言葉はどこから出てくるのだろうか。
人は言葉で恋をしたり、喧嘩したり、別れたりする。
その大切な言葉が真実を語るのか、全くの嘘か。
これをどう判断するかで人生が決まることも多い。
ふと一つの考えを思いついた。
「言葉は心という神経細胞から出てくるのではないか」と。
真実を語る言葉はこの細胞の核から出ているのではないだろうか。
普通は、「お前なんか嫌いだ」と言えば
多くの場合、その人は心の核、つまり核心でその相手を嫌っている。
しかし、時に本当は好きなのに「嫌いだ」ということもある。
だから、相手の言葉の真実を読まなければならない。
言葉を耳にしたら、「核心」から出たかどうかを判断する能力が要る。
「あんなこと言うから嫌いになった」というのも嘘っぽいことが多い。
この場合、その人は聞いた言葉とは関係なく
そのずっと前から、核心ではもう嫌いになっていることの方が多い。
ただ、いつもその別れのきっかけを探していたというわけだ。
あの王理恵さんが交際相手と別れるときに使った言葉
「そばの食べ方に幻滅して結婚を止めた」というのはただの作り話だと思う。
理恵さんの核心はとっくに決まっていて
そばはその言い訳に過ぎなかった筈だ。
きっとハワイで遊んでから、「この人は嫌だ」と決めたに違いない。
でもそんなことは口が裂けても言えないではないか。
今大好きな人から「デブ」と言われたら
「よし、頑張って痩せよう」と思うだろう。
決してそれはその人を嫌いになる言葉にはならない。
でも、少し嫌いになってきた人から「デブ」と言われたら
「そんなひどい言葉を使う人とはやっていけない」と言う。
つまり、言葉の前に核心は決まっていて、その結果が表に出てくる。
その意味で、ことばほど頼りないものはない。
もっと人生経験を積んで、相手の核心を読める人になりたい。
※台南のケンティンビーチ