相場感覚を磨く

おっちょこちょいは色々な面白い性格を持っているが、
決断力の次には、「動き回る性格」が特徴的だ。
「浮ついている」分、動き回りやすいということか。

彼らはいろいろな面倒くさい数字は気にしない。
相場を調べ、利回りを計算し、下見を繰り返す。
業界用語で「下見百回」というが、
自分の足で調べるのが一番効果的だ。
ただ、人の意見を聞き過ぎることだけは避けたい。
怖くなり、迷いが出て、買えなくなるから。

要は、相場観を正しくするためにより多くの物件を直接見て、
人の意見に左右されない己の考えを確立することだ。
これは本ばかり読み耽っている秀才には一番苦手なことだろう。
(それでも、この1冊くらいは読んで欲しいが・・・)(笑い)

政府は今になって(平成20年夏)、景気が大分悪いようだと気がついた。
しかし、現場で不動産に接している勘のいい人たちは
2年前に、「景気はもうピークアウトした」と言い始めた。
行政府が土地価格についての情報、所謂公示価格とか
路線価を流しているが、これは実態より1〜2年遅れている。
だから、政府の景気対策はいつも後手後手に回る。

2年くらい前から、売主の売却希望価格で土地を買う人が減ってきた。
土地の値段が高すぎて、商売が成立しにくい価格になってきたのだ。
当然、買い手が減ったことで、土地の価格は急激に下がり始めた。
その頃に土地を高値で掴んだ勘の悪い不動産業者が
今年の1月くらいからバタバタと倒産し始めたという訳だ。

株で失敗している人の多くもこれと同じ明き盲だ。
何か情報が新聞に出たときはそんな情報はもう腐っている。
なのに、彼らはその腐った情報で株を買い始める。
何であっても、新聞情報で儲かるほど世の中は甘くない。
不動産も新聞で知った相場で動いては遅すぎる。

さて、世の中に不景気風が吹き始めたので
逆に、不動産を買う絶好のチャンスが近そうだ。
要は、高値売りと安値買いの美しい波に乗ることが大切で
それを知るために、「動き回れ」ということだ。

関連知識:不動産価格
不動産の評価には大別して4つの種類がある。
①国土交通省が土地の接収などに使う公示価格
②相続税の計算基準になる路線価
⇒試しに、このサイトの「路線価図」をクリックして
  自分の街の路線価を調べて見よう!
 http://www.rosenka.nta.go.jp/main_h20/tokyo/kanagawa/pref_frm.htm
③固定資産税の計算基準になる固定資産税評価額
④それに時価(相場)

一般的には、
公示価格100に対して相続税評価額(路線価)80
固定資産税評価額70の水準になるように配慮されている。
時価は、景気と場所に左右されるが、130〜160が一般的だ。

写真説明:古家を改装して賃貸している物件。
     信頼できる親しい建築屋さんが
     こうした古家の賃貸には欠かせない。

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