町興しの夢を追っている毎日。
その中での最終目標は「自給自足」
グランピング場やビーチステーションを実現
した先に見えてくる景色は、自給自足体験の
できる世界の建設だ。
11月の晴れた日に私の本家の法事があった。
納骨は本家の自宅の裏山にある屋敷墓地
(個人墓地)。何基も並ぶ墓石の右から
5番目の碑には「寛文」とある。江戸時代の
初期ではないか。一番右側の、つまり一番
古い墓石の碑は風雨に消されもう読めない。
当主に聞くと、永禄時代だという。江戸時代
より前だ。
この本家屋敷の広さは5千坪はありそう。
だからか、当主は会社で働いたことがないと
いう。家作も多く、屋敷ではほぼ自給自足の
生活も可能なのだろう。帰りがけには、
「みかん、好きなだけ取っていいですよ」と
声をかけられた。浮世ばなれした当主の
雰囲気に、これこそがお殿様なのだと合点した。
IT社会は超不自然社会で、一たび大災害に
見舞われれば、生きていくのさえ難しくなる。
だからこそ、その真逆の自給自足の世界を近く
に持つことが心の安らぎに繋がるのだと確信
している。
IT社会に暮らす人たちが安らぎを求めて
キャンプやグランピングを求めだしたの
は実に自然の流れなのだろう。