住民アンケートの是非

政治を知らない人が大統領になれる米国と
政治のプロ集団が政治を行う中国では、
あらゆる点で中国が勝つと確信している。

政治が複雑で専門性を帯びている今の時代に、
これを素人がやる古典的な民主主義の国々が
束になってかかっても中国に勝てないだろう。

店舗付きマンションの店舗オーナーとして
10棟のマンション管理組合で役員をしている。
もうこのような経験が40年にもなり、
幾多の裁判にも全て勝ってきた。

理事長が3箇所、副理事長が2箇所、
大規模修繕委員が2箇所、植栽委員長が1箇所、
ホームページ委員長が2箇所、平理事が1箇所。
報酬を貰っているケースは3箇所だ。

その結果、なまじの管理会社のフロントより
多くの経験と深い知識を身につけてきた。
そんな私が、最近気になっているのが、
住民アンケートという古典的民主主義手法。

「アンケートで住民の意見を聞く」
実に響きのいい言葉であるが、問題が多い。
それは、国民投票の欠陥にも通じている。

住民アンケートも国民投票もその内容が
専門的であればあるほどやってはいけない。
アンケート内容に精通しない人に尋ねて、
その結果でことが決まることが恐ろしいのだ。

例えば、「管理組合にホームページは必要か」

HPの必要性は、管理組合理事や
マンションに関心がある人にしか分からない。
そのことを、大多数の無関心な人たちに問う。
その結果は、火を見るより明らかだ、
つまり、「必要なし」となる。

HPのないマンションなんて、
資料に基づかない国会審議のようなもので、
毎年変わる理事たちの無知で全てが決まる。
恐ろしくてこんな人たちに任せてはおけないが、
実際にはそれがまかり通っているのが一般的。
結果、管理費として1.5倍位の経費がかかる。
しかし、普通の住民はそんことすら気づかない。

「ネットスーパー対応のロッカーは必要か」

最近行われたPSマンションのアンケートだ。
この私のブログを読む方で、
この質問の趣旨が分かる人が何人いるか。
だから、このアンケートには答えられない筈。
これは使っている人には絶対に必要なもので、
最新式の高級マンションには必ずついている。
これを、知らない人ばかりに尋ねて何になる。
ましてや、その結果なんて何の役にも立たない。

政治と同じで、こんな場合は専門的知識を持つ
理事たちが「こうですよ」と説明しなければ、
素晴らしいマンションには進化できない。

イギリスが落ちぶれていくのは
あの国民投票の結果からも明らかだ。
不勉強で無知な人たちに意見を聞くのは
時代遅れの古典的民主主義だ。

新しい時代の新しい民主主義を考え出さねば。
くだらない住民アンケートの結果を見ながら、
日中関係の将来を心配している。

It is very important
to make an attribute of a respondent of questionnaires
reflected on evaluation of results of questionnaires.

Therefore, before sending out questionnaires
to the inhabitants of a condominium,
we must investigate their attribute.

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