投資利回りと生業利回り

「コインランドリーは儲かりますか」
こんな質問をよく受ける。こんな雑な質問を
する人は、その時点で、事業をやる資格がない
と思っている。

「儲かる」という言葉の使い方が分かって
いないからそんな答えられない質問の仕方を
するのだろう。そもそも、投資として利が
乗るかという質問なのか、生業としてやって
いかれるかという質問なのかの区別が出来て
いないのが悲しい。

ズバリ言えば、家賃も借入れもない人の
投資としては儲かると言えるかもしれないが、
コインランドリーでは飯は食えないので、
生業としては絶対に儲からないと言い切れる。

だから、投資利回りと生業利回りの違いが
分からない人が、コインランドリーに手を
出せば、百パーセント破産する。そんな無知な
人は絶対にコインランドリーのセミナーに行って
はいけない。

セミナーの主催者は、それを名乗っていようが
名を伏せていようが、「儲かりますよ」と
言って、そんな無知な素人を騙すのが彼らの
仕事なのだから。

世に数多く居るマンション投資の失敗者も、
その失敗の原因は、「投資と生業」の違いが
分からないことにある。1千万円のワンルーム
マンションを買って、毎月6万円の家賃が入って
きたら、表面では7.2%の利回りになる。
銀行から1%の金利でお金を借りたら、6.2%
儲かるなんて計算をしていたら、5年先には
自殺するしかない。

そもそも、表面利回りと実質利回りには
天と地ほどの違いがあることを知って
いなければいけない。つまり、稼働率と
維持費と人口減少を算入したら、6.2%
どころか、月に5千円も浮けば御の字なのだ。
5千円ということは、年利回りは0.6%という
ことになる。だから、マンション投資で飯を
食うことなど夢のまた夢なのだ。

でも、数は少なくても成功している人がいる
ではないかと言う人もいる。そんな世界で成功
する人は、修理修繕も自分でやりながら30年の
月日を耐え忍べる人だけなのだ。正に、
艱難辛苦とはこんな人たちへの言葉なのだ。

※私の教え子の中には、30代でこんな
マンションを50部屋持っている猛者がいる。
彼の場合は月に80万円は浮くから、飯は
食えると言える。彼は普通のサラリーマンだが、
IQとEQが桁違いに高い。

投資と生業の違いだけでなく、多くの人生の
成功法則を知りたかったら、ベイコートクラブ
で年に2回開催されている「高木先生を囲む
食事会」に来るしかない。

私の使っている言葉の多くは、私が考え
出したものばかりなので、他では学べない事
ばかりである。例えば、「生業利回り」とか
「管積金指標」なんて言葉は、この世で私しか
使っていない。

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