憧れの大物・土光敏夫

喜寿前後の人たちに聞くことがある。
「あなたにとっての大物って誰?」
そんな時の答えによく出てくるのが
「メザシの土光さん」

土光さんはIHIの建てなおしに成功した後に、
東芝の経営改革にも成功し、何と78歳で
経団連の会長になられた方です。そして、
当時の中曽根総理に乞われて臨時行政改革
推進審議会の会長になったのが何と87歳で
した。会長として当時の日本の道筋を作って
くれた真の大物で、当時は若者の憧れでした。

中曽根さんにしても土光さんにしても、
当時の政治家や財界人はスケールが大きくて
考え方が美しい本当の大物たちでした。

それに比べ、今の政治家や財界人のスケール
は余りにも小さくて、日本の凋落原因が
こんなところにあるのがよく分かります。

土光さんは贅沢を嫌い、私生活は極めて
質素で、私心を捨て日本のために尽くした
人です。テレビに出る土光さんの私生活は、
朝食は一汁一菜に近いもので食卓にはよく
メザシがのっていて、晩年も通勤にはバスを
使っていました。

土光さんの座右の銘は「日々に新た」
昨日の行いを省みて更に今日をよく生きるため
日々新たな気持ちで生きる。そのために彼が
やっていた具体的な方法は読経。
私はお経が得意ではないので、朝3分間、
父母の遺影の前で今日を新たに生きるという
ようなことを誓いながら手を合わせています。

「私心のない大物」にはなれなくても、
「世のために尽くす大物」を目指したい
ですよね。目指すことなら誰でも出来ますから。

カテゴリー: こころ・人生 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です