新不動産王への道

共に遊び、共に歩んできた彼の生き方が
好きだ。誰が見ても努力家なのだが、
彼自身は「人生は遊びだ」 と言い切る。             

彼は定職を持ったことがない。
まともに仕事をしたことがないように
見える。なのに、裸一貫からビリオネアに
のし上がって、今も進行形で上昇している。

彼の午前中は、銀行の支店長が挨拶に来る
ことから始まる。「○○が倒産したので、
その土地を買いませんか?利回りは11%
ですから」というような話を持ち
込んでくる。銀行って、今も土地担保
主義から抜け出せていないから、安全な
貸出先としての資産家が大好きなのだ。

また、コンビニやファミレスの開発担当者
もよく訪ねてくる。「○○店のオーナーが株
に失敗して店を売りたがっています。
10%に回るのでいいお話だと思いますが
」とめったに市中には出ない極上物件を
持ってくる。こんな話が舞い込めば、
3億円の宝くじに当たったも同然だ。

こうして、いい話は資産家に集中し、
資産家は益々豊かになる。実に不公平
なのだが、彼らにとって資産家ほど安全
で手間がかからず儲かる相手はいない
から仕方がない。文句があったら、
死に物狂いで働いて、そちら側の人に
なるしかない、彼のように。

午後は、ヨガだの食事会だのと自由気まま
だ。お庭が好きで、よく石川町にお花を
買いに行くことが多い。そして、夜は
不動産屋のおごりで寿司屋へ行ったり
している。そこでもまたいい物件情報を
貰う。乗っている車はポルシェだの
アストンマーティンだの数台を所有し、
豪華なクルーザーも持っている。

俗にいう、大会社の社長さんや総理大臣は
豊かかもしれないが忙しいし、社員や
社会に対して責任があるから精神的には
重しがある。しかし、彼は名もないし
責任もないから心はいつも解放されている。
何をやっても誰からも文句を言われない
から、当然ストレスがなく、病気一つした
ことがない。

社員はゼロだから気を遣う場所もない。
夜の街にも出ないから悪い虫もつかない。
車と船の趣味以外は実に質素な生活を
送っているから倒産の危険もない。

彼の根底に流れている考え方は
「Take it easy. =気軽にやろう」 
生後間もなく田んぼに捨てられ、
偶然拾われて死なずに済んだ
彼の運気は桁違いに強烈だ。

50歳で、「嘘をつかない数学を勉強したい」
と理科大に入るほど純粋だ。
紀州のドンファンのように下品ではない。
「多くの人を幸せにしたい」という
信念を持ち合わせ、新しい事業を興し、
それがまた大ヒットしている。

「なるようにしかならない」と気軽に
生きて、あれだけの大成功を収められる
なら、トヨタの社長になるよりずっと
素敵だと思う。孫には絶対にこんな
人生を歩ませたい。

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