偽善社会の悲劇

裁判員制度が導入されて9年になるが、
予想通り、制度の崩壊が始まっている。
10万円の罰則があるのに欠席したり、
無理に理由を作って辞退する人が続出。

15年前、司法の判断と一般社会の判断の
ズレが問題だと発足した偽善制度だった。
大嫌いなマスコミは偽善の塊だから、
直ぐに「素晴らしい」ともてはやした。
マスコミ嫌いな私は、「またか」と思い、
がっくりと肩を落としたことを覚えている。

昨今の偽善報道の行きすぎは当時以上だ。
「安部総理降りろ」
「日大悪し」
「佐川嘘つき」

司法の判断が出る前に、
マスコミが印象だけで判決を下す。
叩かれた方はたまったものではない。

マスコミに叩かれた佐川氏が
マスコミの流れに左右されず
不起訴処分になりホッとした。

日大の問題に対するマスコミの
批判にも、親としては異論がある。
監督やコーチが悪いのは分かるが、
「試合に出たい」という宮川君の
「欲望から生まれた確信犯」
でもあることを忘れてはならない。

彼が二十歳の成人だということを
マスコミは忘れているように思う。
指示が嫌なら、殺人タックルを断って、
自ら退部すれば良かったのだ。

上層部から殺人を指示されたら、
「絶対にやってはいけない」と教える。
これが、親が子に教える正論だ。
そして、そんな仲間から離れるべきだ。

ヤクザの世界ではないんだから、
その程度の自由度は存在した筈だし、
もしそうでなかったのなら、
とっくに退部すべきだった。

テレビのコメンテーターも全員が
「宮川君が可哀想」で大合唱する。
「我こそは正義なり」と優しいフリをする。
自分のコメンテーターとしての職業が
危うくなるから、流れに乗る、必死に。
この哀れな奴らの方がよっぽど問題だ。
これが、「いじめ」の源流だ。

こんな馬鹿げたことの繰り返しの結果、
日本はどんどんおかしくなっていく。
日本が今どうすべきかの議論がなされない。
日大問題ばかり討論している場合ではない。

結果、グローバルな現代社会では、
こんなことが起きない中国の一人勝ち。
中国の体制が好きではないが、否応なく、
中国の属国になる日が近づいている。

マスコミや野党や偽善老人は
日本という国が競争社会に生き、
世界と闘っていることを忘れている。

負ければ、大不況に晒される。
既に、日本が3流国家に成り下がって、
若者が車も買えない貧困に喘いでいる。
これは冗談でもなんでもない。
日本の悲劇は密かに進行している。

孫の教育もしっかりとやらねば。

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