墓参り懺悔

お寺に行ったら、立派な墓の墓碑銘を良く
見たらいい。大概、生前「悪」で名を馳せ
た人の墓であることに気づくから。日蓮宗
大本山の〇〇本門寺でも、立派な墓の多く
はそんな典型である。

墓の規模だけでなく墓参に熱心な人にも
悪人が多いことに気づいているだろうか。
何故、そんな現象が起こるのかを考察して
みた。世間では、「善人ほどよく墓参りを
する」と思われている。信心深い人は善人
なんて思っている人も多い。ところが、
実はそうでもないことも多々ある。

脱税だの詐欺だの恐喝で名の通った人ほど
墓参りに熱心な人が多いことに気づいたの
は最近だ。だから、周りに墓参りに熱心な
人を見たら、単純に「いい人」だなんて思
わない方がいい。

悪人が何故墓参りに熱心なのかは実に単純な
理由だ。①熱心に墓参りして仏に悪業の許し
を乞うている。②そして、これからも悪で
繁栄させてくれと仏にお願いしている。
③悪業が災いして、地獄に送られるのを恐
れている。それで、お参りして、天国へ
送ってくれとお願いしている。

結果、彼らは普通の人には考えられない額の
寄進をして、お寺と親しくなり、寺の総代
とかになろうと画策する。実に滑稽な筋書き
である。※勿論、まじめな人が総代になって
いる寺も多いが・・・・

兎に角、墓参りに行ったら、このブログの
内容が本当かどうかを確かめてきて欲しい。
また、新しい発見があるかもしれないから。
これは神社仏閣巡りの新しい楽しみ方である。

ところで、故人の魂は墓石の中などには
いないのではないだろうか。本当は、
千の風にのって、本当に信心深い人の心の
中にいるような気がしてならない。
あんなきつく蓋をして閉じられた冷たい
墓石の下に魂がいるなんて可哀そうだ。

亡くなった人への供養は、先ずは仏壇から
始めるのが私流。毎朝、仏壇に手
を合わせ、「ありがとうございます」と
言えたら、貴方は幸せになれますよ。
お願い事はしないように。死んでからも
魂を忙しくさせてはなりません。

※私の尊敬する土光敏夫さんのお墓は鎌倉
の安国論寺にあります。勿論、質素でごく
普通のお墓です。墓碑には、没年93歳と
書いてあります。合掌!

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