玄関前に花を植える。
その花もいつかは枯れる。
次の年にまた花を咲かせ
私たちの心を癒してくれるとしても・・・
その間、じっとその世話をする心も美しい。
でも、玄関の前から華やかさは消えている。
植えた人の心が美しくても、玄関は寂しい。
この寂しさは人の心と同じだ。
「こんなに世話をしているのだから・・・」
それはあなただけの言い訳。
玄関は、次の年の花を待っている
その寂しさに耐えられない。
人も玄関も「いつも華やかでいたい」
その気持ちが分からない人は不動産投資には向いていない。
その気持ちが分かる人は人生が楽しい。
出窓枠の下に雨だれがしみを作る。
「このしみを何とかしよう」
10年以上の付き合いの建築屋さんと知恵を絞る。
「そうだ、出窓枠に溝をつけよう」
それから1年、雨だれは建物を伝わらず直接地面に落下。
だから、あの汚らしいしみは二度と出てこない。
玄関前も1年中愛を欲しがっている。
建物も1年中愛を欲しがっている。
それを理解できる気持ちは、
「愛する人を一生きれいにしてあげたい」
そんな気持ちと相通じている。
そう、ロマンを求める人にはお金も近づいてくる。
お金だけを求める人からはお金も逃げていく。
日本昔話「花咲か爺さん」の話を思い出して欲しい。
美しい建物にテナントさんが寄ってくるのはそんな原理だ。
関連知識:物件管理
物件管理には2種類ある。
① 家賃管理
家賃の10%から15%も払ってサブリースしたら
手間は省けるが、思いっきり収益率は落ちるので
家賃保証つきのサブリースはお勧めできない。
CF.サブリースとは?
業者に一括して借り上げてもらうこと。当然
家賃は業者から入ってくる。手間は省けるが
賃貸業の勉強にはならない。
一番良い方法
家賃回収とクレーム受付を含めた入居者管理を家賃の
5%くらいで業者に委託すること。この場合、
入居時に入居者に家賃保証保険に入ってもらうことを忘れないように。
これは大家さんには一銭も負担がかからないから。
清掃は自分でやると一石二鳥になる。つまり、体を動かすので
メタボ対策になるし、自分の目で建物の様子をチェックできる。
(70過ぎると清掃はきついと言う人もいる。)(笑い)
そうすると、建物に対する愛情も湧いてくる。
② 建物維持管理
マンションに住むには修繕積立金が必要なことは誰でも知っている。
しかし、自分の建物の修繕積立金を積み立てている大家さんは少ない。
マンションの修繕積立金は月額坪当たり500円が相場だから、
アパート経営ならマンションと同じように共用部(主に外部)
のために坪500円、内部のために坪500円、合わせて坪千円くらいは
毎月こつこつと積み立てておきたい。
マンション経営なら外部用は管理組合に払っているので、内部用に坪500円
を積み立てておくことだ。入ったお金は全て使えると思ったら大間違い。
常に建物をきれいにしておかないと最後には誰も入居者が見つからないで、
コンクリートの塊か幽霊屋敷になってしまう。
また、実際のクレームが発生したときのために、常に信頼のできる工務店を
見つけておくことが大切だ。特に大きな工務店なら、大家とそこの担当者との
厚い信頼関係が何よりも重要になる。
写真解説:面倒見のいい玄関前