恋愛過多症候群(1)

昔、若いときによく聞いた忠告がある。
「結婚する前に、大勢の人と交際して、
目を肥やしてからいい人を選びなさい」と。
しかし、これほど間違ったアドバイスもない。

よく三十路を過ぎた独身の女の子に質問する。
「元彼の中で最高の男の記憶って鮮烈なの」と。
そして、それに対する多くの答えは、
「結婚するならその男以上でないと・・・」

今、結婚しない女が増えているが、
結局幻の元彼以上の人を探してさ迷うから、
いつまでも結婚できないのではないだろうか。

思うに、結婚前に5人以上の男と付き合ったら、
もう結婚するのが難しくなるような気がする。
この5という数字には婚活サイト経験も含む。
私はこれを、恋愛過多症候群と呼んでいる。

生きるのが辛かった高校生の頃、母親に訊いた、
「生きていく目的って何なの」と。
その時の母親の答えに驚いた。
「子孫を残すことだけ、ほかの事は小事」

成績が悪いとか、どこの学校に入れそうかとか、
そんなことに悩んでいた私は、はっとした。
「子孫を残すことだけなら俺にもできそう」
それから、余り成績のことで悩むのをやめた。
今思うと、実に能天気で馬鹿な高校生だった。

しかし、この年齢になって、
母親の言葉の重さがよく分かってきた。
今、結婚しない人たちが我が母の言葉に従って、
余り慎重になりすぎないで気楽に結婚したら、
一人で生きるよりずっと幸せになれるのに。

結婚後、何人か子供を作ってからなら、
離婚なんて何回してもいいではないか。
要するに、結婚して子供さえ作ってしまえば、
否、結婚しないで子供を作ってもいいとさえ思う。
人類にとって大切なのは子孫を残す事だから。

Ordinary persons always want
to be in love with someone.
And I know that love is beyond reason.

But too many romances spoil all of you.
Overdoing of romance is bad for your life.

You’d better not look for the most suitable partner.
Marriage is to compromise properly

Marry properly and make a child,
because a child is much prettier than a pet

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