小物の特徴

百人以上の人を雇ってきた。
百人以上の友を見てきた。
百人以上の教え子と親しい。

そんな彼らの中には、「流石だ」という
大物もいるが、「やっぱり」という小物も
いる。そんな小物の特徴について考えてみた。

小物には、政治家のことをこき下ろす癖の
ある人が多い。思い当たる人も多いだろう。
政治家でなく友達や知人をこき下ろす小物
も多い。兎に角、小物は人を褒めない。

そして、社長と呼ばれている人の中にも
小物はうじゃうじゃいて、若い人を「若造」
と言ったり「お前」などと言って、
大したことがないのにでかい顔をしている。
森元総理なんかも絶対に小物だと思っている。
総理にまで昇りつめても小物は小物だ。

小物の次なる特徴は裏表があること。
例えば、それが社員なら、表でおべっかを使い、
裏で悪口を言う。つまり、どっちに転んでも
いいようなせこい生き方をする。だから、
競争相手に情報を流すようなことをするのも
必ずこんな社員だ。中国に情報を流している
国会議員も裏表のある代表格だ。

もう一つの特徴は、「ケチでしみったれ」
レストランでのお会計の時は、必ず
払いそうな人の後ろからついて歩く。
絶対に先を歩かないように注意している。
でなければ、お会計になるとトイレに行く。
こちらは払わせるつもりもないのに、
絶対に払う素振りも見せない。悲しい奴らだ。

退職するときにも大物と小物の差がでる。
小物は、自分が辞めたら会社が困るだろうと
期待して去っていく。そして、元の仲間に
「今、どう」なんていう姑息な電話をする。
「先輩が辞めて社長が困っています」
なんて聞くと、小躍りして喜ぶ。
そんな奴は、5年もすると、酷く老けた顔に
なってとぼとぼと坂道を歩いている。

反面、大物は、退職後も社長のところに、
「お世話になりました」と何度も挨拶に来て、
それが縁で、とても良い条件で大会社の顧問
になったりする。

また、小物はちっぽけな頼まれ事でも、
慎重に反応する。「あー、いいですよ」
なんて言わない。男気を見せるなんてことは
絶対にない。良く言えば「慎重」、実は
「小利口」「小利口になるな」というのは、
母親の口癖だった。多少の損をしても人を
助ければ、いつかは百倍になって返って
くることもあるのに・・・・・・・・

職業的に小物が多い職業は士族だ。特に
先生と呼ばれる職業の人はどうしても小物に
なりがちだ。ただ、私の顧問〇〇士は先生と
呼ばれる人だが、実に大物だ。だから、
どの職業の人は小物だなどとは一概には言えない。

社会的に普通に生きている人の中にも超大物
はいる。町内会などでボランティア活動を
している人の中には、人間的に温和で慈しみ
に溢れた温厚な人が多い。そんな人は、
会話をしていても本当に楽しい。これぞ
「大物」と思ってしまう。

どうせ生きるのなら、大物でなくても、
人を褒めることのできる人になって欲しい。
その方が楽しいし、恰好がいい。だから、
先ず、今日から「こき下ろし」はやめて、
「褒める」人になってみよう。

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