自己責任論に物申す」という見出しが興味をそそる。
湯浅誠なる人物が書いている。
また新たなる偽善者かとため息がでる。

しかし、森永と違って本人もかなりの貧困らしい。
嘘がない分、少しほっとして、最後まで読んでしまった。
最終的に公的資金に頼る考え方が気に入らなかったが
その理論には納得できる部分もあった。

彼の理論のミスだけを少しだけ指摘してみる。
貧困家庭の子供は教育課程でチャンスから排除されると彼は言う。
これには一流校コースを歩んだ彼には分からないミスがある。

貧困家庭の子供は確かにその多くが教育課程で十分な成績を残せない。
しかし、これはどんな社会でも解決できない永遠の問題なのだ。
つまり、人は誰一人同じには生まれてはこれないし、その必要もない。
ましてや人間社会ではサラブレッドの交配のようなまねはできない。
これはまるで「背の高い低いの違い」がよくないと言っているような話だ。

A:彼の主張の「排除される弱者に公的補助をする」とどんな弊害を生むか?

①そんな支援があるならと、はじめから努力をしなくなる若者が激増する。
それに対する税負担は更なる不況を生み、それが彼らの働く場を奪い、また賃金を下げる。

②多くの成績不振児を指導してきたが、
彼らは決して不成績を理由にドロップアウトはしていない。
彼らをだめにする最大の原因は、湯浅誠や森永卓郎のような人間が、
「国の政策が悪い、格差社会が悪い」と余りにも言いすぎることだ。
結果、「自分たちは可哀想な存在なんだ、暴れるのは国が悪いんだ」と
勉強を止めてドロップアウトしていく姿を如何に多く見てきたことか。
もちろん、「人間の価値判断は社会への貢献度なのだ」と指導された
私の生徒たちは皆まっすぐに育っていった。

③確かに貧困が自己責任だけだとは思わない。
ただ、大切なことは
「彼らが誇りを持って仕事ができるように教育のシステムを変え
社会の風潮を変えること」が必要なのだ。
「社会はあらゆる種類の人間を必要としている。
だから、誇りを持って自分の生き方に邁進しろ」
そう私は彼らを指導してきた。
彼らは始め皆性格のいい子達だった。
この子たちをだめにしていくのは
「弱者に間違った劣等感をばら撒く偽善者」なのだ。

その意味で湯浅氏と話し合いたいし、出来ればコラボもしたい。

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教養

教養って何だろう。
教養のある人、ない人の区別はどうつけるのか。
「学問・知識・道徳のある人」
「優れた行動力や理解力を備えた人」
と辞書には書いてある。

学問や知識は時として「学歴」と勘違いする人が多いが
もちろんイコールではないし、そうであってはならない。
また、教養に道徳が含まれることを忘れている人も多い。

「あいつは〜大学だから・・・」で
会話を始める人に出会うと、その場を立ち去りたくなる。
こんな人に教養がある訳がないが、かなり大勢いるように思う。
教養に徳が含まれていることを肝に銘じるべきだ。

逆に、学歴がないことで高学歴の人を意味もなく妬み
声高に「あんな奴は俺が許さない」などと強がる人も
とても寂しく思えて、聞いていて悲しくなる。

この教養が一番分かりやすく出る場面は、法事やクラス会だ。
こんな機会に、センスのいい服を着て車から下り
寡黙で、にこやかに人の話を聞いている人に出会うと
なぜか、ほっとして見とれてしまう。

逆に、お金持ちで教養のない人ほど目立って見苦しいものもない。
人が集まれば、ブランドや旅行の話をしまくる人がいると
そっとその場を離れる。

昨日も吐き気がするほどの野蛮人に会い
改めて、教養のある人になりたいと強く思った。
「学問、知識、徳、理解力、行動力」
この5つをバランスよく身につけたい。

別に人に好かれるためでなく
自分を人として磨きたいからだ。

※沖縄の糸満海浜分譲地

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田舎生活(7)

仲間で田舎生活を論じているとき
「オール電化はいいけど、エコキュートはやめた方が・・」
と、Aさんが叫んだ。
「僕は週末庵人だけど、タンクの水が腐ったのには参ったですよ」
と、話に熱がこもる。
エコキュートはタンクに貯めた水を安い深夜電力で温める。
だから、何日もその水を使わないと腐ってしまうと言うのだ。

「庵は大抵海を望む高台にあるから、屋根の庇は短いほうがいい」
と、台風で屋根を飛ばされた経験のあるBさんが言う。
庵を建てるチャンスは多くの人にとって一生に一度。
だから、他人の経験談を聞くのは必要不可欠だ。

「家から庵までの距離ってどのくらいがベストなんでしょうね」
と、Cさんが訊く。
「この距離は5つに分けて考えるといいんじゃないかな」
と私がいつも考えていることを話した。
① 鎌倉の友人のように自宅そのものを庵として使う。
※近くに畑が借りられたり、そこそこの畑が自宅にある場合
② 家から30分以内で行ける距離
※まだ現役で仕事をしている場合は、この距離が最高。
仕事をするにも日頃のストレスを解消するにも都合がいい。
③ 伊豆のように2〜3時間で行けるリゾート地
 ※完全に移住する人と週末移住の人、どちらにもよい。
④沖縄、小笠原のような亜熱帯地域
※ 完全移住の人に向いている。
⑤距離に関係なくどこでもいいから地価の安いところ
※ 坪2〜3万の大洋村だと200万円で100坪買える。
節約するには、これは魅力だ。

私は現在②か③で探しているのだが、沖縄も捨てがたい。
急ぐことではないので、しばらく調査を続けるつもりだ。
この調査そのものが私にはすごい興奮剤になっている。

※鉾田の海岸。坪5万円前後の相場

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庵文化(6)

「俺はもう庵生活同然の毎日だよ」
私のブログを読んだ鎌倉に住む友人がそう電話をしてきた。
「暇さえあれば近くに借りた畑で野菜作りをしているよ」

なるほど、完全ではないが庵生活のような毎日だ。
海や富士山は見えないが、かなりの田舎生活を実現している。
庵文化は人間が一番ほっとできる生活形態の原点なのだ。
だから、余裕が出来ると多くの人がその生活に憧れを抱く。
特に、一線で厳しいビジネス社会を生き抜いた人ほどそうなる。

天羽マリーンヒルで富士山と海をみながら
「リステランテ マキ」を経営している牧さんもそんな一人だ。
彼は50代に入るとすぐに、勧奨退職に応じた。

退職後5年間は東京で庵生活への準備をしながら
元の会社のコンサルティングを続けた。
彼も「富士と海」を中心に庵を探し
この地にたどり着いた。

彼は庵としてスウェーデンハウスをこの地に建てた。
建築費はかなりかかるが、夏は涼しく冬暖かい理想の家だ。
彼の庵生活が成功している証拠はその顔に表れていた。

「店が休みの日は釣りをしています」
と言って、釣りをしている船上での写真を出す。
「なんですか、こんな幸せそうな男の写真は見たことがない」
と、私は思わず叫んでしまった。
鴨川自然王国で会った人たちの顔とは全く違う顔だった。
規則やしばりが全くないのがその原因なのか。

「それにしてもこのサラダは美味しいですね」
「外国生活で覚えた秘伝のドレッシングを使っていますから」
そう言って、冷蔵庫から出したビンの中のドレッシングは
なんと酢と油が全く分離していない。

この天羽マリーンヒルには約150人が家を建てている。
牧さんのように完全に移住してきた人が50人
別荘のように使っている人が100人だという。
その100人の中で、週末毎に来る人の割合が半分くらいか。

「牧さん、お隣の豪邸は誰が?」
「あれは大きな病院の院長さんの別荘ですよ」
彼もよく週末のパーティに招待されるというその家には
週末になると院長はもちろん、その関係者が大勢やってくるらしい。

彼はもうすっかりこの地で彼の世界を築いている。

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庵文化(5)

千葉県は地勢的に内房と外房とに分けられる。
今回は鋸南町の不動産屋さんの案内だったので
内房の物件を中心に見て回った。

事務所で私が事前に用意した資料を見せ
その目的に適う物件を3件出してもらい
最初に、「天羽マリーンヒル」へと向かった。

葉山や伊豆でいやというほど海を望む別荘地を見たが
このヒルから見る海は、正真正銘の絶景だった。
一区画が180坪平均で、総額が2千万弱というのが相場らしい。

もちろん、海が見えない土地は格段に安くなり
同じ広さで3割から4割は値が落ちるようだった。
海と富士山を望む土地が極上であることはもちろんである。

次に、海まで歩いて2分という物件を見た。
何となく静岡の浜岡の海岸に似た大貫海岸だった。
地価は天羽と同じようなもので、坪10万から15万というところ。

そして最後は古屋付の物件だったが
私の考えている「庵」とは余りにもかけ離れていた。
つまり、今までのよくある別荘で、見る気にもなれなく
素通りしてもらった。

5年くらい前までは、ひと山買って自分で開発をしようと
千葉や沖縄、静岡で山を中心に探し回ったが
還暦を超え、もうその気力はない。
やはり、すぐに住める宅地のほうが断然楽だ。

別荘地は買う前に夏の顔と冬の顔を比べる必要がある。
しばらくは、外房も含め、千葉参りが続きそうだ。
我が人生、テーマが多くて、ちょっと疲れた。

※上:天羽マリーンヒルから
 下:大貫海岸

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偽善

「高木さん、なぜ多くの司会者を偽善者って言うの?」
家族亭で隣に座った常連の若者からの質問だ。
「いい質問だね」

例えば、彼らは耐震偽装の姉歯を徹底的に叩き潰した。
一見偽善でも何でもない、いい事を言っているようでもある。
しかし、マスコミが騒いだ結果、何が残ったか。
① 確認申請業務が複雑且つ長期になり、それが不景気の引き金になった。
② 官僚が「これをチャンス」とばかりに、またまた外郭団体を作った。
③ 結果、天下り先が更に5つも増えた。

つまり、司会者がしたことは
① 不景気を招いた。
② 天下り先を増やした。
③ 視聴率を上げ、自分たちの収入を増やした。

「正にこれを偽善と言わずに何と言う?」
世の中、勧善懲悪で済むほど簡単ではないのだ。
だから、司会者は、国民をミスリードしないように
もっと、もっと勉強しなくてはいけない。

これらの司会者に比べて更に最悪なのは森永卓郎だ。
彼の友達はほとんどが官僚で、彼はその手先になって
改革をしようとする政治家をことごとく叩き潰している。
彼は偽善者を通り越して悪魔だ。

例えば、彼は小泉改革を捻じ曲げたのが官僚であることを隠すため
「小泉改革は最低の改革だ」とニタニタと喧伝する。
純な国民は、「そうか、小泉さんはよくなかったのだ」と騙される。

まだまだいくらでもある。
枡添大臣は本当に厚労省改革をしたかった。
しかし、そんなことをさせるほど官僚は甘くない。
後期高齢者問題のような過去の法律の欠点情報を
「これでもか、これでもか」と流し続けて
いかにも枡添大臣が失敗したかのように世論を導く。
あそこまで大きな問題にしたのは官僚と
その彼らにのせられたマスコミなのだ。

可哀想に、彼が何度も頭を下げているうちに
世論が枡添人気をないものにする。
こうして、純粋な政治家を官僚が抹殺していく。
あろうことか、その片棒をマスコミが担いでいる。

このままでは、本当にこの国に未来はない。

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庵文化(4)

庵の村での庵には基本的に5つの基本理念と5つの条件がある。

基本理念
①平屋で60平方メートル
②夫婦または一人を想定
③趣味の部屋の増築が容易である
④オール電化
⑤ソーラ発電

条件
①スーパーまで車で20分以内
②カーシェア
③海、または湖を臨む
④全戸に畑がある
⑤年金または安定的収入が月額10万

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庵文化(3)

庵の村での老人力とはどんな力なのだろうか。

より少ないお金で人生を楽しむ力
そのためには人としての教養が要るようにも思う。
例えば、本を書いたり、絵を描いたり、陶芸をたのしんだり・・・
もちろん自給自足が理想だから、釣りや農業の知識も必要だ。

より少ない生活費で豊かに生きる力
当然男にも自炊能力が求められる。
私の提唱する庵では電気はソーラー発電である。
こうした今の時代の庵でなければ
誰もこの村には来ないだろうから。
夏は涼しく、冬は暖かい快適な庵だが
毎月の生活費を削る力は必要だ。

健康を維持する力
庵の村は老人ホームではないので
自立して生きられなければならない。
健康で生きるための知識は多ければ多いほどいい。

嫌なことを忘れる力
まだ良く分からないのだが
ボケとは老人の特権のような気がする。
いい思い出だけに浸って生きていけたら
こんな楽しいことはない。
当然楽しい分、包容力もある筈だ。

家族とつながる力
他人に迷惑をかけない年寄りとは
家族に大切にされる人だと考える。
家族に見放されるような人格では
老人力があるとは言えない。

こんな力のある人たちが集う庵の村
何かほのぼのとした理想郷が思い浮かんでくるではないか。
そうだ、明日も千葉へ行こう。

※「小さな家」から見たレマン湖

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庵文化(2)

作家の赤瀬川源平さんが「老人力」という言葉を使っている。
はじめて耳にしたとき、「いい言葉だ」と心に焼きついた。

老人の対極は若者だ。
この二つの違いを考えると
「老人力」が良く分かってくる。

うまく老人になりきれなかった人に自殺が多い。
要するに、老人力を体得出来なかった結果なのだ。
若かった時代を取り戻そうとしたりして
無理にもがくから苦しみが倍加する。
年相応ならそれでいいではないか。
逆の見方をすれば、若者は若いがゆえに自殺をすると言える。

インドや中国では
急激に文明社会に突入した都市部の自殺率が非常に高い。
高度文明社会は「若者文化」に溢れている。
その筋肉質の若者社会に急に突入することで
多くの人が適応出来ずに、己の身を捨てるのだ。
例えば、バイクを買うために金を借りてローン地獄にはまる。
楽をさせようと子供に高学歴を望み
その親の期待に応えられない子供たちが自殺する。

あまり文明の発達していない社会では
機能性がないが故に時はゆったりと流れ
お金を離れて、ゆるぎない幸福を得られる。

日本なら、飛鳥、白鳳、天平の時代がその頃か。
このころの仏像、絵画には後の時代と比べると大きな違いがある。
興福寺仏頭、吉祥天女の顔には柔らかさがある。
しかし、後代になればなるほど彫り物の顔に険が出てくる。

こうして考えると
老人力が身につく還暦の頃はいい年代だと思えてくる。
大した金も要らない、学歴社会でもない、競争もない
嫌なことはどんどん忘れてしまえばいい。
そのために、多少のぼけも必要だ。

もちろん、競争する必要がないから誹謗中傷もない。
そんな夢のような年代を確かなものにする家
それが私の言う「自然に融合した庵」なのだ。
そしてそれが集まれば庵の村になる。
こうして庵文化が出来ていく。

※コルビュジェの建築5原則を取り入れた建物
(ピロティ・自由な平面・自由な立面・水平連続窓・屋上庭園) 

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庵文化(1)

大阪府発行の小冊子「農空間物語」に寄稿している姉が訊く
「一次さん、一人住まいの家の快適な広さはどのくらいでしょうね」
「コルビュジェが親に贈った家の60平方メートルかな」
「なるほどね、私もそのくらいが理想だと思っていたのよ」

食の安全、食の教育に情熱をそそぐ姉が
新しい農業に挑戦する農家を訪問しては記事を書いている。
その中に、「田舎でのロハスな家」という記事を書くことになり
私の意見を聞きたいとわざわざ大阪から出てきた。

私がクラインガルテンの研究をしているのを覚えていたのだ。
「笠間のクラインガルテン、鴨川の自然王国
日本のその手のものは何かぴんと来ないんだよね」
「そうよね、行政もまだまだ勉強不足だしね」
「夢だけど、理想郷を俺自身の手で作りたいんだ」
「えー、本当?私も一枚噛みたいわ」
「そのときはよろしくね」

贅を極めればお城になり
侘びを極めると庵になるのが日本の建築だと思っている。
その想いを込めて、店名に「庵」を使う人が多い。
そんな店の一つ、「葉山庵」が先日焼失した。
紙と木が庵建築の原点だから燃えやすいのは致し方ないが
美味しい店の一つがなくなったのが惜しい。

「その庵を年金生活者の問題解決の糸口」にしようと
千葉の土地を探しまくっていることも姉に話した。
コルビュジェの場合は、家と周りの自然との関係を重視した。
つまり18坪の家がぽつんと畑の中にあっても理想郷にはならない。
そこが日本のクラインガルテンの致命傷なのだ。

「小さな家」と彼はその家を呼んでいたが
レマン湖のほとりのその家は、ロマンに満ちていたのだ。
私の親戚がレマン湖にお城を持っていて
彼からいつもその関連情報を得ているのだが
調べれば調べるほど、奥の深さに感銘している。

※75歳の姉が新刊「土佐 癒しの旅」を新高知県知事に贈呈
 宝酒造の青汁のCMに出演してから年齢はどんどん公表しているらしい。
※青汁のCM⇒  http://www.takagimichiko.com/pdf/ashitaba_15.pdf

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評価は割れる

「高木さん、はもが入りましたよ」
「じゃ、それで」
いつもの家族亭で、マンションの仲間の林さんと。

「焼けましたね」
「梅雨の中休みを使ってゴルフを・・・」
「どちらで」
「箱根くらかけ、初めてのコースだけど、いいところでした」
「アップダウンきつくて、僕は嫌いだな」
「なるほどね、飛ばす人には辛いかもね」

マンションに戻って、ネットで調べると
「霧がでる」
「アップダウンがキツイ」
「コースが狭く、OBが出やすい」
となかなかの悪評である。

「8時に電話を入れて、10時半のスタートなんて最高」
「片道1時間ちょいで行けるから便利」
「下界より7度も低くて、夏には天国」
「景色が抜群で、ハーフ43で回れるなんて最高」
「1万円ぽっきりなんて超安い」
と、私の評価は全く別物。

評価がまちまちなのが私とそっくりで
ますます好きになりそうなゴルフ場だ。
「それにしても、今日の鱧は旨かった」

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豊かさ

リゾート会員権売買をしている友人がいる。
彼の話はいつも面白くて役に立つ。
昨日も静岡からで出てきたのでと事務所に寄ってくれた。

エクシブ、東急ハーベスト、大和ロイヤル
これがリゾート会員権の大手三社だ。
中でもエクシブの成長が著しい。

マンションは一部屋を一人で買うのが一般的だが
会員権方式ホテルの場合はこれを十数人で共有する。
この共有する人数が増えると使用占有日が減って
その分購入価格が安くなるというのがその仕組みだ。

エクシブの場合、だいたい安い部屋で600万
高い部屋で3千万くらいになっている。
広さは60平方メートルから150平方メートル。

この会員権は高いところから売れていくのだという。
そして且つ、高いところは値下がりが少ないと・・・
どこか高額外車の場合とそっくりだ。

エクシブではこの時代の流れを察知して
会員の紹介があっても泊まれない
つまり会員しか泊まれない高額な会員権を売り出した。

この三千万クラスのサンクチュアリーというブランドが
ともかくよく売れるというから驚きだ。
東京の会員制ホテル「ベイコート」もこの仕組みで
会員とその同伴者だけが泊まれるホテルで
内装は豪華極まりないらしい。

このホテルの会員権を有名人がこぞって購入しているという。
おまけに購入している年齢層は郊外型のリゾートより20年は若いらしい。
石田純一などはしょっちゅうここで遊んでいるのだが
それを確認しようにも、マスコミや野次馬は一歩も入れない。

本当の富裕層は国外旅行より国内の遊びに金をかけていると彼は言う。
「ハワイへ行った、フランスに行った」というのはもう時代遅れか?
身近な日常の生活を豊かにすることが求められている時代なのだろう。

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いろいろな運

予約を取るのに数ヶ月待たされたという整体師。
彼に友人を紹介したが、大先生でなく弟子がやったという。
だから、彼は物足らなくて数回で行くのを止めた。
私の力不足で申し訳ないことをしてしまった。

その整体師に今も月に一度だけ診てもらっている。
今回も体のゆがみとそれに伴う痛みを治してくれた。
例によって、詳しい説明をしながらの施術。
よほど自信があるのだろう。

「この膝の痛みの原因はいつもの腰痛です」
「でも、今、腰は痛くないんですが・・・」
「腰痛がひどいときに、腰から膝にかけての筋膜がやられたんですよ」
「何ですか、筋膜って?」

説明によると
外傷や悪い習慣的運動、悪い姿勢、使い過ぎ、コラーゲン不足
そんないくつかのことが原因で、この筋膜は動きが悪くなるという。
結果、痛みだけでなく、老化の促進や病気の誘発を起こすというのだ。

いつものように、1時間の施術が終わった。
「明日になれば膝は治っていますよ」
「ありがとうございます」

そして、今朝、何と膝の痛みはどこへやら。
完全に治っている。
近いので通っている上大岡の若い整体師は
何回やっても治せなかったのだが・・・
(彼も腰痛治療には秀でている)

「還暦を過ぎたら、前屈運動はいいが後屈運動はよくない」
「痛いときには痛くない方に体を動かした方が数倍早く治る」
「足がだるいときは、お尻のほっぺの少し上を強く押せば楽になる」
そんないろいろな治療法を併せて教えてもらっている。
こうして治せる整体師に出会っていること自体
運がいいことで、神に感謝すべきだと思っている。

※大好きなサイクリングコース、お台場。
 来週は千葉の外房を走る。
※最悪偽善司会者の一人、福留がほとんど全てのレギュラーを外されるという。
 ちょっと明るいニュースだ。
 

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法人税が16%だけ

税収が2年連続で見込み額を下回るという。
この国でそんなことは当たり前である。
無策を棚に上げて増税しか打つ手のないこの国に
活気が戻る日は遠い。

香港なんぞは法人税が16%だけだ。
もちろん消費税もない。
なのに税収は増えまくりだ。

売り上げ1億で消費税が500万
その利益が2千万とすれば法人税は800万
合わせて1300万払わされる日本と
全部で法人税の320万円ぽっきりで済む国があるとしたら
世界のどんな企業も日本にはやってこない。
企業が来なければ国の繁栄などあり得ない。

森永みたいに弱者の味方のような振りをして
がっぽがっぽ印税を稼ぐ偽善者ばかりのマスコミの世界
そのマスコミに踊らされて政治が機能しない日本
(テリー・伊藤は結構真実を語っているが・・・)

かたや低税率で世界の金を集めて
繁栄を謳歌する香港、中国、シンガポール
街には夢に満ちた明るい顔、顔、顔

どう考えても日本には未来がない。
近いうちに消費税が更に上がるという。
私の会社などは利益が出ないのに
消費税はお構いなくがっぽり取られる。

超高額所得者であることをひた隠し
弱い者の味方の振りをする
偽善司会者Mのしたり顔が朝から暑苦しい。

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目立たないセレブたち

「やる人はやるもんだ」の社長は尊敬に値する。
私を含め多くの人が出来ないことをやり遂げたのだから。
しかし、彼ほど多くのエネルギーを使わないのに
もっと豊かな生活をしている人も多い。

金沢区に住むMさんもその一人だ。
親からもらった土地を何倍にも増やして
年間賃貸料が2億になろうとしている。

もう、そうなると資産は雪だるまのように増えていく。
おまけに徹底した倹約家だ。
先日彼から山形のさくらんぼのおすそ分けがあった。
その入れ物は何と6年前のマーガリンのケースだ。
この佐藤錦をもらった6人が全員同じような入れ物だった。
すべてがそうだから、今後彼の資産がどこまで増えるか
想像しただけでも恐ろしい。

彼の一日は賃貸しているアパートやマンションの
ゴミ捨て場の見回りで始まる。
未回収のごみが出て住民に不快な思いをさせないよう
細心の注意を払っているのだ。

磯子区に住むAさんも優雅で且つやり手の二代目だ。
どちらのセレブも無口で生活が地味なのだ。
本当に財産を残す人は凡人とはどこかが違う。

私なんぞはこんな人の爪の垢でも煎じて飲むべきだ。
高原でゴルフなんかやっている場合ではない。

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人を褒めたい

「学生時代、あの人はお高くとまっていた」
中高時代の仲間が私をそう言っているという話を耳にした。
実は、私は自分では実に謙虚な人間だと思っているのに。

しかし、今回のように不遜とかお高いとか生意気とかいう
自分が思ってもみない言葉で評価されることが
実際には何度かあった。
若いときはこんな言葉を聴くたびに滅入った。

ところが、五十路を過ぎた頃から考え方が変わってきた。
「これは褒め言葉なんだ」と思うようになったのだ。
要するに、陰でこんな風に言っている人は
「高木にはかなわない、悔しい」と思っているに違いないと。
でも、素直には褒めたくはないから
「生意気で、お高くて、不遜だ」などと言っているのだ。

その人は自分が気持ちの上で
完全に負けていることに気付いてはいないのかも知れない。
もし、何かで勝っている点があれば
「あの人もやるねー」という心の余裕が出てくる筈だ。

いくつになっても、素直に人を褒められる人でありたい。
少なくとも、悪口だけは言いたくない。
そう、年をとったら、水平線のかなたを眺めて
「あいつはいい奴だったなー」と多くの友人を思い出したい。

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共感

友達と話すのは実に楽しい。
今日も海の見えるレストランでA君との雑談だ。
気が付けばあっという間に3時間が過ぎていた。

仕事がらみの話が終わった頃
「同じような戦場で働く人と過ごす時間は本当に楽しい」
ぽつりと彼が海を見ながら洩らしたこの言葉が気になった。

彼は私と同じように20年以上会社を経営している。
「だから高木さんと話すのが楽しい」
要するに共通体験の少ない公務員などと話していても
心底共感するものが少ないと言うのだ。

気を遣って頷いたりはするが
それでは楽しくないと・・・
還暦を過ぎると、「共感」はおしゃべりの重要な条件だと言う。

それ以来、共感という言葉が心から離れない。
今まであまり気にしたことのない言葉だったのだが・・・
夫婦にもこの言葉は当てはまるのだろうか。
今度会ったら聞いてみよう。

※夏はやっぱり高原でのゴルフが最高だ!

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催眠術

「忙し過ぎて何で生きているのか分らなくなってきた」
久しぶりに会った教え子が暗い顔をしている。
「どうしたの?あんなに夢に燃えていたのに」
「このままじゃ、忙しいだけで人生が終わりそうな気がして」
「そういえば少し疲れているようだね」

彼は今働き盛りの40代
「自分だけの隠れ家マンションを買って・・・」
それが彼の長年の夢だった。
もう、そんなマンションを買うお金は貯めたと言う。
「高木先生、それだけでは老後が心配ですよ」と。
要するに年金の足しになる賃貸マンションも欲しいらしい。

次から次へと夢が膨らんで
その夢に押しつぶされそうなのだと言う。
「いいテープがあるから、それを寝る前に聞いてごらん」
そう言って、昔生徒指導に使った自己暗示用テープをあげた。

生徒にやる気を植えつけるのに使った
自己催眠術のテープだった。
私自身がやる気がなくなると聞いているもので
何度も使っているので音が大分かすれてきた。

楽しく生きるのに一番必要なのは
いかに上手に自分をコントロールするかだ。
「楽しいと思えば楽しく、辛いと思えば辛いのが人生」
このテープには私も何度も助けられた。

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道具の進化

久しぶりにゴルフの練習に行った。
相変わらず寄せの技は衰えていない。
150ヤードまでならほとんどドンぴしゃり。
狙ったところへ面白いように飛んでいく。

しかし、飛距離は目に見えて落ちてきた。
キャリーで200を超えるのがしんどい。
何気なく去年買ったという友人のクラブを借りた。

ユーティリティと呼ぶ5番アイアンだった。
「なんだこの軽さは」と驚く。
振りぬいて更にびっくり。

軽く振ったのにキャリーで170だ。
自分の5番アイアンなら150がやっとなのに。
「クラブを買い替えよう」

こう決めたたらいてもたってもいられない。
5分後には近くのシントミゴルフへ。
「この25年前の道具を新品に替えたいのですが・・・」

「こちらのクラブはどうでしょうか」
「今までのとの違いは?」
「劇的にゴルフが変わりますよ」
すごい表現ではないか。信じてみよう。

劇的に変わるなら買うしかない。
買ってすぐにまた練習場へ。
「いやー、すごい」と唸る。

25年前のパソコンが使い物にならないように
ゴルフのクラブも古いものは駄目なのだ。
逆に、何でもこうまで進化するのなら
「年をとっても若い頃と同じ結果が出せるじゃないか」
と変にどきどきした一日だった。

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夢の効用

二十歳の頃
「20年したら豪邸に住んで、週に一度は
マイ・クルーザーで釣りを楽しんで、仲間と楽しいゴルフをして
・・・・・・・・・・・」と夢を見た。
友人とも夢を語り合った。

40年経ち、還暦を過ぎた今は
「20年したらどんな病気で苦しんでいるのだろう?
もしかして死んでいるかもしれない。
・・・・・・・・・・・・」という思いが頭をよぎる。
心は自律神経のようにかってな動きをする。
思いたくもないことを思わせる。

友達に会えば暗い話が多い。
他人の悪口を言う奴も多い。
「俺はひざが痛い」
「3組のあいつが癌で闘病生活だそうだ」
「2級上の先輩が脱税でしょっぴかれた」
「彼の会社が倒産した、いい気味だ」と。

しかし、本当は私にはまだ夢がある。
新しい企画ファイルはどんどん厚くなる。
「あの特許でもう一旗上げよう」
「英会話スクールで千人は集めよう」
「冬は沖縄でのんびり過ごそう」
「次の賃貸ビルを自社の関連会社だけで一杯にしてみよう」

朝起きると、大好きなベランダガーデンを見てお茶をする。
ソファーに横になって、いろいろな夢に酔う。
携帯の写真を見ては、この半年の出来事を振り返る。
「この年でも、いい人生じゃないか」と祖先に感謝する。

年をとれば体はどうしても衰える。
心臓の鼓動は全く滅茶苦茶で、今にもとまりそうだ。
竹内まりやの「人生の扉」のようには・・・

でも、だから、楽しく人生を全うするためにも
太陽の光を浴びる時間を増やして
夢を失わずにわくわく生きていきたい。
夢があれば、多少の不健康も気にならない。

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やる人はやるもんだ!

塾事業が大きくなってから悩んだことの一つが
「従業員の五十路を過ぎてからの適職」
塾の教師があまり年をとっていては生徒が喜ばないし
特に塾の生徒の獲得には大きなハンディだ。

塾を売った理由の一つがそこにあった。
自分には事業を多角化していく気力と能力がなかった。
だから、海外展開し多角化に成功している大手に売った。

しかし、私が塾を売ってからスタートしたのに
この多角化に大成功している塾経営者がいた。
これには驚いたし、その人に会って更に驚いた。

なんと私と同じように
自社ビルも所有し、中国にも進出していた。
その事業は20種にも及んでいる。

中国には病院を展開し
子供英会話では、その生徒数が何千人という。
加えて、3年以内の目標が2万名というから凄い。

「如何に人生を楽しむか」などと
のんびりしている場合ではない。
私ももう一旗上げねばと大いなる刺激を受けた。

来週はその事業の見学に越谷に行く。
彼は人間が大きく
「何でも参考にしてください」という。

いい人に会えた。

※ブセナテラスからのビュー

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人間失格

金を貸して返ってきたためしがない。
おまけに、貸したことで人間関係は更に悪化した。
しかし、私に金を借りにきた人間の中には
「あの人はいい人よ」と言われている人もいる。
私は、今でも知り合いに金を借りにくる人は
大人の人間としては失格だと思っているのに。

ここまでは私のブログに何度も書いた。
このお金を別のことに置き換えると
とたんに自分も悪人になることに気付いた。
例えば、人間関係に於ける言葉。

私は若い頃から随分と嘘をついた。
本当は嘘のつもりで話していないのだが
夢が多い分、現実と夢が混同して嘘っぽいことを言うことがある。
悪意がないとは言え、嘘つきには違いないので人間失格だ。

これを結婚生活に置き換えても大変なことになる。
明治・大正時代の大臣経験者で
二号さんがいない人はほとんどいなかったという。
あの松下幸之助にも世田谷に2号がいたらしい。
果たしてこれらの人はみんな人間失格なのか?

もちろん今の時代なら
二号さんなどいたら政治家をやっていくのは難しい。
ということは、社会規範が時代によって変わるということなのだ。

敵の大将の首をとって
その褒美として領国を与えられた時代もあった。
そう、殺人が恩賞の条件だったのだ。

本当にこの世は無常だ。
この度、私も人間失格者になってしまった。
だから、仕事を止めて田舎に行きたい。
(これも結果的には嘘になるかも・・・・・・)

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心を作る

「目は心の鏡」
「目は口ほどにものを言い」
「目から鼻へ抜ける」

目は感情表現にはダントツに大切な器官だ。
最近、己そのものに自信を失ってから
その目を使って心を作ることを試みている。

ブログに「懺悔」、「人間失格」と書いた。
書いただけでは能がないので
心の改造を始めたという訳だ。

朝起きたら、先ず鏡の前に立ち
穏やかな心のときの目を作ってみる。
その目が決まったら
その日は一日その目で歩くようにするのだ。

やり始めて5日
これが結構効果的なような気がする。
イライラが減っていることに気が付いた。

マンションで顔も見たくない人とすれ違う
以前ならそれだけでストレスが溜まった。
しかし、今では軽く会釈をしてやり過ごせる。
大進歩である。

※湘南サイクリングロードを友人と走った。
四半世紀以上の付き合いになる彼が
その景色の美しさに大感激をしてくれた。
「日本だって捨てたもんじゃないね」と。
「ハワイなんかよりずっと湘南の方が素敵だね」とも付け加えた。

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核心

言葉はどこから出てくるのだろうか。
人は言葉で恋をしたり、喧嘩したり、別れたりする。
その大切な言葉が真実を語るのか、全くの嘘か。
これをどう判断するかで人生が決まることも多い。

ふと一つの考えを思いついた。
「言葉は心という神経細胞から出てくるのではないか」と。
真実を語る言葉はこの細胞の核から出ているのではないだろうか。
普通は、「お前なんか嫌いだ」と言えば
多くの場合、その人は心の核、つまり核心でその相手を嫌っている。
しかし、時に本当は好きなのに「嫌いだ」ということもある。

だから、相手の言葉の真実を読まなければならない。
言葉を耳にしたら、「核心」から出たかどうかを判断する能力が要る。
「あんなこと言うから嫌いになった」というのも嘘っぽいことが多い。
この場合、その人は聞いた言葉とは関係なく
そのずっと前から、核心ではもう嫌いになっていることの方が多い。
ただ、いつもその別れのきっかけを探していたというわけだ。

あの王理恵さんが交際相手と別れるときに使った言葉
「そばの食べ方に幻滅して結婚を止めた」というのはただの作り話だと思う。
理恵さんの核心はとっくに決まっていて
そばはその言い訳に過ぎなかった筈だ。
きっとハワイで遊んでから、「この人は嫌だ」と決めたに違いない。
でもそんなことは口が裂けても言えないではないか。

今大好きな人から「デブ」と言われたら
「よし、頑張って痩せよう」と思うだろう。
決してそれはその人を嫌いになる言葉にはならない。

でも、少し嫌いになってきた人から「デブ」と言われたら
「そんなひどい言葉を使う人とはやっていけない」と言う。
つまり、言葉の前に核心は決まっていて、その結果が表に出てくる。
その意味で、ことばほど頼りないものはない。

もっと人生経験を積んで、相手の核心を読める人になりたい。

※台南のケンティンビーチ

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超資本主義国

教え子や昔の従業員がかなり多く外国で暮らしている。
そんな彼らからの情報は結構役に立つ。
また今日も、刺激的な話が飛び込んできた。

台湾で仕事をしている男からのメール
「台北に億ションを二つ買いました。
一つは自分用、もう一つは投資用です。
どちらも200平方メートル以上あります」
200?を越すマンションなんて日本では想像も出来ない。

それも川を見下ろす景色のいい所で
日本で言えば、東京の多摩川縁らしい。
世田谷の多摩川辺りなら一等地だ。

今まで住んでいたマンションが3割以上高く売れたという。
今時の日本では10年住んだら、買値より高くは売れない。
発展続く上大岡ですら、10年後に買値で売れれば上出来だ。

台湾に住む彼の話を聞くたびに
沈む日本と浮かび上がる中国との違いを思い知らされる。
一党支配超資本主義国と民主主義的偽資本主義国
この二つが競争したら、勝負の結果は明白だ。
近いうちに、間違いなく世界は中国に支配されるだろう。

その急成長・中国の恩恵を受けて
経済が順調な台湾に私も早く進出したい。
縮む日本で大きくなるのは結構大変だ。
逆流の川を上るのと同じようなものだから・・・

30年かかっても首都にまともな国際空港を作れず
年金だ、道路特定財源だ、天下りだと
右往左往する日本に明るい未来はない。
好むと好まざるとにかかわらず 
「富国強兵」一本で突き進む中国には勝てない。

勝つ必要がないなんて森永みたいな事を言うから
年金財源がなくなる。だいたい頭のいい人は彼のように
日本を逃げ出し、日本に税金を落とさない。
税が入らない国に何が出来るというのだ。

今日もテレビは
偽善に満ち溢れたキャスター達が
下らぬ評論をしたり顔で言い続けている。
本気で成功したかったらこんな国を捨てて
シンガポールにでも会社を移した方がいい。

※沖縄ではブセナテラス、喜瀬別邸、アッタテラスで過ごすといい。

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大規模修繕積立金

Pマンションを購入したときに渡された修繕積立金計画には
10年目に36万円の特別徴収があると書いてある。
毎月の積立金だけでは不足すると予想していたのだろう。

しかし、購入後9年が経ち、来年この36万円を払う必要はなさそうだ。
そのくらい剰余金がたっぷりと貯まっている。
そのほとんどは、私、管理人、数人の仲間たちの努力の賜物だ。

もちろんそんなことを知る住人はほとんどいない。
それほど皆が無関心なのだ。
「世のため、人のため」とは言え、少し嫌気がさしてきた。
やっぱり人の子、少しは感謝して欲しい。
(塾を売ったときも同じような気持ちがあった)

こんな金余りでもこの特別徴収はするのだろうか。
このことを考えるときの重要な視点が二つある。
一つは、その住人が終の棲家としてこのマンションを考えているかだ。
いつか転居するなら、足らなくなったときに特別徴収をして欲しい筈だ。
転居後の修繕費を先払いするなど真っ平御免だろう。

もう一つの視点は、その住人の年齢だ。
このPマンションには後期高齢者が1割以上住んでいる。
そんな人は死んだ後の修繕費の先払いなどしたくないと思う。

つまり、10年先、20年先のことなどどうでもいい人が結構大勢いるのだ。
この人たちの存在を決して忘れてはいけない。
長期修繕計画は重要だが、だからといって先の先のために
たっぷりと貯めておくという考え方は
年金には必要でも、マンションには当てはまらない。

たっぷりと剰余金のあるこのPマンションの月額管理費は
修繕積立金を入れて、たったの13500円だ。
そして、今後10年はこれだけで十分だ。
マンションの運営が上手なら管理費は安くて済むといういい例だ。

高い管理費を払う近隣のマンションの住人は本当に可哀想だ。
もちろんその責任の半分は当の住民にある。
国民の無関心が国をだめにし
住民の無関心がマンションをだめにする。

マンション管理組合運営は国政の縮図とも言える。

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「いらっしゃいませ」

「いらっしゃいませ」というのは客商売の常套句だが
こんな言葉は絶対に使わないという店主がいる。
彼はこのご時勢に店内の生花を毎週1回は替えている。
要するに繁盛店のオーナーなのだ。

店に入ると彼は言う。
「ちょうど考えていたんですよ、高木さんのことを」
もちろん嘘なのだが、それが彼のお迎えの挨拶だ。
「お待ちしていました」とか「噂していました」とも言う。

彼曰く、次の言葉につながるようにしているのだと。
言葉は必ずキャッチボールにしなければならない。
どちらかが一方的にしゃべるのほどつまらないものはない。
来店の瞬間から彼の接客は始まっているのだ。

「でも・・・」から入る人が多いこの世で
彼は反対に相槌のうまさで光っている。
ざっと挙げても十以上は使っている。
「そうなんですか」「すごいですねー」「本当、その通りですね」
「もっと詳しく教えてください」「流石ですね」「へー、驚き」
「勉強になるなー、その話」「もう一度話して、メモするから」
「本当?立派ですね」「やっぱりね」「そう、そう、その通りですよ」

そしてまたこんな技も使う。
「我々仲間内では十人中九人は高木さんのファンですよ」と。
「十人中十人」ではないのだ。
そう、ちょっと気になる話し方で人の気を引くのだ。
「その残りの一人は誰なの」と思わせるのが憎い。

相手をぐいぐいと引き込んでいく会話術。
人の世で成功する人はいろいろと努力している。
「他人を批評する暇はない、自分を磨くので忙しい」と彼はよく言う。

客からは見えないカウンターの後ろに
いろいろと役に立つ言葉が書き込んである。
この店主には本当に頭が下がる。

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不健康サンダル

長生きはしたくないが「健康でいたい」
友達のほとんどがこんな矛盾したことを言う。
私もその例外ではない。

本当に健康なら早死には出来ないに決まっている。
早死にしたいということは
早く来た老化を喜んで受け入れなければならない。
そう、私の心臓病のように。

そんな私もかなりの「健康おたく」だ。
デパートの健康コーナーではよく足を止める。
今回は「究極の健康サンダル」を購入した。

それを履いて3週間が経った頃
何やら足の裏の皮がぼろぼろと剥けてきた。
まるでひどい水虫のようだ。
気持ちが悪いので友達の薬局へ行った。

「最近健康サンダル履き出した?」と訊く。
「ずばり、その通り」と驚いて答える。
「これはそのサンダルで足の裏が角質化したんだよ」
「じゃー、不健康サンダルだね」
「使うのを止めて、この軟膏を塗ればすぐ治るよ」

彼の言うとおり、2週間で元の綺麗な足裏になった。
健康のために履いたサンダルでひどい目に遭った。
こんなことって結構あると彼が教えてくれた。

健康のために飲むサプリメントも度が過ぎると怖いらしい。
何事もほどほどがいいのだろう。
バランスの取れた生活を心がけたい!

※高遠城址公園の桜ももう散りだした。

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社長業

私が会社を売った後にその会社の社長になった人は
買った会社から、つまり親会社から送り込まれた人だった。
育ちの良さそうな人で、一流大学を出ていた。

この会社はその社長が個人保証をして借金をする必要がなかった。
それどころか、数年間は利益剰余金が千万単位で増え続けた。
多くの社員が社費で夜の街に出かけて行った。
本当にいい買い物をさせてあげたが、どういう訳か今はもうない。

それに引き換え、最近K社の社長になったS君は可哀想だ。
社長に抜擢されたのはいいが
なったとたんに会社の借金の個人保証人にされた。
「運転資金の借入れだからしょうがない」と明るい顔をしている。
「この人、保証人の怖さを知らないな」と心配になった。
名刺が社長になれば「偉くてすごい」と思ってはいないだろうが・・・

会社経営に限らず、不動産取引や投資で己の不勉強に気付かないで
肩で風を切って突き進んでいる人の何と多いことか。
その成れの果てが倒産劇やその先の借金地獄なのだろう。
自営業者で死ぬまで安定して生きる人は本当に少ない。

※鴨川の桜

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持ち時間

総会の前に、ある人がそっと教えてくれた、
「Mさんが高木さんの悪口を言っているから会議では気をつけてね」
「ありがとう、僕はこの会の発展だけを考えているので
そんなことどうでもいいんだよ」とニコニコと答える。

神から与えられた一日たったの24時間
人の悪口など言っている暇は私にはない。
それに、絶対的に私を理解している人の存在を知っているから
その他の人の口など気にするつもりもない。
先生と呼ばれるその人が新参の私を嫌っていることなど
当の昔に気付いていたが、私の眼中に彼の存在はない。

実際、毎日いつも建設的なことだけを考えている。
余り経済の論評もしない。
言って日本の経済を救えるほどの力もない。
政治家の悪口も言わない。
言って政治を変えられるほどの知恵もない。
私は地方のちっぽけな会社の社長にしか過ぎない。
自分に出来ることを精一杯やり、我が人生を駆け抜けたい。

だから、自分が実際に参加できる世界に目を向けている。
どうしたらPマンションがよくなるか。
どうしたら売り上げを伸ばせるか。
どうしたら家族を幸せに出来るか。
どうしたら斑尾の再生に役立てるか。
どうしたら料理が手際よくできるか。
どうしたら友人を窮地から救えるか。
どうしたらもっと健康になれるか。

毎日が本当に楽しい。

※二条城の夜桜

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三途の川 

宗教用語は長い歴史の中で徐々にその数を増やしてきた。
仏教用語もその例外ではないはずだ。

その中で日本人の多くがどうしても使わざるを得ない言葉がある。
初七日、四十九日、33回忌などはその中の代表的なものだろう。
しかし、ほとんどの人はその意味などは知らないで使っている。

法事のときなどにお坊さんや知ったかぶりの物知りが
そんな言葉の意味を説明したりして、年と共にその種の知識も増えていくが
知っているから運がよくなる訳でもないように思う。
他宗教の人はこんな言葉を全く知らずとも幸せに暮らせるのだから。
厄年だの大殺界などという考え方はヨーロッパにはない。

京都で散っていく醍醐寺の桜を見た。
「桜はパッと散るから余計に美しいのだ」などと思いながら
仏教で言う三途の川って「死に方(散り方)」のことではないかと考えた。
「善人は船で渡る」というが、これはぽっくり亡くなること。
「罪の軽い人は浅瀬を渡る」というが、これは死ぬ前の病が短いこと
「罪の重い人は深瀬を渡る」というが、これは死ぬ前の病が長く辛いこと

とは言え、苦しんで死ぬ善人もいれば、ぽっくり死ぬ悪人もいる。
仏教に詳しい人に聞くと、それにはその人の前世が関係しているとか。
自分がいくら徳を積んでも前世が絡んでは・・・

三途の川の渡り方はその人一代の生き方で決まる方が分かりやすい。
だとすると、善人はぽっくり亡くなるためにどうすればいいか。
私は家族に頼んでいる、「倒れたら、救急車など呼ばないように」と。
不動明王は私を善人と判定するだろうから
きっと家族は私の願いを実行しくれるだろう。

せっかくの死の機会なのに命を救われ
長生きして認知症などになって皆に迷惑をかけたくはない。
還暦後の生き方には、「生」ときっぱりと別れを告げる強さが必要だ。
還暦まで生きれば年数的には十分咲いたと思っているが・・・
とは言え、いざとなったら出来るかな?

桜は散り時が一番美しい。
人も散り際が美しかったら素晴らしい。

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東京パワー

商売をしている人ならいつかは東京を目指すべきだ。
ともかく、東京の経済力は桁違い。
そのおこぼれを頂戴する人としない人でもかなりの差が出る。

横須賀で塾を展開した校舎のいくつかは
今もテナントビルとして借りてもらっている。
その家賃を東京の家賃と比較すると
余りの違いに愕然とする。

横須賀に堀の内という駅がある。
そこから2分のところの3LDK(約60?)を
昨年の11月まで11万円で貸していた。

12月にリフォームをして1月から外人が入居した。
家賃は何と15万、私としては「してやったり」と大満足。
しかし、この幸せが友人の話を聞いてから半減した。

彼も同じくらいの広さのマンションを貸している。
場所は恵比寿の駅から7分の一等地
久しぶりに会ってその家賃を聞いて驚いた。
何と、月に35万円以上だという。
2倍以上だ。

もちろん土地の値段も違うから
建築費は同じでもマンション価格は約2倍くらいにはなる。
とはいえ、こんな賃貸マンションを5戸も持っていたら
月の家賃収入は180万。

「5棟・10室」というのが個人事業主としての課税基準
当然賃料が月額180万円でも5室では事業税はかからない。
横須賀でこれだけ稼ごうとすると10室以上になるから
事業税はばっちり取られる。
これでは間尺に会わない。

それに維持費は横須賀も東京も違いがない。
それやこれやで東京で走っている車が
高級車ばかりなのが納得できる。

ああ、東京は夢の都、金の都、グルメの都。

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噛み合わせ

口内炎が1週間以上治らず
「もしかしたら舌癌か」などと真剣に悩み
咽喉科の先生に診てもらうと
「ただの口内炎です」との診断。

「歯の噛み合わせが悪いのかも」というので
’抜かない’で有名なU歯科医へ。
患部へレーザーを当てて
ステロイド系お薬のケナログを塗って
「これで治らなければ歯を削りましょう」というご託宣。

今いち完治しないので3日後に噛み合わせの調整を依頼。
な、な、何と、調整した途端に「治った」という確信。
ずっと苦しんでいた右下の歯茎の不快感も一気に雲散霧消。

噛み合わせを治した途端に(1秒もしないうちに)
口内炎も、歯茎の不快感も、動悸も・・・
ともかく最近の全ての病気が消えてしまった。

歯の噛み合わせが悪いと
肩こりや頭痛の原因になるとは聞いていたが
これが口内炎や動悸まで引き起こしていたとは驚きだ。

桜の満開と共に
私の体にも春が来た。
今朝も、若き青年のように爽快だ。

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