色々な会議に出る。
色々な人がいる。
色々な意見がでる。
こんな会議では、
「意味のないことばかり言っていて時間の
無駄だ」と耳に栓をすることがよくある。
その間は、本業の仕事のことを考える
ようにしてストレスを感じないように
工夫する。でないと、体に悪いから・・・・
特に地域貢献関係の会議への出席者は
人間的には素晴らしい人たちなのだが、
どうしても退職した老人たちばかりで
緊張感がない。だから、無駄な話が
多すぎる。そこで、顔と目は聞いている
振りをしながら、頭の中は別のことを
考えている。これも小さな腹芸の一つだ。
腹芸という言葉には悪い印象があるが、
腹芸が出来ないとこの世では成功しない。
特に、政治の世界などは7割が腹芸の世界だ。
つまり、言い換えれば、IQよりもEQが強く
ないと成功しない世界なのだ。
だから、よい子でお勉強ばかりしてきた
東大卒でなく、悪ガキ系でEQの高い人が
総理や大臣になることが多い。頭の良さ
だけでは勝ち抜けないのが政治の世界
だから。腹芸の下手な小粒の日本の
政治家が解決出来なかった問題は多々
ある。
北方領土問題、竹島問題、尖閣諸島
問題などは日米安保の裏で密かに
つながる米中露の利害が複雑に絡んで
いる。だから、お勉強で得た正論を
ぶつけても解決しない。これこそが
100%腹芸の世界ということになる。
つまりは、今後も日本に腹の座った
政治家が現れないとこれらは絶対に
解決しないのだ。
トランプ、習近平、プーチンの顔を思い
浮かべたら、とても日本の柔な政治家が
やりあえる相手ではなさそうである。
お母さまからお小遣いを貰って政治家を
やっていた東大卒の鳩山由紀夫なんかが
アメリカから相手にもされなかったこと
がよく頷ける。そんな類の人間の多い
野党に投票した人たちは、とんでもない
大馬鹿だったと言える。
腹芸に秀でていて現在生存する政治家
ベスト3は、小泉純一郎、小沢一郎、
河野太郎の3太郎だろうか。小泉純一郎
は凄みのある腹芸をやって見せる。
特に、北朝鮮訪問の時にはその才能を
十分に発揮した。小沢一郎は腹芸が
多すぎて失敗した政治家だろう。
河野太郎も腹芸が強すぎて敵が多い。
腹芸を磨くには、艱難辛苦を克服し、
忍耐を覚え、人間味を身につけることだ。
だから、成功者になりたかったら、
苦労は買ってでもして、高度な腹芸を
身につけるしかない.
しかし、その苦労の真っただ中にいる
ときに、「この苦労が自分を磨いている」
なんて思えるだろうか。もし実際にそんな
風に思えたらか、かなり人生は楽になり
そうに思えるが・・・・
「逆境の己自身に、これは試練と思わせる胆力
こそが腹芸そのものなのだ。自らを御せ
なくて他を圧倒できる訳がない」と、
師は説いている。