5大資産の増強

私たちが持っている資産を私流に
分類すると次の5つになる。①時間②健康
(美を含む)③人脈④能力⑤お金  
これらの中での優先順位は人それぞれだが、
1から4までがあれば、5は必然的に
増えてくる。また、1~4がなかったら
お金がいくらあっても人生は楽しくないだろう。

「時間は人類全てに於いて平等だ」
という人がいるが、絶対にそんなことは
ない。能率よく生活すれば人の何倍もの
時間を作ることは可能だし、お手伝い
さんがいれば更に自分の時間を増やせる。
つまり、平等に思える時間も使い方次第
では大いなる格差が生まれる。でも、
これに気づいている人は少ない。

私は若い時からお手伝いさんを使っている。
そのことで浮いた時間は計り知れない。
だから、時間に於いてはかなり豊かな方
だったと思っている。その余った時間で
人よりたくさん遊ぶことも出来た。
だから、事業に成功したら最初にやる
ことはお手伝いさんを使うことだと
説いている。

サラリーマン時代の野比から日本橋まで
の通勤時間は、私には貴重な学習時間
だった。この時間の学習で、宅地建物
取引士や不動産鑑定士など多くの資格を
取った。多くの人が通勤時間を痛勤時間
と思っているときに、私にはそれが貴重
な学習時間だったのだ。これも、時間と
いう資産を増やした一例だ。

健康や美を財産として考えると、実に
人生は分かりやすい。若いころから
健康に気配りしないで、暴飲暴食を
重ねて健康という資産を食いつぶして
いた友が多かった中で、私は健康には
人一倍気を使って生きていた。そして
30年後、健康資産では桁違いの
豊かさを手に入れた。その結果、
病気ひとつせずにゴルフやウィンド
サーフィンを今でも楽しめている。

多くの人間の悲しさは、病気になるまで
健康の有難さを分からないことにある。
つまり、お金のあるなしは実に分かり
やすいが、血管の衰えは症状が現れる
まで気付かないから厄介なのだ。

例えば、若いころの食生活の乱れは、
血管をボロボロにしてしまう。そのボロ
ボロ血管は数多くの病気の原因になり、
結果、ありとあらゆる病気と闘うだけの
50代、60代となり、60代後半で資産
ゼロ、つまり死に至る。

人脈が資産の一つだと思うようになった
のは40代くらいからだった。特に貸しビル業
では、急な雨漏りや台風被害のときに、
すぐに動いてくれる多くの人が必要だったし、
優良な不動産を紹介してくれた人たちも
欠かすことの出来ない大切な資産(人脈)
だった。私はそんな人たちの写真を部屋中
に貼って、そのご恩を忘れないようにして、
今日も人脈資産を増やしている。祖先の
写真だけでなく、今を支えてくれている
人の写真を貼ることはとても有意義なこと
だと思っている。

最後は能力。能力にはIQ的なものとEQ的な
ものがある。私が子供や孫に求める能力は、
どちらかと言えば、EQの方だ。高校の仲間で
IQが高くて東大に行った11人の中で、
羨ましい人生を送った人は一人もいない。
だからと言って、東大が悪いわけではないが、
幸せな人生を送るにはどこか欠陥がある奴
ばかりだった。だから、ほどほどのIQで強力
なEQを持っている人の方が楽しい人生を
送れるような気がしてならない。

このEQを強化するには、「世の中の
不条理はすべて飛翔のための向かい風」
と考える練習をすることだ。地位が
上がれば上るほど、この風は強くなる。
それらの風を常に飛翔のための向かい風に
出来たら、夢のような世界が待っている。

孫たちには、5つの資産をバランスよく
保持して素敵な人生を送って欲しい。

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