科学的根拠

「先生と呼ばれる人の話は役に立たない」とか
「成功者の話は参考に留めろ」とか言ってきた。
しかし、このことで随分と誤解を受けてきた。

先生と呼ばれる人たちも事業の成功者も
どちらかと言えば、一個人の体験談を、
科学的根拠に基づかないで話すことが多い。
つまり話しに統計学的根拠がないことがある。
ただ、そのことを言いたかっただけなのだ。

だから、鵜呑みすると失敗すると言いたかった。
決して「先生族」を馬鹿にしていた訳ではない。
世の社長さまを軽く見ていた訳でもない。

例えば、東大に3人の子供を入れた親が、
「先生」として崇められ講演会に呼ばれる。
もちろんこの先生は高い講演料を貰っている。
そこへわが子を東大に入れたい親が殺到する。

しかし、この先生の話は何の役にも立たない。
だって、出席したこの熱心な親たちの子供は
この先生の3人の子供と同じ遺伝子を
もって生まれてきた訳ではないから。

こんな簡単なことが分かっていないこの先生。
いや、分かっていて金稼ぎでやっているのか。
いずれにしても、世の中にはこんな現象が
あちこちにあるのだ。

この本質の違いを決して軽く見て欲しくない。
つまり、科学的根拠に基づいた話を聞くべきだ。
このような話しをevidence-based talkという。
私の大好きな英語の一つだ。

偉くなった先生の「私の経験では・・・」
もうこんな話に耳を傾けるのは止めましょう。

People who are called “Teacher” should make
speeches based on scientific evidence.
The reason is because ordinary people are apt to believe them
even if what they say is not based on scientific ground,

For example, many teachers often say,
“Judging from my experience, students who read many books
have a good school record.”

This is not based on scientific evidence.
Strictly speaking, many of students who like reading
have a good school record.

Do you know how these two are different ?

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