子育てと花育て

20191013_120829「一年中お花が絶えない庭」をテーマにガーデニングを楽しんでいる。コンプリメントかもしれないが、来る人誰もが「いつ来てもお花がいっぱいですね」と言ってくれる。

毎年5月はカルミアが殊の外美しい姿を見せてくれていたのだが、今年はほとんど咲くことがなかった。そして、はっとした。カルミアの隣に植わっていたノボタンが大きくなり、カルミアに覆いかぶさっていたのが咲かない原因だったのだ。

花を咲かせる三要素、「水、光、土」の
チェックがおろそかだったことに
気付いたのだ。
ノボタンの剪定を忘れ、更に、土の
「窒素、リン酸、カリ」のバランス調整を
怠っていたのだ。これで、「咲け」と
言ってもそれは無理というものだ。

庭の手入れをしながらいつも考えることは、
「花育ては子育てに通ず」ということだ。
子育てなら、「愛情、食事、環境」の
チェックが重要だ。バランスの悪い食事を
与え続けるとショートテンパーな子が
育つことは誰もが知っている。

更に、もっと驚くのは、「過ぎたるは
猶及ばざるが如し」ということだ。
例えば、花には水は欠かせないが、
あげすぎると根腐れを起こしてしまう。
子供も、愛情を注ぎ過ぎるとろくでもない
子に育ってしまう。叱ること、褒めること、
放任することのバランスが子育てには
重要なのだ。

花も、時々わざと水不足にしてあげることが
大切だ。こうすると地中深く根を張って、
水不足に耐えられるように防衛することを
身につける。そう、麦踏をして虐めるのも
これに似ている。

赤ちゃんを抱っこばかりして育てては
いけないし、「いい子だね」と甘やかす
だけでもいけない。若いお母さんや
お父さんには、真の愛情表現を学んで
欲しいと常々お話している。

お買い物に行って、「買って、買って」と
駄々をこねる子に、「クリスマスまで待とうね」
と言って、我慢を教えることが重要なのだ。
よく、ウェルシイな家にとんでもない
不良が育つのは、我慢を教えないことに
原因があるケースが多い。

こうして書き出してみると、改めて花育てが
子育てに通じていることに感動してしまう。
ガーデニングをしながら、こんなことを
考えている今日この頃である。

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