パニックルーム

ジョディ・フォスターが主演した
アメリカ映画「パニックルーム」を見たの
は56歳の頃。日本に比べると桁違いに
多い強盗事件への対策としてニューヨーク
の富裕層の間にパニックルームを作るのが
一般化したのが22年前のこの頃だった。

私が防犯会社「AIセキュリティ」を立ち
上げたのもちょうどこの頃で、私の防犯
理論である敷地防犯ライン、建物防犯
ライン、生命防犯ラインという三層防犯
ラインの最後の砦がパニックルームなのだ。

だから、私にとってはこの映画の
リリースは実によいタイミングだった。
ただ、犯罪の少ない日本では、パニック
ルームを作ろうという人はごく一部の
富裕層に限られているのが現実で、
とても利に乗る商売ではない。

パニックルームの標準装備は、完全に
独立したWi-Fiシステム、家中を映し出す
モニターとそのカメラシステム、長時間の
籠城に耐えられる食料倉庫と換気システム、
ハンマーくらいでは破壊できないドアと壁などだ。

勿論、私自身はその理論に従って作られた
家に住んでいる。単に防犯という目的の
ためでなく、わが社のモデルルームという
伏線もあるし、地震対策にもなっている。

人生の楽しさは、「やってみたい」という
ことを実際にやってみることだ。パニック
ルームという夢を語るのも楽しいが、
それをやってしまうのはもっと楽しい。
だから、今でも、人が挑戦して出来な
かったことに次々と挑戦している。
お金のためでなく、そこにロマンがあるから。

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