はなさかじいさん

マンション管理組合の理事長などは
人に嫌がられる役のナンバー1だろう。
そんな過酷でつまらない役を喜んで
引き受けてきて、予想だにしなかった
億単位の利益を得てきたのだから
人生って本当に分からないものだ。

その仕組みはこうだ。大型マンションの
1階などには時々スーパーとかコンビニが
入っている。マンションの理事長を
やっていると、こんなマンションに関わる
情報は誰よりも最初に耳に入ってくる。
例えば、そのマンション1階の大型店舗の
売り情報などが・・・

理事長をやっていれば巷にも出ていない
この極上の情報を最初に手に入れて、
この物件をいち早く超安値で購入できる。
そして、この物件を高利で回し、それで
得した家賃収入が億単位になっている
という流れだ。

加えて、70過ぎて地域振興に尽くすように
なって7年、既にこちらでも同じような
ことが起きている。例えば、地域活動の中で
親しくなった人たちから極上の情報を仕入れ、
それらの情報を活用し、そこから得た収入が
莫大になっていくという仕組みなのだ。
だから、人のために汗を流すことは決して
人生の無駄にはならないという訳だ。

こんな自分の人生を振り返っていたら、
あの「はなさかじじい」の日本昔話を
思い出した。犬に指示された場所に穴を
掘る。枯れ木に灰を撒く。
優しいじいさんも意地悪じいさんも
同じ行動をしているのに結果は大きく
違ってくる。

この決定的な違いは、心の美しさ
から生まれるような気がする。
最初から見返りを求めて奉仕などしては
いけないが、神は必ず見ているというのが
日本昔話の言いたいところなのだ。

世のため、人のためになることをして
いるときに得をするお話を頂いたら、
優しいお爺さんのように、
「利を見て義を思う」ことさえ
忘れなければ、この世はいいことが
次から次へと起こるようになっている。

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