最近よく離婚についての相談を受ける。
私は基本的には「離婚はしない方がいい」
と考えて生きてきた部類の人間だが、
のっぴきならない夫婦がいるのも事実だ。
離婚後の子供の養育費とかが絡むと裁判に
なるが、一般的には別れたい方が出ていく
「すんなり離婚」が一般的だ。弁護士の
友人に聞くと、法的にすんなり認められる
三大離婚原因というのがあるらしい。
それが、「不貞、暴力、別居」
※暴力には言葉による暴力も入る
それに世間によくある別の三つの離婚理由が
「価値観、経済力、性生活」
合わせて、6大離婚理由というらしい。
私の友人の中で、この六つのどれにも
抵触しないで生きてきた夫婦なんて稀な
ような気がする。つまり、50年以上夫婦
をやっていたら、その間に離婚の迷いの
一回や二回はあってもおかしくはない。
だから、「何があっても離婚しない」と
決めて生きていないと、お互いが落ち
着かない毎日になってしまうというのが
私の持論なのだ。離婚して、再婚したって
また同じことを繰り返すようなら、離婚
なんて始めからしないと決めていた方が
楽だと思っている。
50年ぶりの同窓会で、不倫を自慢していた
男やもめがそれから2年して自殺した。
その自殺した彼の手には長年連れ添った
奥さんとのツーショット写真が握られていた。
不倫して初めて妻の良さが分かったの
だろうか。あの自慢はなんだったの
だろうか。何ともいえない複雑な
自殺現場の雰囲気だった。同窓会の時に、
もう少し彼にアドヴァイスしてあげて
いたらと悔やまれてならい。