愚痴と非難のない生活

30回以上の引っ越し経験を喧伝している。
しかし、30回以上引っ越すということは、
30回以上新参者の経験をしたということ
なのだ。これはかなりの
ディスアドヴァンテージである。

日本のように閉鎖的な国では、新参者は
かなりの高い確率で、「冷たく迎えられる」
特に、私の場合は建物を建てて引っ越す
ことが多かったので、建築時の工事騒音で
引っ越す前からご迷惑をかけていることが
多く、はじめから冷たく迎えられる原因を
持って乗り込んでいくことになる。

中古マンションへの引っ越しでも、
引越し前のリフォームの音は上下左右の
隣人にかなりの騒音被害をばらまいて
しまう。それから、引っ越していくの
だから「冷たい目」の集中砲火だ。

そんな経験を通して、かなり強靭な
精神力を身につけてきた。「冷たい目」
などにひるまないし、今ではかえって
それが快感になっているような気さえする。

引っ越すと先ず最初に、「この人たちの
いじめでストレスを感じて癌になったら
大損だ」という意識が芽生える。そして、
合法的に戦う術を考える。結果、戦い
始めて半年もすると、相手は「この人と
仲良くした方が得かも」と思い始める。
それからは、私の春の始まりだ。

町中が私の味方になり始める。世間とは
そんなものなのだ。だから、間違っても
いずれは味方になる相手を非難したり
してはいけない。一回り大きく振舞わ
なければいけないのだ。

ビジネスの世界でも、常にそういう思考
をする。「仕掛けた勝負に負けてその
ストレスで癌になってたまるか」という
エネルギーを利用する。悪口を言う
相手を味方に引き入れながら、楽しく
生きる自分の世界を築いてきたのだ。
だから、私の辞書に、
「愚痴」と「非難」という言葉がない。

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