自称「善人」の家

ブログを書き続けて20年になるのだが、
そんな私のブログを10年間も読んでくれて
いる人がGW初日に訪ねてきた。
それも名古屋から。

3月には四国から会いに来てくれた人が
いた。こんなダメ人間が書くブログを
どうして読んでくれる人がいるのかが
不思議でならない。フォロアーが
10万人を超えているのもミラクルだ。

名古屋から来たその人は、私と同じ不動産
貸付業者で、2時間も滞在してくれて、話に
花を咲かせた。私がテナントビル中心で
貸付をしているのに対して、彼は住居系が
多いという。兎に角、同業なので深い話が
通じ合い、楽しくて楽しくて、時間の
経つのを忘れるくらいだった。

話が弾んでいた時、突然教育の話を始めた
彼の口から、「善人の家には争いが絶えず、
悪人の家には争いが少ない」という言葉が
出てきた。今まで聞いたことがなかったので、
説明を求めた。聞けば、彼の家は浄土真宗で、
法事の時の住職のお話で聞いたのだ言う。
「自分で善人だと思っている人は、自分が
正しいという思い込みをしているので、
他人の話に耳を傾けないし、受け入れる
こともしない。そんな家庭の中では争いが
絶えない」という。

ところが、自称悪人は、自分は間違って
いると思っているので、人の意見に耳を
傾け、素直に受け入れる気持ちがあるのだ
といいうのだ。

「だから、普段から自分が正しいと思って
生徒指導などをしているような学校の先生
の家などでは、意外と争いごとが多く、
殺伐とした空気が流れていることが多い
んですよ」と説明をしてくれた。

そういえば、昔やっていた学習塾の生徒の
中で、扱いにくかった子の多くはそんな家
の子が多かったことを思い出した。両親が
学校の先生なんていう場合は特にそうだった。

我が家はどうだろうか。
私は常々自分がダメ人間だと思っている。
だからだろうか、我が家には争いの言葉が
飛び交ったことがない。

親鸞聖人はいいことを言う。そういえば、
我が菩提寺で法話を聞いたことがない。
寂しい限りだ。

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