田舎生活(7)

仲間で田舎生活を論じているとき
「オール電化はいいけど、エコキュートはやめた方が・・」
と、Aさんが叫んだ。
「僕は週末庵人だけど、タンクの水が腐ったのには参ったですよ」
と、話に熱がこもる。
エコキュートはタンクに貯めた水を安い深夜電力で温める。
だから、何日もその水を使わないと腐ってしまうと言うのだ。

「庵は大抵海を望む高台にあるから、屋根の庇は短いほうがいい」
と、台風で屋根を飛ばされた経験のあるBさんが言う。
庵を建てるチャンスは多くの人にとって一生に一度。
だから、他人の経験談を聞くのは必要不可欠だ。

「家から庵までの距離ってどのくらいがベストなんでしょうね」
と、Cさんが訊く。
「この距離は5つに分けて考えるといいんじゃないかな」
と私がいつも考えていることを話した。
① 鎌倉の友人のように自宅そのものを庵として使う。
※近くに畑が借りられたり、そこそこの畑が自宅にある場合
② 家から30分以内で行ける距離
※まだ現役で仕事をしている場合は、この距離が最高。
仕事をするにも日頃のストレスを解消するにも都合がいい。
③ 伊豆のように2〜3時間で行けるリゾート地
 ※完全に移住する人と週末移住の人、どちらにもよい。
④沖縄、小笠原のような亜熱帯地域
※ 完全移住の人に向いている。
⑤距離に関係なくどこでもいいから地価の安いところ
※ 坪2〜3万の大洋村だと200万円で100坪買える。
節約するには、これは魅力だ。

私は現在②か③で探しているのだが、沖縄も捨てがたい。
急ぐことではないので、しばらく調査を続けるつもりだ。
この調査そのものが私にはすごい興奮剤になっている。

※鉾田の海岸。坪5万円前後の相場

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