●収穫期か絶望期か

50代の教え子を見ていると
60代が収穫期になりそうな人と
60代が絶望期になりそうな人がいる。

まだ無理のきく50代、
いくらでも遊ぼうと思えば遊べる年齢だ。
それをいいことに遊び惚けている教え子もいる。
遊ばずとも、毎晩酒に溺れている教え子もいる。

「まだ青春ですよ」と大ぼらを吹くが、
確実に体力の衰えは忍び寄っていて、
夜の生活もあの薬頼りで無理を重ねる。
結果は明白で、「入院した」なんて噂を聞く。

あの清原がいい例だ。
体がボロボロになるまで遊びまくる。
そして、とんでもない薬にまで手を出してしまう。
見る影もないぶよぶよの体になって・・・・・
借金まみれの清原のように、50代で、
貯蓄が百万もない還暦人が
4人に一人以上だなんて統計もある。
出来れば、還暦をこんな絶望期にはしたくない。

それに引きかえ、
50代の教え子の中には
年収が5千万を超えているのに、
そんなそぶりは微塵も出さずに、
腰を低くして、建築の営業をして、
年商60億をたたき出している教え子もいる。

私のように、仕事が遊びになってしまい、
お金を使って遊ぶ必要のない世界で生きれば、
還暦を迎えても、それこそ還暦=収穫期になり、
老後に自死を考えることなど必要なくなる。
だから、還暦以降を収穫期にするために
真剣に生きて欲しいというのが
教え子への切なる願いだ。

60代の自死が急に目立つようになったが、
彼らのように派手な世界に生きている人たちは、
一度躓くと、還暦の寂しさに堪えられなくなって、
自死の誘惑に勝てなくなってしまうのだろう。
だから、己の立ち位置を、静かな環境に置くことも
老後の準備としては大切な気がする。

還暦は42歳の次に来るきつい厄年だが、
色々と工夫して、還暦を本当の厄年にしないように、
真面目に、夢中に生き抜いて欲しい。

カテゴリー: こころ・人生 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です