高利回りなら高利回り

不動産投資物件を探すと
利回りが10%を越え、やけに目立つ物件がある。
この世界に慣れていない人なら
一体なぜだろうと不思議に思うに違いない。

その答えはいろいろありそうだ。
売って外国生活を考えているかも知れない。
売って死ぬ前に贅沢三昧をしようとしているのかも知れない。
でも、一番多い売却理由は幽霊所得の苦悩だろう。

子供に資産を残すより、今のキャッシュフローを増やしたい人は
売って借入金の一掃を画策し、幽霊所得を消しにかかる。
例えば、課税所得1千万円、幽霊所得(返済金の中の元本分)が1千万円で
キャッシュフローは減価償却費分だけなんてことはざらだ。
そうすると、この物件を売って売却益が出る人なら
いくら儲かっている物件でも売ってキャッシュフローを増やしたがる。
だから、特に年寄りは儲かっている物件を結構売りに出すという訳だ。

次に良くある売却理由は生前整理の投売り。
バブルの時期にすっ飛び高値で掴んだ物件を
なんとか15年間頑張って返済してきたとする。
返済の残額が僅かになったが、残りの人生も僅かだ。
そんな時、売って清々したくなっている人がいる。
それが返済残金さえ清算できればいいという投売りになる。

ともかく、そんな物件が高利回りで売りに出たら絶対に買いだ。
高利回り物件には「貸室内自殺」とかいう変な理由もある。
怖いお兄さんが住みついてしまっているのかも知れない。
宗教団体の住処になっている場合も考えられる。
だから、確かに怖い。でも、怖がっていたら何もできない。

絶対に言えることは
低利回り物件は100%の確率で低利回り物件だということ。
高利回り物件はもしかしたら、大したことはないかも知れない。
でも、ひょっとしたら、文字通りの高利回りの可能性はある。

この可能性を信じて、今日も私は高利回り物件を探している。

関連豆知識:不動産投資対象の種類と特徴
①新築ワンルームマンション←経験なし
  平均利回り5%±3%
  節税効果が高いがそれだけか?
  面倒臭がりの医者が一度に数室を買う
  賃料に消費税はかからない
②中古ワンルームマンション←経験有り
  平均利回り8%±3%
  耐久性と管理が問題
  融資時に銀行があまりいい顔をしない。
  賃料に消費税はかからない
③中古マンション1棟←経験有り、知識豊富
  土地値が最重要ポイント
  安価な掘り出し物の可能性あり
  管理に自信があれば・・・
  ※事前に雨漏りなどのチェックを・・・
  融資時に銀行がいい顔をする。
  賃料に消費税はかからない
④商業ビル←経験有り、知識豊富 
  土地値が最重要ポイント
  住居系より空室率が高いので怖い
  立地が全てなので素人には高くて手が出ない。
  周辺開発の関連性で、金持ちには面白い
  ※水漏れなどの可能性あり、要注意
  賃料に消費税がかかるので先行き不安あり(賃料総額1千万超なら)
⑤アパート1棟←経験なし
  土地値が最重要ポイント
  高利回り物件の夢多し
  維持管理が大変なので覚悟がいる
  ※買う前にボイラーの寿命などをチェック
  賃料に消費税はかからない
⑥借地権付き建物←経験なし、大学でゼミのテーマ
  高利回りの夢あり
  地主との契約がポイント
  キャッシュフローが一番大きい
⑦倉庫←経験有り、知識豊富
  高利回りの夢大
  知識がないとついていけない
  消費税の覚悟を!(総売り上げ1千万超なら)
⑧駐車場←かなりの経験者
  不景気に安い土地を狙うこと
  ※土地の仕入れ値が高いとなかなか利益が出ない
  管理業者は素人には儲けさせない。
  ※一旦覚えてしまえば面白い分野
  投資額が高いのと減価償却がないのが難点
  消費税はバッチリ取られる(総売り上げ1千万超なら)

写真説明:コイン駐車場のストッパー。
     これにはいろいろな方法がある。
     この写真は、前フラップシステムになっている。
     精算しないで逃げると絶対に車は壊れる。
     特にこの写真の製品は頑丈だから逃げないこと。
     しかし、うっかり走らせしまうこともあるので
     頑丈過ぎて問題だという業者もいる。
  

  

  

カテゴリー: 不動産・ビジネス パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です