●●夢中から滑稽へ

ゴルフ、スキー、ウィンドサーフィン、
テニス,英会話、夜遊び、グルメ、
ボーリング、自転車。
長く生きてきて夢中になったものは
かなりの数になる。

ゴルフに夢中な時は、
ゴルフ場の会員権を買いまくった。
20コース以上の会員権を持ち、
その時価総額は10億円を超えていた。
それが、今では一つも持っていない。
バブルの崩壊で、最高値で10億円の
会員権が売却後にはたった1億円に
なってしまった。

そんなゴルフに夢中だった頃が懐かしいが、
最近では、1年に1度くらいしか行かない。
あれほどの夢中はいったい何だったのだ。
夢中というのは、後から振り返ってみると
滑稽にすら思えてしまうことがある。

15コースの会員権を何のために買いたした
のか、何かに取りつかれ、狂っていたとしか
思えない。勿論、「老後はゴルフ三昧を
しよう」なんて考えていたのだろうが、
老後真っ盛りの今、コースには年一回しか
行かなくなってしまったのだ。
人生の先読みなんて全く当てにならない。

スキーに夢中な時は、斑尾に行きまくった。
斑尾高原ホテルと連結していたマンションを
購入し、冬は斑尾、夏は蓼科で遊びまくった。
今では、どちらの別荘も売り払ってしまった。
あれほど夢中だった斑尾のことなど思い出す
ことも少なくなった。勿論、もうスキーなど
する気もない。

夢中歴を整理すると、
ゴルフは20代、スキーは30代、
ウィンドサーフィンは40代、
テニスは50代、自転車が60代。
英会話は40代で、NOVAに通いつめた。
夢中がどうやって生まれ、どう消えて
いったのかはっきりとは覚えていない。

夢中なんて消えてしまえば、実に滑稽だった
ことを悟る日が来るのだ。そのことを若い時に
知っていたら、もう少し上手な生き方が出来
たのかもしれない。お金の使い方や家族への
配慮も含めて・・・・今、女性に夢中になって
家庭を顧みない人がいたら言ってあげたい、
「すぐに後悔するから、家庭に戻りなさい」と。

人生で最後まで残る夢中は何だろうか。
理屈から言えば、睡眠、食欲、性欲の
三大欲求関連だろう。
食欲関連で「美味しいものの食べ歩き」は
20代から今まで続く「夢中」ではある。
恐らく、この夢中は死ぬまで続くだろう。

性欲は死ぬまで続くかどうか自信はない。
「早く枯れたい」という気持ちもある。
こんな心をざわつかせるものは無い方が
いい気もしている。勿論、既に夢中ではない。

そして、最後は「睡眠」だ。何も考えずに
永眠する日が近いように思う。人生、過ぎ
去ってしまえば全てが滑稽なような気もする。
だから、夢中もいいが、ふと立ち止まって、
肩の力を抜いて、「滑稽だな」って思う
時間が必要なのではないだろうか。

※戦争に夢中なプーチンよ!
その夢中には何の意味もないことに
早く気付いて欲しい。お前の夢中で何人の
人が死に、何人の家族が悲嘆にくれている
のかを想像できないのか。夢中なんて振り
返ると大した意味もなく、滑稽なんだから。

カテゴリー: こころ・人生 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です