苦情も肥やし

目立って生きていれば
万事平穏無事というわけにはいかない。
まして、商売とか仕事とかになれば・・・・

そんな時、出来れば事を荒立てない
魔法の言葉を知っていたらなー
と思うことが多い。

帰社して
「○○さんから苦情の電話が」
という報告を受けると責任者として
嫌でもその方に電話をしなければならない。
そんな時には、先ず必ず
「お電話を頂きありがとうございます」
と言うことにしている。

そして、相手から返ってくる言葉で
次に使う言葉を決める。
徹底的に感謝言葉を使い静かに話すか
大声で相手を叩きのめす言葉を使うかを。

勿論、出来れば何事もなく穏便に
解決したいので、静かに落ち着いて
話すことが望ましい。でも、どこまでも図に
乗ってくる相手だとどうしても大声作戦を
選択せざるを得ない時もある。こうなると
法学士としての知識で完勝を目指すしかない。

穏便作戦のときは、
「いつも当社のことを考えて頂きすみません」
と電話の前で頭を下げながら、
「ありがとうございます」を連発する。
そして、次の言葉は、
「私も同じ考えなんです」と言うことが多い。
ただ、相手が無理難題を吹っかけてきたら、
それが出来ないのは法律のせいだとか、
役所のせいだとかにして自分はどこまでも
「同じ考えだ」ということを言い続ける。

また、時には、解決方法を相手から聞き出す
作戦をとることもある。そして、
「お力を貸してください」と懇願する。
つまり、役所に一緒に行ってくれとまで
詰め寄る。どんなことがあっても、
絶対に相手を否定する言葉は使わない。
相手を責めない。

そして、電話での時間が長くなったら、
「貴重なお時間を頂き、
ありがとうございます。ちょっと会議が
ありますので、今度、お目にかかっ
お話ができたらと思っています」と言って、
電話を切る。

面白いことに、こうやって相手に感謝の言葉を
かけ続けていると、不思議と自分もそんな気に
なってくるのだ。そうすると、相手にもそれが
伝わって、結構上手な人間関係を構築できる。

苦情の電話を、自分の成長の肥やしにすること
が出来たらといつもその対応方法を考えている。
その意味で、人生は無限に楽しい。

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