「高木さんが5億円の融資を断られる
なんて信じられないですよ」
ベイシェラトンの8階、「木の花」で
60年来の心友がズバリと訊いてきた。
6月に書いたブログを読んでの質問だ。
ただの親友だと遠慮して訊くことの
出来ないことなのだが、半世紀以上
の付き合いがそんな壁を取り払って
しまうのだろう。
だから、私は通り一遍の親友と話すより
こんな心友との時間を大切にしている。
何を話しても壊れないこの人間関係を
とても大切にしているのだ。
40年以上会社経営をしている彼だから
誰がいくら動かせるかはすぐに分かる
のだろう。逆に言えば、大人社会で
人を見る目があるとはそんなことを
意味しているのではないだろうか。
「実は、あれは私の属性の問題でなく、
物件の評価の問題だったんだよ。
銀行の物件評価が2.5億なのに買値が
4.9億だったから銀行が親切に
融資を渋ったんだ。他の担保を
出してやれば楽に買えたんだよ」
※とはいえ、最初は腹を立てて
ブログに怒りをぶつけたのだが。
不動産投資では、一つ一つの案件が
常に健全であることが成功の鍵だと
いうことを彼も分かっている。
40年間、不動産投資に失敗なしで
生きてきたことの証左でもあるのだ。
ほぼ同じ40年間、共に会社経営をして、
月に一度のペースで会食をしている仲。
こんな友のいる人生に感謝している。