三猿で得た平穏

姉が亡くなった3年前、
嫌な出来事が次々と起こりました。
なので、その一年間の出来事は出来るだけ
早く忘れる方法を模索しました。

「三猿」の置き物を買いまくり、家のあちこちに
置いたのもそのためでした。具体的には、
「見ざる」を実行するために引越しをし、
嫌なものは徹底的に見ないようにし、それに
関連する言葉も口に出さないようにしました。
そうこうしているうちに、矢のごとく3年が
経ち、努力の甲斐があって、心に平穏が戻り
ました。

「三猿」と言えば、日光東照宮が有名です。
所謂「見ざる、聞かざる、言わざる」ですが、
この対象は一体何なのでしょうか。

論語に言う対象は、「礼にあらざるもの」を
指しています。だから、次のように言います、
「礼にあらざれば視るなかれ、礼にあらざれば
聴くなかれ、礼にあらざれば言うなかれ」

これが、天台宗の教えだと、
「心を惑わすようなものは見ない、聞かない、
言わない」 つまり、「心を惑わすもの」が
対象となっています。私が「三猿」を
置きまくったのは、この対象を指しています。

そして、私のいう三猿は、
「見猿、聞か猿、忘れ猿」なんです。どうですか、
素敵な三猿だと思いませんか。
嫌なことはぜーんぶ忘れ去るので、
結果、毎日が楽しいことばかりなんです。

この猿のお陰で、当時は朝起きると最初に頭に
浮かんだ心惑わす存在を、今では数か月も
忘れていることがあって、実に穏やかな日々を
送れるようになったんです。

心を惑わすものは、取り除くのも一法ですが、
「忘れ去る」方がずっといい方法です。
取り除くには無駄なエネルギーが必要と
なりますが、忘れてしまえばそのエネルギーを
楽しいことに振り向けられるんです。

さて、「三猿」には他にも色々な対象がある
ようなので、参考までに列挙しておきます。

「不躾に見るな、そば耳立てるな、
無責任にしゃべるな」

「耳は人の非を聞かず、目は人の非を見ず、
口は人の過を言わず」

来年は、MMにも事務所を出すので、きっと
全てを忘れ去ってしまうでしょう.
一昨日、MM事務所の準備金として1千万を
払いました。76歳、留まることはありません。

三猿、奥が深いです。
それに、私、去る年なんです。

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