観光協会って何するの?

このご時世、「観光協会」で検索すれば、
観光協会についてのかなりの情報が手に
入る。ただ、その情報で観光協会の実態
を分かるなんてことはどんなに頭が良く
ても不可能だ。かなり深く理解しようと
思ったら、参加している人などに聞く
しかない。そして、本当に理解したければ、
入会して活動してみるしかない。

横須賀市の観光協会は基本的には10の行政
センター、つまり、本庁、追浜、田浦、
逸見、衣笠、大津、浦賀、久里浜、北下浦、
西を拠点にして活動している。私が会長を
しているのは、人口約3.3万人の北下浦
観光協会だ。

事務局は行政センターにあり、市役所職員
数名が担当している。市の人口が38万人
だから、一つの観光協会当たりの人口は
平均3.8万人で、小さな市くらいに
相当する。

活動目的は「地域振興」 平たく言えば、
「故郷を良くしようよ」ということだ。
活動メンバーは故郷をこよなく愛する
ボランティアさんだ。活動経費はかなり
市が負担してくれるが、収入の多くは
300人くらいの観光協会員からの寄付である。
予算規模はせいぜい500万円前後だ。

本題の「何をするのか」ということだが、
「何をしてもいい」のだ。ただ、基本的には、
連合町内会長、地元市会議員などから構成
される理事会での活動計画が土台となる。
例えば、ふるさと祭り、マラソン大会、
海岸清掃、ハイキングなどが恒例だ。

会長1年目の昨年は、様子見ということで、
私のやりたいことは封印していたが、
今年は会長としてやりたい次のような夢を
前面に打ち出している。
① ファンクラブを立ち上げ、
この地域の魅力を全国規模で宣伝する。
このクラブの第一弾企画は、5月8日の
「山城ガールと行く三浦一族歴史ツアー」 
で、もう既に満席である。
② 「犬の天国」を作り、全国から
犬好きを移住させる。犬SUP大会、
犬キャンプ大会、町中ドッグラン化、
ドッグカフェの名店の誘致等々。
③ この街に住んだ有名人の別荘を訪ねるツアー
やいま売りに出ている別荘や不動産を見て回る
ツアーなどを主催する。

6月28日にはドッグカフェ1号店が
牧水ビーチに開店する。この街の名物に
なること間違いなしである。兎に角、
規模が大きい。駐車場だけでも40台は
収容可能なのだ。下手な道の駅より大きい。
更に、ベランダからの夕日はスーパービューだ。

犬好きに悪い人はいない。それに、犬好き
の人の平均年収は統計上の平均年収を
かなり上回わり、街の税収が増え、
街が高級化する。成城、松濤町、芦屋
などは皆犬の町だ。更に、犯罪率が下がる
というから、良いことずくめである。

議員になって国や地域を良くする方法も
あるが、議員になるには頭を下げなけれ
ばならないから、私の性格に合わない。
だから、飯は自分のお金で賄い、報酬など
貰わず頭を下げる必要のない観光協会活動
を選んだのだ。

税金から給料を貰わない分、気持ちが
軽やかである。そんな美しい気持ちの
会員300名で日夜奮闘している。
知ってみる価値のある世界だと思う。
「人のために汗を流す喜び」は格別だ。

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