セレウスサボテンの花ほど儚い花はない。
8月25日、深夜11時、
庭のセレウスサボテンが見事に開花した。
余りの見事さに深夜であったが数人の友に
その雄姿を送った。それが左の写真だ。
直径は優に15センチはある大輪だ。
ネットで調べても
これほど立派に咲いた写真は皆無だ。
何の手入れもしないのさらにに、
何も肥料をあげないのに・・・
興奮してさらに写真を何枚か撮って、
遅いし疲れていたので、即床についた。
そして、朝6時に庭に出た。
なんと、なんと、もうあの花が首を垂れて
元気なく萎れてしまっているではないか。
花の命は短いとは言うが
5時間の命とは、あまりに短すぎる。
友人にそれを話したら、
「儚いから素敵なんだよ」と言う。
「人生だって儚いから素敵なんだ」
「芸術って、その儚さを残すために・・・」
と彼の話が止まらない。
5時間も50年も皆同じようなものだとも言う。
儚いからこそ、中身の濃い生き方を求め、
その中から、価値観を見つけた者だけが
素晴らしい人生を全う出来るのだと・・・
年齢を重ね、老化していくことの中で
人生讃歌を口遊むことの出来る者だけが
本当の儚さの意味が分かっているのだ。
我が家の庭