伸びる店

喜寿も近くになると
袖を擦りあった人の中に
とてつもなく出世する人が出てくる。

16年前、飯田橋の理科大に縁があり、
毎週2回は神楽坂で夕食をしていた。
その店が何とあの世界の「石川」だった。

今は毘沙門天善国寺の裏手にあるが、
当時は二号店「琥珀」のある場所だった。
ミシェランガイドで三ツ星を9年続け、
世界の石川秀樹に出世してしまった。
もう「分け徳」の野崎さんをも
凌ぐ人気なのだから。

私が通った頃は料理も安く、1.5万円で
かなり食べられたが、今では一人3万で、
普通の人にはかなり敷居が高くなった。

今通っている店に第二の石川候補がある。
6月まで反町にあって、9月に馬車道に
移転した「M亭」がそれだ。
※本当の名前は伏せておきたい。また
私が安く楽しめる店が減ってしまうから。

鉄板焼きと銘打っているが、
並みの鉄板焼きと思ったら大間違い。
先日は4千円の毛ガニからスタートし、
マグロのほっぺ、刺身盛り、A5黒毛和牛の
ステーキ、ガーリックライスを頂いた。
※脂身の少ないシャトーブリアンも
置いているが、私の好みではない。

この9月に開店したばかりなのに、
既に予約なしでは難しいほどの客数だ。
今は1.5万円を握って行けばOKだが、
そのうち、この店も一人3万円の店に
なってしまうのだろうか。

この店が横浜を代表する店になる日も
そう遠くはなさそうだが、
ママが少し痩せたのが気になる・・・

伸びる店には共通の雰囲気がある。
そんな店に出会い、お話をするのが
今の最高の喜びの一つである。
こうして若い人の出世を見るのは
最高のドラマだから。

カテゴリー: 不動産・ビジネス パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です