人生相談

“Every result is caused by necessity.”
In other words、
there is no useless occurrence in our life.

So,you shouldn’t feel regret
even if anything happen to you.
As you know, regret is not productive.

I haven’t completely mastered this way of thinking.
But the day of my arrival to heaven is approaching.
I have to master it in a hurry.

「頑張れば何とかなる」と励ました
「辛いことは忘れろ」と助言した
「向き合わないで逃げろ」と勧めた。
「明日になれば日は昇る」とも言った。
何を語る時も、それなりに真剣に、
その人に寄り添ってアドヴァイスした。

でも、本当に辛い、本当に痛い、そんな極限の
状態にある人に助言など軽々しく言えない場面
があることも知ってはいる。

鼻に癌が出来て、明日、鼻の奥まで転移した癌
を取り除くために、目をえぐり取らなければ
ならなくて泣いている友にかけることばなど
私は知らない。

何万人に一人がかかるという心の病の存在を
知ったときには、「そんな病気があるんだ」と
今までその人を励ましてきた己の浅学が恥ずか
しくて逃げ出したい気持ちになったこともある。

10年間パーキンソンで苦しむ妻を看てきた。
施設にいる車いすの彼女を見舞いに行っても、
ガラス越しにしか会えない。最近かなり痩せた
ように見える。もし、妻から
「いつここを出られるの?」と相談をされたら
何と答えればいいのか。それだけでも涙が出て、
返す言葉もない。

社会貢献だの、地方創生だのと夢を語れる
自分の恵まれた状態に感謝している。でも、
そんな自分も喜寿を迎え、体は着実に
衰えている。いつ難病に襲われてもおかしく
ない年齢である。自分の人生については誰に
相談を持ち掛けたらいいのだろうか。

本当の辛さ、本当の痛さに襲われたら、
自分はどうなるのだろうか?そんな時には、
軽々しい励ましなど聞きたくもない。
もしそうなったら、我慢や治療などせず、
冬の富士山に行き、遭難に見せかけて凍死
するのが夢なのだが、本当にそんなことが
出来るのだろうか。

今まで見てきた本当の辛さ、本当の痛さを
想像しただけで、人生の終わり方の難しさに
恐れおののいてしまう。人から人生相談を
されるのが怖くなってきた。

カテゴリー: こころ・人生 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です