仕事仲間との交友期間の長さは信用の
バロメーターでもある。そんな関係が
半世紀以上続いている親密な仲間は軽く
20人を超える。それは私の大切な財産だ。
行政に顔の利く人、金融に強い人、
建設に博学な人、税務に詳しい人、
法務に明るい人、経営に優れた人、
ITに長けた人、HPを教えてくれる人
電話をすればすぐに駆け付けてくれるこんな
仲間たちに支えられて、会社は半世紀以上、
右肩上がりの成長を続けている。
こんな仲間を作るコツはただ一つ、
「利を分かちあう」こと。例えば、工事を発注
するとき、多くの人は「安くやってくれる業者」
を探すが、私は長い付き合いの人の見積もりを
信じて高くてもその人に依頼する。
ただ単純に工事代が安い人を探しまわる人は
毎回請負業者を変えることになる場合が多い。
それではいい仲間は作れない。35年前に、
横須賀の堀の内に持っている1棟マンションの
屋上防水工事をした時、私は何を血迷ったか、
新聞のPR広告で見つけた格段に安い業者に
依頼した。終わって1年後、その防水工事が
相当の手抜きであることが分かった。
それ以来、安さを求めて知らない人に工事を
依頼することは止めた。高くても信頼できる
人とだけ付き合うことにした。こうして、
私の仲間作りが始まった。
つまり、相手にも相応の利益を与えてこそ、
いい工事が期待できるのだと思うように
なったのだ。
あれから35年、今では一声かければ飛んで
きてくれる信頼できる仲間に囲まれて、
とても穏やかな日々を送っている。